ねねさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ねね

ねね

映画(151)
ドラマ(1)
アニメ(0)

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.4

昨年カンヌのパルムドール。その又4年前「ザ・スクエア」でも同賞を獲った監督なので、一見セレブに見える人達の醜悪なる内幕を絶妙に描くのは得意技。心理描写とストーリーと演技と映像、そこに社会批判を織り込ん>>続きを読む

3つの鍵(2021年製作の映画)

4.0


2022年鑑賞回想記録。Caro Diario (1993)の(一見?)軽いイメージしかなかった私にとってこれは面食らい。

軽くない、俳優アクが強すぎる。
登場人物があっさり死ぬ。あっさり産まれる
>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.7

2022年に観た映画として記録。
ストーリーはどうでも良くて単に短いスケッチの演出を同時進行で4組の俳優が演じてて最後に奇想天外な展開になって終わらせるというよくある様式の映画でした。
千葉くんが出て
>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.3

あれから20年。少子高齢化加速の日本。かつ多重苦が一気に重なりカオスの中の痙攣のクライマックス!ここで失笑を漏らすのは脚本家の意図でしょう。それなのに客席は「シ〜ン」。。。
♪銀の龍の背に乗って〜♪現
>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

2.8

名前を全く聞いた事の無い監督なのにキャスト陣は有名どころを揃えている。Z世代が好むタイプの作品なのでしょうか?往年の2枚目レイフ・ファインズが相応に歳を重ねた上で実に適役でこの燃焼不足なホラーの主人公>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.0

街おこしご当地映画。阿部寛の存在感のおかげか思ったより良かったです。これを見てから街のイベントに呼ばれてやって来る警察やら消防隊やら高校やら企業やらの吹奏楽団を見る目が変わりました。

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

まさに「アフターコロナのフィールグッドムービー」ですね。二人の別格大スターでギャラの8割は持って行くのでしょうか?
この前は別の映画でブラピとサンドラと真田のキビキビしたアクションを見て同世代の私も若
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.3

主人公はコーチとしてひっぱり出されて頼まれてもないのに戦闘の先頭に。凄いお金かかってる作戦ですね。今や戦闘機よりもドローンでやるのが主流なのでは?軍事産業だけが経済を引っ張るアメリカ。株価は高収益ハイ>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.9

何が言いたくて造った映画なのかわかりません。けどブラピも真田もサンドラも自分と同年代で若さを取り戻したように感じます(笑)我が名古屋駅もスルーされる事なくセリフに出て来たり、変なテレビ塔みたいなものが>>続きを読む

クィーン(2006年製作の映画)

3.3

これって当事者の許可降りてるのでしょうか?サザエさん一家みたいにみんな一つ屋根の下に住んでて部屋着でダラっとしてる姿が印象的でした。

隣の女(1981年製作の映画)

4.5

学生時代、何故か試写会の券貰って、興味本位で多摩の奥地から有楽町まではるばる。劇場には当時の真面目そうなオシャレな大人の女性が大多数で「場違い」を感じたのが先ず一つ。終演後、涙を流してる人がポツポツと>>続きを読む

純愛不倫(2020年製作の映画)

3.8

エールフランス機内で観たAmants (愛人同士)という原題のこの映画、日本では「純愛不倫」というヘンテコな題で昨年末に劇場公開されていたんですね。知らなかった。驚いたのは、子役、若者と線が細く麗しか>>続きを読む

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

3.8

グウィネスも今月で50歳ですかあ。
2007年NYC。ホアキン33歳グウィネズ35歳、良い時代でしたね。まだCD💿で音楽聴いてて、全体の色調もセピアで美しい。でも全然ロマンチックじゃ無いです。米人は行
>>続きを読む

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

3.8

「小間使いの日記」という原題が何故こうなるのか?先に映画化されたジャンヌ・モロー版では隣の大尉の夫人に収まる結末がこちらは原作に忠実。一人小間使いだけが聡明で故に周りみんなに頼ってこられてそれでも自由>>続きを読む

ラスト・デイズ・オブ・ディスコ(1998年製作の映画)

4.0

覚えている限り、DVDを借りて観たような。90年代も半ばを過ぎ、2000年間近に迎えた時代の都会に住む若者の生態。グローバル化がひしひしと足音を立ててやって来る気配はまだあるのか無いのか?サブカルチャ>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

4.0

記録。昔テレビで観ました。
パリとその郊外との絶妙な距離感と、両者を行き来する環境を泳ぐように生きる80年代初頭の新しい世代のフランスの若者の生態。ヒロインを演じだ女優さんがこの映画に出た直後にディス
>>続きを読む

新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり(2021年製作の映画)

2.8

特に目新しい事無し。むしろ、パリオペラ座の「今」の苦境が浮き彫りに。群舞は美しかった。ヌレエフが「本当の主役は群舞だ!」と言ったそうです。

僕と彼女とラリーと(2021年製作の映画)

3.0

飛行機内で鑑賞。表限力と若々しさの森崎ウィンさんが出てるので内容抜きで先ず選択。期待通りでしたが、お父さん役をもう少し深掘り出来なかったか?若い頃と引退後の今を同じ俳優(良い感じの人なので尚更)が演じ>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

4.2

名作でした。アカデミー賞監督に熟練俳優とスタッフ及び資金を投入した作り込み。色彩も構図も映像も完成度高い。だからこそオリジナルのさりげなさが奇跡だと認識。アニメ世代の仏人が日本人名で日本のアニメ活劇を>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.8

本当にこれはワンショットなのか?最初から観ていてドキュメンタリーかと思った。まさか俳優の演技だったとは!高級レストランってこんなに沢山の人間がその一皿その一瞬の為にエネルギーを湧き出しチームワークで実>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.7

公開当時観たのを思い出してアップ。映像の編集が当時としては先駆的でした。ダークアメリカなお話。もう一度見たいとは思いません。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.5

なんで観に行ったのか?そう「空白」の監督だから。私が普段見に行く映画は年齢層高いか女性が大半なんだけど、何故か若い男性が周りに多くてビビった。何が面白いんだろうか?暴力とか悪意の描写を求めてるのなら物>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

(眉毛の薄い🤔)この赤ちゃん大活躍!最初から最後まで眼が離せない!話の進行につれてちゃんと大きくなってるのよね。韓国の名優の演技も上手。ただ今ひとつ刑事役の方々がどう見ても刑事に見えなかった。文化的な>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

1.0

流行ってるからと言うだけで観に行くものではないですね。とても後味が悪い。そして最後のオチが最悪かつグロテスク。一体何を見てるのか目を疑った。ソフトな映像と独特の時間の流れの中に2時間半浸れるものの、そ>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

息子2人を戦死(ノブレスオブリッジ)させた暗い貴族の家で働くメイドがとばっちりを受けるお話。いい迷惑よね。ダイアナ妃もそうだったけど、貴族ってパンクよね。しかしその勢いで何で彼女が後小説家になったのか>>続きを読む

ドンバス(2018年製作の映画)

3.8

皆さんウルトラマンやらトップガンとか観てるようだが、こっちは怪獣も戦闘機も出て来ないけど(その分)臨場感が凄い本当の戦争映画。いや?映画?というより一体何なのだろうか?精神的にガツーンと来て見る前と見>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

ロベール・ブレッソンの45年前の映画『たぶん悪魔が』こういうのが名古屋でも上映されてそれなりに人が入ってるのは凄い。主人公の青年は今でも全くアウェイでは無い風貌。現代ならば屈折したIT社長風か?生まれ>>続きを読む

ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.8

先日見た某日本映画と比べて何という緊張感あふれる演出とワイルドな映像!しかしだ、中国映画も今や文化大革命の頃をディズニーランド的に再現するようになったのか。エキストラとセットと衣装と化粧のわざとらしさ>>続きを読む

大河への道(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

朝9時の回に潜り込んだら結構な入りで驚き。好感度の高い役者連が出てるのに、いかんせん「映画」になっていない。時代劇振興の為の公金の援助も出てるようだが…「日本茶は無いのか?」のくだりで少し笑い、時代劇>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

予告編のやけに艶めかしいウルトラマンの姿が気になって見てきた。若者に混じっておじさんとかチラホラ。私も初代リアタイ世代なんです。お話の運びは全然目新しくもなんとも無い。あの懐かしのテーマソングが鳴り響>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.5

パゾリーニ「テオレマ」4K版を劇場で鑑賞。生誕百年だそうで。例えれば「トヨタ(違の社長一家の豪邸に稀人降臨」のお話。各々の奇行が本当は面白いんだけど、笑っていけない雰囲気が… 画家志望の長男が見てたベ>>続きを読む