聖弥さんの映画レビュー・感想・評価

聖弥

聖弥

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

未解決だが少しずつゾディアックの姿が明らかになりそうになる、今までの捜査で判明してきた点が線となり繋がったと思われる時などはドキドキ、ハラハラできて面白かった。

しかし未解決故の、筆跡がほぼ一致した
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.5

現実味のない聞く人を楽しい気持ちにさせるファンタジーな話ばかりする父と、本当の父を知りたいと思う息子の話。

どこまで本当でどこまで作り話かわからないが、ただ父が多くの人を幸せにしたことは事実。

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

4.0

鬱屈とした毎日から、閉塞感のあるコンクリートの塊から、内に秘めた自分の欲望から解放されたい。

自由になるために"みんな"想像力が足りない。

満ち足りた想像力とは何なのか。

狂覗(2017年製作の映画)

3.8

クソクソクソクソ。

人は皆暗く悍ましい。
自己保身に急ぎ、他者の苦楽を理解し得ない。
一面を見れば明るく煌びやかな人も、もう片面では黒く重たい荷物を背負って生きている。

憂鬱で死にたくなるような人
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

古から続く女性は家の中のことをする、男は稼いで社会的地位があるもの、と言う固定観念から抜け出すことができなかった男性が夢を叶える夢の世界の話。

幸せな生き方とは人それぞれの感性のもと判断されるもので
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

毎日を繰り返すという事で、少し飽きてくるかな観る前は不安があったが、いざ見て観てみると毎日同じ日々の中でも少しずつ変わっていく人間性にグッと来た。

全体的に時間も短くテンポよく進むので面白かった!

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

抗えない自分の衝動に襲われる。
それは本当に自分なのか、環境なのか、
それとも、、、

少しずつ歯車がずれていき、気づいた時には大きな噛み合わせがズレていた。
90分程度の映画の割に少し長く感じたが、
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

妻、母、娘、息子の嫁、など何かの肩書を背負って、それに恥じない生き方をしてきた人間が、自己を確立し自分として生きていく話。

個人的には終盤の過去のレイプ犯に"あなたの口から違うと言ってほしい"に全て
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

リズムよく話が進むので気軽に見れた。

普遍的な社会の問題である貧富の差や、個人の信条とはいえ過激派なヴィーガンなど、皮肉という調味料たっぷりの映画。

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.8

思春期という人生の刹那の瞬間を奪われ、多感な心に自身の一部の様な妹の死。

そんなどこにも逃げられない少女たちが選んだ死は、きっと救いへの綱渡だったのではないだろうか。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

ある女性の人生を賭けた復讐劇。
当事者、捲し立てた者、笑って見ていた者。
一般社会では、悪者は加害者1人だが、実際にはその他の者も加害者の1人である。

例えそれがどんな状況、何年前の出来事だったのし
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.6

誰かに心をひらいた事はあるのか。
どこまでも中和される事のない、他者との壁。理解したつもりで、理解されたつもりでいても完全に理解する事は難しいからこそ、通じ合った瞬間を大事に。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

誰もが羨む眩い人生を送る人もいれば地を這ってどうにか今日を明日を生きねばいけない人もいる。
ただ誰も助けてくれない、どうにもできない道を歩むことになった時自分ならどうするんだろうか。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

5.0

チャーリーとチョコレート工場のような少しダークで不穏な空気のあるファンタジーとはまた違い、明るくポップな魔法の世界が広がっていて、前作とは違うものの魔法のような世界に浸り込める素晴らしい作品

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

私たちが理解し合ったのは一瞬だけなのかもしれない。それでも、私はそれで生きていける。

それが美しく踊る夜でも、這いずり回ってたまたま生きていた夜も。
自分を支えるのはほんの些細な一瞬の思い出。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.5

昔に思いを馳せて、その時代の良いところを見ることはもちろん素晴らしいが、その時代にあった暗闇に目を逸らしてはいけない。

メインストリーム(2021年製作の映画)

3.2

何者かになろうと願う1人の女性と、何者かになれる才能を持った男の話。
SNSに囚われた現代とそれによって捻れた価値観のストーリーは伝わった。視覚的な部分はすごくポップで面白いけど、全体を通して見ると微
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呪詛(2022年製作の映画)

3.2

台湾ホラーっぽいグロ描写は素敵だけど、別に怖くはないし微妙!

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

お父さんが娘の喉に手を当てて、聴くことができなくても感じようとするシーンで滝涙。

人を想う気持ちっていいね。

怪物(2023年製作の映画)

3.6

愛する子供を傷つける怪物、自分の意思を殺しにかかる怪物、自分の中にいる外に出せない怪物。

各々が人という怪物に怯えている。

社会という怪物から放たれた2人は自由に羽ばたくことができるだろう。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

あの時流れてた時間を、ページを捲るように1ページ1ページ思い返すような気持ち。
綺麗で何度も読み直したいところもあれば、塗りつぶしてもう読み返したくないところもある。

そう、ただ、ちょっと思い出した
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人は誰しもが過去に囚われ、何かに依存、執着して生きている。それが愛する人なのか、何かの物なのか、それとも幸せになりたいと思う自分の心なのかは、人によって違うが、必ず何かに依存している。
最後のシーンの
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.7

言わずもがな有名な本作を劇場にて初鑑賞。
てっきりポスターの女性が主人公だと思っていたが違うんだ、とは思った。別に悪い意味ではなく、それぞれ独立したストーリーなのかなと思っていたが、実際には全てが繋が
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.7

浅野いにおは人の"痛さ"を描くのが上手すぎる。
絶妙な痛さを表現できてて、原作と比べて残念、と言った感想は特段感じることなく、普通に面白いと思った。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

ただの気狂いリドラーではなく、彼には彼の正義があった。今までのバットマンシリーズで一番ダークな話だった。

セブン(1995年製作の映画)

4.3

とても良い胸糞映画でした。
個人的には回収しきれてない、ジョンが出頭した時に、受付?から受け取った奥さんからかかってきてた電話の伝言の内容が気になる。あの時にわかっていれば何か違う終わりがあったのかも
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ホステル(2005年製作の映画)

3.2

疲れてる時にサクッとグロ風映画を見るにはぴったり。
グロ描写はちょっとチープかなって感じかな〜

少女邂逅(2017年製作の映画)

3.5

空気のように扱われる痛み、誰にも言えない痛み、少女たちを俯瞰的に見た時の痛み、裏切られたと感じて孤独に戻る痛み。
世の中は痛みで溢れてる。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

個人的には男女の性差による差別や世の中の流れ、田舎と言う都会から離れた場所ならではのクローズな世界や聖書チックな内容など、ざっくりとした全体のモチーフは理解できたが、ほぼ理解ができなくて映画において行>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

シャイニングの続編というよりも、シャイニングのオマージュがいっぱいの超能力映画って感じ。
ストーリー自体は面白かったけど、もっとシャイニングらしさを見たかった感は否めない。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.3

個人的にあまり面白いとは思えなかったが、人を殺すシーンを無駄に派手に演出するのではなく、激動的な描写でありながらもどこか沈黙を感じるような演技、演出は見ていながら不気味な感覚を覚えた。

男子高校生の日常(2013年製作の映画)

3.3

男子高校生はこれくらいバカでハッピーで恥ずかしい生き物なんです!

嘘喰い(2022年製作の映画)

3.4

天才斑目貘の罠に気付けばハマっている、どこからはめられていたのか、どこから知られていたのかと考えるハラハラ感が面白いと思うのだが、サクッと進みすぎて残念。
一方でテンポは良いため、ちょっと映画見たいな
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.0

果てなき探究心。
これが人を人たらしめる唯一の欲望なのではないのだろうか。
どんな旅路でも辛く逃げ出したい時もあり、また、例え難き宝物を見つける、
心から躍り、心から慈しんだ者のみがたどり着ける場所、
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.6

普通に面白い。
ファンタジーなどで語られる対魔方法を存分に使っていて大変厨ニチックを感じられながらも、しっかりとカッコ良い。
ただ、全体的に説明が少ないからこいつは昔からの仲間、、、っぽい。みたいなふ
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