ひよこのこさんの映画レビュー・感想・評価

ひよこのこ

ひよこのこ

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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

反芻すると泣きそうなくらい、良かった。悲しかった。死んだ両親との邂逅、同じ建物に住む青年との出逢い、2つの愛で作られた主人公の"夢"を覗くような不思議な感覚。LGBTものはもう、、なんて思ってるのに、>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.5

⋆꙳𓈒𓏸◌⢀⋆𓇬𓂂𓏸⋆ ⋆꙳𓈒𓏸◌⢀⋆𓇬𓂂𓏸⋆

水色が似合う私も、お屋敷が全ての私の世界も
全部あなたが創った

⋆꙳𓈒𓏸◌⢀⋆𓇬𓂂𓏸⋆ ⋆꙳𓈒𓏸◌⢀⋆𓇬𓂂𓏸⋆

GAGAさまにご招待いただいて
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.4

すごかった、、
次々と押し寄せるトラブル。観てるだけで辛い。
え、まだ時間半分いってないの?
え、まだ何かあるの?
え、そう来るの?
の繰り返し。

人間としての悪
生きる者たちの善
誰がその定義を
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

奇抜な世界観に独創的なカメラワーク、露骨過ぎる描写の数々等、ポップで美しいビジュアルは楽しめたものの、テーマやストーリーライン自体は割と正統派な"フェミニズムもの"に落ち着いていて、やや拍子抜け。。欲>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6


もしもあの日あの時あの場所で..
自分の過去を知る幼馴染と今を知る夫と、私。
12歳で韓国から移り渡った監督の実体験がベースとあって、韓国とアメリカ、ふたつのアイデンテイティ、ふたりの男性の縁に惑う
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

ハピネット・ファントム×アトロク2コラボ試写にて!ボーが母親に会いに行くだけの、コメディともホラーともつかぬ、苦笑いで首を捻りながらも”きがへんになりそうな”不思議な3時間。アリ・アスターは「日本の方>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

観終わった後、あのシーン良かったなあ...って思い返す場面が多い。K.ライカートにしか切り取れないアメリカの風景、いい奴すぎる奴とたくましく生きてる悪い奴の友情。トカゲをそっとひっくり返してあげる一瞬>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

filmarksさん試写会にて✳︎

個展を目前に控えながら、身の回りのこと(お湯が出ない!大家さんが鳩の世話を任せてくる!)や奔放な家族に振り回されるリジー。
邪魔しないで!!!って言いたいけど、ほ
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理想郷(2022年製作の映画)

3.5

#試写会✎ܚ

そこは理想郷ではなく地獄でした

スローライフに憧れ移住した夫婦に起こる隣人トラブル。
田舎特有の閉鎖感、よそ者へのうっすらとした嫌悪感、そして相容れない人生観...。
序盤から終
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.3

群像劇と劇中劇っていう好きな要素が2つもあれば、ばっちり起きてるだろうと思いきや案の定今回も寝ました第二幕。ストレスフリーなので安眠してしまう。正直プダペスト以降はもうなんか私の中では空振りしまくって>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.4

登場人物全員どうかしているので
もはやどうかしているのが普通な世界。
クローネンバーグを知りたい方はとにかく
この最新作を入門編にしても充分すぎる程だと思う。
狂気のフェティシズムとボディホラーの快楽
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

うー!どレトロ!
これはどんな気持ちで見たらいいの!
サスペリアの頃とやってること全然変わんない
今時こんな手作り殺人拝めるのは
これかテリファーくらい??
もはや殺人鬼なんじゃと疑うくらい
森に連れ
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K 完全無修正版(1975年製作の映画)

3.8


「わたしの映画は観なくてもいい。
セルジュの映画を観に行ってくれ」
フランソワ・トリュフォー

「魔法のような映画だった」
シャルロット・ゲンズブール

面白くはないけど時代の先取り感。
旦那が撮っ
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太陽と月に背いて(1995年製作の映画)

3.5

子どもみたいなのに大人びてたり
大人なのに子どもみたいだったり。

「月は耐え難く、太陽もまた苦しい」

史上最高のレオ様。邦題もすき☾⁎

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

5.0

「最初は、音楽制作だけして
主演の話は断ろうと思っていたの。
でも脚本を読んで、
私がセルマを守らなきゃって思ったわ」

当初、セルマは最期に
「手術は失敗して、あなたの息子は死んだ」
と告げられるこ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

ビジュアル大優勝♡

120cmの全自動型お友だち
それは"あなた"だけを見つめ
全てを受け止めてくれる最上の友
賢くてユニーク
共に遊び、学び、守る
育児を手伝い、歌で励まし、
邪魔者もお掃除して
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5


⁡⁡「明日、楽しみ?」

震えるほど好きだった。
今年一番かもしれない。
ふたりぼっちの海の静けさ、夏の日差し、
浮き輪のビニールの匂い、夜の街を歩く感覚。
あの時一緒に歌ってくれなかったパパ。
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

始まって数分
なんか退屈かも?
睡魔に襲われ..
中盤になって
息を吹き返しました

すごく疲れるっていうか
わざと観ている側にストレスを与えて
ターの苦悩をアプローチさせるかのような作り。
主人公が
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

尊厳、信仰、子どもという未来。
閉鎖的な共同体で、
暴力にさらされてきた女性たちが
赦す・戦う・去るのどれを選択するかについて
話し合う104分。
タイトルとあらすじから、男性社会との対峙を描く
フェ
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.7

昨年、スニークプレビューにて鑑賞。
物語の核となる、家中を温めるセントラルヒーターのように、シーンが進む度に自分の中に恐怖が広がっていく感覚…見えるもの見えないもの見たくないもの…それは家族だったり善
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.4

スタンダードサイズの狭い画面にデップリ座る
巨大なブレンダン・フレイザー。
ご飯を食べても笑っても死にかけるこんな姿を
ハムナプトラ当時の自分はきっと信じられない。
白鯨も読んだことないし、最低限のセ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

タネが明かされていることを逆手に取り、
サイコに振り切ったファースト(じゃない)キル🔪
さすがに二番煎じは...って思ってたら、
関係性の妙を生かしたワンアイデアからの
更なるツーアイデア◎ああなるほ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.2

返さないどんでん返し。
話は何のツイストもないけど、
それが逆にツイストを生んでいる変な映画だった。
森から巨大な筋肉が歩いて来て
丁寧に死を要求してくる異常さが良かったし、
だれも狂人なわけではなく
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.5

ロクデモナイやつしか出てこない
おっさん版"フロリダプロジェクト"に咲く
全てを肯定する女神、ストロベリーちゃん♡
彼女が死ぬほど可愛かった..♡
ネット全方位から放火されそうなお話だけど
故郷テキサ
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スマイル(2022年製作の映画)

3.5

It followsっぽい雰囲気を感じつつ
恐怖心の煽り方と演出はゴリゴリのTHEホラー映画

まず得体の知らない不気味さが天才。
呪いなのか病的なものなのか、
幽霊か人怖かも分からない曖昧さが不
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

あと15分。
やっと家族に会える 故郷に帰れる
闘う日々が終わると思ってたのに
15分間戦えと言われた時の絶望は
どんなものなんだろう

使い回される命。
血に染まった水溜り。
殺めた興奮が止んでいく
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

2.4

ストレートにつめ込まれ過ぎててお腹いっぱい。
"子宮周りのことをタブーにしない"って、
血の付いた生理用品を何度も映すことじゃないような。ブリジットが白いワンピース着て登場した瞬間、「あーまた血がつい
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

家族の在り方から死生観まで
個を介して見る走馬灯。
忘れかけていたこと 無くしたもの。
人が人を想う 絆の体温が伝播する。
愛しくて優しい記憶の記録。

ずっとここに浸っていたいと思うほど
なにもか
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.5

" I've Told Every Little Star "

マツコの知らない世界の
ちゃん、ちゃらん、
ちゃららららららららん♪
に触発されて︎☺︎
きっとディレクターさんか誰かが
この作品
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5

すごく良かった。すごく好きだった。
軽くむせるほど泣いてしまった。
ちぎり絵のような森でセリーヌ・シアマが綴る
"ちゃんと別れる"数日間の出来事。
もし自分が親というフィルター無しで両親と出会えたなら
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

スピルバーグの自伝的作品がこんな
破壊力あるなんて想像するわけないじゃん...
何気なく回したフィルムに映り込む現実、
プロム用映画の編集に否応なく反映してしまう彼の意思。
"映画撮るやつが映画好きな
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

驚くほど何も残らない作品だった。
面白いとかつまらないとか好きとか嫌いとか
映画を観た後の感情が何も湧いてこない。
想像していたよりはメロドラマでもサスペンスでもなく、お互いに惹かれ合いつつ、節度を弁
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.1

はー、めっちゃ手汗かいた!
ずっとお腹の下のあたりが
ひゅっっ しゅんっっ しっぱなし。
もう2人のおっぱいシーンしか安心できない😂
おバカ設定に会話も展開もずっとおバカなんだけど
何がすごいって高所
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

ついに
やっと
ナートゥを存じた!
たのしかったああああ
気持ちいいくらい強いのよ😂
ノブさんが観たら終始つっこんでくれそうな
最強&最高インド万歳!何も考えずに見ればいい!

バビロン(2021年製作の映画)

4.6

サイレントからトーキーへ。
映画の変革期に翻弄された人々。
持て囃され足蹴にされても湧き上がる 
"何か"は情熱か呪いか執着か。

これまでの映画史を彩った、そしてこれから映画に携わるであろう全ての
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

2.0

なんだろう、全然ときめきを感じなかった..
いやむしろ生理的にムリかも
これをミステリアスで大人だと思ってしまうのが
若さ故かと自分の昔を思い返してみたり… 笑えない。
両親もさすがに騙されすぎでしょ
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