Mariririさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.4

だからどうって訳ではないのだけど、流れる空気感が好み。
いわゆる「事故物件」に住んで転々としていき、そこにいる"人"たちと触れ合って(実際は無理だけど)消化されてゆく様に安堵する優しい作品。

エライ
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I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

4.0

The Nationalの同名アルバムと同日に公開されたマイク・ミルズ監督作品。ポスターで横たわる女のコの生涯を描いた短編。

面白い試みは生まれた瞬間から息を引き取るまで彼女はずっと年格好が変わらな
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あいつの声(2007年製作の映画)

3.4

1991年にソウルで起きた誘拐事件をベースに作られているので、事件発生から捜査終結までの被害者と警察、犯人のやりとりが再現されている。

この作品で犯人を演じているのはカン・ドンウォンなのだが顔は1度
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.1

鳥の目線の時、画面が小刻みに揺れるから酔いました。(再現性細かすぎ)
下らなすぎて平和です、地獄だけど。

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

3.8

金持ちの息子が誕生日の夜に見た、例のオバケが地下から顔見せた時がめちゃ怖い。

色がないので余計に半地下の冷たい感じと、大雨の後の湿気を感じます。

カラーは臭いを意識したけど、モノクロは温度を意識し
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Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

4.0

メラニー・マルティネス監督主演作品。
見えるものと伝えたいことが相反する世界観とミュージカル風に進んでゆく展開に釘付け。字幕ないけど問題なし。
手足がちょん切れても、女のコがゲロ吐いても、パーティーで
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.6

三島由紀夫自決前年の1969年5月13日に東大900番教室で行われた東大全共闘との討論会。

この討論の議題は「自然とは」「天皇とは」など左翼と右翼の思想の闘いなのだが、凄いのは感情的に声を昂ぶらせず
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.7

「うわ…オレ余計な事言っちゃった」というちょっとした自戒の念を映像にまとめたように思う、バンクシー監督作品。反省文すらアカデミー賞にノミネートされちゃうバンクシーってやっぱりすごい。

「豚も煽てりゃ
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Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

3.9

ギャスパー・ノエがサン・ローランの2021サマーコレクションを用いて制作した短編映像作品。映画にも、MVにも、コレクションアーカイブにも見えてしまうテンポのよさは、ドナ・サマーの "I FEEL LO>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.8

『不良の3人がバンドを組んで音楽を始める』という極めてシンプルなストーリーなのにずーっと楽しくて仕方ない。初めから終わりまでなぜだか顔が綻び、時に大爆笑してしまった。

世の中には人の心を動かす殺し文
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おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

4.0

どうしようと思った時には心はいつもどうしようもなく、足りないと思うということはかつて満ち足りていたものがあったという証左にほかならないのだが、いつも不在だけがその人の輪郭をかたどるように、今私が手にし>>続きを読む

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.5

デヴィッド・ボウイがそれはそれは美しくて。
それ以外は突っ込みどこだらけ(というか、突っ込みどこしかない)でした。
宇宙人妻の歩くマネしながら帰るわたし。
赤い髪の内側が金髪で、ガリ勉メガネ(銀縁、鼻
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.5

ナ・ホンジン監督作品のティーチイン上映に参加してきました。
この映画で韓国映画祭の男優助演賞を獲った國村隼さんも登壇。

小さな村で起こる異常な連続殺人事件。
どしゃ降りの雨と漆黒の夜に起こる凄惨な事
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.2

上映時間4時間。
長い………、正直何回か飽きた。
それなのに作品を観る前に見たこのポスターを、
上映後にうすらぼんやり麻痺した頭で見たら、話が一気にフラッシュバックしてきて、主人公の2人が見つめ合うこ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.9

怪物か。英雄か。
きっと、どっちもです。
この人、レイ・クロックがいなかったら、世界100国に広まってなかった、最高のチェーンオペレーションとともに。

さらにわたしが大好きな味はマクドナルド兄弟がい
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.5

エミール・クストリッツァ最高!!!!
はちゃめちゃで適当で、かっこよくてキュンとする男と女の愛の逃亡劇。
なんていい映画、大好きムービーにランクイン。

愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.4

なにげなく観たけど、あっという間に4時間過ぎた。安藤サクラさんの主役を喰う演技、すごい。化けるって気がする演技力。
ストーリーに感動したかというと別にだけど、3者それぞれの勢いに目が釘付けになった映画
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LIFE!(2013年製作の映画)

2.7

ずっと捜していた25番ネガがストーリーの全て。エンドロールのポートレイトもかっこよかった。空想と冒険は楽しい。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

『絶対好きだと思うから、何にも予備知識入れずにチケット買って観てきて。終わったら話したい!』とラインきた。
秀逸な伏線回収劇に拍手!

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.0

くたばれアメリカファースト。

レイシストは排除すべき。差別などこの世にいらない。そう言いながらできないのもまた、愚かな人の罪よ。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.1

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ぶりのラース・フォン・トリアー先輩。
久々の作品これかよ…的な狂気。

はああぁ?ええええっ!うそでしょ…。の繰り返し。

死体のお家、なぜか現代アートに見えてしまって不
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.8

サンダンス映画祭で賞を獲った時に、喜びのあまりピョンピョン跳ねながらステージに上がって授賞スピーチしてたのを見て、どうしても会いたくてトークイベント付きの上映回に。会いたかったのは長久允監督。めちゃく>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

2.9

長閑すぎて寝そうになる頃に、ドラマが始まる。

長久允監督と奥山監督のトークイベント。めちゃくちゃ話を聞きたいのにすぐ終わっちゃった。もうちょい早めの回の後にやってほしいわ。

おふたりは中学から大学
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

日本の中枢で起きている実際の事件を準えてる事は明白で、日々流れる情報が「真実」か「操作された都合のよい偽物の真実」かを見極める力をつけなければ到底輩には太刀打ちできない。

わたしたちの国は何を大事に
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.4

中井貴一劇場。

記憶にございません!っていろんな意味にあてはまるストーリーで、久々に三谷映画が面白いと思ったかも。
自分もみんなも幸せで何が悪いの?って、ザッツ令和だった。もう1回観たい、なぜならエ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

ホアキンフェニックスがとにかく素晴らしい。わたしのボキャブラリーでは言い表せない凄みと悲しみと絶望。

階段で緑の髪のジョーカーが踊るシーンでは志磨遼平がよぎるぐらいにとても似ている。(というかライブ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

2.4

率直な感想は「なにこれ(観て損した級)」で、DVD投げたくなった。アカデミーノミニーなのが謎。前知識なしに観てしまったのが最大の失策なんだけど、ディカプリオ&ブラピの2人をほぼ並べてキャスティングする>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島県の架空都市を舞台にしたヤクザ・刑事・女の正義と矜持をテーマにしたストーリー。

セクハラパワハラなんて微塵もない時代丸出しの下劣下世話な台詞が満載だし、汗ばんだ
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.1

父親の葬儀で絶交した3兄弟が長男の交通事故をきっかけに1年ぶりに会い、そしてインドへ心の旅に出る。

好きだ、この作品。
ヨーロッパファンシーとアジアのカルチャーの融合最高。

兄弟が持ってるトランク
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スウィンダラーズ(2017年製作の映画)

3.4

韓国で実際にあったマルチ詐欺事件がモチーフとのこと。

観終わると観客が始めから騙されていたことに気づく巧妙な展開ながら、ストーリー自体は何にも考えないで観ていられる作品。ついでに言えば深掘りできる部
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソン監督作品。
最高に好み!

海洋学者のズィスーが映画制作に取り組むストーリー。

落ちぶれてネタも尽きてきた。
投資もしてくれない。

そんな時に息子だと名乗るネッドが相続した母親
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.6

大好きウェス・アンダーソン監督作品。

はちゃめちゃじいさんのロイヤルが「別居中の奥さんにプロポーズしてきた男がいる!」ってんで、何とか元サヤに収めるべく奔走しながら、家族との絆を取り戻してゆくストー
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

カーキスカウトの少年が劇でカラスを演じた少女とかけおち。両親や保安官やスカウトの仲間が大捜索。かつてない嵐が迫るなか、ふたりの愛の大冒険は意外な展開へ。

ウェスの作品に出てくる少年少女(主役級)は"
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.3

ひとこと言いたい。

後味わるっ!!!!

でもこうやって明るみにでない「悪」がもしかしたらすぐ身近にあるかもしれなくて、誰もその人が犯人だってわからないまま生きていたとしたら…。 日常と非日常は背
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.5

オールドマンがチャーチルそっくりの特殊メイクで登場。それ以上の驚きなどはありませんでした。

ん……、もうちょいがんばれたかな。

本当にそうだったのか?(調べてみるけど)国王のくだりと地下鉄のくだり
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.0

ポン・ジュノ監督作品。
オモニ、なにやってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
これに尽きる。真実に愕然。

精神的に何一つ救われない。

貧困、知的障害者、なぜか差し込まれる男女の営み、
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