MaruyamaRyoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

刑事物としての前半、父子の宿命を描いた後半どっちも素晴らしい。真実を知った後も、何故こういう結末になってしまったのか、想いを巡らせてしまう。
戦争がまだちょっと前の話だった頃というのも自分には新鮮に映
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

ダメ人間の日常を描く映画はよくあるが、その中でも群を抜いてクズい。ただ当時のスコットランドはこんな感じだったんだろうなと思ってしまう。起こってる出来事は修羅なのに、ポップでコメディテイストなのでさっく>>続きを読む

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

4.0

ここ10年くらいで魅力が1番上がったキャラは峰不二子だと思う。前は狡かしい女泥棒だったが、描き方が変わってきて自立した女性感が出てきた。
近年の椎名林檎にも似たものを感じるが自分の女性としての武器を完
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.5

よくこんな凄い脚本が考えつくなと思った。面白すぎ。記憶を保持できない主人公を追体験できる仕組みはもはや発明。主人公とシンクロする度合いはこの映画が一番かもしれない。
時系列は複雑だが、パルプフィクショ
>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

3.0

大正15年作られた前衛的な映画。リングで出てくる呪いのビデオの映像が1時間続く感じ。
自分の曽祖父母世代の人が、こんなアバンギャルドな映像を作っていたことにビビる。しかもこれが劇場公開されているという
>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

選挙ってめちゃくちゃ大変だよドキュメンタリー。
現在、立憲民主党の小川淳也議員を10年以上に渡って追っている。小川さんの思想云々を押し付けることはなく、むしろ、党の離散集合に翻弄されている様が中心なの
>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

モータウンの音楽はもちろん好きで、ずっと聴いているが、黒人差別が更にあった60年代に黒人たちのインディーレーベルから大ヒット作る凄さを理解した。
コントロールされた曲作りはもちろんだが、白人に愛される
>>続きを読む

多忙な一日/つらあて(1914年製作の映画)

2.5

チャップリンが女役で女装しているという珍しい映画。初期は色んな役してたんだな。
終始ドタバタしていて5分で終わるので特に何とも思わない作品。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

5.0

ほぼみんなが思うクレしんの最高傑作だと思うが、鮮度が重要で、親世代が70年代生まれかつ、21世紀が始まる2001年に見ることが一番ベストという稀有な映画。だからこその怪作なのだと思う。

ケンとチャコ
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

実家に帰って、ずっと置いてあった自分の私物を1つずつ確認しながら断捨離していったかのような映画。
あとはコメント欄に。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

最初見たときはまた訳わからん方向行ってるじゃん。と思っていたが、恐らく前作までの世界をひっくり返されたことへの拒絶感から来たもので、今回シン・エヴァを見るために見返したら、意外と分かりやすく感じた。旧>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

TVアニメ版中盤の学園もの的な良さは残しつつ、オリジナル要素が入ってきた。序はほぼTVアニメ版と同じだったので、新要素には結構驚いた。綾波レイもこんな積極的なのもびっくり。
戦闘が長くて、歌も長いのが
>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

4.5

クレしん映画の面白さがまだ世間に見つかってない頃。子供向け風の体をしておいて、やりたい放題している。話もリアル路線のスパイ映画で、声優さん達のチョイスからエヴァの影響も感じる。
やっぱり今みてもごりご
>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

まず、ちゃんとあのブレードランナーの世界観の続きとして説得力のある映像になっているのが凄い。ハリソン・フォード抜きで。
小汚いサイバーパンクな外のシーンと会社内の美しい造形の対比がいい。
ただ前作は一
>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

4.5

名作生み出しまくる原恵一のクレしん初監督作品。前作までと比べるとグッと大人向けになって、いい意味でやりたい放題。映画的要素が強くなっている。ヘンダーランドまでの、子供騙し的な展開の雑さも無く、ロードム>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

5.0

子供向けのクレしん映画としては最高傑作。しんのすけ一人っ子時代の集大成。
一方で大人が見ても面白いギャグも入るようになった。めちゃくちゃ雑でご都合主義な展開が多いが、それすらオッケーに感じる世界観にな
>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

4.0

映画見たわーって感じる優等生な作品。
舞台も良くあるウエスタンではあるが、めちゃくちゃ雰囲気のある埃っぽさも感じる西部劇の町並みや風景がリアル。
一方で主人公が所謂ヒーローではなく、少し哀愁も漂う還暦
>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

連続殺人犯の出生から逃亡劇まで描いた映画。
生まれを見たとて、主人公の人間性がヤバすぎて全く感情移入できない。恐らく幸せを得るのが怖くなって、それすらと壊してしまう辺り、愚かな奴だと思った。緒形拳と三
>>続きを読む

雨に降られて(1914年製作の映画)

3.0

チャップリン監督作。初期作にしては面白い。相変わらずの酔っ払いドタバタだが、最後の畳み掛けがこれまで以上に激しくて、一瞬何が起こったか、分からないくらい。浮気疑い、ずぶ濡れ、銃発砲、警官殴りこみ、が2>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

ブラピが健康的にスポーツする話かと思ったら全然違った。よくこんな奇妙なストーリーを考えられるなと思う。多くの男はファイトクラブのブラピになりたいという気持ちが何処かにあるはず。

最後の方で結構などん
>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

5.0

ループもの夢もので一、二を争うほど面白い。原作含め他のうる星やつらを見たことないが、序盤のドタバタ劇でキャラクターの性格を理解できるので問題無い。

幸せに感じるけどループしている同じ日から脱却する設
>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.5

マット・デイモンは記憶をなくして大変そうだが、結局上手くいくだろうと観る側としては、安心してみれる。ゴリゴリのスパイアクション映画だと思ったが、結構控えめで最後の戦いも地味だった。
とはいえ、記憶喪失
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

いや、そんな上手くいくわけあるかよとツッコミを入れつつも、ミッションをクリアしていく感覚で観れるコメディな前半。そんな才能あるなら、まともな仕事できるのではと思いつつ、それが出来ないのが格差社会なのか>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.5

引き込まれた。前半の訓練編が有名だし、実際めちゃくちゃ面白いが、後半の戦争編も味わい深い。
もっと辛さを押し付ける映画だと思っていたが、前半とかもはやドリフっぽさも感じるし、映像と不釣り合いなロックミ
>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.0

アートやりたい人達が好き勝手やったような映画。ずっと不条理で少し気味悪いことが続く。
彼氏の実家に帰って、戻ってくるだけの二時間で、最初はゲットバックみたいな感じかなと思ったが、更に何処かへトリップし
>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.5

生きる意味の1つの回答を提示してくれる精神安定剤になり得る映画。
ディズニーランドの最初のエリアみたいな古き良きアメリカの雰囲気を感じる。普通の男の人生がずっと描かれていき、話が大きく動き出すのが最後
>>続きを読む

チャップリンの総理大臣(1914年製作の映画)

3.0

キャバレーで働いているチャップリンが、手に入れたグリーンランドの総理大臣の名刺を使って、ハイクラスの女の子と仲良くなって、パーティに行くが、、という話。
チャップリンがコメディ挟みながらも一生懸命キャ
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

宇宙行ったらこんな感じなんだろうなというのが今までで一番リアルに感じた。特に音。
おそらく高度な物理の話が出てきて、分かったような分からないような感じのところあるが、話のベースが「恨み、後悔、愛」とい
>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

3.5

子供を完全に狙いにいっていた。子供向け映画なので、本来当たり前だが、大人に媚びる要素は少ない。でも昔のプリンセスとかスパイとかより面白く、涙を流させる対象も子供に絞ってるのが良かった。

自己犠牲と集
>>続きを読む

驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ(1945年製作の映画)

3.5

1945年戦争中にアメリカで作られた日本ディス映画。いわゆるプロバガンダ。これがNetflixにあるとは。
白黒ではあるものの、戦争の痛々しい映像が流れるので注意。これ見ると日本って得たいがしれなくて
>>続きを読む

クイーン+アダム・ランバート・ストーリー: ショウ・マスト・ゴー・オン(2019年製作の映画)

3.0

クイーンがアダム・ランバートと組んで、成功を収めるまでのドキュメンタリー。ファンからしたら知ってる話が殆どだったが、映画ボヘミアン・ラプソディーにアダムが出ていたのは初耳だった。しかもあの役。
クイー
>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

昭和20年の8月頭から15日の間、鈴木貫太郎内閣がどうやって終戦にもっていったのか描いた映画。
市民側とか前線から描いた戦争ものは見たことあるが、政府側は見たことなかった。
戦争映画だが、言葉を選ばず
>>続きを読む

ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

4.5

映像作家の娘が、認知症になった母と老老介護をする父を追ったドキュメンタリー。認知症を患う前から家族に向けてカメラを向けるのが当たり前であったようで、カメラがあることの違和感が全くなかった。
陽気で社交
>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

バリキャリで独身貴族のニコラス・ケイジが何不自由なく幸せに暮らしているが、自分のキャリアで過去恋人を捨てた過去がある。それが魔法か呪いか分からないが何かかけられて、その時恋人を捨てなかった世界線に移さ>>続きを読む

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

4.5

バンクシー監督作品のフェイク?ドキュメンタリー。
色々なストリートアーティストを追っている映像作家ティエリーが、バンクシーと接触することに成功するまでが、前半。
しかし、作った映像作品に、バンクシーが
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

定年して暇をもてあましてる、70歳デニーロがインターンとして、アン・ハサウェイ演じるベンチャー会社の女社長の秘書になる話。今時な設定で面白い。
これは、デニーロがこの会社に馴染むの時間がかかるぞと思っ
>>続きを読む