木曳野皐さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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【事実に基づいた作品】
冒頭のこの文字に監督の本気が見える。
泣かせようともしない、ただただそこに映るアメリカの陰。

無理やたらと綺麗なストーリーにしてハイ、ドウゾと与えられるハッピーエンドを日本
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

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最近感情の突起が激しかったり病んだりノンフィクションで頭痛くなったりしてるので、ふと軽い気持ちで観始めたジュマンジ…(ジュマンジに敬意無くてゴメン)

マジで頭空っぽにしながら観たけどストーリー分
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

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記録し忘れ🤷‍♀️ジュマンジ観て思い出した❗

ドウェイン・ジョンソンマジでいつでも強いんだけど、今回はハイテクすぎるし陰謀が絡んでてただの肉体派だけの話じゃなかったのが印象的。
あのシーンの時は流
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


凄く水を差すようで申し訳ないが何が奇跡なんだよコレ。
本人の努力、熱意、意志が報われたただの【必然】だろ。
素晴らしい。
“奇跡”と言う簡単な言葉で済ませないで欲しい、その奇跡が起きる事さえ本人の努
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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何これめっちゃ怖いじゃん。
コレも?アレも?ソレも?もう恐怖演出のフリーマーケット状態。
買ったフラグよく見るとアレ?あのマーク?…なんて感じでこちら側までも恐怖で侵食していく。
更に「夢遊病」なん
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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今明かされる霊の生活…いや死んでるから“死活”か…いやまさにこれは死活問題。
愛している人に触れられない、気づいて貰えない、これは生きとし生けるものであっても死活問題であろう。
“存在”を気づいて貰
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

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まず主演のコリン・ファースの演技力に拍手。
最初の吃音に悩む彼と最後の彼が同一人物だとはまるで思えない表情の変化。
ライオネルの“些細な気付き”を王としての自信に変えていく。
ライオネルが王に送る慈
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127時間(2010年製作の映画)

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まず最初に「他人と連絡を取らない代償」にしては重すぎやしませんか。私も他人と連絡を取らない派なのでヒヤヒヤしました…っておっと、これ実話?!
胃が、胃が、キューッてなる。
エンディングが明らかに実話
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

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彼の軌跡を辿る奇跡のストーリー…的な感じでゆったりながらも確実に胸にトドメを刺すような描写が続く。
あらすじにも書いてある“幸せな生活を送れば送るほど募る”の部分がなんとも切なく描写されていた。
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

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エズラの顔面ヤバいな、エマ・ワトソンも華があるけどエズラの色気全開の演技がヤバかった〜最高!!!
パトリックがエズラでマジで良かった。

日本の“アオハル”より海外の“無限”に憧れた。
人間関係がゴ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

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あぁなんて素敵な映画なんだろう、と先に来た。
話の展開、持っていき方全てが魅力。
スピード感のある時間の行き来、やがてそれがクロスする。
あ゛ー!素敵!
素敵すぎて語彙力失った!

ちょっとあのラス
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ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

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白状します!

「エッチなエズラが見たかった」

現場からは以上です。





エロで曲線美を描かないのは勿体無い。
前戯の無いセックスが許されるのは朝だけって知ってる?
愛が深い作品かと見せか
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ルーム(2015年製作の映画)

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純粋な目を通して語られる扉の内側と外側。宇宙と世界。テレビの中とそのまた中身について。
純粋な目を通すからこその鮮明で時に残酷な一言一言が確実に私の胸を抉る。
7年という余りにも長い歳月にサヨナラす
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

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【現実を見ろ】と言うのは他者にとっては最も簡単な説教で、当事者にとっては最も難しい。
それを今日も知らん奴が文句タラタラと説教してくるんだから躁鬱にもなるっつーの。
てかそもそも浮気したニッキが悪いの
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

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狂っているクソ、マトモと見せかけて狂っているクソ、そして狂っていると見せかけてマトモと見せかけてやっぱり狂っているクソ。全てが狂気と混乱の中。
ハートマン軍曹の教えてくれた平和と狂気の二面性が無ければ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

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“楽しく生きる”これがその男の全てだった。
つべこべ言わない、必要最低限の言葉だけでこうもカッコ良さが伝わるとは…


“そして、男はそうした”

何事にも勝ることの無い「惚れた弱み」ですかね〜、素敵
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

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ナタリーポートマンの美しさたるや…
ヤりたい女とそうじゃない女、鏡に映った二面性、さり気なく混ざっている狂気、その狂気を理解しようと触れたら最期なのは真理だな…
バレエの苦悩やプレッシャーをダークサイ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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にゃんたこ氏がこの映画をよく好んで観ててゴリ推ししてたので観てみた、今頃ななこちゃんと語り合ってるであろうにゃんたこ氏に一言言いたい、「人に勧めるには難解すぎる」。でも面白かったよ。最初の20分は少し>>続きを読む

ザ・ブック・オブ・ヘンリー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

彼は何も言わずにいたけどきっと自分の母が人を殺せない事も秘密がバレそうになったらアイツが自殺する事も全て知ってたよね〜、絶対知ってた、言わなかっただけで。オチまで完璧すぎる、さすがヘンリー。
母の「誰
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

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“数奇”というサブタイトルが刹那と感動を増長させている。
女性が煙草を持ち、男性がオイルライターで火を付けてあげるのがスマートとされていた時代があったんだよなぁ、と何気無いシーンに背景を感じる。
あの
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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あんな姿になるまで心が入れ替わらなかったのかよと思うとあの暴力警察官の“優しさ”を見抜いていたウィロビー署長が1番のお手柄だった気がしてしまうな。
あとあのオレンジジュースのシーンがいいね、ストローの
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

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とある男は愛する女と2人きりの世界が完璧だと言った。とある男は嫌いな奴など全て消えてたった1人で謳歌する世界がいいと。だけどクリント・イーストウッドの描くこの世界が私は好きだ。どんな完璧より好き。善と>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

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暗闇からドラム音がする…あ!これクリント・イーストウッドで得た映画手法だ!
チェット・ベイカー…?あ!これ『ブルーに生まれついて』の主人公だ!
あ!これ進研ゼミでやったやつだー!!!
と、初めて私が観
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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“君の名前で僕を呼んで”
この意味が分かった、たったそれだけ。
このたった十文字が映画を観たあと、凄く愛おしい。
この数日ずっと考えていた。何故こんなにもこのタイトルが愛しく思え、あの夏が皆の心に
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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ある街に頑固者のジジイが独り。
隣の家にはイエローが住んでる。
なんとも皮肉と嫌味がたっぷりなこの映画だけど本当の本当は愛しかない。彼が頑固者だったのではなく周りの人間が勝手にそう決めつけていただけの
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

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私、ノーマンなんだけど、こんな映画観ちゃって大丈夫か…?と半ば自分の精神状態を心配しながら観てたんだけど、答えは“イエス”!観てよかった。


昔、世にも奇妙な物語でこんな似たような話を観た気がする。
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

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クリント・イーストウッド監督って時間配分とか過去と未来の行き方(なんて言えばいい)が上手いんだよなぁ。無駄なものなんて一切無い。
私は言いきれる、この撮り方クリント・イーストウッド監督じゃなかったら物
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

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私はこの興奮冷めやらぬ内と筆を取るよ。
こんな映画観ちゃったら一分一秒でさえも惜しい。目が釘付けになる。それは彼らの人間性のせいかもしれないし、あの歌唱力故かもしれないし、はたまたクリント・イーストウ
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サスペリア(1977年製作の映画)

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不穏な音楽をバックに辿り着いたのは真っ赤なバレエアカデミー。
一切隙の無い恐怖演出…
言わば、邦画ホラーの「きっと来る〜♪」みたいなジメっとした何か迫ってくる感と、洋画ホラーの何も出てこないけどBGM
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

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三谷幸喜監督と言えば“笑って泣ける”が鉄則となりつつあるが今回もハズさなかったな〜。

まず中井貴一という俳優がベリグ〜🤦‍♀️⭕
警察官の服着た田中圭のシコりみ〜🤦‍♀️⭕
吉田羊が珍しくめちゃ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

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彼の蔑称、本名、愛称総じて彼の人生を感じられて良かった。
大人になったシャロンを見て、リトルはまだ彼の中で生きているんだと分かった。
フアンがリトルを海に誘い出し、泳ぎを教えるあのシーン以上のものは無
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ハイテンション(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生首にフェラさせてたって事は切った手首はシコるのに使ったって事なんかな。
給油所の防犯カメラには自分で殺して、自分で通報するマヌケさんが映ってるって考えるとジワジワくる…
てか、友達ん家でオナってる時
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クラウン(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ケント理不尽に可哀想すぎて辛い。
最後ジャックの「お父さんじゃないよ」って一言で吹っ切れたママが可哀想で辛かった。でも母は強し…
やっぱりなんかもうとにかく辛かった。
この家族の将来を考えられない、辛
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Dawn(2020年製作の映画)

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油絵で描かれたであろう無機質と受け取れる背景にCGで描かれている人間、その浮いている感じが何とも馴染めず異様な雰囲気。
夜の街に子供がいようと誰も振り返らない事、追いかけて来ない親、暖かい光を感じられ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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この映画をこうやって観れるのも“家”に住んでるからなんだよなぁと考えた。
とてもいい映画だった、シャッターが下がり真顔になる瞬間とか、人が嘘を付く時のあの瞬間とか、今まで精一杯だった人の最後の何かが切
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

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なんとも滑稽な復讐劇だった。
鹿を狩るように人がコロコロと死んでいくし、笑えない。
背景が暗いから無駄に血がよく映える。
違う結末を考えたけど、それはそれでスッキリしないような…
笑えなさすぎる結末、
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