きみどりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

PLAN 75(2022年製作の映画)

1.5

10万円!?たったの!? が最後まで頭をグルグルしちゃって、物語世界に没入できず終わった。

あとパンフレットとかCMのお役所仕事っぽさは現実に寄せてるのに、肝心の施設があんな適当な運営でいいのかしら
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彷徨い(2023年製作の映画)

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ジョーダン・ピール作品の雰囲気を狙ったのだと思うけど、現実と非現実の境界線を引き損ねてる感じがした。ヒロインは底辺の生活からどうやって階級移動できたんか、そこのとこ具体的に…とか重箱の隅を突きたくなっ>>続きを読む

屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

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映画もドラマも大量に摂取すると、こういう適度に薄くて緩い作品がありがたくなるよね…な箸休め映画。
物語に大きなツイストもないし、イヤーもイターもない。ザ ・大団円ですよヤッホー。

デヴィッド・ハーバ
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

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親が「あーれーは!面白かった!」と言うので、未見なのに内容だいたい知ってる映画シリーズ(長い)の一本。やっと観た!


やはり昔の映画という雰囲気は否めず。そもそも事の発端がアメリカン・シチズン🇺🇸の
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ユアプレイス、マイプレイス(2023年製作の映画)

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ロマンティックコメディはこれくらいの緩さがちょうどよい(^^)

リース・ウィザースプーンにひそかに思いを寄せる庭師の男性がチャーミングな脇役だった。「常に姿を見せていればいつかチャンスがある」と言っ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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製作者とファンのためのグリーフケア。


訃報を聞いたときのショックは忘れられないし、マイケル・B・ジョーダンのインスタのプロフィール写真が、あれからずっとチャドウィック・ボーズマンとの2ショットのま
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

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失業寸前の運転手と、トップから転落した調香師という、ちぐはぐで人生がやや詰んでる二人のお仕事バディもの。

調香師といえば『ハンニバル』で、レクター博士からクラリスへの手紙に残っていたハンドクリームの
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

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名作再訪。

物語展開とか俳優の演技に注目すると、時の洗礼を受けても色褪せない作品…とは言い難いけれど、これが第二次大戦中に作られたということに驚く。撮影はドイツ軍の影響が比較的小さかった南仏で行われ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

気分次第で暴力を振るう警官と、島民に届いた手紙を開封する食糧雑貨店の女性が、島に立ちこめる悪意を象徴している。
あの島はこの毒々しい二人を「両親」に戴いた機能不全家族みたいなものだと思う。

パードリ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

笑わない女の肖像。睨みつけてくる女の肖像。

仏頂面が美しく見える女性が好きだと思ってきたけど、わたしが好きなのはそもそも女の仏頂面なんだわ。

多くを語らない女たちの数日間の秘め事の場に、息を潜めて
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ジョシュア 悪を呼ぶ少年(2007年製作の映画)

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ジャケ写&邦題から『オーメン』ぽいのを想像したけれど、オカルト要素なし。
乳幼児子育て中の夫婦が些細なボタンの掛け違いから修復不能な家庭崩壊に至る課程を、スリラーで仕立てたお話でした。知らんけど。
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

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粗く暗い画面に趣きのある韓国ホラー。

背景で大騒ぎしているコザクラインコの姿ににっこり😆したものの、そのあと惨殺されててがっくりきました。
犬とか猫とか小鳥とか、ペットを死なせるのはホラー映画の定石
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フライトナイト/恐怖の夜(2011年製作の映画)

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夕飯どきだからどうでもいいホラーでも流しとくかという雑な気持ちで選んだのに、アントン・イェルチンが登場。…そんなん泣くわ!🥲

さらにイモージェン・プーツ、トニ・コレット、コリン・ファレル、デヴィッド
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ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

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偶然にも続けて薬物依存の若者と家族の物語を引いてしまった。ミラ・クニスの『Four good days』と同じくこちらもオピオイド系鎮痛剤から泥沼にはまっている。この薬ってまだ処方されてるのだろうか?>>続きを読む

フォー・グッド・デイズ/母と娘の4日間 ~あなたを守るために~(2020年製作の映画)

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『Dr.ハウス』のハウス先生も中毒になっていたオピオイド系鎮痛薬バイコディン、良い話をほとんど聞かないけどアメリカ社会に深く広く巣食っているのだなあ…ということだけはよく分かりました。
良い話というも
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JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

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日本電産の永守会長はいっそ自分のAIを後継者にしたいとか思ってそう。でも、AIが自分そっくりに振る舞うのを見たらそれはそれでご機嫌悪くなるんじゃないかしら。
…なんてうっすら感じていたことが、この映画
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クルエラ(2021年製作の映画)

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ディズニークラシックの語り直しってだけでちょっと食わず嫌いしてた自分よ、偏食せずおかずとご飯はバランスよく食べましょうってこういうとこやぞ。

目が落っこちそうなアニメ顔のエマ・ストーンのドロンジョ様
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

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ゆっくり宇宙旅行映画。
ちょっとくらい目を離しても、その隙にお話が逃げていかない。むしろ、あらまだそこにおったん?なくらい、じっと待ってくれてる。

サイズ直ししていた単衣の両袖を付けて裾も縫い終わっ
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僕の巡査(2022年製作の映画)

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同性愛が犯罪として裁かれ、懲役刑(もしくはアラン・チューリングのように薬物治療)を受けなければならなかった時代の悲しいお話。
恋の当事者も苦しいだろうけど、隠れ蓑にされてしまう配偶者だって辛い。『昨日
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ムスタング(2019年製作の映画)

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野生馬の調教を行う更生プログラムを通じて、犯した罪や塀の外で待つ家族と向き合い始める一人の囚人の物語。

黙って立ってるだけで絵になる男マチアス・スーナールツなので、こんな役が似合わないわけない。しか
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きっと見つける(2023年製作の映画)

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🦮見どころはエンドクレジット🦮



「だからリード着けなさいって言ったのに‼️」というママの台詞にかぶせてモニタに向かって絶叫してしまったわ。
そもそもママの子ども時代に、非常に気の毒な思い出があっ
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ザッハトルテ(2022年製作の映画)

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『ビフォア・サンライズ』みたいな運命の出会いに夢を見過ぎた青年の、3ヶ月間の成長物語。目の前にある大切な存在に気づけてヨカッタヨカッタ。

今日はもう無理だけど(ていうかこれから家出るのだるい18時前
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

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後ろ暗いところのいっぱいありそうな憂鬱サイコ顔のセバスタが大好きなので、ウィンター・ソルジャーはお気に入りのひとつ。
この際、バッキーが改心などせず、徹底的にアベンジャーズとやりあってくれても良かった
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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おっかないレストランといえば、本邦には宮沢賢治の『注文の多い料理店』があるではないですか。なんとこれ百年も前に書かれてたんですね。

それはともかく、こちらの怖いレストランは21世紀の格差社会や富裕層
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

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サラ・ミシェル・ゲラーが、金持ちキラキラ学園の校長先生をやってるのがまずアガる。
90年代末のハイスクールもの『クルーエル・インテンションズ』で、邪悪で策略家のお嬢様を怪演していた彼女が、四半世紀近く
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

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盛大にやさぐれた身なりと顔つきで出てきたクリスチャン・ベイルも、ハリー・メリングの個性150%な顔面には迫力負け寸前。映画俳優として大成する人は、必ずブサイク要素があると思っているのだけど、ハリー・メ>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

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1982年のオリジナル版の前日譚。いい感じに後の展開に繋がる結末におっ😆となりました。

クリーチャーの気持ち悪さがたまらん(褒めてる)。あのベリベリっと破れちゃうとこがね…。グロいわりにあまり派手に
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ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

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衣装、カメラワーク、色味、俳優の動線、左右対称ぎみの画角、おまけにシアーシャ・ローナン&エイドリアン・ブロディなので、「こんなウェス・アンダーソンの新作あったっけ?」と思ったらぜんぜん違ってた。
コン
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0

名作再訪。

油の乗り切ったスピルバーグの80年代娯楽映画の傑作の一つであり、わたしの少年期の思い出補正がバリバリに効いている作品なんでこのスコアで💯。

小学校3年くらいから一人でバスに乗って映画館
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

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本屋のない小さな小さな田舎町で、夫との夢だった書店を開いて奮闘する未亡人を演じるのは、当代きっての幸薄美人のエミリー・モーティマー。このキャスティングはハマりすぎ。映画の結末が想像できて、観る前からも>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

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『マイ・マザー』に続いて、ドラン実父のマヌエル・タドロスちょい出演作。濃い顔の豆狸みたいなおっちゃんなんだけど、息子とそっくり! 垂れ目に垂れ眉、何よりダミ声が似てる。てことはドランも歳とるとああいう>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

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帰省中の若者が『仁義なき戦い』と迷ってこちらをチョイス。
あー母さんこれ映画館で観たわ…って20年も前!驚愕!

ファルコンことアンソニー・マッキー(これ実質デビュー作みたい)が出てたのは覚えていたけ
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ヴァンパイアvsザ・ブロンクス(2020年製作の映画)

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I ❤️ The Bronx 映画でした(^^)

いやーこれ面白かったよ、わたしは(←だいたい世間とずれがちな人間の主張です)。

吸血鬼と戦うご当地映画。
展開の甘さ、吸血鬼🦇弱過ぎ問題、終盤の対
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

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ナチスドイツは敗色濃厚となった戦争末期、未成年者を戦場へ送り込んだ。敗戦後、少年兵の多くは外国へ置き去りにされ、デンマークではドイツ軍の残した地雷撤去に彼らが駆り出された…というとても辛くて観てられな>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

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- 『ドクター・フー』で初めて観て以来、ブサイクなんだかハンサムなんだか自分のなかでいまだ決着つかないマット・スミス。彼、顔面の癖がもとから強いので、コウモリになってもあまり高低差がないような…。>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

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邦題はちょっとエロ寄り。英題は“Water Lilies”、オリジナルの“Naissance des pieuvres”は、ど直訳で『タコ誕生』。タコ🐙とな。
ロワイヤル仏和によれば、pieuvreに
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