akubiさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(168)
ドラマ(5)

アシク・ケリブ(1988年製作の映画)

5.0

ハッピーエンドのロミオとジュリエット。

美しき音楽と衣装。と、ダンスとユーモアの調和の妙。
そして変わらず流れゆくノスタルジアの中で、揺蕩う。

祈りは愛を、しかるべき場所へと導いてゆく。

パラジ
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.5

アザラシがかわいそう?
なにゆってるの?
一昨日は豚カツで、昨日はチキンカレーだったでしょ、?

短い昼間と、氷に囲まれながら、人びとは彼らの人生をゆっくりと歩む。

人を自分に合わせようとしてもうま
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.8

下向いて歩いていたら、何も見つからない。
心の扉を開かなければ、何処へも行けない。
目を見ればわかり会えるのに、あなたは否定してばかりいる。
だって、自分のことまで拒否しはじめているでしょう。?
自分
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.5

何に不満なのだろう。何が満たされないんだろう。心と身体がばらばらみたい。
どこにいたって、逃げ場所を探してるみたい。
わたしはどうしたいんだろか。

でもそれは、理想を探してどこまでも追いかけている、
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.5

本は、わたしの避難所。
読書は、人生の灯火。
いつもそこでは、なにかを探してる。

わたしのきらきらは、ダイヤモンドの中にはなかった。
風に吹かれるように、運命が香ったから。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

今まで押さえつけていたものを爆発させるように叫ぶやすこ。
それに答えられるのは宮本だけ。

宮本、君はきちんとつよいよ。このバカに、なんど泣かされたことか。なんど笑わされたことか。

あつくるしくて、
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家族にサルーテ!イスキア島は大騒動(2018年製作の映画)

-

自分勝手な女が多ぎ。みんな言いたいこと言い過ぎ。
ウザさの極み。さすがの情熱の国。

とっても基準の高い幸せってやつになるためなら子どもたちを犠牲にしながらどんな茨の路も突き進む、天晴れな女たち。
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田園の守り人たち(2017年製作の映画)

4.0

あたたかな歓びと、静かな哀しみが、優しく照らす太陽のように包み込む。

絵画の中のような美しい情景と人びとの営み。

その奥に滲む、それはあの厳しい時代を生き抜くための、女たちの闘いでもあった。

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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結末は、容易に予想できるものだけれど、それまでの過程でとても楽しませてくれる。

こんな技術を手にいれたら、ひとは試せずにいられないいきものなのだろう。

きっと彼らにはそんなことも、お見通し。

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.8

人生をゴミにするのか、美しいと思ったものを大切に生きてみるのか、決めるのは自分なのだ。
人生は冒険だ。いままでだって。これからだって。

っなーんてね。
呪文みたいな言葉を聞いていたら夢の中。
そんな
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

-

なんてキュートなはじまり。
彼女の美しい背中や首筋にわたしもうっとり。
フロレンスの強くて清い心も。

この恋に、久方ぶりに胸の奥がつんとした。

ユーモアとときめきと。バリアフリーなバランスが妙。
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火の馬(1964年製作の映画)

3.4

あの星を目指せば貴方に会える。そう臨んだ先は冷たい水のなか。
此処で貴方をずうっと待つ。

あのとき見た火の馬が、すべての不幸を連れてきた。

。。真っ白な雪に映える色鮮やかな民族衣装と、不気味にも美
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ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

-

彼女が、どうしようもなさすぎて、救いようのない。
お金でなく、自尊心を手に入れるため。

けれど彼女のほんとうの声は、しかるべき人にきちんと響いた。

自業自得だけれど報われない、たったひとつを追いか
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ストーカー(1979年製作の映画)

4.0

不可思議な力に頼りたくなる、荒廃した世界のユートピア。其処は願いが叶う場所。

痛烈なメッセージと自己破壊が連れてくる、幻想的なリアリティー。
ほんとうの自分は怖い。
わたしたちはみんな、なにかの囚わ
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凪待ち(2019年製作の映画)

-

ギャンブル依存症は、ロマンチストの成りの果て。
希望の光を見失わないひと。
わたしは宝くじさえ買えないもの。

今はどうしようもなくたっさあ。
どうにかなるよ。生きてれば。ちゃんと生きなくたっていいか
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

-

なにをしたいかわからない。みんなよい子でなんかむかつく。
大人のふりした自分勝手なひとたち。

けれど。大人も寂しいんだ。
なんだ。結局。なんにも変わらないじゃない。

蛍は何処かへいっちゃったんじゃ
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カリーナ、恋人の妹(2018年製作の映画)

3.5

逃れられない、家族という見えない鎖。
知らずともその言葉そのものに、捕らわれている。

ひとは傷つけ合いながらこの糞みたいな世界を生き抜いている。

愛を口にするからっぽの心。
埋められない孤独とがら
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命みじかし、恋せよ乙女(2019年製作の映画)

3.5

なぜひとは、自分でいることに、執着するのだろう。

星が何万光年もかけて此処に光を届けるように、死はどこまでもわたしたちを追いかける。

自ら放った言の葉の言霊が、深い井戸の底から反響してわたしたちを
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ざくろの色(1971年製作の映画)

4.5

美しい幻想の中の記憶。郷愁の追憶。
その敬愛と羨望の欠片。

耽美な戯れに身を任せ、夢ここち。

パラジャーノフがもたらした、サヤト・ノヴァの詩が、わたしたちの脳を気持ちよくさせる。
この刹那、世界中
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ピクニック(1955年製作の映画)

-

天性の優雅さをもって生まれた美人の娘マッジを玉の輿にのせようと躍起になる母親のことや、見た目だけで群がる能無しの男たちをあしらいながらアイコンとしてしか扱われていないと、思い悩むマッジの涙が孤独で震え>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

-

頭のなかに広がる君の宇宙で、世界は色づいた。
けれどその度に、心の穴は大きくなるばかり。

君の笑顔が苦しくて。
君の孤独が、右耳できらりと揺れていた。

なにより自分を抱きしめるたときに、すべてが溶
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パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

-

君はどうして泣いているの。心がずっと。
心が痛いのなら、まだおわりじゃない。

けれど、少しは語ってくれないと。なにもわからなちじゃない。?
そんなの、格好いいとは、違うと思うよ。

リアム16歳、はじめての学校(2017年製作の映画)

-

親のエゴと選択で、16歳まで自宅学習だなんてちょっとグロテスク。
ほわほわしたトーンで描かれるから忘れそうになるけれど、、。
比較対象がないから反抗も生まれない。
けれどひととの関わりで学ぶことが、ど
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

-

海の深さは、愛の深さ。信仰の深淵。
どこまでも深く、はかりしれない。

それはあたたかな幸せをもたらすものか、それとも冷たい死を意味するものなのか。どちらも紙一重のよう。

その祈りと言葉は、何処かへ
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ドッグマン(2018年製作の映画)

-

犬を愛する心優しきその男は、犬のように従順な男だった。
いや、従順なのではなくその見返りを求めてた。
誉められるためにあるいはおやつを貰うために芸をする彼らみたいに。

だから犬って苦手なんだ。可愛い
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マーウェン(2018年製作の映画)

-

ドールハウスに閉じ込められた記憶
人形たちに宿したもうひとつの魂。

マークさんのトラウマとそれからの一歩を、こんなにもユーモラス(=優しさ)に描いたこの物語で、わたしにしつこく纏わりついてきた魔女も
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

-

哀愁ただよう、中年男たちの奮闘記。

それぞれの苦しみや寂しさやトラウマトラウマと一緒に重力に逆らえ!

もう可笑しくて切なくて最高。
何かを一生懸命頑張れば、きっと少しの自信と失くしていた自尊心を思
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ポゼッション(1981年製作の映画)

4.3

恐怖に満ちた普遍的な夫婦のいざこざが、あらゆるものを越えてゆく。

この憎しみが、可笑しいったらないし、狂気が完璧に美しすぎる。

見えない力に支配されゆくこの世界の叫びと嘆きが、狭い入れ物の中で絶え
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

-

善と悪の区別がつかないほんとうに純粋無垢で自由な彼は、あるいは本物の天使だったのかもしれない。
赤ちゃんみたいな、キューピーちゃんみたいな体躯の彼には翼があったのかも。

実際のカルロスのことは全くわ
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.5

静かで色っぽいインド映画。

夢と希望に満ちたその瞳になんだか、励まされ、
お料理はおいしそうで、サリーは美しい。

彼らの信じるものがとても神聖で、慎み深い哀しみがじんわりと胸を締め付ける。

あな
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こはく(2019年製作の映画)

3.3

琥珀色の太陽は、過去のささやき。

寂しさでねじ曲げられた記憶は、未来を真っ黒に染めてゆく。其処から先へ進めない。

けれど置き去りにされ固まったその哀しみの結晶は、あたたかい涙と抱擁で融けて、ゆっく
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嘘八百(2017年製作の映画)

-

嘘と詐欺と古美術と陶芸と歴史のロマン。

嘘で始まり嘘で終わるけれど、彼の陶芸が与えた夢と感動だけはほんとうだった。
あと、これから始まりそうなほんものの恋と。

ハイスピードでテンポよく可笑くて気持
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

4.0

善と悪の境目が曖昧なまま育ってしまった彼らの、信じるものは。

わたしたちには理不尽に思えるものかもしれないけれど、だから余計に彼らの純粋な想いがなんだか眩しかった。

多くを叙述せず、役者の表情とそ
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子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.4

貧困の不安をじっとりと含ませたまま、一方で変わりゆく世界。
夢があっても叶えられないもどかしさ。

以前とは違う友情のカタチに哀しさを覚えるとき。
環境も変われば価値観も変わる。その当たり前なことが信
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夜になるまえに(2000年製作の映画)

3.5

長い睫毛の奥に秘めた想いを宿す瞳が、恋に煌めき、嫉妬に燃え、哀しみを湛え、その胸には不器用な優しさと愛を宿す。

この激動の時代のキューバの滾る "生きる" が、騒がしく胸をうつ。
自由を求める彼らの
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素直な悪女(1956年製作の映画)

-

なにかのしるしのように、ときたま蝿があらわれる。
ぽつりと付いた黒いしみ。

激しくぎゅうっと抱きしめてつなぎ止めてほしいのに、あなたは優しすぎるから。
だからきちんと叱って。

どうしようもないビッ
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