michiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スイング・ホテル(1942年製作の映画)

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ビング・クロスビーの甘い歌声にやられました。素敵。
「クリスマスの曲も作った」って言って、おもむろに歌い出すのが『ホワイトクリスマス』。今となってはすっかり定番ソングですが、それがこうして世に出たんで
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

私は、「運命」ってあると思う。シアトルとNYなんて、北海道と沖縄どころじゃない途方もない距離なんだろうところ、それでも会ったこともない人に何かを感じて惹かれ合い、息子に至っては確信を持って行動して、そ>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この作品はずっとベティ・デイヴィスのサムネを見かけていたから、イヴってベティ・デイヴィスのことかと思ったら違った!
同年の『サンセット大通り』と比べられてるのをよく見かけるけど、私はこっちの方がより好
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市街(1931年製作の映画)

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なんとなく観始めたらすごく面白かった!
悪の世界の話だけど、そこから抜け出そうとするという30年代のギャング映画とは違った視点のお話。
冒頭の、ビール工場で悪い奴がライバルにいい顔しておいて、次の瞬間
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

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何が怖いって、人を平気で侮辱して、でも金には目がなくて…という人たち。「世界一の美女」とか言われてた女が性根腐りすぎてて最初から全然美しく見えなかったよ。同時に、お育ちが良くて愛する人もいるハンスがあ>>続きを読む

マルクス兄弟 オペラは踊る/マルクス兄弟オペラの夜(1935年製作の映画)

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相変わらず今となっては寒いギャグの連続。最初の方はくだらん且つ度が過ぎるおふざけに辟易した。昔はきっとこれが楽しみだったんだろうな、って大ヒットした当時に気持ちを寄せて頑張って観た。

ちょっと疲れ始
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

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なんか最後までわけわからんまま終わった…。原作がおもしろいって聞いたけど、あまり魅力を感じないな。
探偵は実は信念を持った有能な男で、全ては壮大な伏線だったってことか。不倫してみたり、怪しい女にも気が
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クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

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ちょっと時期がずれてしまいましたが、地域によってはまだまだクリスマスシーズンだし、良いでしょう!
言わずと知れた、クリスマスの奇跡のお話を観ました。

スクルージ爺がどうしてあんなに捻くれてしまったの
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招かれざる客(1967年製作の映画)

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大学生の時、課題でこの作品を観て初めてシドニー・ポワチエを知り、なんて紳士でお上品な人なんだろうと深く印象に残っていた。
今見ても素敵な方です。今年亡くなってしまいましたが、アメリカで活躍した黒人俳優
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

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時間がある時にじっくり観たかった一本でした。4時間もあるんだもの、心身ともに余裕がないとなかなか気軽に観られるものではありません。
なくても話は成り立つであろう無駄なシーンがたくさんあったように思いま
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

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久しぶりのクライムサスペンスでした。
ストーリーは普通ですがいちいち洒落ています。しつこく流れるテーマ音楽も頭から離れない。

そしてジャン・ギャバンが激渋!最後まで何考えてるんだかよく分からないおじ
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波止場(1954年製作の映画)

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大きな港をマフィアが仕切り、日雇い労働者はそれに従うしかないなんて酷い話だ。闇世界、怖いですね。
評価が高い素晴らしい作品なのは分かるし、そう思って観ればすごいなーと思うシーンもあるけど、全体的には好
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作未読ですがジェーン・オースティンなので落とし所は予想がつく。でも、でも、今回は最後10分くらいまでどうなることやらと心配してしまったよー!
来年読んでみようかな。

貴族はみんなお金持ちかと思いき
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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いやいや、笑えないよ…怖すぎる。
いくら冒頭でアメリカ空軍は「こんなことは絶対起きない」とアナウンスしても、相手側の国は今本当にやりかねないもの…
でも、自動販売機撃つのは笑ってしまった。

後半突如
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妖精たちの森(1971年製作の映画)

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いろいろと想像する余地を残したまま終わるヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』の前日譚ということで観てみました。クイントとジェスル先生が生きていた頃、兄妹とどんな風に関わっていたのか、いろんな解釈ができる>>続きを読む

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

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大変に評価された作品らしい。『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』をおさえて作品賞などを受賞していますが、私には特に何も残らなかったイマイチ良さ分かりませんでした。
正直なところトマス・モア自体、ユ
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眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『眺めのいい部屋』というタイトルから魅かれるものがありました。本当に眺めが最高だった。フィレンツェ行ったらあんな部屋に泊まりたい。
苛立ったり温かい気持ちになったりと、観ながらいろいろな感情が通り過ぎ
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イノセント(1975年製作の映画)

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なにが「イノセント」じゃ!と半ば怒りを感じながら貴族の泥沼不倫劇を楽しむ。不倫に関して理解し難い理屈を当然のような口調で妻に語り、奥さんに同情したのも束の間、結局はどっちも訳分かりません。愛したり憎ん>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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非行に走る子どもが早くも人生に詰んでしまう、かわいそうな話でした。どうしたらこういう子が幸せになれるのかなとずっと考えてしまいます。
親が受けた教育のせいなのか、経済状況のせいなのか、そもそもの原因は
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

漏れなくhigh societyに属する人しか出てこないから、ニューヨークの素敵な風景だけ切り取ったキラキラ感溢れる作品でした。監督の騒動はさておき、リラックスして軽い気持ちで観られます。
ニューヨー
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あなたになら言える秘密のこと(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

”secret life”は「秘密のこと」以外にどういう言葉を当てるのが適切か分からないが、「秘密」は言い得ていない気がした。それくらい大変な過去を背負って、生き残ってしまったハンナのお話でした。>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

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いつかは観たいとずっと思っていたけど、重い話のためになかなか手が出なかった作品。勢いで再生して、やはりやり場のない苦しさが残りました。

イタリアも戦後は本当に貧しい国だったのがよく分かる。貧しい一家
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ニッケルオデオン(1976年製作の映画)

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タイトルに魅かれて観たのですが、最後まで何が何だかよく分からないまま終わってしまいました。特許会社に負けじと独立系の小さい会社が映画を作るのですが、ストーリーもよく理解できなくて、ギャグがうるさく、し>>続きを読む

四月のパリ(1952年製作の映画)

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ストーリーは実にしょうもないコメディーですが、深く考えなければおもしろいです。絶対有り得ない展開が続くので、そこはそういうものだとスルーすれば楽しいミュージカルでした。

あるアメリカの役人が、パリで
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荒野の七人(1960年製作の映画)

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西部劇のテーマ音楽では、これと『大いなる西部』が並んで名曲だと思います。音楽単体では色々なところで耳にするけれど、やはり映画のオープニングに砂っぽい映像に合わせて聴くとテンションの上がり方が違います。>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

耳が聞こえないってどんな感じなんだろう。音楽が分からないってどういう状態か想像がつかない。心で寄り添おうとしても、聴者として生まれて音を知った者には絶対分かり得ない感覚。
お母さんは、聴者の娘を産んで
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黄金(1948年製作の映画)

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命を懸けた一攫千金アドベンチャー。大好きな作品です。

金(gold)で一儲けするつもりが、ちょっと儲かるともっと、もっとと思ってしまうんですね。序盤から破滅フラグ立ちまくりのドッブズは、貪欲になり仲
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つばさ(1927年製作の映画)

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以前、Twitterでこのパリの酒場のシーンを見かけてすっかり魅せられてしまい、ずっと気になっていました。
酒を楽しむ人たちのテーブルが縦に並び、それを割っていくようにカメラが奥へ奥へと進んでいくこの
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追跡(1947年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

西部劇だと思っていたら、西部のサスペンスでした。

幼い頃、カラム夫人に拾われ、ソーとアダムのカラム兄妹と一緒に育てられたジェブ。本当の三兄妹のようにはなれず、アダムには疎まれソーとは恋仲になるものの
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円卓の騎士(1953年製作の映画)

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楽しみにしていたミクロス・ローザ音楽のナイトものでした。やっぱりかっこいいです。ローザ作品で似てる曲がたくさんあるけど、どれも好きだから良い。
しかし、ナイトの話で、この音楽で、ロバート・テイラー主演
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

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正直な感想は、加工の主張が強すぎて興醒めでした。技術もそれを駆使するセンスも凄いことだし、コンピューターを否定するつもりはなく、あくまで好みの問題ですが、作り物っぽさがいちいち気になりました。
一方で
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犯罪王リコ(1930年製作の映画)

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観終わって虚しい気持ちになる。
情に負けて撃てないとか、新聞越しの煽りに自尊心が傷ついて挑発に乗っちゃうとか、リコは才能はあるのにそもそもギャングの素質がどこか欠けてるんだろうな。こういう人を見ると、
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

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こんなの泣いちゃうに決まってる。
いずれ廃れる運命にある炭坑町のロケット少年たちの実話物語。エンドロール前の写真と映像でグッときた。

常に危険と隣り合わせ、しかも先行き不透明な炭坑では、たくさんのド
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真面目が肝心(1952年製作の映画)

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イギリス感全開のドタバタコメディでした。オスカー・ワイルドが絶好調の頃に作った喜劇なんだそうです。

Earnestという架空の弟の世話をする口実で度々田舎を離れるジョンは、ロンドンに出てEarnes
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OK牧場の決斗(1957年製作の映画)

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OK牧場での撃ち合いは『荒野の決闘』と同じ題材で、登場人物も重なる人が多いのに、どこに重きを置くかで全然違う作品になるもんだなーと感心した。
西部の平和な日常が挟み込まれた『荒野の決闘』も良かったけれ
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モーリス(1987年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

愛を阻む性別や身分の壁や己との葛藤が残酷に描かれる反面、風景、特に外の緑が美しく印象的だった。

個人を見れば、自分とどう向き合ってどう生きるかの選択の仕方が興味深かった。社会の目を恐れて、自分の気持
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