みっちーさんの映画レビュー・感想・評価

みっちー

みっちー

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公照生の誕生日(7月26日)を軸とし、1年ずつ同じ日を遡りながら、別れてしまった男女の「終わりから始まり」の6年間を描いている。

言葉にしないと分からないと感じる葉と言葉にしなくても伝わることが
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.2

7年間ほぼ1人で1コマ1コマ作り続けて完成した作品。一種の芸術作品である。
狂気満ちて、イカれて、クレイジー。

ほんまにストップモーションかと錯覚するような滑らかさと臨場感。

思わず笑ってしまうエ
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.0

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絵のタッチが優しくて好き。
色合いに変化も見られ、「現実」は色濃く鮮明に描かれ、「過去」は淡い記憶のように色褪せている。

淡々と老人の人生を振り返り描くことで、人生の中で大切にしているものや、過ぎ去
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

2022年初映画館はミニシアター。
3話のオムニバスで、全てが日常を切り取ったネタで、そこから物語が展開していく。そういった日常からはみ出た展開をさせるための「偶然」というテーマ。

話が進むにつれて
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.1

オムニバス形式で描く、5つの都市で繰り広げられるタクシードライバーの物語。登場人物たちの何気ない会話が聞いていて心地いい。夜とタバコの匂いがする映画。

世界には様々な人がいて、それぞれの人生が交わっ
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いちご飴(2020年製作の映画)

3.3

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終始子ども目線で語られてるのがつらい。
柔らかい絵のタッチとかわいい子どもの声からは想像できない重いテーマ。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

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丁寧な伏線回収に豪華なキャスト。

永野芽郁演じる優子。同じ笑顔でも場面にによって表情を変えている。喜怒哀楽の自然体な演技。かわいい。

田中圭演じる森宮さん。「女子高生がお父さんにしたい芸能人ランキ
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.7

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学校の人権学習で鑑賞。

鑑賞する前にあらすじを聞いていたので、この映画を見た生徒が「LGBT」について素直に受け入れてくれるのかという不安があった。しかし、映画を見た生徒の感想文には、前向きな言葉が
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

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「普通はこうだから」、「普通はそうじゃないから」のように、日常でつい使ってしまう「普通」
では、「普通」とは何と比べての「普通」なのだろうか。

「やっぱり普通も大変そうだね」
これは、普通を夢見るけ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

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行き過ぎた資本主義への警笛。
食べ物は大事にしようね。

前半から後半にかけての尻窄みは、明らかだ。

彼女が夢から覚めるまで(2021年製作の映画)

3.5

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生を感じた。
夢の中には限りなく広がるアートの世界があった。

ラスト5分の主演2人の演技に惹きこまれた。

余りある(2021年製作の映画)

3.6

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若者のリアルを描いたショートムービー。
自分に自信がなく、相手に決断を委ね、自ら答えを出すことを恐れるゼン。

そんなゼンは身を委ねただけの人生を過ごす中で、サキに見つけてもらう。幸せな生活を送るが、
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

5.0

これはレビューが書けないというか、書いてはいけない。
改めてこのジャケット渋すぎる。

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.0

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ラベリングされることを拒絶する、女性たちを描いた物語。
人には一人一人名前があって、個性がある。勝手に偏見の目で見て決めつけ、商品のように付加価値をつけて消費する現代社会の縮図を表しているようだった。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

世界を震撼させた衝撃の実話。

メール、チャット、ビデオ通話、ネット検索履歴など、世界中のあらゆる通信経路を通過する情報のすべてをNSAが掌握しようとしているという事実が、初めて具体的な仕組みとともに
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.4

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60年代を描いた映画に紛れもない「今」を見た。
単なる社会派映画ではなく、『十二人の怒れる男』のようなアツさがある。

ベトナム戦争の反対運動のための抗議デモから暴動へと発展。
扇動した罪で裁判にか
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mellow(2020年製作の映画)

3.9

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タイトル通りすごいまろやかで優しい雰囲気の作品。
相変わらずの群像劇で、登場人物の一方通行な恋を描いている。
「叶わないと分かっていても、想いは伝えるべきか」という誰もが一度は経験したことであろう問題
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

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去年あった悲惨な事件を思い出す。
「Black Lives Matter」。
無知や無関心は時に人を殺す。 

日本に住んでいると、人種差別問題について関わることが少なければ、深く知ることもない。
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

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前作『勝手にふるえてろ』をマイルドにした感じ。

Aの声が中村倫也で、すごいイケメン像を描いてたけど、いい意味でぶち壊された。
優しそうなイメージはぴったりやね。

能年玲奈の服装と劇中歌がすごいよか
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

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すごい生々しかった。
セリフではなく、タバコの量や頼んだビールの種類で心理描写を伝えるのが鮮やか。
特にフランス映画の字幕をセリフ代わりにする演出は好きやったなぁ。

成田凌の演技の幅広いな〜
吉田詩
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

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下北沢の古着屋で働く荒川青は、恋人に浮気された上に振られたが、未だに彼女のことが忘れられない。そんな青のもとに、美大に通う女性監督から自主映画の出演依頼が舞い込む。
街の住人たちとの他愛のない会話。魅
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茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

3.7

華やかな兄貴の結婚式とぺぺの激しいレースの対比がよかった。

レース終盤は手に汗握りながら、ぺぺの応援してた。
頑張れぺぺ。

アス(2019年製作の映画)

4.0

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前作『ゲット・アウト』同様、アメリカの風刺映画。
様々な描写を通してアメリカの人種差別、格差社会問題について訴えかける。

地上から地下へと続くエスカレーターは、下への一方通行で、貧困層が成り上がるこ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.6

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コメディ要素強めのゾンビ映画。
遊園地でのシーンが爽快感マックス。

車中の会話シーンもっと増やして欲しかった。
ルール32がいいね。

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.3

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タイトルの通り、物音を立ててはいけないという恐怖の極致。
設定はすごい好き。終始緊張してた。

最初と最後のシーンの構図が同じで、ロッキーは報われへんのやろなと思った。
ジジイの最後のインタビューには
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

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社会のレールを外れた三上と周囲の人たちを通じて、「人間」とは「社会」とは何か、この世界が果たして本当に「すばらしい世界」なのかを問うていく作品。

物語は、主人公の三上が刑務所の個室の窓から外の世界を
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バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

3.5

子供の頃めっちゃ見た記憶がある。
マクドのハッピーセットのおまけコンプリートしようとしてたくらい好きやった。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

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約1ヵ月で、アニメ版、旧劇、新劇って一気に観ていったからまだ頭が追いついてない。
ただ、一つ言えることはハッピーエンドでよかった。
各キャラクターの成長も見られて、ボリューム満点の大満足。

委員長の
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

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アニメシーリズから見てきて、何とか最新作公開までに間に合った。
今作は今まで以上の置いてけぼり感。

次作で綺麗に終わることを期待。
トウジの妹がかわいかった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.7

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半分くらいアニメ版と同じで、半分くらい違う。
エヴァ三号機戦と、初号機覚醒のグロテスクさは半減されてた。
綾波の可愛さは倍増してた。

相変わらず次回予告は楽しみ。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

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小説を読んでから鑑賞。
役者陣の演技が良すぎた。

小説で細かく語られる設定や、心情描写が、役者の演技だけで読み取れる。

万引き、貧困、日雇い、ワークシェア、年金、虐待、売春、、、
現代の社会問題を
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

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綺麗になったグラフィックに感動。
映像技術の進歩にびっくり。
ただ、アニメ版のグラフィックもちょっと恋しい。

ヤシマ作戦までが綺麗にまとめられているが、各キャラクターの心情描写がそこまで見られない。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

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20代前後の大学生の頃の出会いの独特さ、懐かしさを感じた。

『(500)日のサマー』、『ビフォア〜』シリーズを彷彿とさせる作品。


東京の大学生、麦と絹は、ある夜に終電を逃し、明大前駅の改札で偶然
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カラスが多すぎる(2016年製作の映画)

3.4

カラス倒すゲームしてる感覚。
カラスってこわいよね。

待つには遠すぎた初恋(2018年製作の映画)

3.8

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言葉が通じても伝わらない想いがある。
徐々に違和感に気づいていき、あのラスト。

最近、短編映画にハマってるけど、起承転結が1番綺麗な作品やった。
最後のセリフはグッときたねぇ。

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