世界中の自然環境の取材に生涯をかけて取り組んできたデビット・アッテンボローが、御年93を迎えて行う証人陳述書。40億年の地球の歴史においては過去5回の大量絶滅があったが、我々人類は地球を征服し、破壊し>>続きを読む
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Beforeシリーズの2作目。ウィーンでの一夜を小説にまとめ、その出版PRイベントでパリを訪れたジェシーはそこでセリーヌと9年振りに再開を果たす。前作ラストにて6ヶ月後の再開を誓って結局は会えなかった>>続きを読む
リチャード・リンクレイター監督作。男女が電車で出会い、ウィーンで下車し、翌朝のフライトまでの時間をお金もないので話しながら歩き回る。とてもリンクレイターらしい作品。個人的には愛やらが絡まない「スラッカ>>続きを読む
「戦場でワルツを」のアリ・フォルマン監督。ロビン・ライト役をロビン・ライト本人が演じている(フォレスト・ガンプに出た後スターになるチャンスがあったのに結婚と育児で伸び悩んだとか言われる。...事実)>>続きを読む
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アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作。ヨセミテ国立公園に聳え立つ900m超の大絶壁”エル・キャピタン”のフリーソロ(ロープなし・1人で登攀)に挑むアレックス・オノルドと、撮影するクルーたちの姿を描く>>続きを読む
元受刑者とHIV患者によって構成される女性アマチュア劇団「メデア・プロジェクト」に密着したドキュメンタリー。
HIVは薬物使用やセックスが主な感染経路のため羞恥心がつきまとう感染症であり、社会の無理>>続きを読む
プリズン・サークルを監督した坂上香の初監督映画。終身刑受刑者=ライファーズに密着したもの。
ここでも後にプリズン・サークルでも扱っていたTC(セラピューティック・コミュニティ)のような回復共同体によ>>続きを読む
想田和弘監督、観察映画第8弾。今回はミシガン州にある全米最大のアメフトスタジアム・The Big Houseを観察。
1975年から一度も入場者数が10万人を下回ったことがないらしく、冒頭からスケー>>続きを読む
メトロポリタン美術館で行われる祝祭(=ガラ)であるメットガラ。元々は美術館の服飾部門の資金集めイベントであったが、Vogue誌のアナ・ウィンターによって世界最大のファッションイベントへと成長。ハリウッ>>続きを読む
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズの外伝作品で、ツイハーク御大が監督。ウォン・フェイホンの父親ウォン・ケイインをドニーイェンが演じ、幼き日のフェイホンも登場。
悪徳官僚が支配する浙江>>続きを読む
自ら用意した贋作を全米の美術館に無償で寄贈していたマーク・ランディス。無償で寄贈だから金が目的ではない。では、なぜそんなことをしているのか?に迫ったドキュメンタリー。
ランディス贋作の出来は素晴らし>>続きを読む
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週末を山小屋で過ごそうと遊びに行くその途中、立ち寄ったバーでテルマがレイプされそうになり、ルイーズは男を銃で殺してしまう。アーカンソーからメキシコを目指す2人の逃避行を描いたロードムービーであり、悲劇>>続きを読む
偉大な魔法使いの血を受け継いではいるが親に捨てられた少女。魔法に興味はあるものの里親も教えてはくれず、独学で魔法を作ることにチャレンジする。
「クイーンズ・ギャンビット”」にしても「約束のネバーラン>>続きを読む
“モンスターズ・インク”や“インサイド・ヘッド”を手掛けたピート・ドクター最新作。ジャズミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは夢が叶う直前で死んでしまい、魂が生まれる前にどんな自分になるか?を決める”>>続きを読む
ブロードウェイを初日に打ち切られた失意の俳優たちは再起をかけ、プロムへの参加を許されなかったレズビアンのエマを(売名目的で)助けにインディアナ州のある高校を訪れる。
映画は隣人を愛すること・利他的で>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ監督作。以下の記事が自分の気持ちを的確に言い当てているのでまずは抜粋。
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ジョーはオルコットの分身のようなキャラクターですが、オルコットが生涯独身だったのに対し、原>>続きを読む
A24製作、ソフィア・コッポラ監督作。出張で家を空けることが多くなった夫の浮気を疑ったローラは父親に相談。父親はやや強引に、娘を探偵ごっこに付き合わせる。
ビル・マーレイが演じる父親は、話す人全てを>>続きを読む
高校生活で勉強しかしてこなかったモリーと親友のエイミーは無事に受験に成功。しかし、遊んでばかりいたと思っていた同級生たちも同じようにアイビーリーグの優秀校に進学を果たしていたことを2人は知り、卒業式前>>続きを読む
オーソン・ウェルズの監督デビュー作であり世界映画史に燦然と輝く「市民ケーン」の脚本がいかに書かれたか、というその舞台裏を共同脚本家のハーマン・マンキウィッツ(マンク)の視点から描いた伝記映画。
市民>>続きを読む
ラトビアのクリエイターが1人で制作、アヌシーでも賞を獲ったということで鑑賞。飛行機事故によって不時着した島で、巨神兵(生き物の命を奪う姿はシシガミ様)のようなものからバイクで逃げながら島の反対側にある>>続きを読む
1980年代後半から90年代の半ば。北米におけるセガvs任天堂の16bit機戦争を描く。日本ではスーパーファミコンvsメガドライブのような戦争は起こっていなかったように記憶しているが、天才マーケッター>>続きを読む
1650年のアイルランド。畑を広げるには森の伐採が必要で、伐採を進めるには木こりが安心して働けるように森に棲みつく狼を駆除しなければならない。しかし、それは本当に正しいことなのだろうか?狼の視点から眺>>続きを読む
スーパー大好き主婦が幼馴染の経営するダメスーパーマーケット(正直屋)を立て直していくサクセスストーリー(...wikiより抜粋)。権威主義な職場の意識改革、前例やかつての常識を壊す業務改善を通じて女性>>続きを読む
土曜の深夜等に部屋を真っ暗にして観るのが本当におすすめなヘルツォークドキュメンタリー。今回は隕石の話で、隕石がそもそもどういったもので研究がどのように進められているか、世界各地の文化への影響も含めて語>>続きを読む
回顧本の出版後に行ったライブイベント@ Blooklyn を映画として収めたもの。監督はMVも担当している盟友スパイク・ジョーンズ(MTVアワード授賞式でスパイクが最優秀監督を逃した時のヤウク乱入コメ>>続きを読む
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ロシャオヘイ戦記。動画サイトで人気を博したWebアニメの劇場版。森の開発によって住処を失った黒猫の妖精シャオヘイを主人公に「人間と自然との共生」をテーマとした作品。その意味では「平成たぬき合戦ぽんぽこ>>続きを読む
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英題は「Deep Red」。タイトルは日本独自のもので「サスペリア(Susperia)」とはストーリー的にも関係なし。テレパシー能力者のヘルガ・ウルマン殺害の瞬間をたまたま目撃したアメリカ人ピアニスト>>続きを読む
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NHK BS8Kで2020年6月に放送された同名ドラマをカラグレ&再編集した劇場版。黒沢清監督、脚本に濱口竜介。関東軍731部隊が満州で秘密裏に行っていた細菌兵器による人体実験に関する機密情報を、貿易>>続きを読む
文化庁映画賞記念上映会@神楽座にて鑑賞。令和2年度文化記録映画優秀賞受賞作。多摩川河口の干潟でカニの観察を続ける吉田唯義氏のフィールドワークを通じてカニの生態を知ることができる。
蟹が鰓呼吸ながら陸>>続きを読む
柱である煉獄さんの壮絶な戦い、そしてその後の炭治郎との会話で見えてきたのは”他者のために力を尽くす”ということだった。自分の武を誇る猗窩座(あかざ)と、自ら持ち得た武を他者のために用いる煉獄、その価値>>続きを読む
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衰退国家カザフスタンのジャーナリストであるボラットが、自国を救うため猿(カザフスタンの文化大臣)を米副大統領マイク・ペンスに貢物として届けに出かける。しかし娘のトゥーターがその猿を食べてしまったため、>>続きを読む
「シカゴ7裁判」と字面を見ると裁判が7つあったようにも思えてしまうが原題は「The Trial of the Cicago 7」で、意味としては”シカゴの7人”についての裁判。ベトナム戦争が泥沼化して>>続きを読む
祖母のナイナイが肺がんのステージ4で余命3ヶ月を宣告される。中国は長春に暮らす親族は最期まで祖母には秘密にしておくことを総意として決めるが(人を殺すのは病ではなく恐怖でありその重荷を子供達が背負うこと>>続きを読む
1980年の光州事件を描いた「タクシー運転手」、1981年の釜林事件を描いた「弁護人」、そして民主化闘争に至るその後の事件を描いたのが本作。ソン・ガンホは不在だが、ソル・ギョングやハ・ジョンウ、キム・>>続きを読む
2018年アカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート(「フリーソロ」が受賞). キアー、ザック、監督のビン・リュー3人はDVなどの家庭問題から逃れるためスケート場に集い、そこで友情を育んできたが、大人>>続きを読む
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2014年のベルリン金熊・男優賞のダブル受賞作。未解決の連続猟奇殺人(バラバラ死体)の捜査を続ける元刑事ジャン(近藤芳正似)は、事件の中心にいると思われる美しきクリーニング屋店員(グイ・ルンメイ)に近>>続きを読む