たまさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

ハイソなジョニデ。
そして余命半年。

私ならズーンと落ち込むだろうけど、リチャードは汚い言葉を叫び、酒を煽る。

大学教授のリチャード、やる気の無さげな生徒を排除し、残った生徒とパブで講義をしたり、
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.5

“ ビューティフル・ボーイ〟ティモシー・シャラメと、コメディアンからもっぱら演技派となった、スティーブ・カレルの親子の物語。

優秀な息子と愛情深い父親。一見完璧な親子に見える。
ところが、息子は薬物
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はちどり(2018年製作の映画)

3.5

息苦しい世界。

ベネトンのバッグが懐かしい、1990年代の韓国。
今でもよく聞く韓国社会の闇。
学歴社会、高騰する住宅事情、自殺者の多さなど。それにこの映画では男尊女卑もかなり酷い事が分かる。

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おもかげ(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の緊迫感が物凄い。
そして、とてつもない絶望感に襲われ圧倒される。

実は冒頭のシーンは2017年アカデミー賞短編実写映画にもノミネートされた作品をを使ったとか。

その監督が、その10年後のスト
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.5

「長くつ下のピッピ」の作家と言われなければ、なかなかぴーんと来ないアストリッド・リンドグレーン。

でも、スウェーデンを代表する世界的児童文学作家であり、多数の賞を受賞し、スウェーデンの紙幣に肖像が描
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.5

オリジナルのデンマーク版に衝撃を受け、ストーリーもオチも分かっていて、この映画を見るのはどんなものかと思ったけど、ジェイク・ギレンホールの独壇場をしかと拝見と言う感じで鑑賞。

訳ありで911緊急通報
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

この映画は意地悪だ。
映画の中に答えがない。
自分で考えろということか。

映画のポスターが物語る。4人の顔は反面しか見えない。誰もが色んな面を持っている。

そしてルースはふたつの名前を持っている。
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ムスタング(2019年製作の映画)

4.0

馬と囚人。

主役は馬。
だだっ広い荒野と、山脈が美しいネバダ州が舞台。

マティアス・スーナールツはまたもやツルツル頭の髭面。感情をコントロールするのが難しい、怒りを抑えられない服役囚の役。だけどオ
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.5

イラン映画という事に興味を持って見たけど、想像通り地味な映画でした。体調が悪い日には寝落ちするかも知れません。

冒頭からスマートフォンで撮影された映像が。少女が女優になる事を家族や村人から禁じられ、
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.0

メル・ギブソン×ショーン・ペンのいたく濃厚な映画。

物語は19世紀英国。「オックスフォード英語大辞典」を作るため、資料を集め、整理、加筆などしていくという、壮大なプロジェクトの中心人物が、メル・ギブ
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.0

なんて生きづらい世の中。
「フロイト教授人生のレッスン」なんて陽気な(?)サブタイトルに騙されてはいけない。
信念をも曲げなければ、生き延びれないのか?

湖畔の美しい田舎から、ウイーンへやってきた1
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.5

王道のラブストーリー。

過去に幾度も描かれていたであろう題材。想いを寄せる2人の迷いや戸惑いが切ない。
これが同性愛となると、この王道ストーリーも感じ方が違ってくる。

同性愛を扱った映画でここまで
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アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)

3.0

フランスに、こんな息を呑むような美しい風景もあるなんて知らなかった。空から映し出される、ピレネー山脈の景色が素晴らし過ぎる。

ナチスドイツ占領下のフランス。少年ジョーの住むスペイン国境近くの小さな村
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

3.5

マリオン・コティヤールとマティアス・スーナールツ共演に胸が躍る。

マリオン演じるステファニーはBFがいながら男漁りをしたり、マティアス演じるアリも行き当たりばったりでSEXして、どちらも愛とか恋とか
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

アートな世界。
色使いが素敵。

主人公の家の家具や絵画、オーナメント…何から何まで目を凝らして見たくなるほど。背景と服の色のコントラストも絶妙。

スペインの巨匠監督の半自伝的映画という。
やはりス
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.5

エミリア・クラークはいつ見ても可愛い。見てるとハッピーな気持ちになれる。エルフのコスチュームがとってもキュート。

でも、最初はなんかキャラが好きになれなかった。
そして登場する、トムという謎の人物も
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ファザーフッド(2021年製作の映画)

3.5

ケヴィン・ハートは初見。
毒舌マシンガントークのコメディアンというイメージだったので、どんなものかと思ったけど、やられました。

死んだ愛する妻の分まで、娘のために奮闘する姿に感動。

友人をお産で亡
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

名曲は色あせない。

主人公の売れないミュージシャンのジャックが、さり気なく歌った「イエスタデイ」に思わず鳥肌が。
ビートルズの曲は何度も聞いたことはあったけど、時代を超越した名曲だと再認識。

ビー
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.5

主人公ララ、もうすぐ16才。
綺麗な顔立ち、柔らかな物腰、ちょっぴり大人びたほのかな色気も感じる。
どこから見ても「Girl」

バレエの才能があり、バレリーナを目指し、国内有数のバレエ学校へ通うこと
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

上手くいかなかった日は、今日をもう一度やり直したいと思う。
でも抜け出せないタイムループはイヤ。

パームスプリングスというリゾート地での、一見素敵な結婚式。

妹の結婚式でサラは、ちょっぴりチャラ系
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トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

3.5

腕はいいのに、性格に難があるシェフ。よくあるパターンです。
そこにアスペルガー症候群の青年との交流で、本当に大切なものを見つけるというお話。
これまたよく観るやつですね。

シェフのアルトゥーロは出所
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.0

よく言えば、安心して見られる映画。安定のお約束映画。

元気がもらえて、意地悪な人が数名出てきてもやり返し、最後に少しじわりとくる映画。

シニアになったダイアン・キートン。いまだに主役でいられるのは
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そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)

3.5

子を想う親、親を想う子。

ドイツとトルコを舞台に3組の親子の深い愛が描かれる。

ドイツに住む年金生活のトルコ人の父と、大学教授の息子。
ドイツに住み娘の学費を稼ぐトルコ人娼婦の母と、トルコに住む反
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お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

4.0

“ 口は災いの元”

きっかけは、産まれてくる息子の名前を「アドルフ」にすると言ったことから始まった。

この映画はコメディに分類されるけど、根底にあるのはかなりシリアス。本来心の奥底に眠っている本心
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

居場所を求めて。

13才の少年スティービー。家では兄に暴力を振るわれ、母も自分のことしか頭にない。

そんな中、スケートボードをカッコよくこなす若者たちに憧れるスティービー。何とかお近づきになりたい
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

実際の嘘に基づく話。

ニューヨークに暮らす、中国系アメリカ人女性ビリー30才。まだ生きるべき道を模索中。

中国に住む大好きな祖母が癌で余命僅かと知り、両親の反対を押し切り中国へ。

祖母の病気を隠
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

おおぉ!懐かしのカセットテープとウォークマン。

よくこれで音楽を聴いたものです
“ ブルース・スプリングスティーン”じゃなかったけどね。

1987年の高校生には“ ブルース・スプリングスティーン”
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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

3.5

「冬時間のパリ」という邦題から連想する、お洒落でロマンティックな映画ではない。
フランス映画ならではのドロドロの不倫をさらりと描き、変わりゆく時代に対応しようとする大人たちの物語。

「変わらないため
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

思春期の子はなんにでも感化されやすい。そして大人には考えられないほどのめり込む。
今までと違う事に興味を持ったり、人と違うことをしたくなったり。
中二病と呼ぶには事が重すぎる。

アメッドの場合は、過
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

3.5

気球で国境を越える。
なんとなくワクワクする話だけど、アドベンチャーでも、ファンタジーでもない。

1979年東ドイツから自由を求めて、西ドイツへ脱出を試みる一家の話。
この当時は車のトランクに身を隠
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.0

ごく普通のおばあさんに見えるのに、実は知られざる過去が。

いやぁ不謹慎だけど、平凡な人間には国家や世界を左右させるような過去があるなんて、カッコイイなとつい思ってしまった。

ジュディ・デンチ演じる
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

「図書館の奇跡」というサブタイトルに、ハートウォーミングな映画を想像してたら、実は社会派。

オハイオ州シンシナティ、大寒波の到来でホームレスのシェルターも満杯。凍死者も出ている。
公立図書館の開館時
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マーウェン(2018年製作の映画)

3.0

究極のオタク(←褒めてる)
事実を元にした映画。

暴行され脳に障害を負ったマークは、過去も自分の名前すら忘れてしまった。

マークの頭中は“ マーウェン”と呼ばれるフィギアの世界。
ナチスと闘う大佐
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.5

年老いた美術商。
最後に一花咲かせたいと思っていた矢先に、出会った名もない作品。

人生最大の大勝負に出る年老いた美術商。そこに高校生の孫が体験学習のためにやってくる。

その孫が今どきのチャラくてテ
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.5

中年の女性がFacebookで若い女性を装い、若い男と恋に落ちる。
イタいイタすぎる。
見ていていたたまれなくなるほど。

ジュリエット・ビノシュ演じるクレールはキャリアも知性も美貌もあり、夫と離婚後
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さよなら子供たち(1987年製作の映画)

3.5

「さよなら子供たち」
神父はこの言葉に、未来を担う子供たちに、何かを伝えたかったのだろう。

ドイツ占領下のフランス。パリを離れカトリックの寄宿舎に疎開し生活を送る子供たち。

あまりに無邪気な子供た
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