masatさんの映画レビュー・感想・評価

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シャンプー(1975年製作の映画)

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「君の髪をヤりたい」
そんな必殺台詞を持つトップスタイリスト、カリスマ美容師が物語の中心にデンと居座る。

逆光(2021年製作の映画)

3.5

こんな感じの数ある自主映画の中では、抜きん出ているのではないか。

若い俳優が主演し監督をも手がけた、と聴くと往往にして予想はつく訳だが、何しろ驚いたのが、この25歳の青年監督が、実に冷静である、と言
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白い指の戯れ(1972年製作の映画)

3.0

ポルノはポルノでも、ロマンポルノ。
最近、『団地妻』『色暦』から、観始めて、初めてのモノ、懐かしいモノ、いくつもの驚きに巡り合った。
その中で、私のロマンポルノとは、
ロマン=ヒューマニズム
ポルノ=
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作のラスト、たった一つ、嘘をつく。
その彼に疑念と畏れの眼差しを向けて、扉が閉まり、幕が降りる。

愚直でさえある実直なマイケルにとって、最も大切なものは、何か?
コルレオーネ・ファミリーなのか?彼
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

清水康彦✖️齋藤工がメジャー作品を!?
さらにそこへトヨミチ・クリタが加わる訳だから、嫌が追うにも期待が高まる。
目にするビジュアルや動画、全てにおいて一抹の不安を感じながらも、その不安を超える期待を
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

長い。
ラスト20分までの91分もの“前振り”が退屈で耐えられない。

と、ジェームズ・ワンに向かって(ホラーの良心を復活させようとしているリーダーに向かって)失礼かもしれないが、ブラムハウスのプロデ
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追憶(1973年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

額にかかる金色の前髪が、とても愛おしい・・・そんな眼差しを向け、つい触れてしまうバーブラ・ストライサンド。レッドフォード扮する男が可愛くて仕方がないのだ。

俗に言う、全く正反対な男女が織りなす20年
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカン・ニューシネマは、やはり道である。それは人工的な(あらゆる意味で老朽化した)スタジオからの離脱を意味し、生々しい生と性の謳歌を意味した。なので、ニューシネマと一括りにされた作品群は、いつから>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

2.6

1973年、この頃になるとアメリカン・ニューシネマ=ロード・ムービー、という体裁になってきた。
しかし、この頃になると、ゴールが解らなくはないし、死が待っている訳でもない。
“そこ”へ到着した時の感情
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恋の狩人 欲望(1973年製作の映画)

2.9

安保闘争後遺症映画。まるでヴェトナム後遺症映画、PTSDシネマと同じ匂いを感じる。『ローリング・サンダー』(77)『帰郷』(78)や、極端に言うと『ジェイコブズ・ラダー』(90)に近い匂い、だ。

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ラブ・ハンター 恋の狩人(1972年製作の映画)

3.0

間違いなく入魂作であると言う事が、ヒシヒシと伝わる。
監督山口清一郎、渾身のデビュー作品。
その渾身振りは、特に画の構図で迫ってくる。

そして監督山口の、とても捻れた人格が溢れ、それこそが魅力で面白
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夕顔夫人(1976年製作の映画)

2.3

ここで描かれる行為は犯罪である。
しかし、その証拠は(拉致された以外)身体の中にあるので、不明解だ。

一度身体に染み込み、覚えてしまったものは、二度と元には戻れない。
ここでの谷ナオミ姉妹は、まさに
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人生に対して図々しく強い。
人生に対して何もかも受け入れ弱い。
そんな二人の道行ならぬ“行進”が“突然”始まった。

なぜ道行ではないのか?それは制作年度が1973年だからだ。
1971年、65歳の老
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大いなる勇者(1972年製作の映画)

3.9

「こういうのはどうだろう?一層のことさ、アメリカ人をやめるというのは?」
「ボブ、イイね!」
かくして、本作は始まった、かどうかは知らない。
アメリカン・ニューシネマが発動して丸5年が過ぎた頃、そのト
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脱出(1972年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

1972年度のアカデミー賞に、
『ゴッドファーザー』と共に作品賞へとノミネートされ、
コッポラと共に監督賞へとノミネートされたツワモノ・・・
とは聞いていたが、あのコルレオーネ・ファミリーと何が互角だ
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アリスのレストラン(1969年製作の映画)

2.0

『俺たちに明日はない』(67)で華々しいニューシネマの先陣を切ったアーサー・ペンが、傑作『小さな巨人』(70)の前にどうしても撮りたかった作品なのだろう。
あくまでも個人的な、自主映画の様な中に、動脈
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

愛すべき者から湧き上がるマジカルな瞬間を求めて、映画らしい神がかった主人公が歩いていく。

押し付けがましい一歩手前で、ギリギリの面白さを保つ。

後半、やはり震災かぁ・・・とゲンナリするが、その空間
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

たった一つ、嘘をつく。
このラストのマイケルの、全てを守るための嘘が、鮮血夥しい暴力場面のどれよりも怖い。
 
当時のアメリカでは、私たちの住むこの同じ街にこんな奴らがいる、と言う驚きが半端なかったの
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哀しみの街かど(1971年製作の映画)

3.0

ほぼデビュー作に近いアル・パチーノ、この時点で威力のある奴だと言うことが一眼で解る。『ゴッドファーザー』『スケアクロウ』へと続く助走、充分。
しかし、主役はキティ・ウィン。彼女の儚げながらチャーミング
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明日に処刑を…(1972年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

大した作品を撮っていない。
なのに、アメリカを代表する監督に祭り上げられている。
と、日本最高峰の評論家(一時、総長)と、現役最高の監督の一人が話をしている。
確かになあ、と思う訳だ。

『タクシード
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

21世紀の監督ノア・バームバック。
そこには戦争も惨殺もない。
そして、誰も死なない。
舞台は1986年、豊潤な時代。
(ノアが17歳の時が舞台)

しかし、より複雑になった感情がある。
生き続けなけ
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

巨大なるジェネレーションギャップの中の心はひとつ。
二人の心安らぐ場所は、解体工事中の廃墟、工事現場、教会、葬儀の葬列の中、そして墓場だ。

歳の差60歳のカップル。
彼女は二つの世界大戦を経験し、い
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

奴は、やはり、裏切り者だ。
悦びを教えてくれた女を捨て、自分を慕う弟の様な少年を捨て、映画館を捨て、街を捨て、魔性の女に拐かされて、旅立とうとした。だから、神は、そんな奴に死を断じて許さない。かけがえ
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

めくじら立てても、所詮、青二才の幼稚な戯言と片付けられる。

どうして単純な話を複雑にしてしまうのか?
今の若手は、今の映画は、なぜ、これほどに下手糞なのか?

発想、そのコンセプトは、前作同様(悪夢
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカン・ニューシネマが始まって5年、本作の一撃によって終わりを告げた。
そう言われている一作。
確かにそう思える。

映画スタジオを捨てて道へと飛び出した奴らは、どこまでも続くその道を走り続けた。
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

2.5

1971年、突然立ち上がった老人は、アメリカン・ニューシネマの才人たちに向かって言い放った。

「いいか、こういうこと、だからな!」

65歳の赤狩りの犠牲者トランボが、生涯でたった一度だけメガホンを
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花芯の刺青 熟れた壷(1975年製作の映画)

2.0

身体に彫る、その行為、その官能のみに注力するハイブローな作品。
なぜなら、理由がよく解らない。
勿論、作劇上の理由はあるにはあるが、どうも付け足しに過ぎず、どうでも良いモノであった。そんな贅肉を全て削
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やくざ観音・情女仁義(1973年製作の映画)

3.4

念仏の様な、読経の様な、呪文の様なバッハ「主よ人の望みの喜びよ」が、異様に印象に残る。

腕が飛び、血が噴き出し、銃弾で首チョンパ(とは!?こんな表現、唯一無二)まさにスプラッター歌舞伎の大御所・大南
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