他のをよく見てるわけでもないけどまたありがちな恐怖スリラーでしょと期待してなかったけど、なかなか面白かった。サスペンス要素、つまり真実がサスペンド(=宙吊り)されることで得られるドキドキ・ワクワク感を>>続きを読む
綿矢りさ原作である。「蹴りたい背中」や、記憶に新しい「夢を与える」「私をくいとめて」など、綿矢りさは等身大の天才だ。主人公の思考や行動が、自然とそのまま自分と重なる。何かイラっとくればすぐに「ファ〜ッ>>続きを読む
どこにでもありそうな映画でありながら、格が違う。
鑑賞後も何日もモヤモヤと心に残る作品。全てにオチがあり腑に落ちるエンタメ作品にはない、まさになぜかいま欲しかった文芸作品。回収不可能なシュールな世界観>>続きを読む
時代が黒白フィルムだった頃からの何度目かのリメイク作品ということで、たしかに物語としては全くありきたり。しかし自信がなくて前に出れない女性シンガーを演じるレディガガはとてもとても新鮮で、瑞々しかった。>>続きを読む
カッコイイ人ってこういう人なんだよ。
感覚的でいながら、思想がある。背骨がしっかりしているからこそ、バランス感覚があるというかね。
創造のキッカケが「騎士になりたいと思った」から、というのがまた。攻撃>>続きを読む
ド派手な美が全てをさらっていく。説明要らずの快感で満たされる。
(オーシャンシリーズ初めて見たけど)今回の舞台は美術館。カルティエの宝石しかり、セレブやスーパーモデルしかり、美術館では美しいものが主役>>続きを読む
戸惑いながらも「私はこういう生き方がしたいんだよ」と断言する新生プリンセスに泣かずにはいられない。
”今まで通り”を死守しようとするラルフに対し、ちょっと残酷なまでにその定式を裏切り、自分が本当に自分>>続きを読む
続編のロードショウのための予習に、と…軽い気持ちで観たコレ。さささ、最高でおま。
「ピクセル」といい「ジュマンジ」といい、ゲームの世界の裏側描くシュールエンタメ系はどれも私のツボ。。
レトロゲームの悪>>続きを読む
この夫婦が肌の色や人種とは関係なく結ばれた存在であることが、二人の薬指にあるリングを象った刺青が象徴している。 皮膚の下に彫られたものは人種など関係ない色で肌に浮き出てくるから。自分と同じ血しか認めな>>続きを読む
キッズ。いまここの感情だけで動いてるのが監督の描くキッズであり、そんな中でも自分の病を知り未来を憂いている、脱皮に向かうキッズもいる。そんな戸惑いは怪物じみた圧倒的暴発力のキッズ達の食い物にされて踏み>>続きを読む
旧満州時代に栄えた工業都市の滅びゆく様となれば、理屈じゃなくとも観たいと感じるもの。しかし三部作の全編600分を通しで、というのはその鉄路、瀋陽飛び出してタシケント辺りまでいってるよ、乗ってるこっちの>>続きを読む
高級なお菓子みたいな名前のポール・ヴァーホーヴェン監督と、希少な宝石みたいな名前のシャロン・ストーンが主演の、それこそ珠玉の一作だな、と。
この映画はサスペンスドラマとして謎解きして楽しむのもいいけれ>>続きを読む
ストーリーはありがちで予定調和的ですごく退屈でそのくせ意味不明なんだけど、ビジュアルはCGの極彩色宇宙も、リアルスーパーモデル、カーラ・デルヴィーニュも併せて最高に贅沢だ〜。私はカーラ目当てに観たので>>続きを読む
最近ベトナムを観光した関係で(出国時、飛行機に乗り遅れた為「怒りのオフロード」であった笑)ベトナム戦争ものに熱い視線を注ぎ死線をくぐり辿り着いた…「ランボー」シリーズがベトナム帰還兵のトラウマ満載の映>>続きを読む
最高。気の強い女が血みどろになって銃撃ちまくってるだけで。
酒と薬と暴力のパーティシーンがイケてました。
黒沢清の描く、人間のようで人間ではないもの(リアルなこけかた『回路』の幽霊)、何かの共通認識が欠けた人間の醸す変人感が存分に…前田敦子に詰まっててあのシーンだけで楽しい。「犬って懐くんですか?」の『ク>>続きを読む
主役の三人を全員好きになるという軽い奇跡が私に降りかかったlike a dream.
あと「ビッグバン・セオリー」で変人演じてたジム・パーソンズがお固いイケメンで笑えた…
私はゴリゴリのなんちゃって>>続きを読む
橋本愛が呆れながらも面倒臭そうに自分一人のためにギター弾き語ってくれるの最高じゃないですか?あのなんでもないシーン、キラキラしてたなァ…。井之頭公園のキラキラ感も最高、よく晴れて風が涼しい土曜日の午後>>続きを読む
暗い内容ながら退屈せずに、寧ろのめり込むように観れるのは、人物が皆魅力的だからだろうか。東欧の歴史も個人的に興味があるし街の雰囲気も好きだし。
アパートに掛けられたスターリンの垂れ幕で自分の室内、私生>>続きを読む
是非VRヘッドマウントディスプレイを装着して鑑賞してこの世界観に入り込んでみたいなぁ。
エンターテイメントを最大限に楽しむ最大公約数という感じ。
でも個人的には仮想世界でイケてるヒロインが現実世界で>>続きを読む
バイオレンス描写とポップ・ミュージック。
一発で、あぁ早くspotifyでこの映画のサントラをフォローしなければ!と思わせられる。爆音で観るべしな作品。
デヴィッド・ボウイが流れ、接近戦がスローモーシ>>続きを読む
「セルフィーに乾杯。」
ズビャギンエフ監督は何度も、不確かな契約(婚姻や家族、国家)によって成り立った不気味さや暴力性、無力感を描いてきた。
今回の「ラブレス」も徹底して冷え切った家族の話である。>>続きを読む
女スパイもの。というとポルノのサブジャンルのようだが、結構ちゃんと骨太なスパイ映画。(でもポルノ要素も骨太。)「冷戦はまだ続ています」そんなことを言うのは常に何者かの敵であり続けることで弱い大国を維持>>続きを読む
アカデミー受賞作、昨年の「ムーンライト」から性別、人種、はたまた種族を超えての恋慕が描かれる。良い傾向。
とはいってもこの作品はリアルで誠実な「私にはあなたしかいない」ヒューマンドラマではなく(ムーン>>続きを読む
同時上映で観た「5時から7時までのクレオ」がモノクロだったので、いやそうでなくても色彩の豊かさに癒される。
旦那さんは妻以外の女性も愛してしまって、それを白状して妻から表面的な許しを得ると、彼の幸せが>>続きを読む
改めて再見したけども、やはり最高である。
園子温の映画は、日記帳に書き殴られた一編の詩のようなものである。吐き捨てられた直感が、最も本質を突いている。そしてその直感を裏付ける確かな言語化能力と 映像は>>続きを読む
タイトルにある通りだけど、そのただいまに至る方法も私たちの感動も、古典的なそれとは違う。
グーグルアースで奇跡的に見つけた光景が幼少時の記憶を蘇らせ、マウスのスクロールでストリートビューが惰性で動き続>>続きを読む
邦題はさておき、エマニュエル・べアールをお目当てに。 あんなにユニーク且つ完璧に美しくアンニュイ&ミステリアスな雰囲気溢れる顔の人ほかにいる?
タイやミャンマーのヤバそうな奥地で奥さんの気がおかしくな>>続きを読む
ジャンキーが20年経って更生する話ではなく、皆の期待に応えるかたちで「なおいっそう不能」なバカたちを描いてる。
父親としての役目も果たせず女には裏切られ、(ベグビーのバイアグラファイトシーンが語るよう>>続きを読む
この映画のメッセージはこうだ。恋愛であろうとなかろうと、誰かを思う気持ちがなければ、それは生活ではない。
人は利他的になってこそ幸せを感じることができる。誰かの助けになること。誰かを気に留めるだけでも>>続きを読む
二度目の鑑賞。原作はつげ義春、読みたい。
冬の海と雪の砂浜、コートを着た尾野真千子、まあ映えるわ映えるわ…。なんの変哲もないこの服装で、田舎の海をゆく、その限りなくリアルな「コスプレ」をしたくなる。>>続きを読む
ゲイ仲間が集ったパーティ。
オシャレに気を遣ってて美しく、息をするようにジョークを吐き一番ゲイを謳歌してるように見える主人公がホモフォビアの旧友に向ける引きつった笑い。そう、楽しくいられるのは内輪の中>>続きを読む
タイトルに騙されちゃったナ。チェコ映画だからって「ひなぎく」みたいなレトロ可愛い女の子がシュールなこと言いながらキャッキャしてくれるわけではないよね…。それどころか軍服みたいなゴツいの着てる初老のジジ>>続きを読む
どうして生きなきゃならないのか教えろ!と、そんな叫びが聞こえてきそうなのに寧ろ彼女は言う、生きろ生きろ、と。
Coccoの演技すごい…というより、彼女そのものにしか見えないのがすごい。
「少年は残酷な弓を射る」、いかにも少女趣味な邦題にしては、冒頭からやたら音楽と映像のセンスいいなと思ったら監督はリン・ラムジーだった、どうりで。
少年の母親は作家で成功している、いわば現実を観察し裏側>>続きを読む