まりぃくりすてぃさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

まりぃくりすてぃ

まりぃくりすてぃ

映画(1207)
ドラマ(6)
アニメ(0)

猫は抱くもの(2017年製作の映画)

1.2

お亮&可愛い本物の猫ズだけをずっとずっと目でペロペロしていたかった。ほかはぶっちゃけジャマ(沢尻への頻繁な寄りを非ファンの私はあまり歓迎しない)。
お亮&猫が映る全場面と、opのノドカな風景と、「サニ
>>続きを読む

ガチ星(2018年製作の映画)

4.6

濱島(ハマリ役!)の安部賢一さんをはじめほぼ全員、高テンション&的確な迫力ガチ演技、お見事。
編集がまた巧い。ダレないね。競輪学校入学後と大過去(8年前頃)と小過去(1年前頃)の堂々としたシームフルな
>>続きを読む

結婚演出家(2006年製作の映画)

1.1

中身が薄い。こんなの20分程度で終わらせないとね。
脇役の一人が「死が世を制する」と憎まれ口を叩いてたけど、「駄作が世を制する」みたいな横柄さがツライ。
たかだか映画監督のくせに映画内の主役として不特
>>続きを読む

モダン・ラブ(2017年製作の映画)

1.2

小ムズイだけ。人生哲学を何ら含まず、常に発情してる。少々みっともない映画。

「パラレル」「デジャヴュ」「ドッペルゲンガー」とかの単語パワーと美しい街路と響きよい音楽があればモダンを描ける、と作り手は
>>続きを読む

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

1.9

前半不必要。意味ない。つまんないもん。
そんなの丸々削って後半だけにして、題を『正しい日』にすればいい。すっきりと。地味ながらラブリーな中篇ってことになるからね。(多少とも惹きつけたのは、脱ぐ場面から
>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

1.1

全然おもしろくない。
小学生並みの下手なカメラワークうざいうざい。
主役の女が「急に怒ってみせる」とこも、わざとい。

私がこれを作り直してあげる時には、時刻尋ねる男と窓拭きの男と本を取りに行く女をも
>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

4.4

以上でも以下でもない、適度な“成りきり”。演技者たちにコレ(軽めとはいえ憑依!)がある限り、茶番劇にはならないんだよね。クズ夫・ヒス妻・若いアルム、の三人の修羅場のとこで私は最初のノックダウン♡ 特に>>続きを読む

ひろしま(1953年製作の映画)

2.6

悲惨さをストレートに丸ごと優等生的にトルストイ的?に描きたかったんであろう日教組と、脚色力による映画的充実と思想的昇華(単純主張からの)をドストエフスキー的にドロドロドロドロめざしたのかもしれない新藤>>続きを読む

さようなら(2015年製作の映画)

4.6

せつないな。さみしいな。アンドロイドがいてくれるから、さみしすぎない。けど、みんな幸せにならなきゃダメだよね。。。

黄色っぽい荒涼とした色彩ながら豊かな、どこか異国見えする草地や一本立ちの木を窓枠内
>>続きを読む

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

4.3

小津安二郎監督が田中絹代さんを階段から突き落とす鬼畜作。そう聞いてたが、ラスト数分間なんかは予想よりもはるかにひどいスーパー鬼畜シナリオだった。

序盤からその急階段が濃い暗さで何度も固定キャメラの同
>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

4.0

小津映画としては標準的な出来。普通に眠くなる地味な話。後半何カ所かで“感じ悪くない説教臭さ”がカオを出す。
ノンちゃん(高橋貞二さん)の時々甘ったるくなる喋り方が良アロマだった。関西弁の同僚のキャラも
>>続きを読む

殉愛(1956年製作の映画)

3.9

素直ォ~な作品。たとえていえば、球速せいぜい130㌔のストレートしか投げれないピッチャーが、カーブさえ未習得なままひたすら丁寧にストライクばっかり取りに行こうとした、みたいな。
変化球ほんとに全然ない
>>続きを読む

ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.0

ユダヤ教徒もイスラム教徒もキリスト教徒もみんな消えちゃえ。銃作ってる人・銃持ってる人・銃使う人、みんなその銃で自分だけ撃ってね、さあ今すぐ。
迷惑だから。
そういうキチガイたち(いない神をいるいる言っ
>>続きを読む

野戦看護婦(1953年製作の映画)

3.0

モダン目線的には、制服制帽のせいでCAみたいに映える美人さんが何人もいて……乳飲み子を残して出発する婦長(宮城千賀子さん)なんかが切なさの予感を掻き立て、敵地への到着後も整然と場面場面が進んでいく中、>>続きを読む

死闘の伝説(1963年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦終結までに連合国と枢軸国の諸国民全員が喧嘩両成敗ルールで粛々と死んじゃえばよかったのに。当時何十億人いたのか知らないけど、殺し合うなら最後までどうぞだ。────そんな荒い気持ちにもさせた>>続きを読む

母という名の女(2017年製作の映画)

4.3

不条理映画の佳作。レベルはぎりぎり。欠点一つが鮮やかで。
ぺたぺたと私たちに触れてくる感じのオンナたち。まさか本物の妊腹をさらしてくれるとは、ね。。
赤ん坊ふくめて演技者たちの活(い)かし方、すばらし
>>続きを読む

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.9

ほぼすべての字幕台詞が伝わりやすくて濃密で深くて切れよくて、まるで洗練された小説ばかりを書き慣れてる文学者が応酬させた会話だった。
病院を出た道端でのマシューとマリアの “尊敬/信頼/愛” のやりとり
>>続きを読む

ネッド・ライフル(2014年製作の映画)

1.3

笑い飛ばせ!と叱咤してくれたホドロフスキーを一瞬か二瞬だけ思い出させた、がっかりノーベル詩人(の言い訳「漫談」)。彼役の演技はあいかわらず一本調子。
ゲス率100の父とピュアっぽの息子の再会ってところ
>>続きを読む

フェイ・グリム(2006年製作の映画)

1.8

「フェイ」「……フェイ」と何度も“彼女”の名が発される冒頭。前作で垢抜けない若女子だったパーカー・ポージーが、非の打ちどころのない美貌のオトナ女子として映り込んでる。
ノーベル文学賞なんていう跳ねすぎ
>>続きを読む

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

4.5

少ない登場人物。空間移動も小。作りの若干下手なところも雑(ま)ざったが、タイトなままの二時間超だったよ。この映画はイケる。
男優らに文句ない。アメリカ人はさすがバド缶が似合うしね。
フェイ役パーカー・
>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

2.2

前半は好意的に受け取れたが、中盤の「酒場で口論」あたりから地味劇をむりやり盛り上げようとしてる痛さが。。  以後は、時々うるさいわりには催眠剤映画だった。
「ほほえみながら撃たれに来たオキナワの少女」
>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

2.7

凡才が何となく作ってみただけの映画、って感じ。ちょっと綺麗なだけ。いくらか観れただけ。──────茸(だけ)の映画だけに、キノコで始まりキノコで終わった。これといった芸もなく。観た甲斐なし。ソフィアさ>>続きを読む

アイランド(2011年製作の映画)

3.5

特別出演者ホドロフスキーに「いい映画になれよ~」と魔法をかけてもらってスタートしたからには、良作モードで快速走行だね!
イラだちやすい善良でお疲れな夫。なだめ係の愛妻気質の妻。たやすくキスで滑らかさ調
>>続きを読む

フェイス・ダウン(2015年製作の映画)

1.6

パスポート~砂浜~ラストの唖然、のせつなさはイイ。実在男性から打ち明けられたという実話のそこらへんをこそ描きたくて映画作りしたわけね? だったら、そういうラストから「逆算」してもっと全体に脚色力を発揮>>続きを読む

ラスティー・ボーイズ 〜ビバ老後!〜(2017年製作の映画)

1.8

なぜそうまでして老人ホームを出たがる? 「不満」にせよ「こだわり」にせよ「わがまま」にせよもっと時間かけて前半に丁寧に描いて切実さとして私たちに伝えないと、すべてはゴッコ遊び(茶番)に見えちゃう。「シ>>続きを読む

マッド・メアリー(2016年製作の映画)

2.0

女同士の友情と(普遍的な意味での)自分探しをヴィヴィッドに描いた生臭いゴツゴツの佳作、と思いきや、、、、起承転結じゃなく「起・承・乱・不結」。
一義的にレスピアン目覚め映画だってことを、正々堂々もっと
>>続きを読む

オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

2.9

★天使の私からの感想★

アンネリ、何を着てても洋菓子みたいだった。
オンネリ、白鵬にちょっと似てた。
二人とも可愛かった。


★悪魔の私からの感想★

アイスクリーム売りの好青年だけが行動理由(リ
>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5

ダンスの時の足、に尽きる。
この美しい映画は、幸せになれなかった女性たち(例えばジェルソミーナ!)の亡霊にしなやかに支えられてる。
夫婦で睦まじく詩人をやってた病弱だったエリザベス・ブラウニング(夫ロ
>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.1

めっちゃリラックスしながら観れてるのに、眠くなんかゼンゼンならなくて、アルファ波!な作品。

山崎努さんの顔がおいしそうだった。アジの干物よりも。
樹木希林さんが完璧以上の仙女であるのはいうまでもない
>>続きを読む

榎田貿易堂(2017年製作の映画)

1.0

せめて珍宝館の場面ぐらいは好きって言ったげたいけど、、、こんなくだらない邦餓のどん底に二時間つきあうよりも実際に珍宝館で五分間過ごした方がはるかに楽しいと思う。
看板の「夏」が落下したっていうとこ、い
>>続きを読む

愛情萬歳(1994年製作の映画)

3.7

バッテリー上がってパニくって思わず空き物件へと駆け戻ろうとして何十回目かの横断禁止標示無視でとうとう捕まって360元の罰金くらったからって、そんなに泣かないでよ女子!

というわけで、天才監督にとって
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

2.0

面白そうなのは原案だけ。映画としてはやや失敗。

失敗の原因❶ 夫婦役の演技が(終盤以外)バツ。見かけと行動だけで充分「やさぐれてる」のに、わざわざ万引き家族感を強調しようとして「やさぐれた喋り方」に
>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.2

栄倉奈々さんのスタートダッシュな死んだふり連射にけっこー毎回けらけらっ。ワニよかったし、夫・安田顕さんの返しも嬉し。映画にくすぐられてるみたくmyお腹がずっと笑ってた前半。ベートーヴェン「月光」にまで>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.6

瞳じゅわじゅわじゅわじゅわ&ははは。雨好きになりそ!

原作がまず素晴らしいのはいうまでもなし。
でも、ユイのマフラーが泣かしどころだった原作の方は、描きがそこで飛んじゃったりして(ユイの立ち直りもア
>>続きを読む

街燈(1957年製作の映画)

2.9

期待したのに、、お洒落じゃなかった。。。

仏映画への寄せにキッチリ成功してる部分もあるにはある。交差点の強気な渡り方と、終盤の、濡れたような夜の街路を靴磨きたちが駆け抜けるシーンだけね。
ハーフ頼み
>>続きを読む