木葉さんの映画レビュー・感想・評価

木葉

木葉

映画と山が好き。

密偵(2016年製作の映画)

3.7

いわゆる誰を信じていいのか分からなくなるスパイ映画だが、熱く揺さぶられるものがある。ソンガンホが昔から大好きで、この映画では卑屈で気弱だけど最後にはかっこよくてやっぱり好きだ。
日本が朝鮮半島を統治し
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MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.5

カンドンウォン演じる刑事がイビョンホン演ずるカリスマ詐欺師を執拗に追いかけ、必死に捕まえようとするクライムアクション。
最後に勝つのは、正義か、悪か。
イビョンホン演じる詐欺師はゲスく、金欲にまみれ、
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.7

どこにでもある日常、ふわふわした恋を描いた映画がとても切なく胸に迫る。
今彼(太賀)と元彼(オダギリジョー)の間で揺れる女性ツチダを臼田あさ美が演じる。彼女は男性に尽くし、男性に依存し、昔の恋を引きず
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.7

おじいちゃん、死んじゃったって。
普段バラバラの親戚家族が、おじいちゃんのお葬式で田舎に集まるこの作品は、懐かしく、温もりがある。
死んだおじいちゃんがみんなを集めてくれた。しんみりしたり、ドタバタ劇
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

幸せの代償は大きかったということか。

20年前に別れた夫から、ノクターナルアニマルズという小説が送られてくる。主人公は地位もお金もない元夫に見切りをつけて、親の理想通りに結婚し、今や富と地位を手に入
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.9

決して共感することは出来ないのだけれども、大きな感動が待ち受けるドラマだった。
人の誰でも持ってる汚い、クズな部分をさらけ出す。冒頭から蒼井優のクレーマーぶりが凄い。そして汚い身なりの阿部サダヲの蒼井
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.3

2021年の重苦しい空気、痛み、リング上でのたぎるような熱量が伝染してくる。
主演2人の競演、脇を固める俳優陣の熱演、カメラワーク、素晴らし過ぎて、涙がとまらなかった。
バリカンことヤンイクチュンから
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0

じっくりと噛み締めたくなる映画だった。
婚約者の友人、原題はフランツ。婚約者の名前である。この婚約者は戦争で亡くなっている。その友人が訪ねてくるというところから物語は、始まる。
最大の謎は、中盤で解き
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

マリオンコティヤール、シャーリーズセロン、ジェシカチャスティンと、アラフォーの綺麗な女優の輝く映画を観てきたが、どれも共通するのは回想形式。愛を綴る女、アトミックブロンドは、途中でオチが分かってしまっ>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

シャーリーズセロンが強く、気高く、孤高の女スパイを演じる。
89年ベルリンの壁崩壊前のベルリンは灰色の世界で不安定で、その中で暗躍するスパイってこんなに一匹狼で、常に死と隣り合わせなのね。音楽と映像の
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愛を綴る女(2016年製作の映画)

3.8

題名からして女性のまっすぐな愛を綴ったラブストーリーを想定していたが、恋愛ミステリーとも取れる、トリッキーな映画で、ラスト待ち受ける感動は一入。
マリオンコティヤールが狂気に満ちた一方的な愛情を持つ、
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.8

これは、素晴らしい。少女たちのアップカットが、演技ではなく、素を見せつけられてるかのようで。
いじめを主題にしたこの映画は、最初からわたしたちも、スクーリンに投げ込まれたかのよう、緊張感を持ち、息を潜
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月と雷(2017年製作の映画)

3.3

不意の出会い、小さな偶然の連続が誰かの人生を大きく変えることがある。
そんなことをしみじみと考えた。
そして、寂しさを感じる映画なのだけど、その寂しさが案外心地良かったりして。
主人公の幼少時の父の愛
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.7

圧倒的熱量と、優しさに沁み入る映画。
ただただ、ヤンイクチュンと菅田将暉のエネルギッシュさに度肝を抜かれる。
2人の気迫溢れる演技は、ヒリヒリしながらも生きるパワーを与えてくれる。
狼のような荒々しさ
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ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

こういう映画が大衆受けする映画なんだろうな。
NASAで働く黒人女性三人にスポットを充てた今作は、白人至上主義のなか、立場は弱いけれども、へこたれず、一生懸命前に進む女性の姿が見れて微笑ましい。
とに
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.7

痛いくらいグサグサと、突き刺さるものが、この映画にはあった。
自らの生きる場所を求めて、苦難を乗り越えた日々。苦難を乗り越えるには、必ず、痛みを伴う。
自らのルーツを否定し、捨て、スウェーデン人に同化
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

新たな戦場体験型映画。

これは、反戦映画でもなく、その場にいた人々の何としてでも生き残るという想いを大切にした、ノーラン監督自身のプライドをかけた映画のよう。
防波堤の1週間と、海の一日と、空の一時
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.6

恐るべし、韓国映画。
臨場感溢れてて、ダイナミックな新感覚のパニックゾンビ映画。
まず、轢いたはずの鹿が突然立ち上がる場面から、不気味で怖い。
密室で、それもハイスピードで走行している列車に、謎のウイ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

最初から最後まで、観客も福山雅治も、役所広司の掌で転がされる。
トリッキーで、惑わされる映画。
役所広司の、目の動き、捉えどころのない表情。
役所広司ありきの映画。

二転、三転する、役所演ずる殺人犯
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.2

何だろう、この込み上げてくる温かさは。
地球が侵略されるのかもしれないのに、温かさや優しさが詰まった映画で、こんな描き方もあるのだと、感動した。
侵略者と人間が繋がっていく画の連なりのようで、根本的な
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きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

3.5

これは、実話らしい。目を背けたくなる現実が福祉の国デンマークであったとは。
1967年、2人の兄弟が病気の母親と引き離され、男児向け養護施設に預けられる。施設では、しつけという名のもとに、体罰が行われ
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裁き(2014年製作の映画)

3.9

裁き。素晴らしかった。インド映画は、ポジティブで、動の要素が多い。しかし、この裁きは、静かに、多民族国家として様々な宗教、言語が混ざり合う現代のインド社会や権力の本質を見据える映画になっている。
下水
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.3

なるほど、もはやミュージカル映画だ。オシャレな映像と選曲の素晴らしさ。音楽のための映画ではないかと思ってしまった。
エドガーライトの映画は好きなのだが、こういう、見てくれが先攻している作品にはどうも、
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.9

まさに、リアリズム。
これが、フィリピンの過酷な現実。
麻薬なしでは、生活していけないという。
昨年6月にドゥテルテ大統領の政権が発足して以来、フィリピンは麻薬の取締まりを厳しくするようになった。ドゥ
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.2

血の繋がりや、男女の本質についてうまく突いている映画だ。
バツイチ同士の再婚を主に家族とはを問うた今作は、葛藤し傷つけあいながらも、問題を解決するのではなく、お互いにとっていい着地点を見出すことで、素
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

日々の積み重ね、毎日を慈しむこと。
特別、何も起こらない日常を切り取った映画がこんなにも面白くなるなんて。
ささやかで、なんの変哲もない繰り返しの連続の中にも、必ず同じものはなく、かけがえのない今を生
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.1

どうにもならない厳しい環境、大事に閉まってきた親友への想い、ゲイであることの後ろめたさ。誰にも気持ちを吐露できないもどかしさ。繊細なタッチで描かれている。
なんだか、切なすぎて、痛すぎて、歯痒くて、じ
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.2

鑑賞後は全身に稲妻のようなものが走ったかのよう。
ドキュメンタリーでここまで感動するとは思わなかった。
天命とか宿命とか言う言葉は好きではないが、セルゲイポルーニンは、踊ることを宿命付けられた天才だ。
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銀魂(2017年製作の映画)

3.0

銀魂。やっぱりぶっ飛んでた。
期待値下げた方が、面白く感じる映画。
たまには、ハメ外したいよね。たまには、大きく口あけて笑いたいし、普段言えないことを大声で言ってしまったりしたいよね。嫌なことがあった
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.2

痛みや苦しみに真正面から向き合った物語。3.11から6年の月日が流れるが、原発のある福島に住む人々の心の傷は癒えず、虚無感が深く、月日では、心の痛みや苦しみは解決されないことを示している。
主人公の女
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.8

とても、よかった。
日記から始まる恋、知らない相手を想像し、出会ったこともない相手の日記に共感し勇気付けられ、そして、いつか出会えるのではないかとワクワクドキドキしてしまう。タイならではのコメディ要素
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.9

この監督の、彼女が消えた浜辺、別離、ある過去の行方と3作品観てきたが、私には彼女が消えた浜辺しか心に残らなかったので、あまり期待せずに、観た。
しかし予想を遥かに超えて良かった。自国イランで描くと、い
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.8

愛に包まれた、心の深い部分に響いてくる映画だった。日々の生活で忘れかけてる大事な何かを思い出させてくれて、ハッとさせられる映画だった。
父娘の物語なんだけどせかせか生きている現代人に、たまには立ち止ま
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.4

戦争をテーマに人の信念や生き方を描く映画は、本当に心に響くし、いろいろな作品を観てきたので、今回も期待しすぎて観てしまったのかな。
私はそこまで、主人公に肩入れ出来なかった。この作品が何方かと言えばア
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FAKE(2016年製作の映画)

3.8

真実とは一体どこにあるのか、わからなくなった。fake。偽造、ふりをする。観客に委ねる視点が素晴らしい。森達也監督は、あくまで中立的な立場から、ゴーストライター騒動の佐村河内守氏を密着取材し、中身を人>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.6

ありがとう、ヒュージャックマンと言いたいが、真新しさが全然なく少しがっかりした。
アメコミらしくない作り。ヒーローがもういない。
2029年、不死身で無敵だったウルヴァリンの面影はどこにいったのであろ
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