ミミックさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

現在進行形でのらりくらりかわして逃げ続ける加害者や、過去に起こした事例をどこか自慢気に語り合ってたりしてる男どもに投げ掛ける「逃げ切れると思うなよクソが!」の強烈なメッセージ。

姫野カオルコの『彼女
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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間延びを厭わない静寂や豪華なオーケストラなど、贅沢な時間の使い方が味わえるのは映画館で映画を見る醍醐味だなと改めて。真っ暗な空間もここではない別の空間に身を置いているようで浸れた。有名なテーマ曲が流れ>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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神父になりすます仮出所中の若者とすんなり受け入れる地元住民の反応を見て、聖職と呼ばれる職に就く人に対する見方を考えるきっかけになった。

皆と同じものを信仰する安心感は多神教の国に住む自分としては分か
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

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台湾と中国の関係を上手く学校ホラーに落とし込んでいる。二・二八事件から1987年まで白色テロなる体制が敷かれていたのか。前半は『コープスパーティ』みたいなノリかなと思いきや、映像の切り替わりやクリーチ>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

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用務員になり済ました用心棒、組長の娘を9人の殺し屋から守る。前半ヤクザの抗争うんぬんは退屈、学校に殺し屋が集まってくる中盤以降が面白い。真顔の前野朋哉良いね。どこか気の抜けた会話が入ってるのも悪くない>>続きを読む

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

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銃なんて危険なものを使いこなすには人間の知能が追いついていないなとつくづく感じる。

正当防衛が通らず逃亡を選んでしまうところに差別の根がある。

逃亡生活で二人と出会う人たちの対応が人によって様々な
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

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献身的に世話をしてるつもりでも身体が不自由な人を相手にしたら圧倒的な強者であり加害性があることを自覚しなければいけない。

この間見たジョーイ・キング主演の海外ドラマでも代理ミュンヒハウゼン症候群の話
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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映像業界の裏側を描いたアニメとしては『劇場版SHIROBAKO』と似たような感触。お仕事ドラマはどうも筋に魅力を感じれない。だってどうせ完成するんでしょって思っちゃう。映画プロデューサーを少女にして主>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

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ふんわりとしたファンシーなキャラクターの殺人鬼はあまり見ないタイプで新鮮。
リアルタイムで起きてる現実の事件をモチーフにした漫画があったら世間はもっと騒ぐはず。
犯人と接触していた漫画家は殺人幇助の罪
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

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週末2日間で描く出会いと別れ。

男二人へのカメラの距離感が好み。

かつてのラブストーリーからは同性愛者はまるで存在しないかのように描かれていたんだなとハッとさせられて、駅での別れの場面は周りの反応
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.8

いきなりスーパーマンが死ぬ所から始まるのでやはり『マン・オブ・スティール』『バットマンvsスーパーマン』『ジャスティス・リーグ』の流れで大きなひとつなんだな。それでも『アクアマン』や『ワンダー・ウーマ>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

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2021/11/29録画。宇宙人と只のメカ好きおじさんだとどうしてもイーブンの戦いには見えず。バットマンがスーパーマンを人間ハンマーのごとくぶん回すのは良かった。ワンダーウーマンは顔見せ程度の活躍だが>>続きを読む

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

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ディカプリオ版と比べて富豪に対しての憧れが湧かないのは描き方の違いか。
ミア・ファローは恐怖フェイスがハマってる。
コッポラが監督もやっていたらどうなってたのだろう。
お金持ちゆえ生きてて要らぬ恨みを
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劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―(2021年製作の映画)

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下ネタ漫画家が娘に自分の仕事を隠す設定がそのまま作者の立ち位置とダブらせてセミエッセイ的に見ていた。

タイトルに込められた意味を主軸にしてテレビシリーズを上手く再編集されていた。

オープニングが流
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13日の金曜日/ジェイソンの命日(1993年製作の映画)

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とうとう寄生生物にまでなってしまったジェイソン、『13日の金曜日』の設定を早々に降りる珍品のシリーズ第9弾。寄生が離れた後に溶けるのが良い。ラストにサプライズゲストあり。

キートンの大学生/キートンのカレッジ・ライフ(1927年製作の映画)

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ガリ勉学生のキートンが憧れの女性を振り向かせるため、慣れないスポーツに挑戦する。

もともと運動能力が低い芸能人を連れてきてその出来なさを笑う最近のバラエティより、キートンのようなバリバリ動ける芸人が
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恐怖ノ黒電波(2019年製作の映画)

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各家庭にプロパガンダ用のテレビの設置が義務付けられ、それによって狂わされる団地の住民。主人公は管理人。『1984』のようなディストピアになっていってることの恐さは世界多発的に起こっていると実感する。

おいしい家族(2019年製作の映画)

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なりたい自分であろうとする強さ。
亡くなった人を忘れないことで繋ぎとめるもの。

スカイライン −逆襲−(2020年製作の映画)

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一作ごとに微妙にテイストが変わるので続きものの気がしない。
派手なことやってるんだろうけどスケールが小さく感じちゃった。
味方のハーベスターが萌えキャラみたいなポジションなのがツボだった。
作品のテイ
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スプライス(2008年製作の映画)

4.1

病を治す新薬開発のため、化学者カップルが会社に内緒で遺伝子結合実験を繰り返し新種の生物を作り出してしまう。

テーマもストーリーもキワキワを攻めててとてもスリリングで面白かった。

考えてみればギリい
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

監督の経歴からしても今回は飛び抜けてメジャーだし、何本もは見てないけど作風から感じるジェンダー感から言っても、ここまで良い作品になったのはやはり飯島女史による手腕なのだろうか。何よりてっきり草なぎ主演>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

社会実験としてとてもスリリング。

さすがに局部祭りなので未成年には難しいかも知れないけど、でも若年層がネットで交流することの危険性はビジュアルでこれでもかと突きつけられるので教材にしても良いんじゃな
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイムループ生活にすっかり慣れてる所からスタートしてるのは、概念が一般的に浸透してるからか。90分の尺で余計な説明を省いてぐんぐん進むことから観客の想像力の信頼してる感じがして好感が持てる。バーで急に>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

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・テレビ電話を通じて犯人から逃げて電車に乗るシーンで、そういえば韓国映画のリメイクだったなと
・エンジン掛かるのが遅い、犯人が誰か分かった辺りから面白くなってきた
・女子高生ばかり狙われたり、風俗店の
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

自分のなかでは『シャブ極道』の25年後の話として見ていた。

何もいい人である必要はない、社会からこぼれる人と関わりが持てる社会の仕組みを作ることが必要だと感じた。

細かいとこだと、三上の脅しで窓か
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

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テレ東辺りの30分の深夜連ドラの第一話と二話、そして一つ手前の話と最終話をぎゅっとしてみた感じのつくり。
漫画のカットや構図に良く似たアングルはそれなら漫画で見た方が良いとなる。
人物背景が今見るとテ
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愛のタリオ(2014年製作の映画)

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チョン·ウソンが田舎の純朴少女に手を出してぽいしたあとに倍返しされる。不幸の積み重ねかたと復讐がテーマになるところが韓国作品っぽい。目の見えない演技がやりすぎててギャグの域。後半にいくにつれ雑なとんで>>続きを読む

裏切りの街(2016年製作の映画)

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何てことない日常会話のリアリティがすごい。
確かに他人との会話の中身なんて上っ面でほとんど中身なんてない。
首もとだるだるのTシャツが似合うくず役の池松壮亮。
登場人物みんなが隠し事をして裏でこそこそ
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13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ(1989年製作の映画)

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もはやどう生き返るのかに注目が行ってる。電気ショックなんて古典的な技を。生き返ってキャンプに訪れた者を皆殺しにする前提。しかし、今回は自らクリスタルレイクから脱出してステージを変える真夏の大冒険。ここ>>続きを読む

13日の金曜日PART7/新しい恐怖(1988年製作の映画)

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シリーズ第7弾。ジェイソンvsサイコキネシス少女。ジェイソンが襲うバリエーションが尽きたのか、逆に襲われるパターンを持ってきた。シリーズを順番に追いかけることで、一つのお題で前の答えをフリにして裏切り>>続きを読む

ドリラー・キラー 劇場公開版(1979年製作の映画)

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タイトルそのまんまドリルをもった男がキルしまくるだけの内容が逆に清々しい。
手に伝わる電動の振動が心地良いのは分かる。
鏡越しに背中を縦断する攻撃は、受け手もある程度協力しないとそこまで切れない。

イバラード時間(2007年製作の映画)

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少女が田舎から都会にお使いに出掛ける一日。

風景の止め画が15秒くらいで次々に変わっていくので見返す度こんなカットもあったんだと発見があるし何度でも見返したくなるのは絵画的。

静止画の状態から何か
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シャドー(1982年製作の映画)

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ゴブリンの音楽あってこそのアルジェント作品だと再確認。
カミソリ好きね~。

欲望の疵(2006年製作の映画)

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主人公がセックスに求めるものが変化していくのが良かった。双方向ではなく一方的になってしまうと特に女性の方がリスクは大きい。オープニングはギャスパー・ノエを意識してるのかな。

懲罰大陸★USA(1971年製作の映画)

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反戦を唱えようもんならどこかから沸いてきてあっという間に半日認定されネットリンチを受ける。中立な立場のカメラが入ることは許されず議論をする場さえ開かれない。劇中の国より今の日本の方がよっぽど懲罰大国と>>続きを読む

燃えよスーリヤ!!(2018年製作の映画)

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インド映画にしてはゴテゴテしてないし、ミュージカルもないし、割りとストレートなアクションムービー。ちょっとジャッキーチェンの映画っぽい。主人公スーリヤの回し蹴りが綺麗。