松タケ子さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

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おもしろかったな。小粋で優しくて泣いた。こんな40年ぐらい前の映画なのに佐野史郎っていまもおんなじ顔。若いころ濱マイクの世界に入りたいと思ったものだけど、こっちにも入りたい、そして夢みるように眠りたい>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

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タコ食ってる監督発見!
さかなクンをみていると心が安らぐ。さかなクンにも悩みや葛藤も辛いことも当然あると思うが、好きなことを大事にして自分を抑圧せずに生きている感じがするからなのだと思う。
男でも女で
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

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U-NEXTにUPされていてうおおおおって叫んだ。当時とても大切な友達と鷹野橋サロンシネマに見に行った、余韻に浸って何時間も話した思い出込みで是枝作品の中で一番好きな映画。死後こんなふうにいちばん大切>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

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お母さんのガチガチの庇護と友達との搾取的なつきあいだけの世界からとびたしていく、っていうストーリーはとてもよかったな。ただ終盤にかけてそれまでのリアリティがすごい勢いでポーンて飛んでってしまい、どうし>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

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ビョルンアンドレセンの記事を読んで久しぶりに見た。芸術とは何なんだろうな。こんな映画はもう撮れない。ヴィスコンティのように浮世離れした人間が忖度抜きに思うまま美を追求する、そんな暴力的なことが現代のコ>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

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ごめんね岩井俊二、全然わかってあげられなくて...!
森七菜ちゃんがかわいかったのと、庵野カントクでほっこりしたのだけは、よかったよ!
でもでも、いままでの岩井俊二作品が私の感受性の何%かを作ってきて
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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たぶん30年ぶりぐらいに見た。断片的に思い出すあんなシーンこんなシーンが懐かしくて楽しい。金ローとか日曜洋画劇場とかでしか見たことないハズだけど、意外にも残虐なやり口で人殺しまくるので今は地上波無理っ>>続きを読む

月の輝く夜に(1987年製作の映画)

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じつは大変失礼ながら大人になるまでシェールって男だと思ってました。演技したり歌ったりする美輪明宏的な存在かと、、、スマセン
若いニコラスケイジの気持ち悪い濃さがいい。イタリア人街の近所のレストランいい
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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将来がまるで白紙だったクソガキの頃、その時間を共有した友人。仕事したり引っ越したり結婚したり子供ができたりしてるうちに確実になにかが変わってしまうんだよね。もう戻れないんだな。切ない素敵なタイトル。

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

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何これ…!!好き…!!

この懐かしさはどこから来るんだろう。中国の田舎行ったことないのに謎のノスタルジー。ずっと見ていたい映画の中に入りたいそんな久しぶりの大ヒット作。

スマイル(2022年製作の映画)

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ビビりたくないのでビビらす系のホラーは自分から進んでは見ないジャンルなんだけどたまにはいい、、、けど音怖え。でもそれよか誰も自分を信じてくれない状況の方が怖いかな。ディナーインアメリカの男子がでていた>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

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中1になった姪が面白かったというので見てみた。こんなことを書くと変態なのがばれるかもしれないが、優子ちゃんは田中圭と結婚してほしいなと個人的な性癖で願ってた。内容はツッコミどころしかなかった気がするが>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

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平野啓一郎がなんとなく苦手で原作も読んでないのだけど、最後まで飽きずに見た。しかしながら物語の説得力が若干薄く感じてしまうのは脚本のせいなんだろう。主役三人はとてもよかったので。もうちょっとおもしろく>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

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この女の子、いいなぁ。名前覚えてないが好きになってしまった。なんというか、赤ちゃんみたいな生まれたて感、みずみずしい感。男の人、サーチのお父さんだったなんて。すこし距離のあるべたべたしてない男女の、し>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

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主人公(名前覚えられない)可哀想すぎるぜ、、、
年の割にウブなだけでなんにも悪いことしてないぜ、、、そんな純情な人がいつも不条理にこてんぱんにやられてほんのわずか数ミリの希望が残されている、そんな偏屈
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パプリカ(2006年製作の映画)

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面白いんだけど終始何が起こっているかよくわからないというインセプションとまったく同じ感想である。映画は自分のできる限りの理解でいいとは思うが、自分の頭がわるいことがうっすら悲しい。夢って何なんだろーな>>続きを読む

PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)

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白人のふりをして暮らしてる昔の友達がなんか絶妙に不愉快な性格で、なんだかんだ言いつつ惹かれる夫に対してもリアルにストレス。人種差別が当然で合法だった時代。パッシングという言葉も知らなかったが、こういう>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

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チャーリープラマー君、荒野にての男の子だったんだな。アンディガルシア、おじさんになってて気づかなかったよ。話の展開に何ら新鮮なものはないし家族やガールフレンドとの邂逅も予定調和的だったけど、心に残る台>>続きを読む

スワンソング(2021年製作の映画)

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いままでこのウドキアさんを認識したことがなかったんだけど、めちゃんこ素敵な俳優だな。
ハリウッドやニューヨークとかじゃなくて片田舎なのもいい。長年帰らなかった、自分の人生のすべてがつまった小さな街。
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青空娘(1957年製作の映画)

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若尾文子のウエストの細さよ!
こぼれる笑顔からのぞくすきっ歯、可愛すぎ!
てかこんなにかわいい女子高生なんかいねぇよ!
イジケた意地悪顔の早口母子を黙らす若尾文子、大人!
ミヤコ蝶々と東山千栄子、好き
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浅草キッド(2021年製作の映画)

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ピカピカの靴を履くたけしの話。

タケちゃんは不思議な人だ。役者、監督、歌手、物書き、いっぱい才能がありいろいろ肩書きあるけど巨匠でも師匠でもなくてただの芸人のたけしが好き。お笑いより映画のほうが好き
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祇園囃子(1953年製作の映画)

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お茶漬の味のせいか木暮実千代さんにちょっとキツめのお姉さんの印象があったが、メチャクチャ優しいやんけ。泣いたわ。
女ってこういうモンだよねみたいな姿勢を少なからず感じる小津より、女の本質的な悲しみを断
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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ロボット(とかAI)であることの悲哀をドラえもんやコロ助にあまり感じないのは、人間っぽい姿形じゃないからなのかも。ハル9000も悲哀とかじゃない。ブレードランナーも、ターミネーターも、人に似せて作られ>>続きを読む

手討(1963年製作の映画)

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U-NEXTが久しぶりにテンション上がるラインナップ!!好みの雷蔵はこういう真面目系じゃなくて冷徹なのとかおどけたやつなんだけど、とりあえず見ちゃう。そんなに美男子でもなければ滑舌もいいわけじゃないの>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

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かわいいけどなんつーか華やかじゃなくて、どっか淋しくて不幸な空気を纏っている。この映画の中だけじゃなく、生まれ持った暗さ。しかしながら儚げかというとそんなことはなく、小柄ながらしっかり女を感じるモータ>>続きを読む

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

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完全なる予定調和、特に語るべきこともない超どうでもいい内容、無駄に豪華キャスト、でもそれでこそクリスマス映画。ステレオタイプで退屈なのがちょうどいい。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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はじめてカティお姉さんを見たのはこの映画だった。カウリスマキ特集で。小津映画の原節子のようなカウリスマキのカティお姉さん、好きな女優3本の指に入ります。

オールド・ガード(2020年製作の映画)

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前知識なく見て、そういう話?!ってなってちょうどよかった。深みは皆無なので軽い気持ちでただ楽しみたい娯楽作。マティアススーナールツ久しぶりに見た。腹に一物ある顔の人。ビールストリートの女の子、タフな役>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

好きあっている二人がキスをするとき、相手を食べたいという衝動はわいてこないのだろうか。その衝動と闘いながら二人はギリギリのところでキスしているんだろうか。だとしたら素敵だな。食っても美味くなさそうなシ>>続きを読む

パロマ(2022年製作の映画)

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ビジュアルで、かつて見た映画のアレとかコレとかみたいな話なんかな?と思いながら見はじめた。たしかにアレとかコレとかみたいな話な気もするが、男気小太りドライバーの笑顔が素敵すぎて忘れがたいシーン。

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

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何かをみつけるというのは尊いことだ。人と出会うこと。そこから世界が広がること。こんな風にやわらかい心が潰されずに守られる話が好きだな。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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これまでに死んだ人類と同じように個別に死ぬのと、ハルマゲドン的終末によって地球や文明もろとも死ぬのと、どっちがマシなんだろうかと考えながら見てた。人間の有史以来の知恵や連帯なんてバカのアジテーターと虚>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

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あみ子はなんにも悪いことしてない。ただあみ子らしくしぜんに生きているだけである。実際にはあみ子が娘だったり継子だったり妹だったりクラスメイトだったら困るだろう。無視したり殴ったり捨てたりするかもしれな>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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デヴィッドバーン現在70歳、そんなに歌が上手いわけじゃないし何なら少し変な声だとずっと思ってる。でも曲を少し聞くだけでわかる。ヤバいアーティストだってね。ART-ISTだよ。気がついたら泣いてた。アメ>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

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面白かったな。全然面白くないけど。女だから、怒らないから、シングルマザーだから、上級国民じゃないから、公営住宅に住んでるから、パートだから、風俗嬢だから、淋しい寡婦だから。田中良子を形成する全ての要素>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

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強烈な恋愛に人生を掻き乱されたことのある人ならば叶わない恋がどれほど苦しく甘美なものか分かるはず。人生の果てに女優が呟く最後の言葉は震えるぐらい真実でとてもシンプル。千年女優というタイトルの素敵なこと>>続きを読む