きょうもテレビのまえさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

きょうもテレビのまえ

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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.8

忽那汐里が久しぶりに見たくて鑑賞したのだが、これが案外拾い物。寺島しのぶってやっぱり凄いんだな。痛いオバさんの話というよりは40代女性の青春物語の風情。主人公の孤独感✖︎選民意識✖︎全体を覆う映像のト>>続きを読む

人妻(2013年製作の映画)

3.5

え、何コレ? すごく良いじゃん!
ちょっと江戸川乱歩のパロディ入りつつも、昭和のロマンポルノの香り➕極めて映画的な構図。主演のお芝居も良い。
拾い物でした。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.5

舞台がニューヨークで登場人物が富裕層。この要素だけで面白くてシニカルで最高に粋になるウディマジック。あー、ずっと観ていたい。

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.2

挿入される60年代、70年代の宝物のようなVTRが、お喋りでことごとくぶった斬られる。あまりにも勿体ない。勉強にはなるが、音楽映画としては『永遠のモータウン』の圧勝。

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.8

『メイキング・オブ・モータウン』を観てからこれを観るとだいぶ印象が違う(評価は大幅にプラスに)。フィクションとはいえ基本的にベリー・ゴーディ批判の作品なので難しいだろうが、仮にこの映画がモータウンの煌>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

ああそうだった。三谷幸喜は宮藤官九郎と並んで、全ての登場人物に愛を注ぐ人なのだ。

最近の三谷作品の中にあっては「練りに練った」とか「奇想天外の」といったタイプの作品ではないと思う。どちらかといえば設
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天使のいる図書館(2017年製作の映画)

3.6

意外に評価が厳しいけど普通に良い話。で、たぶん、普通に良い話なのに最初からずっと続く緩い笑い(爆笑ではない)がこの作品の肝。
勿論笑いの理由は小芝風花のキャラクター作りの面白さ、可愛らしさ以外のなにも
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惡の華(2019年製作の映画)

2.8

最近お気に入りの伊藤健太郎くんはどこまでも可愛く、真っ白な肌に真っ黒な情欲の玉城ティナが壮絶にエロい。それだけで見る価値ある気がします。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

前半は『最強のふたり』の逆バージョンで退屈ながら、ロードムービー+クリスマスというアメリカ映画王道ツールに助けられた感。黒人云々よりもイタリア系アメリカ人の微妙な立ち位置の方に興味あるかも。

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.5

村上春樹原作モノの映画の中では一番良かった。なにより吉田羊のキャスティングが素晴らしい。これはピッタリ。

この作品、独白というものがほとんど無い。だから原作の『私はアメリカン・エキスプレスで息子の火
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のんちゃんのり弁(2009年製作の映画)

3.5

割と辛めの評価が多いけど、日常系ドラマとしては結構好き。ハッピーなんだかよくわからないエンディングも、本物の人生ってこんな感じだよね、って気さえする。
生き生きとした小西真奈美は勿論、この頃の岸部一徳
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.5

タナダユキさん、素晴らしいよ! やったね!!

久しぶりに邦画でめっちゃ泣いた。
タナダユキ✖︎蒼井優ファンとしての本当につまらない感想になっちゃうんだけど、中盤の「浮気?」云々のクダリまで、「あー、
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

社会派+ヒューマン+エンタメのバランスよ。これが2017年の作品だというから驚く。残念ながら今の日本では撮れないだろう作品。
そしてこのDVDパッケージ。このソン・ガンホの表情から内容を想像するのはな
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ムービー43(2013年製作の映画)

3.5

GYAO! で3年ぶりに試聴。
最高だけどな。そしてみんな芝居上手。こういうのが映画になるアメリカという国の懐の深さに感心するし、やっぱり敵わないなと思う。

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.8

何回か見たはずなんだけど、今までよくあるアイドル映画のひとつだと思ってました。
今日見てびっくり。極めて映画的シーンがいっぱい。タランティーノは絶対この作品好きだと思う。

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.0

兎にも角にもケイト・ウィンスレット。ラストカット、諦観の表情の素晴らしさよ。
ずっとウディ・アレン作品を観てきた身としては、この撮影監督さんの画にちょっと戸惑うのだけど、この色彩とウィンスレットの相性
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

テレ東の深夜ドラマ『捨ててよ、安達さん』があまりに素晴らしくて、その監督さんである大九明子作品を見てみたくて視聴。サブスク万歳。
原作未読なのでどこからが脚本の力かわからないけど、なんという躍動感。な
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恋妻家宮本(2017年製作の映画)

2.3

びっくりしたのは
1) 遊川さんて監督もやるんだ
2) 遊川さん、こういう物語も書くのね

テレビドラマではトリッキーな設定ばかりの遊川さんらしくない物語だなあと思ったら、なるほどの重松清原作。テレビ
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

2.5

実写版観た時は全然気付かなかったけど、なんか語り手の男の子の達観した感じが村上春樹小説の登場人物っぽい。そういえば一人称も「僕」だな。
そう思うと桜良が『ノルウェイの森』の緑と直子の複合体のように思え
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懲戒免職(2006年製作の映画)

3.8

GYAO!で2度目の視聴。とても良い。
みんなオダジョーって言ってるけど、この作品は圧倒的に柳英里紗だから。拙い感じの柳英里紗だから。ラストでツーンときたもの。

(追記) 作品観ながら私がずっと思っ
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

2.5

個人的には水原希子大好きです。すごい面白いじゃん。ここでもぶっ飛んでてとても良い。
ただあなたがもし水原希子を嫌いでも、安藤サクラ登場まで頑張って観て。頑張った自分に拍手したくなるから。絶対。

ハスラー2(1986年製作の映画)

3.8

なんとなくタイトルのイメージでもっとチャラい映画だと思っていた。ところがさすがのスコセッシ、これが案外骨太な作品。ポール・ニューマンは勿論カッコいいが、80年代のトム・クルーズの危うさ儚さはちょっと特>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.2

テレビの画面で見るくらいなら、スマホかタブレットにヘッドホン繋いで音量MAXで見よう。びっくりするくらい印象違うから。少なくとも私は震え、ラストで泣きました。良い映画です。

あん(2015年製作の映画)

3.5

ジャーナリスト的な視点は一旦置いておいて、素晴らしいんです。静寂、香り、桜の色、、五感で感じる映画。
ただね。「ほら、これが日本の美しさですよ」的な押し付けがましさも終始感じるんだよね。私はそれを監督
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パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

4.2

音楽好き、昔深夜ラジオに胸を熱くした人達は必ずハマる。どのシーンも素敵なんだけど、涙をのんであと10分短くできたら完璧だったと思う。
『あの頃ペニーレインと』が最高の青春映画だとしたら、この作品は最高
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.2

そもそも女子中学生なんて面倒くさいばっかりだしお話自体は正直イラッとするんだけど、キャラの動きが『花とアリス』以外のなにものでもない。アニメ作品であることを忘れてしまう。すごいなぁとシンプルに思いまし>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

監督が代わってもオーシャンズシリーズの香りはしっかり残っていてホッ。ただ、アン・ハサウェイを除くと7人しかいないのにキャラの書き分けが不足というか、なにか混沌としている感じはした。ケイト・ブランシェッ>>続きを読む

わが母の記(2011年製作の映画)

4.5

芝居上手い人ばかりの会話劇ってこうなるのね。役所広司、樹木希林が素晴らしいのは言わずもがな。キムラ緑子がとても効いている。
個人的にはこういう静かなトーンの中で少しずつ変化する関係性みたいな話は大好き
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LOW DOWN ロウダウン(2014年製作の映画)

3.0

案外拾い物でした。実在したジャズミュージシャンの話なのに、音楽が主題ではなく娘の回顧録というのが新鮮。アメリカのジャズメンが最も生きにくかった70年代という時代設定もいい。堂々巡りで結論の出ないラスト>>続きを読む

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.8

子供の頃見たときは作画がテレビと違っててなんかなぁと思ったが見れば見るほど面白い。この作品があるからカリオストロがより味わい深く、カリオストロがあったからこそこの作品が再評価される相互補完関係。
サン
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

陰影に富んだ、とはまさしくこのこと。カズオ・イシグロ×土屋政雄が織りなす文章のトーンが感じられて好き。

それにしてもミスター・スティーブンス、ちょっと不器用すぎじゃない? 高倉健の顔がチラついて困っ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

語り継がれる名作、、っていうのとは多分違うが、流れる涙の量はハンパない。
なによりこの映画の優れているところは、たった1時間40分の作品であること。満足度を1分あたりで換算するなら、なかなかのハイCP
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.8

案外評価低いので後回しにしてましたがとても面白かった。金曜の夜に気軽にぐらいのつもりでいましたが、意外に深いテーマが複合的に散りばめられてます。先が読めないというか、ラブコメかな?と思ったら人間の業の>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

善悪の話ではないな。チェーンストア作りに取り憑かれてしまったひとりの人間の話。家族や良心を犠牲にしても突き進まずにいられないその姿はロマンチックですらある。

ジョン・キャロル・リンチが良い。この人の
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.8

原作未読。
wikiであらすじ読む限りいかにも漫画原作らしいのだけど、なかなかの昭和感。しかもロックというより演歌。そこが良い。

女性の"肉"を撮るのがとても上手い監督さんだなと思った。身体的にも心
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.2

ベタに言うなら単館系青春邦画の名作。ある程度の年齢の人には涙腺崩壊必至。
メインの4人それぞれ素晴らしいが、ぺ・ドゥナを選んだ慧眼にただただ恐れ入る。僕の右手の選曲にも。

たとえば『天使にラブソング
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