まほにさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

まほに

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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

2.7

ひたすら喋りまくる
この自分の意見を持ち相手に伝え、聞くという議論が世の中において必要であり大事なんだと思う。
ただ理解する前に次の台詞が降り注ぐから自分の中に落とし込めず、映画としてはいまいち合わな
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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.0

ハイな疾走感はあの時代のUKならでは
でも、このスピード感が今の自分には観てて少ししんどかった。
ただリアム役の役者さんが滅茶苦茶雰囲気あって無意識に口角緩んだ

アダン 禁断の果実(2019年製作の映画)

3.1

抑圧された生活からの脱却に友情と愛情
主演二人の女性が綺麗で二人が絡むシーンは特に画になり瑞々しい
反対に二人だけ以外のシーンは閉塞感で息が詰まりそうに描かれている
最後に二人が選択した行動は物悲しく
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サヴェージ・ウーマン 美しき制裁(2019年製作の映画)

3.0

ここの評判通りタイトルとジャケットから想像するより悪くない
ツッコミどころがなくはないけど、主人公女性に無敵感がないところが逆にこちら側をハラハラさせるようなスリルを生んでいた。

裸足のギボン(2006年製作の映画)

3.3

実在する人物をモデルにした作品
得意な走ることを大好きな母親のために活かす姿が素晴らしい
映画としての作りは懐かしい感じだけどとにかくギボン氏がピュアで心が洗われる
そして少し気になったので、彼の名前
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ブラッド・オレンジ(2021年製作の映画)

3.5

三つのストーリーが交錯する社会風刺的ブラックコメディ?
笑えないし、笑っちゃいけないんだけど沸々と笑いがこみ上げる。
特に少女の件は手足がゾワゾワしつつも頬の緩みは止められずなんなら一緒に踊りたい気分
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金の糸(2019年製作の映画)

3.7

"金継ぎ"からこんな物語の発想が生まれるなんて素敵
過去の立場は正反対の二人だったけど歳を重ねた現在では互いに孤独を抱えていた
壊れた過去も繊細に繋ぎ合わせることで修復出来ると教えてくれるような、とて
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あなたはまだ帰ってこない(2017年製作の映画)

3.7

宙ぶらりんのまま待つには長すぎた
会うために待っていたのに、いつの頃からか待つことが目的になってしまった。
けど決してこれを非情とは言い難い
進み続ける世界で待ち続ける身の苦悩が描かれている

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.3

映像は非常に美しいが、何の説明もないので自分で思慮しなければならない。
常に痛みと共にして暮らす日常
争いに翻弄され続けているこの地域が置かれている状況が静かであるが伝わってくる

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.4

四季の移り変わりと共に家族の変化も描かれていく
著しく発展していく国で生きる庶民の等身大の生活が垣間見れた気がする
遠巻きに映したショットが多く、それが台詞にも出てくる山水画のようで美しかった。

天城越え(1983年製作の映画)

3.3

ジメジメとした湿度をたっぷり感じる
思春期の少年だからこそ抱いた性に対する複雑な感情がなんとも酷い結末を呼ぶ
田中裕子演じるハナが実に色っぽくてこれはズルいと思わずにはいられない
橋の上でのシーンとて
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すれ違い(2015年製作の映画)

3.2

道端で酷い目にあっていた売春婦の面倒を見ることに決めた夫婦の話
本心から彼女を救う気持ちはなかったのは妻の行動を見れば明白で、見た目が良く立場が弱い子をずっと見下して、優しい自分に酔っていたいだけだっ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

果てしなく長く続く一本道をオープンカーで走りぬける爽快感が良い
悪化していく状況とは裏腹に晴れやかに
なっていく二人を見てるだけで楽しい気分になる
そしてブラッド・ピットが笑っちゃうくらいセクシーでか
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心と体と(2017年製作の映画)

3.0

不気味な二人が共通の夢を介して少しずつ歩み寄っていく
お互いに持つ足りない部分を補いあうことでやっとひとつになる
感情が繊細に描かれた作品だったけど、残念ながら自分の好みからは少し外れていた。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.8

ひとつひとつの物に忘れていた思い出があり、蓋をしてきた過去と向き合うことになり心の整理にも繋がっていく。
自分にはただの物でも誰かの大切な物であったりする
断捨離ってスッキリするけど同時に寂しさもある
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イーディ、83歳 はじめての山登り(2017年製作の映画)

2.5

評価出来るのはスコットランドの壮大な景色が楽しめるところだけだった
確かに人生に遅すぎることはないけど、自分を過信しすぎるのはやめてほしい。
フィクションとは言え登山に関してはただの自殺行為でしかなく
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音のない世界で(1992年製作の映画)

3.7

音がない世界を想像しながら私が知らない世界を見る
ある方のインタビューで、耳が遠かった祖父も五月蝿いと言って頑なに補聴器を着けなかったことを思い出した。
聞こえることが正義だと思うのはこちら側の勘違い
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.1

画一化されたような毎日の繰り返し
互いにどこか負い目も感じるけど二人の根底には愛や信頼がある
口数が少ないながらも気持ちが揺れ動く様子はこちらに伝わり、次第に二人が愛しく思える。
作中で描かれていない
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フィガロに恋して(2020年製作の映画)

3.2

オペラに対して全くの無知な私でも知っている曲も多くて退屈しなかった
おおよそ予想ついちゃう展開だけど、そっと背中を押してくれるような前向きで爽やかな気持ちになれる作品だった。

リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.7

小さな体で困難に立ち向かい続けるサシャに胸を打たれた
家族にも戸惑いがあったと思うけど、受け入れている姿に救われる気分だった。
正直、性的マイノリティへ対して転換期だと思うので何が最善かみんな手探りな
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.4

刑法39条が持つ不条理さが浮き彫りになる
精神的な病は他人の目に見えないからこそ難しい
39条への問題提起としてはもちろん、サスペンスとしても面白かった。
ただひとつ個人的に台詞が聞き取り辛い箇所が多
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ワザリング・ハイツ ~嵐が丘~/嵐が丘(2011年製作の映画)

3.5

どう足掻いても結ばれることはない二人の関係
やや抽象的すぎて拾い上げにくい箇所もあるが、時折見せる生々しさで物語っていたのだろうと感じることができる。
風が吹き荒れる音、雨が打ち付ける音、大地を踏み締
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.3

あらすじを読まず前情報なしで観ると、
記憶が無くなっている主人公と同じ気持ちになり少しずつ状況を理解でき面白かった。
少し複雑な人間関係に置いていかれそうになるが、韓国らしい激しいアクションシーンも見
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バーニング・ダウン 爆発都市(2020年製作の映画)

3.5

続編かと思いきや続きものではない
アンディ・ラウ主演で爆弾処理班という設定だけ引き継ぎストーリーは全て一新
しかし前作同様にアンディ・ラウがひたすらかっこいい
アツくてド派手な香港らしい作品で最後まで
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未成年(2018年製作の映画)

3.3

身勝手な大人の行動と対照的に真正面から受け止めぶつかり合い良い関係を築いていく娘たち
父は結局最後まで挽回することもなく、何一つ良いとこなしだった。
大人たちにも純粋な時代があったのにいつからああなっ
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1640日の家族(2021年製作の映画)

3.5

里親制度の難しさを知った
里親と実の親の立場それぞれわかるし、誰も悪くはないからこそしんどい。
こういう時やっぱり子供が一番可哀想でしょうがない
愛情を持って育てられた期間は良いことに間違いはないけど
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たちあがる女(2018年製作の映画)

3.3

環境保護を訴えるためにたった一人で立ち向かう
やっていることは良くはないけど、すぐ側まで迫る環境破壊を前に誰かがやらない限り変わらないのは事実。
主人公の傍らに現れ演奏するスリーピースバンドが良い味出
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.6

ありのまま自然な自分を愛そう
通り抜けると12時間失うけど身体が3日若返る不思議な穴と自由自在の電子ペニス
自然に抗い執着する人間の欲をうすら寒く皮肉を含め描かれている
不気味さを感じるけどどこか笑え
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

ひとつひとつの台詞やシーンに感心や気付きがとてもあった
それが逆に自分の頭の中で考え過ぎてしまうことになり、これを映画として観ることがおざなりになっていた感じもある。
もう一度と言わず何度か色んな角度
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天命の城(2017年製作の映画)

3.4

重厚な内容に名優たちの演技が光る
どちらへ進んでも地獄が待ってる四面楚歌
身体の内外どちら側からも突き刺されるような痛みを感じる
何が正しいかなんて後にならないと分からないからこそ、それぞれの心情を慮
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.8

これが観たくて先日「ベニスに死す」を観た
あの作品の評価が変わることはないが思うことは増える
彼を護るべきはずだった大人が誰もいなかったことに憤りしか感じない
好き勝手消費するだけではなく、もっと相手
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.9

全体的には台詞があってないようなものなのに、たまに胸を突くような台詞があって印象に残る。
時間を贅沢に使い、ただ画を眺めているだけみたいなシーンが多いというか、ほぼ余白しかないが、むしろそれが不思議と
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キラー・セラピー(2019年製作の映画)

1.5

登場人物みんな嫌な感じで怖いとか何もなくひたすら腹立つのみ
話の軸がブレブレでどれもこれも中途半端
クリスマスに観るような映画ではないことだけは確か

悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.7

他言無用な作品
核心に迫るまでのじわじわとした時間の使い方が上手くてドキドキした
最後の最後まで面白かった
あれ?と思った箇所が伏線かは定かではないけど、仮にそうだったならそれはそれで面白さが増すから
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声もなく(2020年製作の映画)

3.4

台詞なくとも演じきるユ・アインはやはり見事
和な田舎の風景と妙に美しい空の色
歪な関係性の交流がこちらとしても勝手に情が湧いてしまう
しかし現実的にこの終わりしかなくて切ない気持ちになり、この感情を持
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誰がための日々(2016年製作の映画)

3.3

一歩進んで二歩下がるような鬱屈さ
真面目過ぎるが故の性格が結果的に厄介者みたいな扱いを受けることが観てて辛く腹立たしく思う
隣家の息子くんだけが癒しだった
皆、自分自身に枷をかけすぎているように感じる
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