マーク太郎さんの映画レビュー・感想・評価

マーク太郎

マーク太郎

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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

3.8

このところ高峰秀子を見る機会が多い。
今回も幸せな役ではないが、そこが似合う。バーの雇われママがしっかり頑張ってきたのに、堪えきれずに男たちにいいようにされてしまう。加東大介、意外とやり手。森雅之ずる
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

子どもながら、アイアンクローのエリックというレスラーは知っていたが、その息子たちのことは知らなかったです。
それにしても。いやいや、こんなに悲劇的な家族だったとは。どう見たって、ほったらかしの両親に問
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戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

3.8

相変わらず、熱量を感じる三上監督。
石垣島、宮古島、与那国島、そして
沖縄本島。途中、どの島の話してるのかわからなくなったが、要するにあらゆる島で基地化が進んでいるってことなんだろう。
結局、日米同盟
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.3

久々に観たが、やはりすごいな長谷川和彦
反骨精神に満ち満ちて、やりすぎ感満載の演出。国会議事堂や皇居前でのゲリラ撮影もふんだんに。荒唐無稽とリアルが共存してるというか。

原爆制作、渋谷の東急デパート
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

ようやく観ました。なんせ3時間あるもので、時間が合わなくて。その代わり、オッペンハイマーの評伝を読んで臨んだので、(藤永茂という物理学者が書いた本なので、これも中々難物でしたけどね)
時系列がわかりに
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乱れる(1964年製作の映画)

3.8

ラストが衝撃的すぎた。

夫が戦死し、子供もいないのに
嫁ぎ先に残り続けるって、
昔は当たり前だったのかな。
兄弟と結婚することもあったろうし

草笛光子、白川由美の小姑が怖い

西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

次々に訪れる不幸。
白黒ながら華麗なカメラワークと
田中絹代の熱演。

大学の若大将(1961年製作の映画)

3.5

シリーズの形は1作目で出来上がっている。若大将とすみちゃん、青大将。
実家の田能久に有島一郎、飯田蝶子。
藤原鎌足が渋い。
能天気でデリカシーに欠ける若大将の
底抜けな明るさが目立つ。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

なんとなく避けてたんですが、いざ観たら
中々良かったです。
12歳で離れ離れになったノラとヘソン。
その後、奇跡の再会を果たしそうになるが…
やっぱり、あそこで飛んで行かないと。男なら、とは思いつつ、
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

平成元年の作品。35年前か、早いな。
昔の映画観るとどうしても、そんな感慨が先に来る。
北野武の監督デビュー作を実は初めて観る。暴力的なんだけど、画面はしっとりしていてクールな印象。

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

3.7

「サラリーマンは辞表を出したら終わり」
終身雇用がガッチリしていたころのセリフだね。
今はどうなんだろ。

銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

3.7

1949年は笠置シズ子が「ブギの女王」としての絶頂期を迎えていた時期で、映画では主題歌の「カンカン娘」の他「ラッパと娘」「ジャングルブギ」も披露してくれてこれだけでも必見なのだが、名人古今亭志ん生の落>>続きを読む

父ありき(1942年製作の映画)

3.8

寂しい思いをしてきた息子が、父親と暮らしたいと思う気持ちがいじらしい。

ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.7

メラニーロランは才能ありますね。
イザベルアジャーニが浅岡ルリ子に見えました。

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.7

久々の鑑賞。
初公開当時、イザベルアジャーニ様は
小生の推しでありました。今見てもお美しい。出演者の佇まい、雰囲気、カーアクションを楽しむ。Wヒルのストイックな演出がはまる。ただストーリーに腑に落ちな
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東京暮色(1957年製作の映画)

3.7

小津だからって、ほのぼのドラマだけではないのですね。なかなかダークです。
有馬稲子も綺麗なのにつらい役で。
あのお母さんか山田五十鈴とは。
この後、小津作品はカラーになって、明るいのが続くわけですな。

お早よう(1959年製作の映画)

3.8

男の子2人の意地の張り合いが可愛らしい。オナラ合戦も。
今回は誰も結婚せす、最大のテーマはテレビの購入。「一億総白痴化」を心配する笠智衆。そのテレビの時代も大きく変わろうとしている今見ると考えさせられ
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0

若松孝二は相変わらず無茶苦茶だけど、
愛すべきキャラ全開。若松プロって楽しいところ。シネマスコーレもこんな映画館だったのか。河合塾とのコラボも驚き。井浦新も当たり役。でも東出昌大も侮れない。不思議な役
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

「晩春」などで娘役だった原節子が時を経て母親役。親子の情愛がベースなのは変わらず。今回目立つのは佐分利信、中村伸郎、北竜二のチョイ悪親父3人組の活躍。
お節介にも原と司の親子の結婚を画策するが、やり過
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早春(1956年製作の映画)

3.9

小津には珍しい?不倫カップルが主役。
煮え切らない池部良と攻める岸惠子。
岸惠子がとても色っぽくて綺麗。まあ
小津作品の姫たちはみんなそうだけど。
今回は「もはや戦後ではない」と言われた
昭和31年が
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

やっときた続編。
ヴィルヌーブの映像に酔う。
しかし独特のテンポのせいか
今回も睡魔との闘い。
映像凄いんですけどね。
前半のおさらいは
しとけばよかった。
だいぶ忘れてた。

彼岸花(1958年製作の映画)

3.8

いつものように、娘の結婚を主軸としたホームドラマ。今回は父親が佐分利信で、笠智衆は脇役。
保守的で頑固親父なので、佐分利の方が向いているとの判断なのか。
浪花千恵子と山本富士子の京都人親子が楽しい。

麦秋(1951年製作の映画)

3.9

紀子三部作というのか。
確かに似ている。
これと「晩春」なんかタイトルも
似ていて紛らわしい。

笠智衆が父親でなく兄の役で
こちらの方が年相応。

女同士の会話が面白い。

パレード(2024年製作の映画)

3.8

よくありがちな死後の世界の話しだが
しみじみしました。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

密室で緊迫感溢れるやりとり。
タランティーノの真骨頂です。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

パニック障害とPMS(初耳)の男女の
物語は最初とても息苦しいのだが、やがて
ほぐれてくる。ユーモラスでさえある。

この栗田科学、なんていい会社だ。

そしていい映画でした。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

冒頭から溢れ出る緊張感。
壮大な復習劇。
ストーリーがいいですね。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

ビクトルエリセ監督の新作が観られるというだけで嬉しい。しかし、やはり長い。
途中で寝落ちしそうになった。エリセ師匠申し訳ございません。好きなのに。

でもアナトレントと再会できた。ありがとう。歳を重ね
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リキシャ・ガール(2021年製作の映画)

4.5

大阪アジアン映画祭にて。

この映画祭に毎年来るバングラデシュ映画、今年は明るめの真っ直ぐなお話し。

主人公のナイマは絵という類まれなる才能を持ちながら、正当な評価を得られず、悔しい思いもするのだが
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

マドンソクさえ暴れてくれたらいいとはいえ、流石に浅いストーリーでした。
悪役二枚のうち、青木崇高はそこそこ頑張っていました。これを機にハリウッドから声がかかるといいですね。
1と2に出ていた個性派パク
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次郎長三国志 甲州路殴り込み(1965年製作の映画)

3.7

マキノ雅弘作品を観ていると、集団の動きの付け方が絶妙な印象。今回だと役人たちが次郎長のいる屋敷を取り囲むところとか。
それにしても、松方弘樹、津川雅彦、丘さとみが、役者が変わっていて驚き。

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