セリフが一切ないのに、こんなに心が動くなんて。
ふたりが踊る《September》が、まるで“かけがえのない記憶そのもの”のようで泣けた。
夢の中で繰り返される再会は、現実を受け止めきれない心の“や>>続きを読む
◼️ ASDの子どもたちが、自分らしく生きられる社会を目指して◼️
ASDの子どもたちと日々向き合っている私。
本作には自然と引き込まれました。
感覚過敏、人混みの苦手さ、こだわりの強さな>>続きを読む
◼️あのパリの夕暮れで終わっていれば…◼️
前2作で描かれたのは、「言葉で恋が始まる瞬間」。
惹かれ合うふたりの、ささやかで美しいやりとりに、ただ胸を締めつけられた。
『サンセット』のラス>>続きを読む
◼️壊れなくても、芸を続けていける時代に◼️
かつては「心を削ってでも芸を極める」ことが当たり前だった。
でも今は、「自分を守りながら続けたい」と願う若者がいてもいい。
映画『国宝』は、そんな>>続きを読む
◼️ブリキの太鼓|「成長しない」ことを選んだ少年の心◼️
「大人にならない」と決めた少年オスカル。
3歳で成長を止め、戦争と性と裏切りに満ちた大人の世界を、子どもの目で凝視し続ける。
>>続きを読む
◼️強く、たくましく、欲しいものは全部手に入れる──そんなスカーレットの姿に、どこか心がざわつく◼️
「午前10時の映画祭15」にて〜🎬
4時間があっという間〜
今回、名作を大画面で見>>続きを読む
◼️派手さではなく、”本当のマリリン”に触れられるドキュメンタリー🎬◼️
「私は何者のものにもなれなかったから、世界のものになったの」──この言葉に、彼女の人生が凝縮されている。
幼少期の>>続きを読む
◼️踊りながら、自分を見つける物語〜✨◼️
90年代NYのクラブシーンを舞台に、自由奔放に生きるメアリーが図書館での出会いを通じて「内なる自分」と向き合う姿を描いた物語。
最初は外見やパーテ>>続きを読む
◼️美にとらわれた精神の果てに…◼️
抑圧された欲望が、美と若さの象徴・タッジオに投影されていく。
「投影」と「理想化」の二重構造が興味深い。
美は癒しであり、同時に破壊の予兆でもある>>続きを読む
「私は悪い人間です」
ジョーが繰り返すこの言葉が、ずっと頭から離れなかった。
快楽ではなく、麻痺。
求めているのは、感じないこと。
セックス依存というより、”自分を罰することでしか心を>>続きを読む
『午前10時の映画祭15』にて〜🎬
組織とハラスメントについて頭に浮かんだので、そのことについて書いてみます。
◼️これは遭難事故ではなく、組織の「沈黙の病」◼️
1902年、青森>>続きを読む
「ルーク、私はお前の父だ」
このセリフは、映画史上もっとも有名なひとことかもしれません。
心理的に観たとき、この場面は「人が自分らしさを手に入れるための大きな通過儀礼」のようにも見えます。
>>続きを読む
奇想天外、ミュージカル、グロテスク、下品…だけどどこか切ない。
『ディックス!! ザ・ミュージカル』は、過剰な演出とセクシャルなギャグで観る人をふり落としながら、「親との関係」や「自己像の分裂」と>>続きを読む
「きれいになりたい」「完璧でいたい」——その願いが、どこかで自分自身を蝕み始めるとき、人は何を失うのか?
2024年の話題作『サブスタンス(Substance)』は、そんな現代の〈美の強迫観念〉を>>続きを読む
「赦す」という言葉を聞くと、多くの人は「誰かを赦す」ことを思い浮かべるかもしれません。
でも、この映画が描いているのは、それよりもずっと難しい「自分自身を赦すこと」です。
◼️いじめの加害者と>>続きを読む
舞台はギリシャの小さな町。
少女マリーナは、人と関わることがとても苦手です。
キスもセックスも、彼女にとっては「楽しいもの」ではなく、「どうやってやるの?」と観察する対象。
まるで人間という生き物を外>>続きを読む
◼️「あの世」と「この世」のあいだで◼️
映画『メイデン(The Maiden)』は、10代の少年たちの喪失と孤独を、死後の魂の視点から静かに描いた詩的な作品である。
精神科医としてこの作品を>>続きを読む
『オズの魔法使』(原題 The Wizard of Oz)は、一見するとファンタジックな冒険物語ですが、精神科医の視点で観ると、これはドロシーという一人の少女の“心理的成長の物語”であり、「自己との対>>続きを読む
◼️映画という“自己問診”◼️
2024年の短編映画『It’s Not Me』は、カラックス自身の過去作品、家族、愛、失った人々への思いを映像として綴った詩的なモンタージュ映画である。
->>続きを読む
本作は、ランティモスがリゾート地キネタを舞台に描く大胆で野心的な単独長編監督デビュー作。
ギリシャのさびれたリゾート地。
男たちは命令を下し、女は従い、カメラは記録し続ける。
誰も怒らない。誰も>>続きを読む
本作は、1977年に公開された「スター・ウォーズ」シリーズの記念すべき第1作。
後に本作の前章となる3部作(「エピソード1~3」)が製作されたことで、本作は第4部にあたる『スター・ウォーズ エピソード>>続きを読む
フェラーリ。高級ホテル。美女。人気俳優。
ジョニーは“持っている”男だ。
だけど——空っぽだ。
それが、この映画の冒頭ですぐに伝わってくる。
目の奥が死んでいる。言葉は短く、感情は見えない。
>>続きを読む
◼️水島上等兵は、なぜ日本に帰らなかったのか?◼️
戦争が終わり、命も助かり、仲間も家族も待っているはずなのに——
彼はビルマに残り、僧侶となって死者を弔い続ける道を選びました。
その選択>>続きを読む
『夜顔』は、ルイス・ブニュエル監督の『昼顔』(1967年)から約40年後の“続編”として位置づけられる作品です。
かつて若く、美しく、抑圧された主婦でありながらも性的な二重生活を送っていたセヴリーヌ—>>続きを読む
本作は、地球に巨大な惑星「メランコリア」が接近し、衝突するという、いわば終末を描いた作品です。
でも、ただのSFではありません。
主人公ジャスティンの“うつ病”の描写があまりにもリアルで、心にずしんと>>続きを読む
◼️幼少期に受けた傷は後にこうなる…😅◼️
本作は、原作ありのグレッグ・アラキ監督作品〜🎬
ゲイであることを公表している監督さんです〜
『ドゥーム・ジェネレーション』(1995)
『ノーウ>>続きを読む
◼️「マルタイ」とは警察用語で”警護対象者”〜◼️
”伊丹十三4K映画祭”も本作「マルタイの女」で終わり〜😢
「マルサの女2」だけ見れず、全10作品中9作品を見たことになります〜✨
>>続きを読む
◼️トリアー監督のうつの重さが分かる映画〜😞◼️
ずっと見たい映画でした〜
やっと、映画館で見ることができました〜✨
いやー、重い映画ですね…
トリアー監督のうつの状態もひどい…。>>続きを読む
◼️「昭和100年映画祭」@丸の内TOEI〜🎬◼️
2025年7月27日(日)をもって閉館となる、映画館丸の内TOEI〜😢
ところで、4月29日は昭和の日〜
その昭和の日にちなんで、「>>続きを読む
◼️テレンス・マリック監督の長編デビュー作〜✨◼️
テレンス・マリック監督の『天国の日々』(1978)の映像美に引きずられ〜
本作『バッドランズ』(1973)も見てみました〜
同監督の長編デ>>続きを読む
◼️映像がとにかく美しい〜✨◼️
映画のほとんどを「マジックアワー」での撮影に費やされたそう。
「マジックアワー」とは、日が沈んでから完全に夜になるまでの約20分間ほどの時間のこと。
>>続きを読む
◼️いいスーパーには主婦を興奮させるドラマがある〜✨◼️
「〜の女」シリーズに欠かせない宮本信子氏主演の映画〜🎬
同氏は、スーパーでも正義の味方として登場〜✨
最後、スッキリした気持ち>>続きを読む
◼️とってもいいお話でした〜✨◼️
2023年のイタリア国内興行収入第1位を記録したドラマ。
イタリアのコメディアンで俳優のパオラ・コルテッレージが初メガホンをとり、自ら主演を務めた。
>>続きを読む
◼️原作は大江健三郎氏〜📕◼️
唯一?原作がある本作〜
原作は、伊丹十三監督の義弟にあたる大江健三郎氏作『静かな生活』〜
なので、伊丹十三節が少なかったように思えた〜
おそらく>>続きを読む
◼️余韻がやっぱりいいな〜🍊◼️
第97回アカデミー賞で作品、監督、主演女優、脚本、編集の5部門を受賞したショーン・ベイカー監督の『アノーラ』。
『アノーラ』はラストシーンが好きでした〜✨>>続きを読む
◼️癌治療や延命治療について考えさせられる映画〜🏥◼️
コメディタッチで描かれて見やすかった〜
監督の死生観がよくわかる映画であった。
黒沢明監督の『生きる』(1952)を元に作っ>>続きを読む