まささんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

まさ

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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.7

男って奴はどうしょうもない生き物かもしれない。欲望とノリで後先考えずに好き勝手なことをしてしまう。おまけに怒られることやめんどくさいことからは逃げる。できるものなら、とことんうやむやにしてしまうし。藤>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.7

ドラマも好きだったので、もちろん映画も観ないとって感じで鑑賞。ストーリーは、一応ムービーサイズのスケールになっていたように思う。それぞれの特異なキャラでほっこり笑わせるするところ、事実が詰められていく>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

被害女性たちの声を上げた勇気、記者たちの取材への矜持、そしてなにより隠蔽され続けてきた卑劣な深すぎる闇とそれを隠そうとする巨大な力との闘い。大きなムーヴメントの始まりとなったこの報道の背景にあった様々>>続きを読む

ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.3

じんわりと染みるテイストを期待し過ぎた自分がいけなかったのかもしれない。3人のクイーンのやり取りもほっこりするものがあったし、ロードムービー的な演出も悪くない。ギャグアニメチックな演出が際立ってしまっ>>続きを読む

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.4

青春時代の仲間ってやっぱり貴重だ。とびきりバカなことをやっているほどいい。そして仲違いしてもいい。そんな仲間がいることが素敵だ。青春もの好きのおじさんとしては、40年越しの恋愛の行方以上に友情の行方に>>続きを読む

とべない風船(2022年製作の映画)

3.9

多島美と評される瀬戸内海の島を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。最近どうも五十肩になったようで、肩の痛みがしつこい。ジャケットを羽織ったり、ズボンの後ろのポケットからハンカチを取ったりすると痛みが>>続きを読む

恋のいばら(2023年製作の映画)

3.5

リベンジポルノを恐れた元カノが、元彼のパソコンに保存された写真を消去しようと、なぜか今カノと奮闘するストーリー。ドロドロしたものを想像していたが、意外とポップなテイスト。中盤からのストーリーの焦点が転>>続きを読む

柳川(2021年製作の映画)

3.6

予告編で気になっていた作品。素朴で美しく人情味を感じさせる柳川を舞台に、男女の思いが交錯する。彼らそれぞれに秘められた切ない思いが、柳川の情緒と相まって、情景として浮かび上がる。それぞれの好演と抑え気>>続きを読む

の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.5

唐田えりかの主演作ということで鑑賞。ひょんなことから出会う男女の、どこかいびつでぎこちない会話劇。終始漂う不思議な雰囲気は悪くない。唐田えりかが醸し出す、いや失礼、表現している、つかみどころのないズル>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.7

予告編で気になっていたところ、比較的好評価なレビューが目に入り、原作未読ながら思いきってチョイス。予告段階から少し重めのストーリーは想像してたが、なんとなくファンタジー要素も強く、どんな感じにまとまっ>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.6

三浦透子演じる恋愛感情が湧かない女性の日々の葛藤を映し出した作品。世間では当たり前のことに共感できない生きづらさ、そしてその中でもやもやしつつ自分のなりの一歩を追い求め、悩み、踏み出そうとする主人公を>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

聴覚障害を抱えた一人の女性プロボクサーの生き様をドキュメンタリーのようなタッチで描く。レフェリーの声、セコンドの声、ゴングの音さえも聞こえないという危険な環境でのボクシングに、ストイックに取り組む彼女>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.6

TVドラマを見ていた頃から20年近く経った今、あの続きを見ることができるというのはやはり感慨深い。島の人々と暮らし、医療、コトーと彩佳の関係、そして剛洋の医師への夢、と盛りだくさんのアフターストーリー>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦中のナチス親衛隊に捕まった一人のユダヤ人青年ジル。運命的な出会いから、死を免れるも、その命と引き換えに、ペルシャ人のふりをしてペルシャ語をコッホ大尉に教えることになる。話したこともないペ>>続きを読む

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.7

売れない物書きの男と子持ちの女という訳ありげな二人が、古びた一軒家と物置小屋でそれぞれ生活するという風変わりな環境で生活を始める。展開とともに、それぞれのいきさつと不器用さが紐解かれ、次第に育まれてい>>続きを読む

スウィートビターキャンディ(2022年製作の映画)

3.6

少しコミュ障な女子高生と、過去の自らの過ちから人との関わりを避ける青年という、ぎこちない二人のちょっといびつな恋愛模様。背伸びして危ない恋へ盲目的に一直線な感じは青春まっただ中の女子そのものといったと>>続きを読む

森の中のレストラン(2022年製作の映画)

3.8

予告編を見て気になっていた作品。森の奥で命を絶とうとする人に最後の晩餐を提供するという噂のあるレストラン。過去の痛ましい出来事から自らも死を選ぼうとしたシェフ。そこへ噂を聞いて客としてやって来た女子高>>続きを読む

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.5

予告編の時からマーク。泣ける映画で大泉洋が出る作品は、しっかり泣かしてくれた期待も込めて。結果から言うと、おじさんはしっかり泣けました。その点では期待どおり。大泉洋だけでなく、伊藤沙莉に有村架純、田中>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

3.6

1960年代のフランスが舞台。中絶が違法だった時代に、望まない妊娠をした一人の女子大学生の姿を追いかける。受け入れがたい現実、自らの夢や人生を差し出すという理不尽。そんな過酷な状況に、ただ一人で戸惑い>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

やり過ぎなくらいに統率のとれたスタッフたちを率いるシェフ。彼によって選ばれし客たちに提供される料理は、風変わりなアミューズに溢れたストーリー。そして展開の鍵を握るアニャ演じるマーゴ。それらが織り成すシ>>続きを読む

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

3.5

事故で両親をなくした姉弟の物語。彼らの背景にある家族の事情や社会背景。それらに翻弄されつつも、そこを精一杯乗り越えようとする生き様に迫る。主人公の彼女に課せられたものはあまりに重いが、結末には一筋の救>>続きを読む

夜明けの詩(2021年製作の映画)

3.0

ポスター、予告編の雰囲気からチョイス。物書きの主人公による、それぞれに葛藤を抱える人との会話劇が連なるオムニバス的な構成。物書き自身の劇中話なのか彼の目の前の現実なのかが曖昧で、全体のトーンも恐ろしい>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

3.6

自らの母への思いのあまり我が娘を愛すことができず母性を持てない母と、母性を母に求めるも満足に愛を得られない娘の物語。母と娘に介在する愛とは、母から娘、娘からその娘へと与えられていくほど単純な家族ばかり>>続きを読む

ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

3.8

進路や家庭に恋愛と思春期に取り巻く様々な状況の中で、傷ついたり、もがいたりしながら、進むべき道を模索する青春真っ只中の少女たちを熱量たっぷりに描いていた。「スクラップ&ビルド」を通して、人は様々な障害>>続きを読む

やまぶき(2022年製作の映画)

3.2

岡山の田舎町を舞台にして、採石場で働く韓国人男性チャンスと、刑事の父と二人暮らしの女子高校生の山吹。二人とそれぞれの家族との偶然の交錯と揺れ動く日々を描く。祷キララ演じる山吹が、政治的な主張のためのサ>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.8

謎に包まれた一人の男の正体に迫りつつ、人生の影に光を当てていくストーリーは、サスペンスというよりも、人生について考えさせられる重厚なヒューマンドラマ。自分ではどうにもならないものを抱えさせられた人生。>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.7

母に苦労ばかりかけてきたダメ娘が、母とともに交通事故に遭い、病室で息を引き取ろうとする母を前に、20年前の若かりし頃の母のもとにタイムスリップするというストーリー。演出に色々思うところもある。それでも>>続きを読む

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.7

これは香川照之の演技力に支えられた作品であり、彼のその卓越した表現を味わう作品だと理解した。宮松と名乗る香川演じる主人公は、日ごとに変わる端役を演じるエキストラ役者。彼には過去の記憶がない。記憶を失い>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

4.0

とにかく感情が忙しい。そして面白い。コメディタッチな雰囲気で随所で笑わせつつ、パニックや危機的状況からの必死のサバイバルにハラハラさせられる。そして涙なしには見られない悲しみに包まれた場面に、安堵でほ>>続きを読む

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

3.6

部屋に居座る幽霊女子と住人である傷心男子との恋愛譚。幽霊設定が甘めということもあり、ほぼ恋愛物語として楽しめる。甘い雰囲気にきちんと切なさも描かれている。久保史織里ファンは間違いなく楽しめたはずだ。お>>続きを読む

追想ジャーニー(2022年製作の映画)

3.6

過去と未来が出会うタイムトラベルストーリー。演出というか、セットも含めて舞台演劇的というか、舞台演劇そのものと言ってもいい。設定も工夫されていて、展開される会話劇も面白い。過去と未来の自分同士が語り合>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6

新海誠作品てことで鑑賞。自然の持つ様々な表情を神秘的に絵描きながら、その自然の上で繰り広げられる、喪失を乗り越え、新たな絆を創造する人の営みを壮大に描く。現実味を感じさせるファンタジーと光と水の表現の>>続きを読む

わたしのお母さん(2022年製作の映画)

3.5

井上真央が久々にどんな作品に出たのかと予告編から気になっていた。葛藤を抱える母娘を描いた作品。親子って、距離が近くて、好きから始まる関係だからこそ、ちょっとしたボタンの掛け違いでこじれてしまう。好きだ>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.6

四畳半タイムマシンブルースが面白かったので、本作も鑑賞してみることに。独特なキャラクターたちによるワチャワチャしたストーリーがテンポ良く展開していく。春夏秋冬が一夜に詰め込まれたというおもちゃ箱的な感>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.7

「少年の君」のデレク・ツァン監督にチョウ・ドンユイが出てる作品がアマプラのおすすめに上がってきて鑑賞。互いを慕って思い合う間柄で、同じ男を愛してしまった女性二人の生き様と愛憎の行方を、アップされたネッ>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

とにかくこれもう終始、ザ今泉って感じ。微妙な人間関係の中で交わされる絶妙な会話劇。微妙な感情や心の機微に関わるやり取りのあちこちに、フックが仕掛けられているような気がした。自分にとっては、大切なものと>>続きを読む