みどりさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

私がやりました(2023年製作の映画)

3.0


有名映画プロデューサーが殺害されたことにより売れない新人女優のマドレーヌに容疑がかかる
本当は殺してはいないのだけど…
家賃も払えない、まともなごはんも食べれない
それならばと事件を利用して
彼に襲
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0


有益な味方も、危険な敵となる


女王であるアン
幼なじみでもあるサラは
女王の手となり、足となり。
身も心も病におかされている彼女の世話をしながら事実上は権力を振るっていた
そこにやってくる新しい
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0


幼い頃に親から受けたことがトラウマになり
人と関わることに恐怖を感じていたウィル
その場限りならなんとかやりきれるのに…
非行に走り、暴行事件を起こす日々だけど
瞬間記憶能力に長けており、あらゆる難
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

-


たくさんのマッチが回転し、仕分けされてひとつの箱に入り完成していく工程を眺める

少ない給料で家族を養わなければいけないイリスには息抜きをする余裕もない
今の生活から抜け出したい気持ちもあるけれどい
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アシスタント(2019年製作の映画)

-


君は心配いらない。彼のタイプじゃない。


電話を取るのは当たり前
エレベーターのボタンを押すことも、降りる時まず相手に譲るのも、なにもかもが女性の役割になってない?

理不尽なことでも謝罪するのは
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

-


アパルトマン最上階
向かい合うふたつの部屋
隣人同士のふたりは恋人同士でもある

ふたりの望みはアパートを売ったお金でローマに移住すること。
夫を亡くし、子供たちは独立しているものの、なかなか言い出
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

-


やっと選んでもらえた
今回こそ私の最高の彼氏だと思いきや裏切られ
やっぱり若い子がいいんだ…って落ち込むけれど簡単には終わらない。
潔く上司のいる職場を辞め、すぐに転職先も決めて、こうなったらなんで
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

-


とりとめのない話からのオープニングの入り方がスタイリッシュで見ていて気持ちよかった。かっこいい〜

宝石店襲撃のために集まったスーツの男たち6人
お互いの正体も名前も知らなくて色で呼ぶくだり、ハンタ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5


海外旅行先で日本人を見かけた時、なんだかほっとしたことを思い出した

東京という見知らぬ土地で出会ったふたり
日本人の言っていることはわからないし
なんなら結構いやなように映るけれど
居心地の悪かっ
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ウォーリー(2008年製作の映画)

-



つぎはぎだらけアナログロボットのウォーリーと
次世代高性能ロボットのイヴ
真逆のふたりが出会ったことも、過ごした時間も、思う気持ちも
機械だなんて言えないくらいの純粋でまっすぐ
でっかい愛にひれ伏
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

-


バリーコーガンが見たかったのと、哀れなるものたちの予習を兼ねて


医者としては優秀でだれから見てもしあわせそうな生活を送っている
なんたって自分は心臓外科医で妻は眼科医
娘のキムは歌がうまいし、息
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5


書ける時にレビュー書いているので時系列がごちゃごちゃで変な感じになりつつも今年の劇場1本目でした。

お笑いを追求するあまり、他者との関わりが苦手で…というよりぜんぜんだめで
好きなことで食べていき
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.5


世之介のこと、知っているだけでなんか得した気分。それはわたしも。

移民のひとりの赤ちゃんが息を吹き返して喜んでいたら
数日後には自分のおばあちゃんが亡くなってしまう
でもそんな時友だちに子供ができ
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ボルト(2008年製作の映画)

-


現実の世界はいたくてこわい

なんでもできるヒーローだと思っていたボルトは撮影セットが世界のすべてだと思っていた
外の世界に飛び出してみたらあまりの無力さに絶望するけれど、自分をヒーローだと思ってく
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0



詐欺グループ側のスッキと令嬢の秀子
住む世界が違えば決して分かり合えない相手、のはずが
とある共通点から惹かれていき、信頼関係が築かれた先には思いもよらない彼女たちの連帯が待ってた

お金持ちとの
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

4.0


好きなもの、嫌いなもの
人それぞれでくせがあっておもしろい
いやなことをされたら絶対に倍で返したくなるし、
背中を押したくなるけれど決して誰に対してでもそうではない

空想の中ならうまくいくのに。
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成功補習班(2023年製作の映画)

4.0


90年代、3人の男子校生が予備校に通う中
新しい先生との出会いを通してゲイ・コミュニティーとの関わりができていく

ストレートに女の子が好きだという子もいれば、かわいいものを身につけてみたいという気
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

-


「サイコパスの気質がありますね。」

全部サイコパスで片づいちゃう
うわ〜なんて便利な言葉なんだろう、サイコパスって

頭部外傷後のまったく完治してもいない状態で取っ組み合いになって頭がぐわんぐわん
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

-


愛は流れ
絶えず止まることがない

作家のロバートは
部屋に若い女性たちを居候させては疑似家族を作り、生活をしている人たらし
姉のサラは夫との離婚から娘の養育権をめぐりながらも拒否され、愛する人たち
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Saltburn(2023年製作の映画)

-


愛していたけれど、それは恋なのか?
自分に問いかけるように繰り返す言葉
はじめとおわりでは大きく印象が変わる気がする


華麗な運命の出会いかと思いきやすべて先まで見越していたわけです。ああ恐ろしい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

先行上映にて

トイレの清掃員をしている平山
寡黙でこつこつと仕事に向き合う姿勢は側から見れば仕事熱心な人、なのだろうけど

決して新しくはないけれど整理された部屋で
本棚からお気に入りの本を選んで読
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


孤独の表現が秀逸。

ずっと1人だったからそれが当たり前。
まわりの人たちが誰かと一緒にいることにさみしくなんかないと思いつつも
ロボットと出会って、ふたりの居心地の良さを知ってしまったらもう前の自
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.8


こんな歳になってしまって、もうだめかも。

突然の父の死
従兄弟に連れられて青森に向かうも
ひょんなことからサービスエリアに置き去りにされてしまう

親の反対を押し切って飛び出したあの日から
辛くて
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

4.0


同じ日常に飽き飽きしていたら身近にあるしあわせに気づかなくて、後々後悔するよねってこと
見返して改めて身に沁みた

記憶をなくした牧場主だけど
長年ひつじの毛を刈っていたことを身体はおぼえていて
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0


優しすぎて心配になるくらい
すぐに騙されてしまういい人っぷり。
若き日のウォンカはどことなく、70年版のチャーリー似ているから全てを託そうと思ったのかも

マシュマロと日本のさくらんぼと、塩を少々。
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

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続編は一作目を超えないだろうなと思いきや
アルプラの映画館で見る、HOPカードと平和堂の歌に声押し殺しながら笑った
ほんとうにくだらなすぎる。でもきらいじゃないです。
私自身が滋賀のものたちに助けら
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

-


予習。

毛玉のついた赤いニット
みんなで編んだ赤いマフラー
決して裕福ではないけれど家族に愛されているチャーリー

チョコに入っている金の券を手にしたならば
おいしいと評判のワンカのチョコレート工
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篤姫ナンバー1(2012年製作の映画)

-


Y2K新書でつんく♂さんが吹き矢で射られているとの情報を得て見た。その通りだった
プロデュースしている人がセクハラをする役、さらに何度も射られるというのがおもしろすぎるし、自分を下げて他を上げられる
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ニモーナ(2023年製作の映画)

-


普通に、女の子らしく、
について今日もまた考える

同性愛についての偏見はなさそうなのに
壁の外は危険で、モンスターは自分たちとは違う生き物だから排除することが正義
…そんな考え方をしていたら争いは
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.5


ふたりの満ち溢れた欲望のもと
女の子版のファイトクラブが設立されるも
それを容認している顧問の先生、いい意味でふざけている

スクールカーストの上位、チアのふたりも
男の子のいいなりじゃなくてちゃん
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Single8(2023年製作の映画)

3.0


スターウォーズが大好きな男の子達の今しかない青春

私、やるから!
高校最後の文化祭でなにかやり遂げたいと手を挙げた夏美の潔さは最高
すきな子を自分の映画のヒロインにしたい広志、下心がありすぎる
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階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

3.7


突然の訪問者のせいでいつもとは一味ちがう
コクのあるコーヒーが誕生したり
なんだかなあと思う出来事が結果的に良い方向に繋がったり。

すでに別れているのに一緒に住んでいる先輩とゆっこを眺めながら
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.6


宮廷一の美貌と謳われ、憧れの存在とされてきたエリザベートは1878年に40歳を迎える

美しさを保つために我慢してきたこと
当たり前のようにこなしてきたことが今ではなんだか違和感
年齢を重ねてから見
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.5


チャンチェンを通して見えるフェティシズム
はじめて触れ合った手の感触が忘れられない

それ以来、彼女を思うあまり
他の男のために着飾る服を縫い続ける
丹精込めて。

採寸する時の手
電話を握る手
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.3


夫への愛は薄れて、冷え切った日々
足りない部分を別の相手に求めるあまり不倫関係になってしまうのはよくある話

ようやく夫と向き合えるようになったのに
話をすればするほど関係の修復どころか
もういなく
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

-


壊すことしかできなかったラルフの作っただめだめ車を宝物のように褒めてくれるヴァネロペが良い
自分がだめなもの。と決めつけたものを
良いもの。だと捉えてくれる人の存在って無敵だから

悪役なのは変わら
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