クロネコさんの映画レビュー・感想・評価

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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.0

原作ファン。映画には期待をしていなかったが、まあまあではないでしょうか。あの超大作を2時間で収めるのだから、ストーリーがぺらっぺらになるのは仕方がない。その上で、絶対に織り込まなければいけない酪農の悲>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.7

こんなむごい仕打ちをしたソ連許さない、ということではなく、戦争自体が鬼畜なことで(やらなきゃやられる訳で)、やった側を断罪するのではなく、国としての反省そして記憶を繋げていくためにこのような映画を作る>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

3.0

主人公に何の共感も覚えず、予想通りの展開で、ながら見になってしまった。宮沢りえの演技が上手いのか下手なのかよくわからないが、ベッドシーンは官能的な感じはしなかった。石橋蓮司は安定の偏屈ジジイ。

ブレスレット 鏡の中の私(2019年製作の映画)

3.3

自分なりに考察するのは面白い。欲を言えば、映画好きの友達と一緒に観て、お酒を飲みながらあーだこーだ話せたらもっと面白い。ま、そんな映画。

登場人物全員演技が上手すぎて、ドキュメンタリー映画を見ている
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.4

見落としてなければ、この映画に出てくる男で薄毛の人がいないので、主人公の色白つるっ禿げが相当に目立つ。また堅物さみたいなものが際立つ。そんな色白つるっ禿げ紳士が向かいの家をジッと覗き、さらにその女性を>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.1

プログラミング等に明るくないので、まあ詳しいところはわからなかったが、その経緯や世間への影響、人となりがよくわかり、興味深かった。エンドロールのご本人の映像が良かったし、その映像が最後の一押しとなって>>続きを読む

警官の血(2022年製作の映画)

3.5

途中までは良かったのだが、後半戦人の名前に完敗。解説を見る羽目になった。最近韓国人の名前には耐性がついていたと思っていたが。

とは言え、ハラハラドキドキは楽しませてもらった。悪い輩は徹底的に悪く描く
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ジャンルだけロマンス(2021年製作の映画)

3.5

面白かった。ドタバタコメディを笑うだけに終わらず、昔味わった初恋の苦い思いとか叶わない恋を思い出す。時にはこんな映画も良いな。

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.0

まずは映像が美しい、というところは確認できた。あとはベトナムの古い時代の一夫多妻制、封建主義的なところ、禁じられた恋?ミステリー?そんなこんながごっちゃになっており、何を受け取れば良いのか私にはわから>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.4

え?ニコラスケイジ?まったくニコラスケイジ感のないおじさんだった。渋い。

色んな部分が詳らかにならないところがストレスだけど、なんだか良い映画だった。丁寧に作った料理の大きなパワー。美味しい赤ワイン
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正欲(2023年製作の映画)

3.2

稲垣吾郎の役の人が常に常識を振り翳していて腹立たしく思えるのだが、これ私たちのことなんだろうなと思った。水に欲情するとか正直ちょっとよく分からないけど、それは一つの喩えで、人それぞれ持ち合わせてる物は>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

5.0

あっという間の2時間だった。これは映画館で観るべき映画。目が見えない分、研ぎ澄まされる耳が拾う音を映画館で十分に感じることができた。

史実を知らなくても十二分に楽しめるが、韓国時代劇の簡単な名前や仕
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.1

友人からのオススメで観たけど…普通のエクソシスト映画だった。

実際の悪魔ってどんな感じなんだろう。今も取り憑かれちゃう人っているんだろうか。安全な場所から見てみたい。

ある男(2022年製作の映画)

3.5

まるで小説のような映画だ、と思ったら平野啓一郎の小説だった。実力派の俳優たちの競演も良かった。

妻夫木聡は普段柔和な表情をしているが、この人が感情を無にする顔が好き。ものすごく怖い。

ロ・ギワン(2024年製作の映画)

3.5

かなり引き込まれた。あっという間の2時間。最初ソンジュンギが別の人だと思って見ていたが、そのくらい別人の、脱北者の顔をしていて驚いた。

これは奇異な話を映画にした訳ではなく、今も近隣各国で似たような
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.0

完全に韓国版の方が好み。
というか、岡田准一の演技が今ひとつで、映画の印象はそれに全部持っていかれた感じ。焦ったり、興奮した時に呼吸を荒くするのはワンパターン。コメディ部分もかなりわざとらしかった。な
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

ヤクザ役の綾野剛が大好き。

原作の狂児と風貌を寄せてないのでどうかと思ったが、やはり綾野剛はやってくれる。ちょうど良い感じのヤクザで、カッコ良くもあり、かわいくもあり、笑わせてもくれた。裏声の気持ち
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.6

何かが劇的に変わる訳ではない、淡々とした映画であった。ちょっと物足りなくもあり、イライラする気持ちにもなった。それをカバーしているのが、雪の美しさだったり役者さんたちで、なんとなくそれで溜飲を下げてい>>続きを読む

パイプライン(2021年製作の映画)

2.7

つまらない訳ではないけど、可もなく不可もない映画だった。ドタバタ映画。シリアスとコメディの融合が中途半端で、見てるこちらはどう反応すれば良いか分からない感じ。予告は面白そうだったんだけど。映画館に行か>>続きを読む

スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班(2017年製作の映画)

3.3

これは映画館で、できればIMAXで観た方が良い映画。サブスクで家のテレビで観ると魅力が半減する。

内容的には可もなく不可もなく。前半、極端に説明が少ないため、登場人物の背景がよく分からない。細かいと
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

やっと鑑賞。

150分の長い映画だが、「補足」のようなものが多いので、実際物語としては2時間程度だと思う。もちろん「補足」は必要なものだが、クラシックに明るくない人にとっては、「蛇足」に思える部分も
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.5

異常。とんでもない性癖だ。もうここまで行くと、誰も彼女を満たしてあげることはできないだろう。手遅れ。

不気味で、歪んだエロティシズムのストーリーに清く美しいクラシック音楽がとてもマッチする。映像や物
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ノマドランド(2020年製作の映画)

-

ホームレスではなく、ハウスレスの女性の話。泣きはしないが、音楽や風景の綺麗さも相まって、静かに感動する映画だった。

私が見落としているのか、何歳の設定かよく分からず、髪もショートで化粧っ気もなく、シ
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.2

期待ほどではない。面白かったけど。子役の目が印象的だった。

沈黙、愛(2017年製作の映画)

3.0

タイトルがミスっている。原題の『沈黙』だけにしておけば良かった。下手に愛なんてつけちゃうから、これは愛か否かという論争になる。で、私は愛認定しませんね。

韓国俳優さんたちって、驚くほど歌が上手い人が
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恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.5

やってることは世俗的だけど、主人公2人のおかげか、オシャレな映画だった。ファッションも良かったし、ハゲたお父さんのワッフル屋やラブホテルのインテリアなんかもオシャレだった。

だいたい展開は読めるが、
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千年の愉楽(2011年製作の映画)

3.0

若い頃、中上健次にハマって何冊も読んだ。どの小説もすごく面白かった記憶がある。この『千年の愉楽』も夢中で読んだ。だからこの映画に期待しすぎてしまったのかもしれない。途中長い瞬きをしたら十数分意識が飛ん>>続きを読む

毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.2

ソ代理がリュジュンヨルでないなんて意味が分からない。別の人を置いてそれで映画が成立すると思うなんて、観客をなめているとしか思えない。リュジュンヨルが出られないなら、製作をやめるべきだった。と思うくらい>>続きを読む

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.8

麻薬組織のドロドロの話なのに、音楽や映像が美しいので、なんだかおしゃれ映画のようにみえる。こういうところ、韓国映画だなあとしみじみ思う。すごく好き。

チョジヌンを始めとした俳優たちも、突き抜けている
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キャタピラー(2010年製作の映画)

3.6

この視点でよくぞ、という脚本。そして2人の熱演。

軍神も神の国日本もみんな幻想であった。その幻想の中で踊らされた一般市民。非常に悲しい。たった70数年前に行われた蛮行を忘れてはいけない。

弁護人(2013年製作の映画)

3.5

韓国の黒歴史の一つ。昔はどの国も理不尽なことが多かった。日本もアカ狩りがあったし、拷問もあっただろう。先人の悲劇のおかげで今自由に過ごせているということに感謝。

イムシワンの弱々しい演技が印象に残っ
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リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.8

大きな事件がある訳でもないのに、グッと引き込まれるストーリーだった。細かい事を考えてしまえばありえないシチュエーションもあるが、この映画に難癖をつけたくない思いで完全に無視。

日本の料理もそうだが、
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

5.0

昔観てもう一度観たいと思っていたところ、サブスクで見つけて視聴。今観ても全く色褪せない最高の映画であった。

不条理の極み。

あの2人組の顔、仕草、セリフ、衣装全てが不気味で気持ち悪いのだが、全く目
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.5

緊迫感はあったものの、ご都合主義的な箇所が何回も続くと覚めてしまう(もちろん、主人公には死んでもらっては困るのだが)。いやしかしそんなこと言ったら、映画のストーリー自体がありえない設定なんだから、主人>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.5

過去視聴。

あの原作を映像にするということを考えただけでももだえるのだが、それを不愉快なく大衆映画にしてしまうティムバートンは天才だ。そして、ジョニーデップはティムバートン作品には欠かせない。死ぬま
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

過去視聴。

こういうストーリーは好き。そしてキャスティングが最高であった。