前戯が丁寧だと甘くなりがち。丁寧ってかほぼメイン。あばずれはみてないのだけど、殺しがあっさりしてて妙によかった。
正攻法のエンタメなのに最大のインパクトが…。人物の捉え方も正面はあるけどオフを感じないし、全体的に雑に感じた。お姉ちゃんが男子のふりして演奏するとこから葬場に行けない女たちの流れはちょいグッときたけど>>続きを読む
文学的ヨイショはしたいけど(ゾンビの方の原作も読んだ)、楽しさはあるけど設定ありきで映画的カタルシスは特になく。ゾンビの楽しみかたを知ってたらもっと難儀かも。
風がざわめく心象風景。丁稚が掃いてる店先の道のざらつき。家屋の湿り気。五感が、五感がすべての場面に散りばめられている奇跡。でもつまんない意地らしさに単純に泣いたりね。泣いたっていいじゃないタミゾー
併映「下郎の首」だったけど、おんなじ武士道残酷物語でも、大局と局所の対比具合と入りまじり加減がよかった。あまりにも美しすぎる闊達な序盤の舞とラストの大仰な主従愛の不器用。直情的な愛と偏執的な母性。圧倒>>続きを読む
面白いけど、わたしの好きな不条理とはちょっと違う。しつこい正座痺れやなぶられ様の末に若様が嘲笑されて、やっとスッとする感じ。吐露がなーまともすぎてー
タイトルのわりには爽やかな青春映画だった。遠近の見せ方がちょいちょい印象的。芸達者な方々はわたしにはややくどかった。
四角四面な配置構成があんまり好きじゃなかったのだけど、勝新がドピューっとするので思わずその後を追う町民のようについていってしまった。殺陣、色気があったなー
サングラスかけるかけないで無駄に長くて丁寧な殴り合い大好きです。山谷とドヤつながり。
アホだなーと思いつつ、赤富士手前に拷問受けてた兄弟が赤富士目掛けて突進していくのに盛り上がったり。民夫のかわいさは強奪トラックにしがみついたとこかな。
クリス・ニューが否定する、昔からの世界がトム・カレンを彼のもとまで送り届ける構図が素直によいなあ、と。
所詮居留地育ち(メインキャラの男は違うけど)の夜毎の擬似的な回帰の儚さをLAの町の灯が更に際立たせる。結局先住民同士でかたまるしかない(でもカップルは生まれない)疎外感と、そのなかにある夫婦の齟齬と、>>続きを読む
まさかの「11人いる!」という台詞があった。ロープウェーアクションがんばってた。アザラシの睾丸出す居酒屋のまむし兄弟でちょっと笑っちゃったけどまーいいじゃん
ラホール入門編。勝負のNYでマルサリスに外されたシタール奏者は最初から面々より外されてた形式的物語。練習でマルサリスの隣にいたおっちゃんがどんどん不機嫌になるのと、バイオリニストの祖父の情熱の涙にキョ>>続きを読む
酩酊誘う断片の嵐にボウイの滑らかな白い肌の質感の明瞭さのコントラスト。退廃の美意識とひとつ覚えてはひとつ遠くなる望郷の悲しみのシンプルさ。向こうのセックスはヘンテコだなー。
それぞれ監禁エピソードが濃ゆくてみせる。仮面の下で因縁を絶ち切っても、鬼畜の先にはまた種類の違う鬼畜のある絶望。ヒロイン、演技下手でたいしてきれいじゃなくても口淫のときの睫毛がことのほか美しくてなんか>>続きを読む
「久保家は地域に馴染まなかった」というナレーションの不穏な予感にぞわぞわして膝を叩く。ナンパの必死さと一瞬訪れる茫漠の奇跡に心臓が止まった。
自作語りで渡辺護もロマンポルノのフットワークと実録物は相性>>続きを読む
序盤、枯れ草色の中の水色(荷車の煤けたペンキ、幼子の帽子やマフラー)が冴えざえとみえたのに、まったく違う味わいになってしまった。あんなに哀しく儚い美しさを湛えた見送りがあるだろか。
世代間の相違に帰結するのってなんだかなーと思いつつ、あまり期待してなかったのでテンポも手伝い思ったよりよかった。若さと純粋性のせめぎ合いにロクな解答ない。同世代の友人夫婦がベン・スティラーに「中年の帽>>続きを読む
前半の再会の感動的なシーンで三原葉子が一心不乱にみかんの筋剥いてる。感情の高まりがなせる動作にキュンとしてからの納豆まぜまぜ(くどい)。