matsuitterさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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手紙(2006年製作の映画)

3.5

犯罪加害者家族を描いたヒューマンドラマ。

以下ネタバレ。

原作ありのプロットはしっかりしていて深みのある展開に引き込まれる。沢尻エリカの魅力が終始爆発しており力強く物語を牽引する。そして最後に凄ま
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.5

トム・クルーズのキャリアで初のプロデュース作品、かつ、体を張ったアクション俳優をスタートさせた記念すべき作品。

元ネタのスパイ大作戦の余韻を残しつつ、独立した新しい映画としての魅力に溢れている。
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

2.7

シリーズ4作目。

脚本はシンプルでひねりはないが、ガジェットとチームワークを駆使して任務を遂行する展開は凝った作り。アクションは見せ場だらけで、ジョークに走る余裕すら感じる。最大のヒット作というのは
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

5.0

小中、高校、大人の3部構成で、中心人物の恋愛心情をモノローグで綴る男性向け恋愛アニメ。

開始から独白メインの世界観、そして心情が完璧にリンクした叙情詩的な映像は極めて美しく全編クライマックス。最後は
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

4.5

宇宙規模でメールをやり取りする遠距離恋愛アニメ。

10代の叙情詩的なモノローグ、空を際立たせた幻想的光景、雨と雪、踏切といった新海誠モチーフは心情と完璧にシンクロし、ロボットバトルの鋭さが切なさを加
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

2.9

新海誠がジブリかつハガレンを取り込んだダークファンタジー。作画とセリフはジブリ調すぎて類似性を指摘せざるを得ないが、脚本の根底には届かない者への思い&未熟さゆえの葛藤という新海節が光る。ミックスし過ぎ>>続きを読む

完全なる報復(2009年製作の映画)

3.3

司法に裏切られた男が容赦ない復讐を繰り広げるジェットコースターサスペンス。

脚本が前半から異常に面白く傑作としか言いようがない。テンポの良い編集も最高。監督Fゲイリーグレイは天才。

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

3.5

父、母、兄弟、全ての家族の人生がここにある。もはや何も望むものはない。永遠に生きた気になる映画。良作。

好きなところ。

映像が圧倒的。カメラワークというかそもそもの絵作りのレベルが違いすぎる。よく
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

2.7

謎の惑星に飛ばされ異星人と交流するSFコメディ。

砂漠で異文化交流をゆるく2時間やるだけという荒唐無稽さだが、クソゲー感があって逆に憎めない。最後の演出がとても好き。解説によると全体がソ連とアメリカ
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

2.5

独身最後の夜に友達と豪遊してたらやらかしました系コメディ。

悪いところはないのだが、ブラッドリー・クーパーが苦手なので彼が出るとだいたい乗れない。警察との絡みだけ爆笑した。

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.1

オタク2人がアメリカのUFOスポットを巡るうちに宇宙人と旅をすることになるロードムービー。

最高なのは脚本。UFOネタや映画ネタ満載でその筋のオタクなら間違いなく楽しめる。気さくな宇宙人がSF作家の
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

5.0

子供が生まれなくなった世界を舞台に反政府組織の活動に協力する近未来SF。

説明が少なくよくわからないのがいかにもSFらしく逆に頭がフル回転し没入。後半の長回しの戦闘シーンは神がかっており床が濡れるほ
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

2.7

出所してすぐ金が必要になりバンドで稼ごうとするコメディ。ドリフ的な大破ネタを連発する展開が面白い。OPをはじめとしてカメラワークが非常にうまく印象的。ミュージシャンのゲスト出演も多数あり場を一気に盛り>>続きを読む

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.4

日本で麻薬取引をする外国人チンピラの話。

前半のノーカット長回し風な日常画、そして中盤以降の幽体離脱的な俯瞰カメラはそれぞれ圧倒的な画力があり、他の映画では観ることができない唯一無二の映像体験。
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

2.5

函館の男女の暗めな話。前半の空気感が素晴らしい。主役2人の陰を暗示させ、それぞれの魅力が際立つ。海で泳ぎながら惹かれ合うシーンは気持ちがそのまま伝わり興奮した。菅田君は終始ガチャガチャしていたが憎めな>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

5.0

血生臭く最低な気分になる映画が大好きな人に超絶オススメ。

よくディスられる作品だがハードボイルド好きには全然傑作。内容がハテナになるぐらいのスピード感が快感で、カメラワーク、音楽の使い方、編集力は他
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.1

兄と弟が母の葬式で久しぶりに再会したが事件を起こしてしまうヒューマンドラマ。各人の立場がタイトルどおり揺れる脚本がすごい。派手さはないが雰囲気のある撮影+編集に終始釘付けになる。香川照之の演技が絶妙。>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

5.0

終盤の編集が神。迫りくる BGM と MV 的なカット割りで埋め尽くす手法が圧倒的。まばたきを忘れるぐらい釘付けになり画面から目が離せなかった。100回ぐらい観たい傑作。

エレン・バースティンの演技
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.0

女ボクサーとトレーナーのヒューマンドラマ。

見どころは、映画的なイーストウッドらしさ。

抑えた編集と、わかりやすく激重なテーマの脚本。まさにイーストウッド映画だった。

ディテール的にはアイルラン
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.1

カンヌ1993パルムドーム受賞。

見どころは演技。

ホリー・ハンターが美人過ぎてアカデミー主演女優賞も納得。マイケル・ナイマンのテーマ曲も抜群に雰囲気が出ている。

つまるところ、美人メンヘラと振
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.1

老夫婦の旦那が元恋人のある事実を知ったことをきっかけに奥さんが不信感を募らせる話。

シンプルなプロットながらセリフは綺麗で長回し多めなカメラワークに惹きつけられる。おかげで旦那と奥さんの対比が映えた
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

2.5

ドナテッロ賞。ある事故を3視点で描く脚本が優れたドラマ。視点が変わるとこんなにも意味が変わるのかと、当たり前なことに気がつかされる構成が見どころ。前半の2人が醜い分、後半の娘パートに癒される。タイトル>>続きを読む

ある戦争(2015年製作の映画)

3.0

アカデミー外国語映画賞ノミネートのデンマーク映画。

アフガンへの派兵で現地で起きた問題をテーマにしたヒューマンドラマ。良作。

見どころは脚本。

中盤、戦闘が突然始まりその緊張感に不安と興奮を隠せ
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.0

同級生に数十年ぶりに出会うサイコスリラー。構図や色使いなどカメラワークは極めて綺麗で不穏な空気を醸し出す。そこに突然ドーンとくる恐怖とジワジワくる恐怖の双方を演出して緊張感を生み出していた。ドラマがし>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.4

銭湯の家族を描いたヒューマンドラマ。間違いなくオススメできる。タイトル通りの良作。

脚本が秀逸。いやむしろ圧倒的。

中盤以降、登場人物たちの関係の本質をつく展開が心を打つ。

演技も素晴らしく全員
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欲望(1966年製作の映画)

2.5

写真家のある1日の出来事。前半スタイリング重視の雰囲気映画で、やや冗長ながら普遍的なカッコよさがある。中盤の写真現像シーンでサスペンス的な様相を持たせ、後半は象徴的なシーンで終わる。ゆったりした流れに>>続きを読む

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

2.9

初期のポップアイドル時代のドキュメンタリー。ツアーに同行したラジオ局記者のエピソードや公民権運動のくだり、コステロがラバーソールを語るあたりが激アツ。初期中心なのでリボルバー以降はサラッとしてるが熱量>>続きを読む

GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.1

ぶっちぎりの傑作だった。3DCGのクオリティは世界最高で、これぞGANTZ!原作ファンには絶対に絶対のオススメ。盛り上がりすぎて開始5分から号泣し、全編通して原作以上のアドレナリンが出続ける。パッとし>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

ゆっくりした展開だし衝撃的でもない日常画なのに映像の美しさは圧倒的で、もはや芸術の域。凝ってないようにみえて完璧に計算されたカメラワークに脱帽した。子役が神がかってうまく、見ているだけで泣けてくる。硬>>続きを読む

福福荘の福ちゃん(2014年製作の映画)

3.5

キャラの魅力を全面に打ち出しすスタイルのハートフルコメディ。

酔っ払いながら観ていたせいか中盤から感極まって涙が止まらなくなってしまった。

いろいろツッコミどころはあるだろうけど好きなもんな好きな
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ガルム・ウォーズ(2014年製作の映画)

1.5

好きなところ。

最後の最後のバトルだけ最高に面白い。

苦手な点。

展開が遅い。もうちょっとテンポよく進んでくれれば。。

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

3.6

女子高生の恋を題材にした青春短編。
 
少女の鋭く純粋な気持ちの独白を、動きと音楽を重ねる映像でこれでもかと描いている。各シーンは現実とも妄想ともとれ、少女の危うさと謎めいた美しさを秘めており、観る人
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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年製作の映画)

3.5

好きなところ。

ザックスナイダー映像世界が大好き。ドギツイ筋肉描写やスローモーションバトルが当時の神秘的世界観をきれいに構成していてそこに酔えるかどうかの映画。

サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.4

ある週末に起きた会社員の生存競争を描いた映画。
 
各従業員の微妙な距離感を、主人公をほぼ中心に写し続ける直球なカメラワークで淡々と捉えている。車でラジオから歌が流れるシーンが2回あるが、絶妙に心境に
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君が生きた証(2014年製作の映画)

2.9

失意の男がバンドで再起する風なロックンロールムービーかと思いきや、裏にもう一つ別のテーマがあり、人間性を問われる展開のヒューマンドラマ。
 
挿入される歌と脚本が非常に優れている。やり場のない状況から
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

4.0

好きなところ。

ドラえもんのベストエピソードを新しい3D表現で再現。知ってる話にもかかわらず号泣に次ぐ号泣でした。

ネガティブなところ。

私は超好きなのになぜか多くの人に嫌われているのであまり話
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