まほにさんの映画レビュー・感想・評価

まほに

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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.3

つい数年前のまだ記憶に新しいと言っても過言ではない事件の真相
俄には信じがたく現実とは思えない事が次々と明かされる
凡そドキュメンタリーとは思えないような内容とテンポの良さも相まってどんどん引き込まれ
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私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

3.7

ブラジルのトランスジェンダー事情を全く知らなかったので衝撃的だった
ただ通称で呼ばれたいだけなのにこんなに困難や障害がこんなに多いなんて
自分の学生時代に公言していた子は身近にいなかったけど、もしかし
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.2

この独特の世界に浸れる自分と、どこか冷めてる自分がいた。
気持ち悪いこの感情を映像の甘美さで些か誤魔化されているだけな気がしないでもない
男の欲望を芸術性をもって具現化してあり、冷静に考えてなんとも馬
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.8

芸術に壁はいらない
合奏シーンは選曲も演奏もどれもとても良かった
しかし悲しいけど啀み合うのは当然だし両国間の根深い問題を割り切れと言われてもその難しさは計り知れない
最後に挟んでいたあの壁がなくなる
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.1

至極自然な日常を送る漁村風景とそこへ帰ってきた夫と初めて訪れるなんとも不自然な夫婦
物語として大きな動きは少ないので一見地味ではあるけど、たまにハッとさせられるような好きな台詞がいくつかあり会話のひと
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イントゥー・ザ・アビス(原題)(2011年製作の映画)

-

三人の殺害容疑で有罪となった青年二人とその事件の関係者たちにインタビューしたドキュメンタリー
スコアをつけるのが難しい
ドキュメンタリーだからこそ思うことが多過ぎて頭の中がぐちゃぐちゃになる
死刑囚が
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ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

3.3

決して貶しているわけではなくジャケ詐欺にあった
パキパキの色味盛りだくさんな色彩の鮮やかさとは反対に内容はダークでとても辛く重かった
知らなかったケニアの現状を知れて良かった反面、凝り固まった価値観に
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ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

3.3

あまりドラッグに対しての怖さや捕まる焦燥感がないので啓蒙的な空気も悲惨さもなく、ひたすら淡々としている。
ただ自力で這い上がろうとしても結局落とされてしまう事実は哀しみしかない
主人公たちに対して何の
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風のある道(1959年製作の映画)

3.4

三姉妹と母の女性陣がそれぞれ男女の関係においての苦悩が伺える
時代なのか何なのか皆どこかいじらしい
今と違って離婚者も少ないことを考えると悩む気持ちも致し方ない
時代が変わり価値観も変化したが、二女直
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

4.0

人に支えられ、時に支えて生きている。
愛情と優しさを感じた
自閉症である"Music"の頭の中をミュージカルとして表現されたシーンは、音楽は勿論ダンスも色彩もアーティストであるSiaの世界観が堪能でき
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.2

様々な形の愛と喪失がある
一つの交通事故から派生する三つの物語
別々のようでどこかで繋がっている、当たり前だけど改めて意識すると面白い。
犬好きからしたら少し眉を顰めたくなる点はあるけど、映画全体とし
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.7

行間が多くあるので歴史背景も踏まえながら沢山考えることが出来る
特に二人の目線がその時々で変わりとても印象的だった
辛い過去と拭えない不安を常に抱えた二人が互いに支え合う、家族でも恋仲でもない曖昧な関
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ドゥ・ノット・コール 禁断の顧客リスト(2020年製作の映画)

2.1

コメディなのかスリラーかどっち付かずで、どんなテンションで観たらいいのかいまいち掴みきれなかった。
挙げ句最後にはハートフルな展開まで出てきたけどノリきれず終始感情が迷子になっただけだった

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.3

ドラマらしい展開もなく、ダゲール街のありのままを映したドキュメンタリー。
それぞれの暮らしがありそれぞれの生き様がある
みんな関係ないようにみえてどこか共通しているようでなんだか面白い
ただ街を写した
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苦い銭(2016年製作の映画)

3.2

中国の出稼ぎ労働者たちを数珠繋ぎで映したドキュメンタリー
俯瞰して撮られてない、そこに自分が一緒にいるかのような錯覚を起こす距離。
ああでもない、こうでもないと言いながらもそこで生きていくしかない彼ら
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聖者の谷(2012年製作の映画)

4.0

捨て去りたかったはずの場所でやむを得ず巻き込まれた足止めによって訪れた出逢いで大切なことを知る
とても瑞々しい作品だった
楷を操り船が水の上を進む音、鳥のさえずりとそれらを邪魔しないような音楽が聞こえ
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名もなき歌(2019年製作の映画)

3.9

映像的には計算し尽くされたどれもがシンプルでありながらとても美しかった
しかし写しだされる内容は暗く希望がない
ひとり陣痛に耐えながら登った長い階段の先で待ちうけていた仕打ちのやるせなさに観ているだけ
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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

3.5

男性キム氏が抱いたささやかな希望が女性キム氏を突き動かす原動力となる
韓国らしいドラマチックさがありながらも凄く優しいストーリー
"ペンパル"って単語とかWindowsの起動音とか物語に全然関係ないと
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.4

悪人vs悪人
主人公に対して全く愛着心も湧かないし、共感も何も出来ないのでとてつもなくストレスフル。
ひたすら神罰が下ることだけを願った
一応最後には胸のつかえが多少なりとも取れて良かった

友情にSOS(2022年製作の映画)

3.5

コメディではあるけど扱ってる内容は至ってシリアスでタイトルで台無し
確かに笑えるシーンもあるけど本当に起きている問題でシャレにならない現実
逃げる選択をせざるを得ない悲しさ
物事を一方向から見てしまう
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パトリス・ルコントの大喝采(1996年製作の映画)

3.5

台詞がギチギチに詰められたような作品は少し苦手で前半はいまいちピンと来ず
キャラクターたちに愛着が湧いてくる頃には作品自体も尻上がりに盛り上がり、途中から笑えるシーンも増え楽しめた。
喜劇という設定を
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ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

3.8

資本主義の闇
ゴリゴリにメンタルえぐられる
想像していた何倍も恐ろしく、これが現実だとは到底思いたくない。
知らず知らずのうちにこのようにして作られたものを消費しているかと思うと、その無責任な行為に大
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.3

いくら時代が違うとはいえナショナルギャラリーの警備がザル過ぎる
判決含めて法廷シーンはさすがと言っていいのか迷うが、イギリスらしくシャレていてつい頬が緩んだ。
盗難について良いか悪いかは一旦置いておい
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愛を複製する女(2010年製作の映画)

3.7

クローンという生命の禁忌
寒々しい曇り空に似合う重い内容だがどこか美しくも思える
台詞が少なく静かにゆったり進むせいか考える余白が沢山ある
映画の結末である未来を予見してクローンを依頼していたのなら、
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.0

ナイフ投げという危険と隣合わせの芸が二人の愛を確かめ深めていく
モノクロで映されているが故のコントラストがひたすらに美しい
そしてストーリー展開や台詞にもシャレが利いていて内にも外にも兎に角お洒落
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.2

パリの街を舞台に男女の恋愛模様を描いた三作からなるオムニバス
恋の様子に一癖あるのがフランスっぽい
パリの街をあちこち歩き回りながらの会話劇は宛ら他人の過ごす時間をそれぞれ覗き見るよう
個人的には一つ
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ニューイヤー・ブルース(2021年製作の映画)

3.0

良くも悪くもこの毒にも薬にもならない感じが年末を舞台にした作品の醍醐味かと思う
個人的にはもっと盛り上がりが欲しかったけど、なんだかんだ見終わったときには良い気持ちになれる。
ついつい映画の中の空気に
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

2.8

そよ風がこちらの頬も撫でるような映像の美しさがある
しかし、いまいち話に入り込めず半分意識飛んでしまっていたので、ストーリーに対しての感想はあまりない。
この物語の始まる前の部分があったらもう少し広い
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.8

エンタメ要素溢れるほど詰め込んだ、スリルあり、笑いあり、涙あり、ブロマンスありの何でもありの欲張りセット。
ここまで来るともはや清々しくて、何も考えずにまんまと全部楽しんだ。
イ・ビョンホンが登場から
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.8

少し寂れた団地を舞台にした群像劇
シニカルな笑いが散りばめられた前半からは想像出来なかった穏やかで心温まるエンディング
大きく感情を揺さぶられるようなシーンはないけど、一つ一つがしみじみとしたとても良
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争末期のスレブレニツァの虐殺を描いたものである
観てるだけで兎に角苦しかった
暴力的な描写はほぼないのに緊張感が半端なく伝わってくる
しかし現実はもっと酷く残酷だったことを思
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男の優しい罪と罰(2013年製作の映画)

2.5

心の傷と罪悪感を抱え自暴自棄に生きるそんな自分を救えるのは結局自分しかいなかった
過去、現実と妄想が入り乱れ、時間軸が判断し辛く頭が混乱した。
次第に全貌が見えてはくるけどごちゃごちゃ感がない方が良か
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.7

お恥ずかしながら最後までずっと勘違いしながら観ていた
認知症故に過去と現在が混濁しているように描かれているが、空想となれば話が繋がらなくて当然である。
観賞後にタイトルを今一度認識し漸く理解出来た
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.9

恐らく初めてのブータン映画
ブータンの僻地にあるルナナ村には近代化している世界では失われてきたような心豊かな暮らしが広がっていてとても興味深かった
思い描いていた結末と違い少し寂しい気持ちになったが、
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.9

取り壊されるガガーリン団地とそこに住むことに執着する主人公ユーリ
美しく幻想的で物悲しく切ない
古い団地と宇宙という一見結び付かないものを上手く重ね合わせていて、ひたすら感心するしかなかった。

浮気な家族(2003年製作の映画)

3.5

ネット上での評価はあまり良くないし、他人にお勧めはしないが自分は好きな部類だった。
年齢制限がついてはいるが成人映画ではなく、韓国社会の歪さや古い価値観の過渡期、家族とは何かを性の生々しさと共に描いて
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