まさしさんの映画レビュー・感想・評価

まさし

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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.7

まず、冒頭のクラス全員の顔をバーって順番に写すところ。あそこが良かった。もうほんとに全員がまさに14歳の顔なんですよね。ほとんど造形が大人なのにあどけなさが残っているあの感じ。そうそう!このキモい感じ>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず、時代錯誤甚だしいのですが、ホラーで怖い目に合う人は綺麗な女性が良いに決まっている、というのが私の意見で、そういう意味で今作はとても満足のいく作品でした。
主演のアナベル・ウォーリスは、平時はもち
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.6

冒頭のインタビューシーンで、こんなにいっぱい出てこられたら覚えられませんよ私は!と思わされるものの、いざ物語が始まると一人一人がちゃんと判別できるし、インタビュー内容がキャラ個々の立ち位置だったり性格>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

同じ形の家が見る限りずらっと並び、空には不自然なまでに雲らしい雲が浮かぶ、そんな悪い夢のような光景を予告で観て以来、これは絶対観るべき映画だ!と思っていました。

実際観てみると、うーん、やっぱり期待
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

前評判でなんとなく聞いていた印象では、モテキみたいなサブカルクソ野郎によるサブカルクソ野郎のための映画かと思ってたんですけど、それはまったくの誤解でしたね。たしかに随所にサブカル的な固有名詞は出てくる>>続きを読む

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.3

昨今SNSなんかで若者が、ただ性に奔放なだけのことを「エモい」なんて言葉で美化しようとしてるのをよく見ますけど、そういう人たちにはこの映画を観てほしいですね。お前らこのユカって奴と一緒だよ、ってことで>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

そういえばこれについて書いてなかった。ネタバレ云々がめんどくさくて後回しにしているうちに忘れていました。

自分が観たのは公開2日目の満席の劇場。リークはあったもののその全てが半信半疑で、そんなわけな
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.1

人が人を喰らうというのは、現実世界ではタブー視されていて、恐怖と嫌悪の対象でみたいな、かなり異常なこととして扱われますが、映画などのエンタメにおいては、正直ありふれている題材だと思うんですね。
つまり
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邪願霊(1988年製作の映画)

3.8

元祖POVであり、元祖モキュメンタリーであり、元祖Jホラーであるという金字塔的な作品。出演しているアイドルの人は本当のアイドルなんですね。当時の人たちはあの顛末にビックリしたんでしょうかね。

こうい
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

1.0

中3の時に読んだ『独白するユニバーサル横メルカトル』にぶっ飛ばされて、以来、エログロ、ナンセンス、インモラルみたいなものに傾倒することになった、いわば価値観を大きく変えられたのが平山夢明作品なんですよ>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.3

なんだこれ!凄いぞ!!!

監督がほぼ1人でこれ作ったってのはほんと、狂ってるの一語に尽きます。やべーものを見せられてる……と鑑賞中ずっと思い続けていました。

なにも、そういう頑張りの部分だけが凄い
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

1.0

冒頭、あれ?聞いてたよりおもしろいかも?と思ったものの、冷静になってみれば、大泉洋の嫌がる演技のテンションが水曜どうでしょうを彷彿とさせるカラと言うだけで、本当に5分ほどでその面白みも消失。あとは延々>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.1

黒沢清初期の作品でありながら、古い換気扇や半透明のヒラヒラした遮蔽物、狂気を隔てた厳しい扉など、アイコニックな意匠はこの頃から健在です。無機質な空間に人がポツンといる感じとか、何となく嫌な感じが漂う会>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

私は看護師という職業柄、日常的に認知症の方と関わっているんですが、そういう立場から観ても、映画という表現方法を利用した、あの何が何だか分からなくなる感じは非常に説得力があるなと感じました。
時計を何よ
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.5

やっぱりホラー映画を怖く見せるというのはとても難しいんだなと再認識させられました。むしろ怖さを薄めるように作ってるのかな?というくらい演出や特殊効果が酷いです。
それでも我慢しながら観ているとまさかの
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.8

スカーレットヨハンソンを見たいがために鑑賞しましたが、ブリーラーソンが美味しい役だしジョセフ・ゴードン=レヴィットは良いしで、予想外のところで楽しめた作品でした。
映画を通したメッセージは非常に平凡で
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

4.6

私は非常に親不孝な人間で、私は生まれてから母親を喜ばせたことがない、という主人公の気持ちが痛いほど身に染みます。何一つ親孝行できず、心配と苦労をかけるだけの人生。
そんな私がこんな映画を観たらどうなる
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八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

3.8

アンソニーウォンの怪演がとにかく凄いです。目つき一つで尋常じゃない人間であることが分かります。店員をレイプする時のあの嫌〜な感じとか最高の一語に尽きます。レイプシーンでパンツを口に詰める作品は信用でき>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.1

恥ずかしながら今になって初めて観まして、その無駄のなさと敷き詰められたエンタメ性に驚かされました。
過去のお父さんと無意識に色々被るところ、ビフのざまぁwwwとなる顛末、ドクとの絆、とにかく全て最高で
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コップ・ベイビー(2017年製作の映画)

1.2

U-NEXTの一覧を友人とダラダラ見て、なんだこりゃと思い鑑賞。

死んだ警部と妻の腹の中の赤ちゃんの中身が入れ替わってしまった!元に戻すには裏社会のドンを捕まえる必要があるらしい。へっぽこ警察官の主
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.5

サムライミ版と続けて観ているのでどうしても比較して観てしまうのですが、あっちを立てればこっちが立たずというか何というか……。良いところもいっぱいあって楽しめなかったわけではないんだけど…という不思議な>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.8

元々はNWHの公開に向けて、暗いだけの駄作と思っていた旧スパイダーマンも一応観ておこうじゃないか、という軽い気持ちで見始めたわけですが、サムライミ版は想像を遥かに超える名作でした。

そもそも、冷静に
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.8

前作のヒットで自由にできる裁量が増えたのか、前にもましてサムライミ節炸裂って感じでした。手術室のシーンなんかは血とか四肢切断が映されてないだけで、完全にゴア映画のそれだったし、そもそもあのDr.オクト>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

もはやおもしろくない映画が出てくるわけがない状態のMCU。そんな期待度MAXのMCUが送る、フェーズ4で初の新ヒーロー単独作となる今作は、なんとアジア人のヒーロー!しかもカンフーの達人で、原作では人類>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.8

正直ドントブリーズ2のアナウンスを見た時に、今更あれの続編やって楽しいのかぁ?という疑念がありました。しかし実際に観てみたらそんなことは杞憂でした。

というのもあのアイディア一発勝負の前作から、作風
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

恥ずかしながらシャマラン作品は、ヴィジットくらいしか観ていないのですが、そんな自分でも、あー毎回こういう感じだからシャマラン(笑)のテンションなのか、と膝を打ちました。

要は、スリラー!話のツイスト
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.7

ノーウェイホームが凄そうなので、サムライミ版とアメイジングスパイダーマンを観ておこうということで鑑賞しました。

小学生の頃に観た記憶はうっすらあるものの、ただただ暗い作品というイメージしかなかったの
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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

3.8

たぶんほぼ20年ぶりに観返しました。

戦国とかオトナ帝国はもちろん良いんだけど、それ以前の原恵一が手がけた作品群もやはり名作だなと改めて思いました。
まずコメディ作品として秀逸で、しょうもない即物的
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

タイムトラベルと青春って過去にも色々あったなと思うわけですが、これは意外とSF的な部分はあっさりしていて、主だっては「愛」がテーマの作品でした。

映画への愛、恋愛における愛、仲間への愛、いろいろな形
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.8

うわー!プライベートライアンみたいだ〜!
うわー!ゴア描写半端ねー!どんどん死ぬぞ〜!
うわー!サメ可愛い〜!
うわー!ハーレイやべ〜!
うわー!日本の特撮みたいだ〜!
うわー!カッケ〜!
うわ……感
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.5

当時のファンの高まりが公開と同時に萎んでいくのを見て、まったくもって観る気が失せてしまっていた今作。新作も出るし、ハーレイクイーンが良いとは聞くし、まぁ観てみるかくらいの気持ちで鑑賞。

結論としまし
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.3

毎度のことながら冒頭のワクワク感は凄いものがあります。なにこの面白そうな世界!という期待感で作品に没入させられました。
あと、細田守が描く田舎は非常に綺麗ですね。人物の動きの気持ち良さも良い。そこは好
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.4

待ちました待ちました。ついに来ましたブラックウィドウ。とりあえず最高だったという結論なんですけど、初見の興奮を記しておこうと思ったので、細かく書いておこうと思います。

まず自分のナターシャロマノフa
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

宣伝のされ方とかヴェノムへのイメージとかのなんか色々な要素から勝手に、めちゃくちゃ怖い禍々しい暗い話だと思ってた。こんなにヴェノムが可愛いなんて思わなかった。なんか当時はそこが気に食わないっていう評が>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

予兆はあって、目の前にまで来てるのに気付かず、知らないうちに日常が後戻りできないところまで侵食されていた、っていうのは奇しくもコロナ禍の今に通ずる部分だなと思った。そんな作品ではないんだけども。

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