馮美梅さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

悲しい。でも悲しければ悲しいだけどうしても笑ってしまう。
涙しながら、嗚咽しながらも笑い続けてしまう。
アーサーが理不尽な自分の生い立ちに向き合う時、現実を知った時、自分が尊敬するコメディアンのマレー
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これから優秀な警官としてやっていこうという矢先、交通事故で自らは視力、そのため車に残された弟を助けることができず無くしてしまう主人公浜中なつめ。

自暴自棄な日々。
そんなある日、ある事件に遭遇する。
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

前作も面白かったので、今回もどういう風にベイリーが転生するのか楽しみでしたが、家族の繋がりの難しさ、母と娘の誤解、そこからの別れ…
時間の関係で吹き替えで観たんですけど、(前作も偶然吹き替えだった)一
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

蜷川監督らしい、色彩豊か映像は素敵でした。
でも、なんだか物足りない何かが…
一番は人物に感情移入できなかったことかな?
とはいえ、一番良かったのは藤原竜也さん演じる坂口安吾かな?

まぁ、いろんな女
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

香港からの帰りに上映されていて、なんとなく観ていたら、思いの外面白かった。

とりあえず、いろんな人種のキャラクター揃えましたって感じは今の世の中致し方無いんだろうけど、男とはまた違う女の持つしたたか
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吉原炎上(1987年製作の映画)

3.8

五社英雄監督作品好きです。
今だと、ここまで脱いで演技できる女優さんいるだろうか…
とにかく五社監督は女性の表面の美しさや強さ、そして内在する複雑な感情の表現をみせるのが手い。そして男性は、逞しさ、セ
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

原作は未読。
そういう話があったのかと思ったら、フィクションだったのね。

でも、そういう切り口で大和の建造を阻止しようとするというのはなかなか面白く、見応えもありました。時間のない中で、必死に計算式
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嵐電(2019年製作の映画)

3.6

京都の右京区を走る嵐電を中心に、男女の出会いと別れ、そして記憶を辿る物語となっています。

嵐電と言えば、広隆寺、太秦映画村そして嵐山など観光客もきっとたくさん利用してることと思います。私はもっぱら車
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主戦場(2018年製作の映画)

2.0

エンターテイメントとしての作品とすればだれることもなく刺激的で楽しく観ることができる(☆4つ)。しかし、この作品を観て思い出したのが「サ・コーヴ」みたいだなと。「ザ・コーヴ」は捕鯨、「主戦場」は慰安婦>>続きを読む

天若有情/アンディ・ラウの逃避行(1990年製作の映画)

4.0

不幸な生い立ちでチンピラなアンディラウと、お嬢様のン・シンリンの身分違いの恋物語。

最初は、なんじゃ?と思うんだけれど、物語が進むにつれ、だんだん2人の純粋な気持ちに応援したくなります。短いキラキラ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

1980年の光州事件を外国人記者、そしてソウルで個人タクシーをしていたマンソプが出会い、光州で起きている現実を目の当たりに見て、戸惑い苦しみながら、そしてそこで知り合った人たち交流、別れがありながら撮>>続きを読む

十年(2015年製作の映画)

4.0

2015年から10年後の香港を描いたオムニバス作品。
フィクションでありながらも、2019年、今、香港で起きている「逃亡犯条例」の改正案に反対する香港が現実的に、こういう世界になるかもしれないと考えて
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聖☆おにいさん 第Ⅱ紀(2019年製作の映画)

4.0

ピッコマTVでも観てるけど、大きな画面で観たい(後観てないのもあるので)のでお布施してきました(笑)

前回も面白かったけど、今回はロケもふんだんで、イエスもブッダも楽しそうに演じてるのと、やはり宗教
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

教師だった父が70歳にして認知症に。
長女は夫の仕事でアメリカ、次女は夢をかなえようと奮闘するけれどなかなか思うようにいかない。

2007年から2013年の7年間の物語。
5人家族の物語。確かに介護
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

4.5

2時間越えという作品でしたが全くだらけるシーンはありませんでした。
一言で言えばもう1つの「さらばわが愛覇王別姫」だと思った。
物語は人民解放軍の士気を高めるために結成されている文芸工作団にやってきた
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

3.8

タイトルがすごいよね。最高の日が最悪の日でもある。
結婚式の数日前、打ち合わせのために式場に向かう新郎と友人。
待ち合わせの時間に遅れるという気ぜわしさから、抜け道を通るけれど、焦る気持ちから女性をは
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ゲキ×シネ 『髑髏城の七人』 Season風(2019年製作の映画)

5.0

劇場では観たことありませんが、一応wowowやパブリックビューイングなどで花鳥風月一通り観ました。

その中でも私はこの風髑髏が一番好きです。
物語の整合性も違和感がありませんし、松山さんが捨之介と天
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友罪(2017年製作の映画)

3.5

同時期にある工場にやってきた2人の青年。
どちらも無口で人とのかかわりを避けているように感じる。

色んな人が登場する。
ある人は未成年の息子が無免許運転で事故を起こし子供を死なせてしまった。そして家
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ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.3

最初は一体何なんだという展開。あまりに自堕落で刹那的に生きている草太と楽人。

ハチャメチャすぎて観てる人間は「なんじゃこりゃ?」って感じであまりいい気持ではないし、なんなら見続けることすらやめちゃお
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教誨師(2018年製作の映画)

3.0

ほぼ全編、面会室みたいな場所で受刑者(死刑囚?)と向き合うキリスト教の牧師の教誨師の佐伯と数名の受刑者とのやりとり。

特に、受刑者が何の刑でという説明はない。多分ある人間はストーカーで彼女だと思い込
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

何度となく観た作品。
これって、元々低予算で作った作品なんですよね~。
それが、公開したらなんと大ヒットして今は名作となっています。

チョット実年齢よりもオトナな感じのボニーとクライドだけど、フェイ
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ボニー&クライド/俺たちに明日はない(2013年製作の映画)

3.5

クライド役の人、どっかで見たことあるとずーっと考えていたら、エミール・ハーシュだった(笑)

以前CSで放送された時、途中までしか録画されてなくて消化不良になっちゃっていたけど、何とか今回最後まで観る
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ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

3.5

小さな島に住む老人たちと猫たちの日常を四季を通して出会いと別れを見せてくれる作品。とにかく、猫たちの演技が素晴らしい。特に主演?のたまを演じるベーコンちゃんの表情がたまりません。

劇中で登場する大吉
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誘拐報道(1982年製作の映画)

3.5

1982年、梅田東映パラスにて公開当時、観賞。
やはりインパクトがあったのは、幼児が誘拐される瞬間、布団が上から降ってきて幼児に覆い被さるシーン。

実話を元に制作された作品。結果的には幼児は無事に救
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獣道(2017年製作の映画)

2.7

登場人物がそれぞれみんなどこか病んでる。
そして、何かに依存している。

「私は孤独じゃない、孤高なんだよ」
と愛衣はいうけれど、本当は誰よりも人肌のぬくもりを求めてさまよってる。

愛衣を好きになっ
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.0

ダンスが好きな女の子の愛と青春の物語。
ジェニファー・ビールスがキュートで可愛かった。
ストーリーは単純明快。普段は溶接工として働いているアレックスは夜はバーのステージでダンスを踊っている。いつかプロ
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アンネの日記(2016年製作の映画)

3.5

ドイツで作られた作品で、日本語字幕がない状態で観たので具体的な感じはわかりません。

まだアンネが小さい頃、スイスに住んでいたお祖母ちゃんのところで楽しかった思い出、そして13歳の誕生日の当日、日記と
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ファニア歌いなさい(1980年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦時、アウシュビッツ収容所に輸送された、歌手ファニア・フェヌロン。自分が歌手だったこと、音楽学校でピアノの演奏や編曲なども勉強していたことで、収容所の楽団に配属される。

列車で知り合った
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.0

脳性マヒの主人公が人格障害の女の子と出会い、振り回されながらも、少しずつお互いがかけがいのない存在となっていく物語。

途中で、テレビ局の人たちが2人の密着を撮影してるシーン。
そうそう、テレビのドキ
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.8

2011年7月22日にノルウェーで起きたウトヤ島で行われたサマーキャンプで69人の若者が無差別に殺された事件を題材に作られたフィクション。

2011年といえば、そうかあまりこのニュースの事を覚えてい
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7月22日(2018年製作の映画)

3.8

2011年ノルウェーで起きた政府庁舎前での爆破、そしてその後のウトヤ島での大量虐殺事件を犯人の行動と、ウトヤ島でのサマーキャンプに参加して、重傷を負う男子高校生が最後、裁判で対峙するまでの物語。

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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

まず最初に番組を見せておいて、次に撮影までの過程を見せていく手法。
ロケハン頑張ったんじゃないかと思います。あの廃屋(建物)の雰囲気とか。

突然、ゾンビ番組のディレクターに抜擢された日暮隆之。とにか
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マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)

3.0

第二次世界大戦時にいくつか作られた捕虜収容所の1つ「マウトハウゼン強制収容所」で偶然カメラマン助手として労働していたスペイン人が、後々おことを考えて、なんとかこの悲惨な事を残そうと奮闘する物語。

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

関係ないけど、私はこの作品で描かれている「障碍者」という文字が嫌いです。不快です。こうして書いているだけでも虫唾が走ります。当事者としては「障害者」に違和感を感じないし、反対に今更「障碍者」とか「障が>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

2.8

キムミニはお嬢さんで初めて観たけど佇まいがいい女優さんですよね。ミニシアター系の作品で、でもなかなかのキャスト。でも、内容はなんとも不思議な感じで、雰囲気を感じられればいいのかも?

物語の本質を知ろ
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

4.5

映画も関連本も読みました(DVDも持っています)
戦艦大和と、そこに生きた人々を描いた作品。
特年兵(十四歳の少年から志願者を採用した海軍特別少年兵)神尾を通して、当時と現在を作品で繋いでいる。

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