Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.1

駄作界の『市民ケーン』と評された"The Room"なる作品を知らないので、何とも...。再現性がすごいのは確かなようだが、断片的なシーンだけでは劇中のように笑えることは全くなかった。俺がズレてるのか>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

東洋人のアメリカのダンスへの憧れと成長を楽しく描く前半。リズムを刻む足元のカットなど楽しさや疾走感を味わえる演出の数々。
しかし、そこからものすごいパンチが飛んでくる。イデオロギーによって失われた輝き
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.6

ハリソン・フォード×冒険ってだけでワクワクしてくる。原作は知らないが、日本で言うところの椋鳩十作品のようなものだろうか。近いものを感じた。
個人的には犬の動きをモーションキャプチャーによるCGで表現し
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青の帰り道(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

俺も真野恵里菜に「よっ」とか言われる青春送りたかったとか思ったが、そんな眩しい話ではなかった。東京残酷だな。
登場人物バカしかいねぇなとか思ったが、そんなこともなかった。終盤に個人的に聡明と思える人物
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.6

カークよりもスポックに焦点が当てられているのは必然。
道中よく考えればなかなかハードなイベントも起こるものの、そう感じさせないほどものともせず進んでいく。優しい人がたくさん登場する温かな物語。サクッと
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

原作は知らないし、このおもいっきり児童向けの絵柄。少し躊躇って見始めたが、最終的に圧倒的な懐の深さにやられた。実写であれば残酷過ぎるだろうし、主人公が中高生であったり、もう少し大人向けの絵柄であったり>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.2

IMAXで鑑賞。個人的には、映像はIMAXの大スクリーンでってほどでもないけど、音はたまらない。あの低い金属音、男ならみんな大好きでしょ。
超男臭いエンタメ映画。圧倒的な苦境からの脱出、宿敵同士の因縁
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卒業(1967年製作の映画)

3.6

主要登場人物の心理や行動がブッ飛んでいて、ほとんど腑に落ちない。やや現代の価値観からするとズレているのか、約半世紀前でもズレていたのかは分からない。
お世話になった年配のアメリカ人男性が生涯ベストに挙
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

怖い。しんどい。オープニングからゾクゾクした。
実在したら絶対に話しかることのないようなルックスのリスベットの内面の変化が間接的に描かれており、ミステリーに欠けがちなエモーショナルな部分を補完する。
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭にて再鑑賞。ラストのテーマ曲の三連符のモチーフ、痺れるー。
保安官が学校の先生のご先祖様だったり、『タクシードライバー』のオマージュがあったり、仕掛けがいっぱい。単純に面白いうえに、ま
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.4

何も考えなくていいし、楽しいんだけどね。このシリーズはもっとぶっ飛んでてもいい。
俺もポーニィみたいな忠誠を誓ってくれる小さい宇宙人肩に乗っけていたい。
今田美桜の吹替はひどかった。

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.7

世界の命運は1隻の潜水艦と4人の精鋭部隊に託された。水中と地上で同時進行する任務。アツい。
予告から溢れるB級感。ご都合主義的展開の数々。でも、そんなの気にならないほどの熱。僅かなダメージが悲惨な死に
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭にて再鑑賞。まだ車は空を飛んではいないけれど、2015年がずっと昔になる今から30年後の人々も、きっとこのテーマ曲にワクワクし、この時を越える物語をニコニコしながら楽しんでいるんだろう>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

あざとさ全開だし、ちょっと犬のセリフがうるさいし。
でも、映像から伝わる涼しそうな空気と柔らかな陽の光は、ラッセ・ハルストレム監督らしさを感じさせる。ストレートで温かな作品。スウェーデン出身の監督さん
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タイピスト!(2012年製作の映画)

3.7

タイピングでここまで熱く真剣になってるってのが滑稽でよろしい。
バカで無能で可愛い女の子の熱血タイピングラブコメディ。
平和だ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.6

午前十時の映画祭にて再鑑賞。あのテーマ曲が鳴り響き、スクリーンに冷や汗かくマーティが、慌てふためくドクが映し出されるだけで、ちょっとウルウルしてくる。
何度見てもおもしろい。王道タイムトラベルものの定
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

声をあげるだけでは変わらない。憎しみ合うのを止めるという主人公スターが出した一つの答え。僕もこれが正解だと思う。悪循環をどこかで断ち切らねば進めない。
しかし、少し悩ましい点も残る。暴力やドラッグが蔓
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

見事な飛び蹴りと派手な喧嘩とコメディのような前半から、雨の中トンネルの入り口で対峙するシーンは、息が詰まるほどの緊張感。
ミステリー仕立てでありながら、客観的に物事を見極め、冷静に謎を解き、真相が明か
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.9

聴覚障害とイジメを主題とし、加害者と被害者なんて単純な構図に収まりきらない、様々な立場の問題を描く。理解のある人間でありたい。
小学生って残酷。僕は優秀な先生方のお陰で本当に平和な小学校生活を送れたん
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.7

頭空っぽにできるおバカな作風で、アメリカンコメディにありがちな温かな家族愛と成長のお話も付いてくる。このガキ向けのちょっぴり懐かしいファミリー映画のテイスト、しょーもないけど素晴らしい。その分、バトル>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

プロットは素晴らしい。カット割りなんかも面白い。
この不気味な映像なら、ユーモアなどを排して緊張感バリバリでドロッドロの容赦ない作品にしてほしかったな。やや語りすぎな印象。

2020/3/5 第30
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.4

イスラエル映画。独特なカットがちらほら。
この作品のように強烈に運命を感じる瞬間に実生活で出会ったことはないのだが、何がインスピレーションとなっているのか、ふと気になった。
ただ、簡単に要約できる起伏
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.7

IMAXで鑑賞。
密林の奥へと川を遡上するにつれ、満ちていく狂気。終着点は正しく地獄だった。ベトナム戦争の欺瞞と狂気を見事に描く。前半の『ワルキューレの騎行』やナパーム弾のシーンは圧倒的な迫力で、終盤
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マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

3.6

ダニエル・デイ=ルイスの演技が素晴らしい。
脳性麻痺などものともしない、兄弟の和気あいあいとした優しい雰囲気と、母親の深い愛情か良かった。
クリスティ・ブラウンの半生を描いた作品だと思っていたが、当時
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.6

ブラックな6つの短編集。ここまでどうしようもないと、もはや清々しい。荒んだ心には持ってこいの本作。ドン底を冷笑できればスッキリするようだ。

『おかえし』
『おもてなし』
『パンク』
『ヒーローになる
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ガンジスに還る(2016年製作の映画)

3.4

インドというよりヒンドゥー教の宗教観・死生観、今まで特に意識する機会はなかったけれど、仏教のそれとさほどかわりないのでは。
どこか『怪物はささやく』と近いものを感じた。静かで温かな終盤が良かった。親に
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.6

IMAXで鑑賞。
反戦を訴えるにはやや軽い気もするが、その辺の普通のオッサンや兄ちゃんが、幾人もの命を背負わされていた事もあった時代と考えると、先人たちに尊敬の念を抱くとともに、恐ろしくもある。ともあ
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パパはわるものチャンピオン(2018年製作の映画)

3.8

ファミリーものとして素晴らしい。
演技・演出の少々安っぽい感じは否めない。それでも、レスラーのカッコよさとプロレスしかない男の生き様は沁みる。10年越しの必殺技なんて痺れるに決まってるじゃん。アツい。
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭。
初めて映画館で休憩が挟まれる作品を見た。それでも、長さはそこまで感じさせない。半世紀以上前の作品でもそのエンターテイメント性は未だ衰えることはない。笑いもあれば、大迫力の合戦だって
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

副題ダサすぎる。
やや古風な雰囲気でありながら、ポップな印象もあり、新鮮。
中盤で一見真相が明らかになったように思われたが、それもハラハラする展開へと繋がってゆく。見事な脚本。
自分のルールを貫くこと
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

荒っぽくていい加減な雰囲気でありながら、信念に従って行動するワトソン。サム・ロックウェルの役柄ズルいなー。そして、恐らく同じ信念を持っているのがクリント・イーストウッド。
映画を見ている分には、FBI
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

非常によく練られた脚本。物語としては、様々な仕掛けで予想の一歩先を行く。お見事。タネ明かしも痛快で、王道ミステリーの醍醐味を存分に味わえた。
ただ欲を言えば、中盤にもう少しの緊張感と、映画である以上、
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

キアヌ・リーブス主演、アクションも『マトリックス』っぽかった。所々ふざけてたのか、DCの原作がそういった作風なのか。恐らく、ティルダ・スウィントンは人類で最も翼が似合う。

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.6

アカデミックな場に限らず、差別とは無意味なものだなと。
神の存在について相反する考えを持っていながら、互いを尊重する姿が美しかった。
天才数学者と比べても仕方ないが、一人の学生として、もっと学問に真摯
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