きょうもテレビのまえさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

きょうもテレビのまえ

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一命(2011年製作の映画)

4.5

あえてリメイクした勇気に拍手。『切腹』の武満徹に対して坂本龍一という選択がなかなか粋。

満島ひかり演じる美穂のくだりとラストの不条理さはこちらの方が好き。海老蔵めっちゃ良い声。

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)

4.2

一人死んじゃうのに不思議と後味爽やかな作品。

"若者は使えない"というストレートな語り口がクリントらしい。これを男のプライドと見るか、ただの老人賛歌として見てしまうかで評価は変わるのかも。ところで大
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.0

ポランスキーの『おとなのけんか』と比べるといかにも日本らしいシチュエーション・コメディー。三谷幸喜もウカウカしていられない。

あまりに演劇っぽいので「これは定点で見たらどんな感じなんだろう?」と想像
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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2006年製作の映画)

3.5

⑴バブルを経験した人と、そうで無い人
⑵ホイチョイ作品に馴染んだ人と、そうで無い人
で評価は大きく変わるのではないか? つまりは結構な年齢のオトナの方がより楽しめる娯楽映画。そういう意味で割と貴重な作
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ニライカナイからの手紙(2005年製作の映画)

3.5

竹富島の蒼井優 vs 井の頭公園の蒼井優。沖縄の海の蒼井優 vs 東京の地下室の蒼井優。どれもしっくりくる不思議。画が美しい映画。
残念なのは上映開始後5分で"おっかあ"のその後を物凄く中途半端に見せ
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.2

スカヨハ出演作品数あれど、オンナっぷりでは多分この作品がナンバー1 。白ワインを飲んでるだけなのにあの視線はどうだ。ウディ・アレンの女性を見る目、魅力の引き出し方にはいつも畏れ入る。

ウディらしい皮
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自虐の詩(2007年製作の映画)

3.8

コメディーでありながらなかなかの浪花節。業田さんのオリジナルとはだいぶ味わいは違うのだけど、4コマ漫画をこれだけの物語として繋いだ脚本の手腕は見事だと思う。
ラスト近くの路面電車でのシーンぐらいからジ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.3

個人的な感想で言えば山田監督よりずっと小津っぽい。この作品の夏川結衣は本当にいいぞ。
冒頭からせめぎ合う静寂(平穏)と不安のコントラスト。手を伸ばせば幸せは容易に手に入りそうなのに、いつも少し前にある
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.5

なんとなく結末は想像つくのに、あのラストシーンを、ラストカットを初めて見た時の衝撃は忘れられない。あの構図だけで評価されて良い映画。

オーストラリア(2008年製作の映画)

3.5

同じように上映時間の長い作品ながら、タイタニックほど前半と後半の繋がりを持たせられなかった。そういう意味で比較しながら見ると面白い。というか、この作品の芯はアボリジニ物語なんだろうけど。侵略された側の>>続きを読む

インスタント沼(2009年製作の映画)

3.5

実は男達がカッコ良い映画。小技満載の演出だけ見ればいかにも三木作品らしいのだろうけど、意外に深いテーマで語られていて結構好き。兎にも角にも風間杜夫。加瀬亮も良い。

エンディングの『ミス・イエスタデイ
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.0

『硫黄島からの手紙』と比べて圧倒的に示唆に富んでいて色々考えさせられる。やっぱりクリントはこうじゃなきゃね、と思う。
とは言え、硫黄島シリーズの片方見ると必ずもう片方も見たくなるのは私が日本人だからな
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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.5

なかなか可愛らしい映画。日曜の午後とかに観たい。
ローラ・リニーがとても良い。

おっぱいバレー(2008年製作の映画)

3.8

泣ける青春映画。私の中では結構名作。

「わたしのおっぱいを見るために頑張りなさい」
この台詞で泣けるんだから凄いよな。脚本、岡田惠和さんだったんだ。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.2

音楽ドキュメンタリーというより、映像作品として好き。
実際に行った事は無いけれど、おそらくこんなに色彩豊かな街ではないのではないか。JARO案件になるくらいキューバが魅力的に見える作品。

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.8

あざとい!とは思うのだけどなかなか良い映画。こいし師匠の言う「やっちゃいけない事なんて無いんだぜ」にシビれます。

この作品を見た時から岡田将生は良い役者になると思っていたのだけど、最近の活躍を見てニ
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.8

正直に申し上げて拙い演技なのに、踊っている姿が美しすぎて涙が出てくる。物凄くおこがましい言い方で恐縮ですが、芝居が上手くなくても撮る側の手腕で魅力的に見せる事って出来るんだなと気付かせてくれた作品。い>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.5

三谷作品では圧倒的にナンバー1 だと思います。
"モノを創る"という事に従事している人間ならば感動せずにはいられない。ビジネス物として観ても良。

エンドロールの布施明の歌がまた素晴らしい。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.8

テレビで拝見する本谷有希子氏ってお嬢様然としているのに、結構えげつないのね。
女優陣が本当に素晴らしい。サトエリ、佐津川愛美、永作博美が人間味に溢れてます。

それにしても、我々がクズじゃない永瀬正敏
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

ただの鬱映画じゃない。結構昔の作品ながら、ダーレン・アロノフスキーのセンスの良さがダダ漏れ。
お母さんのくだりが一番ゾッとする。

アイランド(2005年製作の映画)

4.0

あんまり評判よろしくないみたいですが、なかなか良く出来た映画だと思うけどな。
製作費使いまくり。前半のSFテイストから派手なアクションシーンまで、とにかく飽きさせない。

ラストの丘の上でのカットは爽
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.5

世界観は好き。設定も良い。が、この手の作品にモーガン・フリーマンが登場すると突然漫画っぽくなるのは何故だろう? 残念。

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.8

グルメ映画かと思いきや、イタリア系アメリカ人主役のサスペンスだったという、、、 初めて見た時はあまりに予想と違ったのでビックリしましたが、そのつもりで見直すとなかなか面白い。つまりリピートに耐えられ>>続きを読む

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

4.5

お客さんの入った所謂ライブ映像では無いところがこの作品の魅力。キングの不在。虚無感。宗教的ですらある。

作中オルテガも語っているが、100% マイケル教な作品。ライブに参加する全てのミュージシャン、
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.7

感想は?と聞かれたらちょっと返答が難しい。面白くないわけでは無い。いや、むしろ面白い。が、特記事項が無いというか、、、

⑴ テリー・ギリアムだね
⑵ テーマ曲がエンドレスで脳内リフレインします

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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

フランシス・マクドーマンドがとにかく良い。無表情なのに感情豊か。こんな演技をする人を他に知らない。

最近のテレビシリーズもかなり面白いので併せて是非。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

3.2

草彅剛と新垣結衣で実写化された方を先に観たのですが、あまりに多くの方がクレしんの方を絶賛するので。

オリジナル脚本という点ではものすごく評価します。確かに大人が観ても面白い。親子で楽しめる映画という
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クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.8

松尾スズキ、いいわぁぁあ

脚本も面白いけど、とにかくキャスティングが神。次々登場する濃いキャラがジェットコースター的というか、全盛期の吉本新喜劇を見てるみたい。ちなみに大竹しのぶは飛び道具なので反則
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Ray/レイ(2004年製作の映画)

4.0

私の音楽映画の評価基準は、"映画を見た後にサントラを買うか否か"なんだけど、そういう意味で合格点の作品。

伝記ものみたいな作りなので途中テーマがボヤけますが、音楽家レイ・チャールズの魅力は充分過ぎる
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フラガール(2006年製作の映画)

4.5

これ主役は松雪泰子なんだよな。松雪さんが悪いとは全く思わないが、主役が誰かよくわからない作品ってどうなんだろ。

物語・演出自体は本当に素晴らしい。制作された時点で(予測される興行収入→製作費という意
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.5

今はもう閉館してしまった地元の映画館の、最後の上映作品がこれ。古い映画館だったのでかなり大きなスクリーン。深夜の上映にかかわらず満員の客席。エンドロールでは万雷の拍手。感動。

そんな事もあってDVD
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.5

単品で観てしまうとテーマも語り口もあまりにストレート。悪い映画では無いけれど。
『父親たちの星条旗』とセットで観ないと意味が無い気がします。できれば『父親たちの』を観たアメリカ人にこそ観て欲しい。
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.8

なかなか変態的なので賛否両論あるのはよくわかります。でも美しいですよね。
"理解をこえた力に怯えながらも抗えない人間の業"みたいな話は大好物です。

香りがテーマなのに色彩が素晴らしいのは、この作品の
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空気人形(2009年製作の映画)

2.8

正直に言えば業田さんの原作の持つ世界観の方が好き。この作品で一番良かったのは劇場用の宣伝ポスター。無理言って譲っていただきました。B全サイズより大きくて額装が大変でしたが、今でも部屋に飾っています。

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.8

冒頭の野菜を切るシーンから色に寄せた映画。美術も素晴らしい。
絵画を観ているような感覚で見られるので、テーマは見事に表現されていると言って良い。

スカヨハのエロさならウディ・アレンの『マッチポイント
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

3.2

お話自体はなんてこと無い。けどなかなかの多幸感。例えば海外出張の帰りの飛行機でこの作品が流れてたら絶対癒されると思う。