マシュウさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島由紀夫も当然すごいが芥正彦の魅力に圧倒された。赤ちゃんをつれて登壇した彼は弁論能力だけでなく佇まいや動作に滲み出る知性をもっており映像を通して伝わってきた。立場こそ違えど反米愛国思想で通じ合う全共>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.0

ソーの一作目から順に見ているとシンプルに映画の技術が進歩して驚いた。エンドクレジットでタイカワイティティと知って笑えたのにも納得した。ロキは今回もやっぱり裏切ったり協力したりなんだけど生い立ちが悲しい>>続きを読む

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.0

今見返すとドラマシリーズワンダビジョンで活躍するダーシーはソーシリーズで結構活躍してたんだなと気づいた。キャプテンアメリカがとくにすきだったけど見れば見るほどソーが好きになってくる。それとロキのどっち>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

4.8

映画館で見たら大迫力で久々の映画館の体験という感じで非常に満足。はっきり言って約3000円の追加料金だして見る価値はある内容だったと思う(もちろん最高の環境で見ることを勧めるけど)。ファッションに関心>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.0

ロキのドラマシリーズが始まる前にロキに焦点があたった作品を見れてよかった。この作品ではハルクが特に主役として描かれているが、終盤で特に活躍するシーンがすかっとして気持ちがいい。ヒーロー同士にそれぞれ固>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.5

スパイダーバースやレゴムービーでも感じたけど、ユーモアの部分のきめ細やかさが優れてる。痒いところに手が届くというか、作り手の感覚が若くないとこのユーモアは出せないと思った(インスタで相互フォローになっ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

かなり見応えのある映画だった。介護する人は大変だと思ったし、自分もいつか健忘症になると思ったら気持ちが辛くなった。さっきまでの自分と一貫してないということをそのまま体験できるという意味で貴重な作品だ。>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.0

先に他のマーベル映画を一通りみてからソーシリーズを見始めているのだがこの順番もアリだなと思った。どんな順番で見てもリンクするので結局楽しめる。その後の作品やエンドゲームのあれこれを思い出しながら見るこ>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.0

前半話が難しくて理解できなかったがアベンジャーズ作品の7割ほどは見ているので記憶で補完できて概ね楽しめた。将来的に世界大戦が起こるとしたらドローン同士が戦うと言われているがそれを予言しているかのような>>続きを読む

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

長編ドキュメンタリー映画賞をとったということで以前から気になっていた。本当であれば映画館の大きいスクリーンで映像や音を感じたかった。タコの知性の高さや生態を知れるだけでなく、人間と自然がとけあうという>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

32分という短い時間で他人の気持ちになって考えるということの重要さを噛み締めた。デザイナーとして社会的に成功してそうなお洒落で明るい男性が必ず殺される負のループに陥ることで尚更モノ悲しさが増幅されてい>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

何かが起こりそうな気配がすると思いながら見ていたらそのまま映画が終わってしまった。確かに迫力はすごいし、遺伝子操作で永遠の命と引き換えに繁殖機能を失った時代設定は惹かれるんだけれど、個人的には全体とし>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

見ていて深呼吸したくなる映画だった。自然や動物がスクリーンいっぱいに映って日雇いで住み家を持たない流浪の民の暮らしを体感できる。この作品に関わるあるゆるが自分の生活とは遠いはずなのに、映画を見終えて現>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

予想していたよりも淡々と物語が進んでいく映画だった。この作品で描かれるのは韓国人家族だが、今アメリカにいる人たちの祖父母にあたる人たちはまさに他からアメリカに移住し苦境を生き延びた世代なので、この作品>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

テレビシリーズも劇場版も全部見てるけど特別好きなわけでもないエヴァンゲリオン、この作品がいざ目の前で上映されると卒業式に参加してる父兄の気持ちになった。とにかくスタッフと庵野秀明さんにお疲れ様といいた>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.8

何時間も見ていたいと思った。可能性に溢れる35人の生徒と1人の担任が画面いっぱいに映っていた。画面には楽しいと辛いが一緒になっていて、悩んだり後悔したりしている表情が美しく瑞々しかった。自分は高校の担>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.9

全場面全会話が良かった。実際はどうか知らないけど、階層が一目でわかるような服の着こなし方や良家同士の縁談のあたりとか絶妙にリアルな映画だと思った。嘘っぽくないというのが大事。映画を見た人たち一人一人に>>続きを読む

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

5.0

今後自分の中でバイブルになる映画となった。何年も前に竹宮ゆゆこ先生の原作を面白く読んだが、それ以上の感動だった。中川大志くんと石井杏奈さんの会話(特に自転車で二人乗りしながら語る場面)が、まさに竹宮ゆ>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

兄貴役の俳優さんの演技が見たことない感じで、すきだった。彼は妹の売春を斡旋しているという立場なので、行為をいざ目の前で見せられても耐性があり平気なのでは?と思ってしまったが、幼少時のブランコに跨り性に>>続きを読む

マルコム&マリー(2021年製作の映画)

4.0

喧嘩で約2時間ずっと視聴者を楽しませることがすごいと思った。映画と批評についての会話がウディアレンの映画を彷彿させて(ここまで激しくないけど)特に面白かった。黒人映画は政治的である必要はないだとか、「>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

気が進まなかったけど弟に背中を押されて見た。結果的に見て良かった。見ないままもやもやしてたほうがストレスだっただろうから。

取り扱ってるテーマを考えると見た後に残った爽やかさがすごいなと感じた。aw
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.8

最初は登場人物のひとつひとつの言動に対して腹が立った。感情が揺さぶられたという見方もできる。映画を見る上で大事なことは異質なものに晒されることだと蓮實重彦が言ってたから。

辻と浮世が前半と後半で追い
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わんわん物語(2019年製作の映画)

3.0

アニメ版を見たのがかなり昔だったので、少しずつ思い出していく過程が楽しかった。ストーリーはところどころわかりにくいところがあったけど概ね見やすくて楽しめた。実写とCGの組み合わせは、違和感が全くないわ>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.6

ピクサーが夢や目的だけが生きることではないというテーマで作品を作ったということに感動。何度も見返したい映画。生前の魂はspark(きらめき)の枠を埋めようと奮闘するが、今の自分と重なってとても共感でき>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.8

色彩美しいショットが素晴らしく、それと対比して尖ったものを飲み込んでいく痛々しい場面が印象にのこった。物語が進むにつれハンターの気持ちが痛いほどわかるようになり彼女に共感した。というかこの映画を見た人>>続きを読む

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.6

美しい物語をこの短い時間にこれだけ丁寧に見せることができるって本当にすごいと思う。個人的に作中で流れる音楽が大好きであることに加えて、テレビ版でもお馴染みのタイトルクレジットを効果的に出す演出とか、良>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.2

役者の演技が全員凄かったし、時代を経てもすごい映画というのが伝わる。原作「藪の中」も読んだことがあるが人間の中にある信用できない、普遍的な部分を描いた素晴らしい作品だった。特に複数の人物が証言するたび>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.2

全体的にノリが軽くてストレスなく見ることができた。スーサイドスクワッドは退屈だったけどこっちの作品はまあまあ良かった。フェミニズム的なかっこよさも清々しかった。ただムービーウォッチメンでも言ってたけど>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.6

わたしはこの映画が大好きです。冗長な会話もユニークのセンスも突き抜けた無情さや暴力も自分にハマった。映画において残酷描写を徹底したら芸術になるんだなと思った。何気ない会話が面白いから個人的には間延びし>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

映画を見終えてまんまと肉じゃがが食べたくなり今作っている。ストーリーは色んなところに話が飛んで少しわかりにくかったけど楽しかった。他人と過ごすことの息苦しさとか女性であることが原因で受ける差別を巧みに>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

全編pcの画面という挑戦的な試みがいいと思った。サスペンスな話としても最後まで犯人が読めなかったし、ハラハラドキドキした。それと個人情報をインターネットにあげることについては慎重にしなければ…と自戒を>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

2.8

映像は美しかったし細部を気にしなければストーリーも楽しめた。本筋から離れた場面が多かったので物語が分かりにくかった。かと言ってもう一度見たいかと言われるとそこまで惹かれる内容の作品ではなかったと思う。>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.2

苗村さんが可愛かった。実際にああいう雰囲気の人が近くにいたら気になってしまうし、自分が好きな曲をカラオケで歌ってたら痺れるから佐々木が惚れるのもわかる。

別れたけど同棲してる関係がうだうだと尾を引い
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

カメラの視点が被写体を観察する画家の眼差しとなっているところがよかった。深淵もまたこちらを…である。交差する2人の眼差しがあまりに耽美なものに感じられたので、そこに身体の交わりはもはや不要なのではない>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.5

ポップカルチャーは若者にとってある種幻想であったのと同じように、映画で売れようと思う若者たちにとってハリウッドも蜃気楼のような存在なのかもしれない。実体などないのにそれを掴めば富や名声を手に入れられる>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.0

中盤まで全く楽しめなかった。というのも衣装は綺麗だし映像も美しいのだけれど物語が動いていく動機が薄かったので登場人物を応援できなかった。それと魔女が怖いのはいいんだけれど、ポップさみたいなものが全体的>>続きを読む