シネマQさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

あっちこっちと横道に脱線し続ける。
キメキメのPTAじゃなく、魅力的。
唐突に走ったり、ケンカしてみたり、本筋からずれ続ける二人に乾杯!
有名どころがちょい役で出てきて、カットしても良いだろうくらい無
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輪廻(2005年製作の映画)

4.5

優香パート、香里奈パート、8mmフィルムと時空が交錯しまくるラストが最高。
ツイストある展開も良いし、サイコ丸パクリのラストカットまで。
説明し過ぎないエピローグも良かった。
黒沢清教授が出てきます。
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.0

ハチャメチャな繋ぎや、カメラワーク。
それはアダム・サンドラーの激しい情動であり、タイトル通り一目惚れの恋に酩酊しているかのような。
エミリー・ワトソンってめっちゃ綺麗なわけじゃないけど犬みたいで可愛
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ホステル2(2007年製作の映画)

3.5

殺人者側の視点が加わるせいで中々もたつく。1と違いを出さなきゃいけないのもわかるけど、終盤の展開もイマイチ不足気味だと思う。
1のヒットで予算が増えたのが明らかで、ルックが豪勢で、そこは良かった。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

密室だけで乗り切れなかったのかなと思う。妹の設定が電話ほど上手く絡んでこないのは残念。妹激かわなので良いけど。
室内美術や、幽霊の出方はスムーズで良い。
格闘の練習は泣きます。ブルース・リー!

彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.0

幽霊の出方も驚かないし、芦沢撮影も本当に?という感じだし、あんまり響かなかった。
終盤の泣き芝居もうんざり。

ホステル(2005年製作の映画)

4.5

ポップなグロさ。脱出劇が普通に面白いのもさすがのイーライ・ロス。
前半しっかりエロく、中盤しっかりグロく、バランスが素晴らしい。

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.5

一瞬も停滞しない、とにかく何かが起こり続け転がり続ける物語運びはまさにピクサーで素晴らしい。
ウラシマ効果により孤独になっていくバズに泣く。悲しいのにハイパーワープの画面には胸躍る矛盾も良い。
過ちを
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モンフォーコンの農婦(1968年製作の映画)

4.0

美しい労働風景。西部劇のようなロケーション。
牛に粉ミルクあげるんだーって不思議な気持ち。

トスカの接吻(1984年製作の映画)

4.0

過去を語る以外に何もない老人たち。
しかしそれを皮肉のように捉える事なく、眼差しは優しいし、再びカーテンコールに立たせるシュミットに泣く。
作曲家のじいちゃん可愛い。

逃げ去る恋 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

4.0

過去作のドワネルシリーズとのコラージュ。
思い出が語られるけど、編集の嘘というか向かいに引っ越してきたのはどっちかという批評性。
物語は語られ、真実になり愛が成就する!最後のサビーヌの顔可愛すぎ。
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家庭 4Kデジタルリマスター版(1970年製作の映画)

4.5

ふざけ倒してて最高。酒場に窓から入るジャン=ピエール・レオ!
投げられる上着と鞄。
ひたすら楽しいけど「君は妹だ、娘だ、そして母だ」「妻になりたかった」とかエモエモセリフもあって泣ける。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.0

物語の情報を伝えることしか出来てないのでずっと面白くない。
電話のカットバックとかつまらないし、コミティア申し込み画面とか、それを押すのを躊躇する芦田愛菜を見せるべきなんでは?
劇中の漫画の絵が、セリ
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

音でビビらせてきたり、謎を解き明かしていく辺りは好みでは無いけど、ワンショットワンショット丁寧に撮られてて上品。
明滅する光、少しずつ近づく何か。スケアリーストーリーズでもやってるし好きなんだろうな。
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恋の秋(1998年製作の映画)

4.5

マリー・リヴィエールが一瞬魔が差したように、アラン・リボルを誘惑するシーンの色気といったらもう。
ベアトリス・ロマンと二人きりにするためフレームアウトしたと思ったらまたフレームイン。極め付けのラストカ
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ある現代の女子学生(1966年製作の映画)

3.5

スケッチ風なドキュメンタリーかと思いきや、後半は一人の女子大生に密着、ちょっとフィクションぽくなる。転調がスムーズ。
映画とは公然と堂々と女子大生を撮っても叱られない素晴らしい芸術だということですね、
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.0

現在進行形であり続ける映画というメディアで過去を扱う事の難しさ。
ちょっと思い出しただけの記憶ってもっと断片的なんでは?
回想がそもそも嫌いなので、嫌いなんだろうなあと思いながら見たのはごめんなさい。

アンストッパブル(2010年製作の映画)

4.5

プロがプロとしてお仕事してるだけでこんなにもカッコいい。
トニスコらしい中継を見守る人々とか暴走の焦りを煽る速いカット割りとかもちろん良いけど、デンゼル・ワシントンとクリス・パインが最初出てきて中盤ま
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夏物語(1996年製作の映画)

4.5

一人の男と三人の女が歩きながら喋ってるだけ。絶妙な距離感の演出、カメラの動き、惚れ惚れする。
船上で歌うシーンの幸せなこと。
アマンダ・ラングレは最強です。

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.5

あまりに適当すぎる作劇に下手すぎる編集とか、まあつまんないけど後半の無茶苦茶っぷりはちょっと擁護したい。
荒唐無稽にも程があるチャーリー大暴れ。コンクリ打ちっぱなしの廊下、現れる耐火服軍団。重なる音楽
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

恋でキラキラする乙女を美しく撮れていて勝ち!
木漏れ日の平祐奈、おっさん口調の西野七瀬、ジュースぶっかけられる馬場ふみか。
前半の西野七瀬ももちろん良いけど、後半いきなりどうしたってアイドルぶりを見せ
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トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

5.0

幽霊譚として始まって、終わっていく。千葉真一の喧嘩、動きがキレキレでさすが。そこからの八代亜紀ライブも相まって楽しい。
片平なぎさの死に様も壮絶だし、そこからの夕陽。脚本の澤井信一郎の野菊の墓にも夕陽
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

2.5

Netflixのこの均一な面白くなさは何なんだろう。ドラマはそれなりのものがあるのに。

トラック野郎 望郷一番星(1976年製作の映画)

4.5

梅宮辰夫との決闘シーンが楽しすぎる。このモブのわちゃわちゃ感。幸せ〜。
牧場のロマンスと愛川欽也の詐欺と宮城県と都はるみと全く噛み合ってないのも、何故か許してしまう大らかさ。本当はこんな脚本駄作にしか
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トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

5.0

プログラムピクチャーらしい荒唐無稽っぷりに鈴木則文の粋な演出が行き届いた傑作。
剣道で柔道で喧嘩で飛ばされまくる菅原文太が最後に橋を飛び越える!
もちろんラストの切り返し。最高すぎる。
浜木綿子の轢か
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.5

たしかにハッとするような演出はある。冒頭の麻生久美子とかスプリットスクリーンの使い方とか。
泳ぐ運動が心の解放へと繋がっていくほどに気持ちよく画面に定着してない。
あと単純に綾瀬はるかが長谷川博己を助
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

相手がRR軍ともなれば、当然初期のノリっぽくなる。それを今の鳥山明がやってもネコマジンとかジャコにしかならないのだけど。
悟空とベジータを完全蚊帳の外にするのはビックリ。それは良いけど、結局変身パワー
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.5

相変わらずぶつ切りで物語るのに精一杯で、歴史もの向いてない。
せっかくの豪華な美術や岡田准一のアクションを活かそうという気にはならないんだろうか。
はんにゃ金田やウーマンラッシュアワー村本の芸人の使い
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.0

ハケンアニメ!で柄本佑が大企業だから挑戦できる的な事言ってたけど、その言葉通りの作画好き以外お断りの東映アクション作画MADで最高。
戦闘始まるまで全く必要ないというか面白くないのが凄い。
旧DB作画
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エミアビのはじまりとはじまり(2016年製作の映画)

4.0

ネタが全然面白くないから、辛いかと思ったけど後半が素晴らしい。
前野朋哉が起こした一つのファンタジーがどんどん転がっていく。
追いかけっこからの空間の飛躍!気持ち良すぎる。

フロッグ(2019年製作の映画)

2.5

ヒッチコックのサスペンス論を百回読み返してほしい

冬物語(1992年製作の映画)

5.0

あんまりロメールらしくない冒頭(直接的な性描写もある)。
厳しすぎる5年後、からはいつものロメール。
だけど舞台の何か異様な感じや、何よりシャルロット・ヴェリが恋した人そのものを体現しててちょっと凄い
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GONIN(1995年製作の映画)

4.5

梅雨の季節に見ると参るくらい湿っぽく人が死んでいく。たけしが出てるけど、ほぼ真逆。しかしたけしのアイパッチはカッコ良すぎる。
過剰過ぎてついてけない所もあるけど、この過剰さこそ石井隆。

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

4.0

スピルバーグの宇宙戦争ほど人の嫌らしさも見せないので、程々に楽しんで見れる。
糖尿病はもうちょい上手く使えそうだけど、子どもいじめるのも気分悪いよね。
程々が微笑ましいジェラルド・バトラーの程々大作シ
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ファイヤーフォックス(1982年製作の映画)

4.0

冷戦下ということもあり、乾いた潜入ものな前半と打って変わって荒唐無稽な後半の空中戦。
ベトナム戦争のトラウマとか効果的なのかさっぱり分からない所も含めて結構好き。

春のソナタ(1989年製作の映画)

4.5

衣装や室内美術、別荘の庭の色彩の豊かさ。四季シリーズの春にふさわしい美しさ。
ラストは決してご都合主義でもなんでもなく、色が輝く首飾りに至るのは当然の事。
ユーグ・ケステルみたいなキモいおっさんがあん
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