ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.6

さすが伊丹監督。
笑って泣いてスカッとして、テーマも含め見応えのある超娯楽作。

このテーマでよくぞここまで観やすく、軽いタッチで描けるものだと感心してしまう。

キャスティングも良く、脳みそ少ない系
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.5

日本のSFとしてはかなりレベルが高く、好感が持てる。
ドラマ部分と追跡劇がサスペンスとしてよく出来ていて見所の作品。

ただ、贅沢を言えばSFとしてもう一歩踏み込んでほしかった。

一番基本となるAI
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花の恋人たち(1968年製作の映画)

3.0

強烈な昭和の香りと、吉永、十朱、山本の光り輝く美しさを愛でる作品。

かなりマニアックな部類に入るのだが、昭和を知っている年代にはたまらない楽しさがある。

しかし映画としてはかなりポンコツで、普通に
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

監督の自伝的作品、それも子供時代の物だと大概「それがどうした」って物になってしまうことが多いのだが、今作はドラマとして普通に楽しむことが出来るレベルに達している稀な作品。

まず、自伝と言ってもそこに
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2020 世界終焉の日(2019年製作の映画)

3.3

超低予算でショボい映像だが、基本的なアイディアがきちんとSFしていて好感が持てる作品。

OVかと思ったら、脚本、監督を務めたサイモン監督がクラウドファンディングで予算を調達して作ったものだそうで、1
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

1.0

どうしちゃったのスピルバーグ監督?って作品。
期待度が大きかっただけにかなりがっかりした。

黒澤明もそうだったが、若いころ名作を撮り続けた監督が晩年に高尚で意味不明な作品を撮りだすというのはよくある
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

全キャラが立っていることと、コメディータッチとしたことで、素直に楽しめるエンターテイメント作品となっている。

元ネタがゲームと言ってもテーブルトーク・ロールプレイングゲームなので、ほとんどオリジナル
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愛の犯罪者/ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(2013年製作の映画)

3.2

平均的なエロティック・サスペンスだが、落としどころが上手くラストで急上昇した作品。

ただ、実は警官というのは驚くが、そこまで入れ込んだのが「本当に愛してしまったから」ってのはちょっと陳腐。

でも、
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呼吸 友情と破壊(2014年製作の映画)

3.1

女性向けと言っては弊害があるが、男性にはなかなか理解しにくい感情の動きで、感情移入は難しい作品。

多分原作小説はもっと丁寧に心情の変化を書いていると想像できるが、今作だけだと「なぜ?」という疑問が最
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セブンスフロア(1994年製作の映画)

2.9

ソフト化さえされていない東映の海外版Vシネマなので、それを念頭に観るとそれなりに楽しめる作品。

もちろん予算のある普通の劇場用とは違う意味で楽しめるわけで、低予算でどう誤魔化してくるかとか、やる気が
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.1

圧倒的なリアリティと、救いのないストーリー展開で迫力はあるのだが、映画としてはいかがなものかと思ってしまう作品。

ディストピアを舞台としているのなら、なおさらどこかに光が無いと全く救いがなく疲れだけ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.4

これこれ、これだよ!!
「イグジステンズ」を最後に20年近く落ち着いた普通の作品しか撮ってこなかった監督だが、これこそ待ちに待ったクローネンバーグ作品だ。

もう、枯れてしまったのかと半分諦めていたが
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カラー・ルーム~私が彩る世界~(2021年製作の映画)

3.0

実話ベースなのでしょうがないのだが、いかにもよくあるタイプの女性のサクセスストーリーで、「こんな陶芸家がいたんだ」という知識にはなるのだが、映画としては物足りない作品。

それに経営者とのロマンスがイ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.4

ストーリーとしては「だからどうした」という部類に入るのだが、追いつめられるヒロインの心情が重くのしかかり、その息詰まる展開で目が離せない作品。

中絶が違法だった60年代のフランスが舞台で、一人追いつ
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北斗の拳(1995年製作の映画)

1.0

以前から評判は聞いていたのだが、ここまで悲惨だとは・・・・
かなりプラス思考で観たのだが、良いところがまったく無いという「駄作」と呼ばれるに値する作品だろう。

一応売り文句は「ハリウッドで映画化」だ
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

2.2

豪快な脱ぎっぷりのジェーンを眺めるための作品。

それ以外は正直なところ全く見所はない。

説明するまでもないが、歌手として成功していたセルジュ監督が、当時の内縁の妻であるジェーンと出した同名の曲がヒ
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NO WAY BACK/逃走遊戯(1995年製作の映画)

3.1

ストーリー展開やスピード感が良くて、中だるみが無い所が脚本の良さという作品。

ただ、盛り上げどころがちょっと弱く、2人のバディ物としての熱さをもっと前面に出してほしかったところか。

ラッセル・クロ
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キャロル・オブ・ザ・ベルズ 再会の日(2019年製作の映画)

3.1

クリスマス・イブの前前日あたりに気分を盛り上げるためにボーっと観るには良い作品。

脚本や演出があまりにベタで、全力で泣かせに来ているのがイマイチ。
結局全員が善人で、大家族そろって大団円というのは捻
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ジャンキーばあさんのあぶないケーキ屋(2012年製作の映画)

3.2

巧妙なストーリー展開で、ちょっとブラックな笑いも効いていて楽しめる作品。

主役のおばあちゃんを演じるベルナデットの百戦錬磨な芝居も見所だし、巻き込まれる友人役のカルメン・マウラも慣れた良い演技をして
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OSS 117 私を愛したカフェオーレ(2006年製作の映画)

3.0

大失敗。
普通の洋画だと絶対に字幕で観ることにしているので、今作も何も考えず字幕で観たのだが、あとで調べたらあのFROGMANが吹き替え担当じゃないか!!

それも
「今回、FROGMANが初めて洋画
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

2.5

キャスティングをした人が誰なのか分からないが、ほとんどキャスティングのおかげで生き残っている作品と言っていいだろう。

ブレイク前のリヴ・タイラー、レネー・ゼルウィガー、ロビン・タニーを揃えたことはほ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.3

一作目を良い意味でパワーアップさせて、そのテンポの良さと豪華な映像で大満足の作品。

さすがガース監督という所だろう。

正直ストーリーはかなりご都合主義なのだが、それがすべてスピード感やテンポの良さ
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ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.0

原作の良さに助けられていて、映画の質としては普通。

さすがに松本清張の代表作というだけあり、描かれる人間の内面が見事で、脳内で小説を読むように観るとかなり満足度が上がる。

映画としてはなぜか小説に
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劇場版 ルパンの娘(2021年製作の映画)

2.5

小説はもちろんTVシリーズも全く知らずに観たのだが、基本的に深キョンを愛でる作品なのでこれで良いのだろう。

でも、あの「テルマエ・ロマエ」を監督した武内監督にしては今一つと言わざるを得ない。

混沌
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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.0

つまらなくはないのだが、ご都合主義が多い事とあまりに定番のサバイバル物で、イマイチ盛り上がりに欠ける作品。

売り文句に
「ジョン・ウィックシリーズを手がけたプロデューサー陣が製作した」
とあるが、同
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マルタイの女(1997年製作の映画)

3.4

普通の監督作なら十分に楽しめる作品と言えるのだが、伊丹監督作としては物足りない作品。

普通の邦画から比べれば十分立っているキャラクターなのだが、伊丹作としては全員弱いのがどうしても残念だ。

主役の
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

日本では題名の認知度が異常に高いのだが、観たことのある人はそれほど多くないという珍しい作品。

また、アメリカではカンヌ映画祭審査委員賞をとったが、興行的にはコケていてあまり知られていないのだが、日本
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.6

リメイクより数段味のある内容で、余韻の残し方も素晴らしい作品。

リメイクをオリジナルと勘違いして、トリロジーの2と3を先に観てしまったのだが、このトリロジーはつながりはあるものの全作独立していて、そ
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

大ヒットを記録しただけのことはあり、葬式という暗い題材を使いながら、軽快な語り口で伊丹監督のカラーを楽しめる作品。

初監督作ということで、ちょっと硬さがあり、この後作られた作品のようなハジケ方が無い
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.7

何度観てもそのセンスの良さに唸らされる作品。
よくこのアイディアを思いついたといつも感心してしまう。

細かいエピソードを交え、それでいて大筋はしっかりしているので、これだけごった煮状態でもまとまりの
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.3

司馬遼太郎が小説「峠」で作り出した河井継之助のキャラクターが魅力的で、演じた役所がはまり役と言っていい相性の良さで、そこに集中すると楽しめる作品。

ただ、見せ所となる後半の北越戦争がしょぼい。5万と
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バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い(2013年製作の映画)

3.3

マッツの重厚な演技が見どころの作品。

ただ、ハンス・コールハースの伝説を知っていることを前提として作られているので、完全に説明不足。
ストーリーについて行くことが難しい。

大まかな流れは想像で補完
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The Birthday Cake(原題)(2021年製作の映画)

3.6

ここfilmarksでも邦題が載っていないほど知名度は低いのだが、練られた脚本と素晴らしい俳優陣でレベルの高いクライム物として楽しめる作品。

後半でオチは読めてしまうのだが、それにしてもセンスの良い
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

ファンタジーと割り切り、その不条理ぶりを楽しめるとハマる作品。

ただ、結局何が言いたいの?と言う気持ちは残るし、いくらファンタジーとしても、獣人の設定がまったく明かされないので、その行動自体に説得力
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プッシャー3(2005年製作の映画)

3.4

前2作目と同じカラーで、全体の造りも同じなので観方が分かっていて楽しめた作品。

中盤までのユーモアを交えた展開と、後半の強烈なバイオレンス描写の対比も素晴らしく、最期まで飽きさせない。

でも、贅沢
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プッシャー2(2004年製作の映画)

3.5

キャラクター造型が素晴らしく、まったくまともな人間が出てこないにもかかわらず、感情移入が出来る作品。

クライム物と言っても、ここまで壊れた人の集合と言うのは珍しいのだが、その中でも主人公マッツ演じる
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