だまさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

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温かくて優しい気持ちになれる素敵な作品。愛犬ビートが可愛すぎる。ダコタ・ファニングとの組み合わせが最高。無謀とも言える冒険の途中に出会うのは良い人ばかりではないけれど。どうしても叶えたい夢の為に臆する>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

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自由自在なカメラワークで描かれる運命の不条理。冒頭から続く印象的な映像の数々。カメラの動きと人々の感情の動きが相まって作り出される緊張感に息を呑む。連鎖していく人々の運命。そこから逃れる術はない。皮肉>>続きを読む

億男(2018年製作の映画)

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もっとエンタメ寄りの作品と思いきや。九十九と一男の心情が丁寧に描かれた良作だった。モロッコと落語のシーンが印象的。お金に取り憑かれた人達を過剰な演出で描いたシーンは非常に滑稽で楽しめた。もちろんお金は>>続きを読む

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

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試合シーンの緊張感が凄い。結果を知らずに見たので余計に楽しめたのかも。どんなジャンルでも世界のトップクラスにいる人は壮絶な孤独や重圧を抱えて苦しんでる。まさしく自分との闘い。氷と炎のように正反対に見え>>続きを読む

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

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圧倒される熱量。心が震えた。命を削って映画を作り、映画で世界を変えようとした人々が確かにそこに存在していた証。愛情なんて言葉では足りない。迸る映画への激情をスクリーン越しに叩き付けられた。そんな強過ぎ>>続きを読む

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

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美しい映像と音楽が本当に素晴らしくて。それだけでも見る価値があった。受け入れ難い現実。抱えきれない感情と向き合う為にバーバラは巨人と戦う。それは決して逃げなんかじゃない。モル先生やソフィアの優しさに支>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

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ビリー・ジーンの弱さや脆をも含んだ格好良さに惚れ惚れ。メガネの奥の力強い眼差しが印象的。男対女という単純な話ではなく。彼女が戦った相手は社会に蔓延る差別や偏見。クライマックスの盛り上がりとラストの爽快>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

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歪んだ信念に囚われた権力の暴走。絶対的な暴力。それに抗う名もなき人々の勇気。報道のあるべき姿。真実を受け止め個人が声を上げる事の意義。それぞれの立場で正しいと感じる行動を積み重ねる事が大きなうねりとな>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

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『若おかみは小学生!鑑賞前は絵が好みじゃないなと思ってたけど。始まったらどんどん引き込まれた。色彩豊かな背景も凄く美しくて素敵。明るく健気なおっこが心の奥に抱える慟哭するほどの悲しみに心を抉られ。優し>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

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静かな涙が流れ続けた。歴史的背景など理解し切れない部分もあったけど。深い悲しみを抱える人間同士のドラマとして心に響いた。理解し合える筈なのにお互いが背負っている背景がそれを許さない。異なる宗教や人種。>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

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日常の何気ない行為が恐怖に繋がる。尋常でない緊張感が最後まで続く。疲労感が半端ない。細かい突っ込み所はあれどアイデアの勝利。あんな世界で1年以上過ごすなんて気が狂いそうだけど。家族の存在があるから彼ら>>続きを読む

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

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2009年の作品てことで雑さは目立つけど。でも歌にダンスにアクションと色んな要素が盛り沢山に楽しめて凄くハッピーな気持ちになれる素敵な作品。美男美女の壮大なラブストーリーは目の保養。過去編で完璧な英雄>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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人の心のままならなさ。好きという気持ちに正解はないから。自分自身でさえも見失うことがある。本当に好きなのか思い込みたいだけなのか。そんな不条理で不安定な感情に翻弄される朝子に共感せずにいられない。主人>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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残酷で美しい圧倒的な映像体験。言葉はごく僅か。主人公の悲惨な過去や抱えている闇の深さ。それら全てが映像で語られる。不安感や不快感を煽る演出。心が壊れた主人公の混乱に否が応でも取り込まれていく。痛みを抱>>続きを読む

純平、考え直せ(2018年製作の映画)

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刹那的な人と人の繋がり。その温もりに縋るようにお互いを求め合う2人。その直向きな姿に涙が止まらなかった。野村周平と柳ゆり菜の体当たりの熱演が光る。SNSを通じて浮き彫りになる画面の向こうの人々。稀薄な>>続きを読む

菊とギロチン(2016年製作の映画)

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虐げられた弱者の叫び。女性蔑視。朝鮮人虐殺。見捨てられた貧困層。戦争に心を壊された兵士。震災後の混乱の中、それでも懸命に生きる人々の姿が胸を抉る。個性豊かな女力士達の逞しさ。理想を追う男達の脆さ。どち>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

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歴史を知らなくても楽しめた。下品で下劣な政治家たちの足の引っ張り合い。あまりのバカバカしさに思わず笑ってしまう。皮肉たっぷりの政治コメディ。でも鑑賞後に襲ってくるのは背筋がヒヤリとする恐怖心。国や国民>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

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作りは大味だけど。それも含めて楽しめる作品。サメ映画なのにハラハラドキドキが弱いのはステイサムだから。だって絶対的な安心感があるもの。でも人が喰われるシーンで爆笑できたり。ステイサムの筋肉美が拝めたり>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

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子宮に宿る異物に支配されたかのような主人公。おぞましくて官能的で実に美しい。何だか良く分からないのに強烈に魅き込まれる。身体の奥深くに響いてくるような不思議な感覚。エンドロールが始まってもラストの衝撃>>続きを読む

母という名の女(2017年製作の映画)

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一見優しい母親に見えたアブリルが徐々に娘の全てを奪っていく。欲望のままに母ではない何かに変貌していく様が不気味で気持ち悪い。ラストで見せる娘の暗い笑顔。彼女もまた歪んだ母になっていくのか。多くを語らな>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

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自分を失っていく不安と焦燥。愛する者を殺してしまうかもしれない恐怖。ソル・ギョングの鬼気迫る演技が圧巻。主人公の混乱に巻き込まれ翻弄される面白さ。真実と妄想と思い込みが混ざり合っていく。期待を裏切らな>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

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色々と笑えないけど笑っちゃうし。ユーモア満載だけどめっちゃ泣いた。どこか滑稽であれこれ間違ってる気もするけど懸命に生きてる彼女の姿は最高に格好良かった。特にラストシーンはその魅力が炸裂してて痺れたし。>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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ドラマの雰囲気そのままに。でもスクリーンで見るに相応しい見応えある映像の数々と素晴らしい音楽。何より美しく荘厳なルーヴルに佇む露伴先生。妖艶さと透明感を併せ持つ木村文乃。この作品に欠かせない清涼剤のよ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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怒りと悲しみで胸が痛い。被害者であり加害者でもある大人たち。余裕をなくし無自覚に子どもたちを追い詰める。逃げ場をなくした子どもたちは生まれ変わりたいと願う。我々は常に断片的な情報を集めて自分だけの真実>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

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自分の欲望を満たしたいだけの変態野郎が英雄に祀りあげられる。責められるのは女性ばかり。買う男を責める人はいない。彼女らがその仕事をしなければならない事情を考える人もいない。宗教の弊害。社会構造の歪み。>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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エンドロールが始まると同時に涙がぼろぼろと溢れ出した。懐かしい父との思い出を愛おしむ彼女。永遠に答えの出ない問いかけ。それでも探し続けずにはいられない答え。2人の楽しそうな姿に潜む危うさや儚さに胸が締>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

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様々な組織が入り乱れての総当たり戦。怪我もすぐに自然治癒する何でもありの戦いはやり過ぎ感満載でもはや笑えた。でも弱い者から順に淘汰されてのラスボス登場にはやっぱりテンション上がる。人の温かい感情に初め>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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人が生活するにはあまりに過酷な環境。そこに閉じ込められた人々の絶望。作品全体を覆う息が詰まるような閉塞感。容赦ない銃撃戦の凄まじい迫力。俳優陣の静かな熱演。ラストに描かれる僅かばかりの希望。鑑賞後に感>>続きを読む

累 かさね(2018年製作の映画)

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土屋太鳳の圧巻のパフォーマンス。その輝きを際立たせる芳根京子の強烈な存在感。次々と入れ替わりながら徐々に変化していく関係性を見事に表現した演じ分けが素晴らしい。役と重なる若手女優2人の迫力ある対決が存>>続きを読む

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

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夢破れた敗者の物語。好きな事の為に死にものぐるいで頑張れなかった自分への後悔とか悔しさに激しく共感。でも彼が凄いのはそこから。夢を失っても好きという気持ちは見失わない。だからこその奇跡。地味でゆる〜い>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

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たくさん笑って泣いた。期待以上の面白さ。オリジナルを尊重しつつ国も時代も違う違和感のない脚色がお見事。現在も過去もキャストの嵌り具合がぴったりで気持ち良い。コギャル世代じゃないけど懐かしさでいっぱい。>>続きを読む

光復(2021年製作の映画)

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何だかよく分からないけど凄いもの見た。介護のはての殺人という重い前半。主人公が不幸に塗れる胸糞描写の連続。段々とやり過ぎ感が増してきて斜め上の展開に。ラストはもはやシュールなコメディって感じでエンドロ>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

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見応えあるシーンもたくさんあって面白くないわけではないのだけれど。全体的にちょっと間延びしてしまって退屈に感じるときがまあまああったのが残念。でも俳優陣はみんな良かった。主演の2人はもちろんのこと。出>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

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リディアの魅力に引き込まれ。その苦悩や混乱に巻き込まれ。感覚が研ぎ澄まされていく。リハシーンの緊張感と高揚感がたまらなく心地良い。彼女は本当に横暴な権力者なのか。何が彼女を追い詰めたのか。多くを失って>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

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画面からあれこれ匂い立つようなリアルなモノクロ映像。クソみたいな世界で色んな思いを飲み込んで。時に飲み込み切れない思いを溢れさせて。しなやかに強かに生きる若者の姿に爽やかな感動を噛み締めた。いつの時代>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

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あっという間の90分。え〜そこで終わるなんて〜なラスト。原作未読の自分には予想外の重い話しにガツンとやられた。すれ違う思いと壊れていく絆。それぞれの後悔を思うと切ない。どのキャストもとても魅力的だけど>>続きを読む