茉恭さんの映画レビュー・感想・評価

茉恭

茉恭

映画(297)
ドラマ(4)

HUMAN LOST 人間失格(2019年製作の映画)

3.5

これがディストピアですか。
うーん、頭の良い人が太宰をリスペクトしているとこうなるんだなーと。

言いたい放題はここから。

コンセプトアーティスト、酷すぎませんか?
なんじゃありゃ?
アニゴジ、そう
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.4

「人は歳を取らないと、時間の早さに気が付かないものさ」


最新のCG技術で往年の大名優たちを若返らせ、とんでもないギャング映画を作ってしまったんだなぁ。
3時間20分の映画は、せっかくのNetfli
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

あのホテルは私たちにとってもトラウマでしかない!
かつて、天才・キューブリックがCGなしで表現した世界を、
今度は現代の技術を駆使して表現するわけで、
だからといってバリバリにCGやVFXを使ったので
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーなんだけど、「Bar 細野晴臣」に飲みに行ったような感覚が終始残った。
これまでがあるから、今の細野晴臣がある。
教授と高橋幸宏との偶然のセッションは鳥肌が立った。
紡いできた歴史、そ
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.9

小学生にも解る忠臣蔵の経済事情を、
分かり易く表現した発想がとにかく面白かった。
キャスティングもこれまでにない抜擢で、
ああ、確かにこっちの方がリアリティだわと思ったり。

女性陣も、声が劣化しない
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ベル・カント とらわれのアリア(2018年製作の映画)

3.9

実際に起きた事件をモチーフに、リマ症候群とはこういうことさ、を表現した作品。

私もしっかりテロリスト側に肩入れしてしまい、最後は大切な人を失ってしまったような虚無感さえ感じました。

加瀬亮がとにか
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.5

先に言いますよ!
ジェームズ・キャメロンは本当は脚本家でしたからね!!!
なので、T−800を観に行くのではなく、サラ・コナーとその息子ジョンのそれからを観に行くのが正解なんです。
もう、あまりに不本
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.2

白石和彌監督の作品は欠かさず観ているけれど、
いつも思うのはこの人にかかったら、
どんなアイドル的存在も最低のクズに仕上げてしまう凄さw

正直、佐藤健の演技力は、いつもどこか乾いている気がして、
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.3

言葉にとにかく定評がある平野啓一郎の世界観を、忖度という大人の事情が隅々まで絡まるとこうなるのか。と思った作品。
劇中、ずっと鳴り続けるギターは素晴らしい。
もうそれだけで良かったかもと思うくらい。
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

4.2

大人計画の松尾スズキらしい、シュールでカオスな作品。
やはり天才の脳の中は一筋縄ではいかない。

今時の中年の男女の心情を、いろいろな角度から描いた今作は、
結構な予算になったんだろうことがうかがえる
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.0

脚本家・岡田麿里は新海誠になりたいのだろうか。
と、アニヲタではない私には感じられた。
叶わない想い、そうするしかなかった選択。
いやいや、そんな善人ばっかり出すからだよと突っ込みたくなる。

しかし
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.7

3D+HFR(High Frame Rate )で観た方が良いという忠告を守って良かった!!
ハリウッドの最新技術をふんだんに使用した今作は、
水しぶきや、ガラスの破片、火炎、ミサイル弾などなど、
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

4.2

上映開始18分に起こる銃声から、すべてが激変する。
音楽一切なし。
勇敢で、主人公らしいバカな行動をするカヤの主観で綴られた今作は、
そこから観ている側も同じストレスを感じるように作られている。 
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楽園(2019年製作の映画)

4.0

田舎の嫌なところが盛り沢山の作品。
ほんと過疎地の人間ってこういう考え方をするし、平気で人を陥れる。
狭い狭い世界に生きている人たち。

誰かが犠牲にならないと納得しない。
誰かが虐められていないと落
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.3

がっつり世代ではないけれど、この作品が描きたかった本質に触れたとき、
涙が止まらなかった。
だからどうか、盗作で売れたくそ映画なんて思わずに、
観て欲しい。
食わず嫌いはよくない。
絶対に。

この監
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.6

昭和にアオハルをした世代には理解できないであろう作品www.

まあ、それは大袈裟だけれど、この世代の若者ならでわの描写、
揺れ動く心情など、適切に表現しているとは思う。

ただ、ラストがどうにも気に
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カニバ/パリ人肉事件 38 年目の真実(2017年製作の映画)

3.5

劇場で観なくて良かったと思う劇場上映作品があろうとは。

元々、ドキュメンタリーは好きな方だし、カニバリズムの心理描写も好きな方だけど、
この事件のことを知らなかったので、
アマプラで観ながらwiki
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.6

やっぱり善人しか出てこない作品。
この監督はそれを貫いていけるのか見届けたいものですが、
カメ止めのプレッシャーは観客にも痛いほど伝わる。
伝わるが、あちゃーな展開は否めない。
何故なら、私たちは「以
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真実(2019年製作の映画)

4.3

まず先に言いたいのは、
是枝裕和はドキュメンタリーの監督であるということ。
これを忘れてはいけない。
彼が描く作品は、このスピリットが失われていないので、
叙情的なシーンなど、「は?なにこれ?」となる
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グラスホッパー(2015年製作の映画)

3.5

原作未読。でもこれ絶対面白かったろう予想される。
映画にして勿体ないと思う世界観。
村上淳がとにかく良い!私はこの役者の味がとても好き。
山田涼介もすごく良かった。

しかしそれを踏まえても豪華なキャ
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.8

見逃していた作品。ヤスケンさんの頑固者役は必ずこの口調なので、少々飽きてきている。
どこの過疎地でもあり得る話で、有り余るパワーをどこに向けたらいいのか解らない。
楽しみが少ないから性欲しか捌け口がな
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.7

園子温は魂を売ってしまったと世間に酷評されていましたが、健在でしたね。多少緩くは作ってはあるものの、
相変わらずの解体シーンは、冷たい熱帯魚と同じ美術さんですよね。
あ、同じ!と笑ってしまうw
しかし
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.6

実に初鑑賞。
これが1972年作品というのが一番の驚きで、
画面の細部にまでこだわり抜いたセンスの素晴らしさに始終、感動した。
アングルの素晴らしさ、小道具ひとつひとつのこだわり、
遠心力の皮肉ささえ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

何度も言うが、素晴らしい作品は必ず賛否両論なのだ。
そして今作も真っ二つに割れている。
そうだろうそうだろう。
ホアキンJOKERにうっかり共感してしまった人はショックで言葉を失い、
最後までイライラ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.7

いろいろ詰めが甘い。
ミステリーは死角があるほど萎える。

けれど、総体して面白かったという枠には入るかな。
たぶんこれは役者のおかげ。
とにかく脇が豪華。
こういうキャスティング好き。
必要以上を喋
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.9

物凄い潤沢な予算と、暑苦しいほどの情熱と、シンプルな脚本が集まるとこうなりますの典型。
と言いたい作品。

とにかく魅せる。
こんなロケット発射の撮り方を今まで観たことないし、そんなこと出来るんだ!の
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クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

4.5

どこにも配信がなかったので、
良い作品だと知っていたから買ってしまったw
実質、3回目の鑑賞。

やっぱり凝った脚本は面白い。

そして、このなーんにも言えないネタバレ要注意が楽しいw

名ゼリフがぽ
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.5

たぶん4回目くらいの鑑賞。
リュックベッソンのSF観は好きだけど、
これは少し毛色が違う気がする。
これまで絵空事としてきたCPH4に興味を持って、
もう一度観てみたのだけど、
それよりもスカーレット
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.6

たぶん3回目くらいの鑑賞。
2回目以降、オチを知ってるのにも関わらず、
やっぱり怖い。
やはりシャラマンの張った蜘蛛の巣はどこまでも人の潜在意識に侵入し、
恐怖心を煽る。

気がつけば少年と同じ表情を
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.8

一言でいえば、役者に助けられた作品。
これが実力が伴わない役者がやっていたら、
監督・脚本がオダギリジョーでなかったら、
目も当てられなかったろうと思う。

今作の主役、柄本明は常に作品毎になにかしら
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上海異人娼館/チャイナ・ドール(1981年製作の映画)

2.5

寺山修司と言われなければ絶対に解らない作品。
ポーリーヌ・レアージュの『O孃の物語』をモチーフにしているのだろうけれど、
あの作品に思い入れのある人は観ない方が良いかもと思った。

寺山修司独特のタッ
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.0

人に勧められて観ました。
そうか、是枝監督はもともとドキュメンタリーの監督なんですね。

いま最前線の俳優さんの若い時代の作品なので、
なんだか勝手に卒業文集見ているような罪悪感さえ感じますw

作品
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

これは、どこまでが作り物なんだろう?

そのくらい引き込まれる背景と、あまりにリアルな戦地なうな人々の叫び。

戦争は痛い。
戦争は苦しい。
戦争は寒い。

意思を無視され、強制的に戦うことを強いられ
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アス(2019年製作の映画)

3.1

誰か私にこの作品の面白かったところを説明してくれ!!!

と言いたくなるくらい、前年度アカデミー賞脚本賞の栄光がどこかにあるんじゃないかと探しまくった2時間でした。

ぜーんぶ中途半端じゃない?
付箋
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.3

もうね、駄作を作ろうと思って作る監督なんて居ないんだって解ってる。
駄作だとか酷いとか思うのは、
監督の想いを受け止められなかったからって解ってる。

でもね…。
「今回も」残念な感じに受け取りました
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.2

園子温の凄いところは、レビューが真っ二つになるところ。
と、いつも思っていた。
これ以降はどこかに魂を売ったような作品が出てくるけれど、
紀子の食卓、愛のむきだしの次に好きな作品かも。

実際に起きた
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