ユカートマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ユカートマン

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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.7

5月革命前後のゴダールを当時の妻にしてゴダール映画のミューズであるアンヌヴィアゼムスキー視点で描いたもの。彼女の自叙伝が原作。少し前に三島由紀夫vs全共闘のドキュメンタリーが公開されてたけど、まさにフ>>続きを読む

ぼくを探しに(2013年製作の映画)

4.0

両親が死んでフランス版阿佐ヶ谷姉妹に育てられた失声症のピアニストが、脱法ハーブティーで親の記憶を取り戻していく話。

泣いた。何でこの作品を今まで知らなかったんだろう。ポール役の俳優が父親も演じてきた
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ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

3.7

主人公がすぐに縁起を担ぐ、コミカルでダークで可愛くて壮大な、第一次世界大戦版アメリという感じの御伽話。黄味がかった暖かい色調に無駄ひとつない完璧な美しさ。ウリエルととオドレイトトゥとドニラヴァンとマリ>>続きを読む

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日(2013年製作の映画)

3.4

セレブたちの内輪感がハンパないアポカリプス映画。家にいることを求められて何もできない内容が今の時期にピッタリ。マイケルセラがカス過ぎて笑った。フランコ、セクハラ告発されて復帰できるかなと思って調べたら>>続きを読む

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.5

こうして過去作振り返ってみると、やっぱり『マミー』まではセンスが爆発してたなと。ここ最近の二作続けて微妙で悲しい。でも彼の音楽の使い方は良くて、セリーヌディオンからグリーンデイまでと守備範囲が広い。コ>>続きを読む

ウィ・アンド・アイ(2012年製作の映画)

3.5

春学期最後の日の下校中のバスの中の実験的な密室会話劇。電車の中で昼過ぎに乗ってくる下校途中の猿のようにうるさい中高生(特に男子)を見るとイライラしますが、そいつらが主役。友達グループに属してイキってる>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.7

これ見た後モホポークからキューバサンドイッチ作ったらめちゃくちゃ美味しくて感動した。オレンジジュースでマリネするのがおしゃれ。

フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.8

古典的名作青春映画であることに肯ける。フェリスが享楽的すぎるのがザ・80年代って感じで同監督のブレックファストクラブほどじゃないけど面白かった。原題の『フェリスビューラーの休日』より邦題のほうが突然学>>続きを読む

僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)

3.6

売れない美術ジャーナリストがスイスの山奥で隠居生活を送る伝説の盲人(?)画家の元に行き、伝記を書こうとする話。

グッバイレーニン大好きという期待値で見ると微妙。マティスの弟子でピカソの友人でブルトン
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.8

借金取りに追われるギャンブル依存症のユダヤ人宝石商の話。

黒人×ユダヤ人もの。終始やかましい2時間15分。大好きなラキーススタンフィールドが出演してるので鑑賞。途中で冗長さを感じて、尺も長くてこりゃ
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

4.0

コールセンターでテレアポの仕事についた黒人の主人公。なかなか契約が取れない中、先輩の黒人の老人に白人の声を使えというアドバイスをもらうと同時にみるみる業績を上げていき、業績優秀者たちが働く上階のVIP>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.0

キラキラしてる映画だと思ってずっと遠ざけていたが、いざ見てみると一癖も二癖もある最高な青春映画だった。ジョンヒューズは神。前半のほぼ図書室という閉ざされた環境での会話劇が下手したら冗長になりそうなのに>>続きを読む

わが教え子、ヒトラー(2007年製作の映画)

3.7

ドイツ人が描くナチス映画はやっぱりハリウッドのそれと違ってリアルで面白い。ジョジョラビットもナチスコメディで最高だったけど所詮英語劇、こっちは当然ドイツ語だしブロンディ(ヒトラーの愛犬)もエヴァブラウ>>続きを読む

ピザボーイ 史上最凶のご注文(2011年製作の映画)

3.4

アイゼンバーグが意外とイケメンで彼のアスペっぽさが消えてる珍作。ワンハリ同様火炎放射器欲しくなった。

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.7

格式高いフレンチ、元ヤク中の荒々しくも神経症的なシェフ。若くして成功して有頂天になってしまったロックスターの栄枯盛衰をそのままシェフver.にした感じ。儒教圏でも軍隊でもないのにガッツリ縦社会なキッチ>>続きを読む

ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)

3.9

ニッチなおバカ番組をケーブルテレビで放送しているYouTuberの先走りのような若者たちが大手テレビ局とスポンサー付きの契約する話。

(アメリカで豚呼ばわりされてる)警察官を前にしてベーコンの匂いし
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

2.9

つまんなすぎて途中でわたしは一体何を見せられてるんだ…ってなった。初の英語劇とのことで、今までの作品より上品で標準化されてる感じだけど(今までのフランス語の喧嘩のシーンは今回の英語のそれより激しかった>>続きを読む

俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-(2008年製作の映画)

3.8

女だったらしゃぶりたい俳優は!?→フルハウスのジェシーおいたんで合致。爆笑。Sweet Child O'Mineが流れる映画は秒で好きになってしまう…

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.6

セックスしてないシーンの方が少なくて見たくもないチンポにモザイクかかってて拷問に近いけど美術がエキゾチズム満開で日本人の私でも楽しめてそりゃ海外でウケるよなーと思った。日本版ベティブルーみたいな感じ。

クルーレス(1995年製作の映画)

3.9

弁護士の娘で何不自由なく育ったかんじのおバカなカリフォルニアンガールが周りの人達をプロデュースしまくる話。

90年代カルチャーの貴重な資料。可愛い映画、おしゃれ映画の文脈で語られることが多いが、登場
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エヴァ(2018年製作の映画)

3.3

盗作で人気作家になった元ジゴロの主人公が宿命的に陥るスランプの中で、奇妙なおばさん娼婦に恋し、執着する様を新作のネタにする話。設定は面白いがオチが微妙。
おじさんに片足突っ込み始めたギャスパーウリエル
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

崖を映した瞬間全てを悟ってしまったので、長老たちが飛び降りるシーンは下からワンカットの方がよかった気がする。ひたすら気持ち悪くて胸糞悪いだけでホラー映画ではない。裸の喘ぎ声ダンスとかフォントリアー作品>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.7

バイト先に殺したい上司いないからあんまり共感できなかったけどめちゃくちゃ笑った。プリウスの自動ならぬインド人カーアシストも最高。アメリカのコメディの下品と不謹慎を混ぜながら勧善懲悪する感じがすごく好き>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカーよろしく信頼できない語手。若い頃のジャレットが観れるのでそれだけでも観る価値あり。クリスチャンベイル、めちゃくちゃサイコ役が似合うな。ムシキングのように名刺でバトルをしてるシーンが面白すぎた>>続きを読む

アイム・ソー・エキサイテッド!(2013年製作の映画)

3.4

Filmarksでめちゃくちゃ評価低いけどアルモドバルの作品が大好き!と言う人は彼の作品の世界観(美しい原色の配色、セックス、無駄使いされるペネロペクルスw)に浸れるので観て後悔しないと思う。マリコン>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

マリッジストーリーではなくディヴォース(離婚)ストーリー。70年代風に撮られているのはなんでだろう。23歳なので誰にも共感することなく、ひたすら流れる映像を追っていた。一緒に鑑賞した母は、こんなことで>>続きを読む

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.8

ゲイであることをカミングアウトできない高校生のサイモンが、学校の裏サイトで知り合った、顔を知らないゲイの同級生に恋する話。Love, Simonは(We) Love (you) Simonという意味で>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

黒人の青年が白人の彼女の実家に挨拶しに行ったら彼女の実家(両親が医者)がマッドサイエンティストで催眠術をかけられ、脳を移植するドナーにされてしまう話。彼女もグルだった。

手術で脳みそを弄るシーンがレ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

ワンカット風で撮られた究極のリアリズム戦争映画。リアルカメラを止めるな。本来であれば命が芽吹く季節だということを強調するためか馬や犬、桜など動植物の死が何度も描かれて、プライベートライアンほどでもない>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

美しいショードッグのナツメグが言う「犬はみんな12歳ぐらいの男の子が好きよ」という台詞がすごく好き。寿司を捌くシークエンスが美しすぎて感動。ウェス作品のテーマである父との軋轢が今作でも描かれていた。ウ>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

裕福な家庭に生まれた覚醒剤中毒の10代の少年と彼を支える父親の数年間を静かに、そして美しい俳優を起用してなるべく美しく、かといって依存症を美化せず、描いた作品。

あんなに金かけても命からがら依存症は
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.7

戦後間もない貧しいシチリアで、戦争で父親を失ったシネフィル少年トトが近所の劇場"シネマパラダイス"の映写室のおっさんアルフレッドと心を通わせ、成長する話。

シチリアの街並みが主役。評判通り面白かった
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

パク家の息子が最初から全部悟ってる上に貧困層に対する嫌悪感をあの歳で植え付けられてて、その証拠に地下から送られる元家政婦の旦那の助けてっていうモールス信号を無視したり、最初に長男にインディアンの弓を飛>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

惚れた腫れたの韓国ドラマの域を超えてなくて映画としての魅力がなかった。あと見た目ではなく性格に惚れているはずの話なのに美しい街で、美しい姿で再会、というオチが少女漫画のようで短絡的だなと思った。汚い街>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

ウサギも殺せないヒトラー信奉者の10歳のジョジョ(ヨハネス)が、地下活動をしている母が匿っているユダヤ人の少女の存在に気付いてしまった話。
ドイツがWW2で負けたことぐらい常識なので最初のハイルヒット
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