このレビューはネタバレを含みます
不穏で良いのだけれど、事件をもう少し詳しく追ってほしかったような。あちこちから問題が出てきて何が何やら(それが目的なのだろうけれど)。静謐な空撮やだだっ広さを感じるロングショットは良かった。
そして事>>続きを読む
アントンくんがすきだから、というのが多分にあるけれど(涙なしに観れないよね)、良かった。言葉の刻まれたプレートの羅列や、煙草や指輪など小道具の使い方が巧く、シーンごとに撮り方にもバリエーションがあって>>続きを読む
ドヌーヴ様とシャルロット・ゲンズブールの共演作。あとで知ったことだけれど、ドヌーヴ様の娘さんも出ていた。豪華!
『ビフォア・サンライズ』チック(しかし男性の迫り方がなんだかキモチワルイ)な導入のわりに>>続きを読む
ユペール様がとてもキュート。序盤のパーティーに誘われたシーンでの顔のカットと、終盤のある事実に気づいたときの顔のカットの、なんと雄弁なこと。やはりユペール様である。
夫だからこそ見られたくないもの/見>>続きを読む
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2017年、1本目。今年は感想をもっと書こうと思っている。なぜなら年末に振り返るとき、観たはずの映画の内容が全然思い出せないからです!
本題。なぜ劇場公開してくれなかったの!!!とワーナーに怒鳴り込>>続きを読む
海辺のダンスシーンがキュート。ヒロインの勝ち気っぷりも。
ラストシーンのキュートさに倒れた。このキスシーンがキュート!2016を授与します。
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フェミニズム映画だと思って観たのだけど、これ、どうなのだろう。エヴァの脱出はもちろん美しかったし眩しかったけれども、キョウコも一緒に行ってほしかったなというのが正直なところ。エヴァの脱出方法が男性を利>>続きを読む
一昨年のラテンビート映画祭の上映作品。観られて良かった!
たとえばわたしにだいすきなバンドがいて、彼らが日本語以外で歌っていて、どうしても聞き取れない歌詞があって、歌詞カードもなくて、そこで彼らがいま>>続きを読む
冒頭、なんて鬱陶しいじじいなんだ!と思うも、彼がどういう日々を生きて、何を失ってきたかが明らかになるにつれ、彼の一挙手一投足にたまらなく泣けてしまって困った。『孤独のススメ』もそうだけれど(根に持って>>続きを読む
去年のクリスマスに観ようと思って、機会を逃したやつ。一年早い!メリークリスマス!
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面白かった。そりゃ面白かったですとも。筋や演出の面白さだけでなく、ここで終えたかっただろうな、そのほうがホラーとしてはいいよね、というシーンで終わらせないところに、作り手の意思を感じたし、その姿勢は支>>続きを読む
『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』は未読で、ヒッチコックは数えるほどしか観ていないけれど、トリュフォーがすきなので観たかった作品。ヒッチコック作品が絶えずモンタージュされ、10人の監督がヒッチコッ>>続きを読む
あらすじから想像したものとは少し違って、とても個人的なラブストーリーだった。二人の女性が出会い、境遇の違いに惹かれたり反発したりしながら、距離を縮めていく様子が丁寧に描かれる。だからこそ、二人がともに>>続きを読む
あんまり好みではなかった。のだけれど、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を歌うシーンと、あのラストは、それでも心震えてしまったな。
去年のカンヌでのお披露目から、ずっと待っていた一作!公開してくれてありがとう!
監督の過去二作を観てから約二年。その内容はもはやうろ覚えなのだけれど、たしか崩壊と諦念の映画だったはずで、まさかあの監>>続きを読む
ヒッチコックよりは新しい(そりゃそうだ)、けれども。面白かったし、女優陣も良いのだけれど、端々が古い、ような。
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持つ者と持つ者、持つ者と持たざる者。前者は息を呑むほど美しく、後者は身を切るように悲しかった。持つ者・村山は将棋に一生を捧げ、もう一人の持つ者・羽生は生きる伝説となる。持たざる者・江川は、振り向いても>>続きを読む
わたしの中の倫理コードに引っ掛かるのでそこまで褒める気にはなれないものの、面白かった。静かでささやかな『ゴーン・ガール』。演出、巧すぎ!
女性の撮った映画、という感じでとても心地よい。自分の体や痛みが、自分のものとして描写される誠実さ。難病ものは嫌いだけれど、これは良かった!
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戦争を生きた人々は、”明日死ぬかもしれない”という恐怖にばかり苛まれて生きていたものだと思い込んでいたけれど、もちろんそういう気持ちは計り知れないほどあっただろうけれど、明日や明後日やその先のことだっ>>続きを読む
これも一つの『スタンド・バイ・ミー』。ロングショットがきれいで惚れ惚れ。
こんなに先が読めない映画、なかなかない。後半の至福すぎるセッションからの、バカンスの終わりと毎日の始まりへ続く流れがすきすぎる。ロジエのバカンス映画は何もかもが最高だけれど、何より終わり方が良いのだ。>>続きを読む
トマス・ウルフから溢れだす言葉たちのなんと美しいこと!