父と息子の物語。これ、日本で例えるなら五郎と純。イタリア版『北の国から スペシャル』みたいな。
私の場合、最初15分はひたすら退屈だったが、その辺りから楽しみ方を悟った。かと言って16分に何かが起こ>>続きを読む
ちょっと『SMOKE』を連想させる。繰り返す日常であったりバスが走る街の風景だったり。けどSMOKE的ニュアンスを決定づけているのは、この映画全体に漂う近代アメリカ文学の香りなのではないか？ オースタ>>続きを読む
ついに出た！ 点数付けられない映画。
わからない。しかもなかなかの不快感。まいった。
根底に流れるのは"諦観"なのだと思うが、「一体なに言ってんだよ」と終始キレまくる兄のセリフが作品観ている自分の心情>>続きを読む
突然西部劇が見たくなってAmazonプライムで視聴。こういう時便利だなあと思う。
なんというか不思議な西部劇。登場人物のなんとも言えないヌルい行動のバックで流れる緊迫感ある音楽。タイトルバック、エン>>続きを読む
鑑賞後に沼田まほかる原作と知って納得。知らずに観て良かった。
蒼井優は大好きです。悪魔的な美しさに磨きがかかってきた。けどこの作品に関して言えば、替えが効かないのはむしろ阿部サダヲの方ではないか？>>続きを読む
白人の搾取に抗う黒人の話、と捉えるなら『ROOTS』の頃から言ってる事はずっと変わらないわけで。根深いなあ。
ホラー仕立てにしたアイデアが超優秀。2人の人格が葛藤するという設定が物語をグンと面白くし>>続きを読む
エレン・ペイジだから最後まで観たが、残念ながらひたすら退屈。しかもどこか説教くさい。サバイバルとかディストピアとか、そういう類いの映画では無いです。
福島みずほさんあたりがこの作品を見たら、どんな感>>続きを読む
聖書だとかなんだとか、作品の意味するところはとりあえず置いといて、120分間ひたすら続く不気味さ、不快感から目を離せない。この中毒性こそダーレン・アロノフスキーの真骨頂。
キリスト教圏で非難の声が出>>続きを読む
久しぶりに見直し。
お伽話ですよこれは。美しいものばかり集めました、みたいな。すごくよく出来たインスタみたいにどこか嘘っぽいのだが、その嘘を突き通した執念に頭が下がる。世界観はジブリと一緒なのかもしれ>>続きを読む
物語に整合性があるのかどうか、頭の悪い私にはイマイチわからない。
けど、このプロットをウンウン唸りながら組み上げていったであろうノーランの興奮を想像するだけで楽しいし、そのプロットをこのクオリティの映>>続きを読む
ストーリーも面白いが、それよりも中毒性のある映像に惹かれてしまう。『複製された男』でも感じた独特のトーン。映画って本当に総合芸術だなと思う。
この監督は近い将来、世界をアッと言わせる作品を世に出すと予>>続きを読む
ウディ・アレンは声高に語らない。もの凄い感動とか圧倒的な示唆みたいなものからちょっと距離を置いている。良く出来たウディ作品に相応しい評価って5.0よりも4.5なのよ、と個人的には思う。
とはいえハリ>>続きを読む
全体を覆うムードが『あの頃ペニー・レインと』みたいに感じるのは、少年の回顧録だからか、ウイリアム役の人があの人のせいか？
とにかく登場人物全員が魅力的な映画です。ひたすらジェイミーが羨ましい。
時>>続きを読む
人種差別にウエイトを置き過ぎのような気がします。もっとシンプルに "宇宙開発に携わった初の女性技術者達の話" が見たかった、というのが正直なところ。かなり脚色もあるみたいだし、これを実話ベースと謳って>>続きを読む
ツッコミどころは沢山ありますが、素直に「あー面白かった！」と言えます。怖いというより映像見ながらニヤニヤしちゃう。ゾンビ達のカクッカクッって動きが昔の『リング』みたいでちょっと懐かしい。
『ウォーキ>>続きを読む
イギリスもの？ 労働者もの？と思ってなんとなく敬遠してたら全然違った (笑
明るい話ではないが、かと言って暗いか？と言われたらそうでもない。ユーモアもある。どことなく『ラースと、その彼女』の香りが。『>>続きを読む
2011年の出来事をテレビで見ていた私が軽々しく口にする事では無いのかもしれないが。
当時、最初の津波のシーンで心塞いだ人達が、この作品をラストカットまで見ることのできる日が早く来ると良い。この作品>>続きを読む
オープニングのタイトルバックから「これはきっと良い映画」と思わせてくれる。
ストーリーそのものは特に画期的というわけでは無い。が、映像、演出、役者の表情、音楽、、、全てが絡み合って堪らなく刹那的なのだ>>続きを読む
たぶん実際の子供達の踊りはそれほど上手くないと思う。カット割り、編集でこれだけ躍動感ある映像になるのは流石。いや、振付師や舞台演出を褒めるべきか。
振付の先生の、子供相手でも一切妥協しない姿勢が心に>>続きを読む
20年以上前の作品だし、近作と違ってフィルムで撮影されているのにフィンチャー臭がぷんぷん。これが監督としては2作目というから畏れ入る。ブレない美学みたいなものを強く感じて好き。
ストーリー自体面白い>>続きを読む
最後まで憂鬱な展開なのに、とても静かで美しい。そのアンバランスさにゾクゾクします。
いい画だなあと思ったら『わたしを離さないで』と同じ撮影監督でした。納得。シネスコサイズが非常に効果的。美術や衣装も良>>続きを読む
この映画の何が面白いのだ？と聞かれたら正直返答に困る。
勿論、びっくりするほどぽっちゃりしてしまったアビゲイル・ブレスリンは超可愛いし、ポール・ダノ、スティーブ・カレルといった個性派俳優達も魅力的だけ>>続きを読む
私が香川照之という役者の存在を知ったのがこの作品で、それはそれはびっくりした。
画は荒いが、それがプラスに転じている作品。
機会があれば是非観ていただきたい。
脚本の緻密さは皆さんが仰る通り。ちょっと上手すぎて、超絶テクニックの演奏を2時間ずっと聴かされているような嫌味な感さえある。
それを見事に補っているのが役者力で、香川照之の上手さは勿論の事、とにかく登>>続きを読む
劇中の1920年代、ピカソの愛人であるところのマリオン・コティヤールは華やかな情緒のあった昔のパリへ行きたいと言う。懐古主義というのはロマンなのか現実逃避なのか。主人公が言うように結局は今を受け入れて>>続きを読む
ウディらしくセレブを題材に皮肉って描いているけど、SNSで盛ってしまうその辺の人々と本質的にはさほど変わらない。描かれているのは如何ともし難い自我であり業だ。
この作品の登場人物はわりとどうしようもな>>続きを読む
なかなかホッコリするラブコメ。アレック・ボールドウィンが若い！
意外に音楽のクオリティが高くて、サントラ買った覚えが。
Let's do it の大袈裟な歌い方で笑い、"Murder" He Say>>続きを読む
『レクイエム・フォー・ドリーム』寄りのダーレン・アロノフスキーに歓喜。この人に依存を描かせたらめちゃ怖い。娘の依存、母の依存、幻覚、狂気。もうゾワゾワします。
とにかくストーリーの加速感が凄い。物語>>続きを読む
世の中の映画監督が17歳の女の子を題材にこれだけ多くの作品を撮るのは、女性にとって17歳が最も美しい時期だからではたぶん無い。最も不確かな時期だからだ。
少女から別の生き物に変わる瞬間。精神的にも肉体>>続きを読む
『龍馬伝』の第28話"武市の夢"は大河ドラマ史上でも屈指の神回だと思っていて、獄中での武市半平太と山内容堂の対峙にしびれ、岡田以蔵の斬首で泣いた。斬首シーンで見せた佐藤健の表情は本当に美しかった。>>続きを読む
よく出来たお話だなぁと思って原作読んだら、原作の構成が実に上手くてまた唸った。伊坂幸太郎ってなんか鼻についてあんまり得意ではないのだけど。
あれだけのボリュームを2時間ちょっとの映画で見せるのは簡単>>続きを読む
ソフィア・コッポラって本当にお嬢様なんだなと思う。だからこそ『ブリング・リング』を撮った時は驚いたのだが。
若い頃に誰もが持つ疎外感、孤独感、選民意識をわかりやすく東京をモチーフに。まあ青い。その意>>続きを読む
キャリー・マリガン好き。映像も良い。けどなんか違う。
例えるならシャツのボタンを1個掛け違えてるんだけど、そのシャツのボタンは実は20個ぐらいある。それぐらいの微妙な違和感。
常々、原作厨になるまい>>続きを読む
男というのは実に勝手なもので、自分の浮気にはロマンさえ感じるのに、妻の浮気は絶対に許さない。
この作品の作り上、クリントでは無くメリル・ストリープの目線、つまり "人妻と恋した" 話では無くて "人妻>>続きを読む
未読なのだが原作は時間軸通りに物語が進むそう。だとしたらこの時代にこの脚本はかなり凄い。
正直言って黒澤作品より好き。ただ、真剣を使ったという殺陣のシーンは今となってはいささかチープで、そこだけがと>>続きを読む
