みけさんの映画レビュー・感想・評価

みけ

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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

スピルバーグ版を当時一度見たきりでほぼ記憶がない状態で観て来ました。

同じ内容なはずなのに、受ける印象は別物で驚きが多かったです。
ハッピーエンド(?)だった事すら今作で知る勢いでした。
時代を経て
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.2

面白かった。

一芸に秀でる者は多芸に通じるというが、将棋に没頭していた主人公が一度その道を諦めプログラム開発に没頭するようになる分岐点の所で、静かな希望とでもいうか、なんらかのインスピレーションを得
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

もののけ姫や千と千尋にも通じる一貫したメッセージを感じた作品。

辛くても前を向く、「現実」を生きる---

眞人の終盤の「選択」は力強く描かれていたものの、それまでのスピリチュアルなシーンがふんだん
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

4.3

地上波でやっていたので懐かしく鑑賞する。
使われている音楽がジャンルを問わずどれも最高で、役者さんの演技やストーリー展開に妙味を与え、言いようの無い感動を引き起こしてくれる映画。
展開を知っていてもな
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.9

坂本裕二さん脚本という事で楽しみにして鑑賞。
正直な所、つまらない訳ではないが高揚感もなく…といった所。

私が思う坂本作品は、登場人物の欠けている所を「深い愛情をもって鋭くメスを入れ」描くという印象
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

テレビシリーズが好きで、配信を知り期待しつつ鑑賞。

露伴の血の由縁の鍵となる「黒い絵画」。
その絵が遥かルーブルへと皆を導いていく壮大なストーリーが、非常に興味そそられる内容となっていた、、のに、
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2回観てようやく全容が理解できた作品。
そして2回目にしてこの作品の面白さと構成の良さを認識できる。

特に理解が必要なのは前半と後半のマルコム・リバースとマリック医師が登場する僅かな部分。(2回目観
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

単純に面白かった。
幼さが残る精神状態と類希なる才とを併せ持つ詐欺師のキャラクターをレオナルド・ディカプリオが魅力的に演じていて目が離せない。
ディカプリオを追うFBIのトム・ハンクスもまた、無愛想な
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

実話をもとにした話。
カトリック教会の神父(多数存在)による信者(貧困家庭の子どもなど社会的弱者)への性的虐待を新聞記者たちが暴くストーリー。

新聞記者たちの聞き込みや資料調査により、観る者も共に事
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.3

オープニングは学校生活に不安を抱えつつ主人公が登校するシーン。
ベンプラットが歌いながら演じるのだけれど、MVのようなほぼセリフ無しのオープニングシーンなのに意図せずして涙が出そうになる。
まだ何も始
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

とにかく中村佳穂さんの歌が素晴らしい。
歌ありきで作った映画?!と思う位。
勿論、色や構図の華やかなシーンも見応えがありました。

最初の竜の登場シーンはもう少し印象深い何かが欲しかったけど、、すずの
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EXIT(2019年製作の映画)

3.1

高所恐怖症の私は見てるだけで足がゾワゾワしたし、トムクルーズ出演作品を観る時の緊張感とは若干違う緊張感に包まれた気が…!?
事件発生からはスピード感あって良かったし、ストーリー自体は可愛らしかった。

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.5

もう何度か観てるのにTVでやってるとやっぱり観てしまう。
くまてつがとにかく可愛くて。

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.9

2回目の鑑賞
この世の中はクソだと思っていた少年が、「世界が変わるところを見たい」と小さな頭をフル回転させあるアイディアを実践していく。生きる事に不器用になってしまった大人たち、生きることが命がけとも
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.2

法廷映画ではあるが、親子関係の根底を描くツールの役割としてあったように思う。
父と息子の長期に渡る確執をとくキッカケとなった父の証言が、驚きと共に納得の心理からくるものでグッとくる。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.3

突然観ることになり知った映画だけど、なかなか笑ってしまった。

個人的ツボはエドシーラン。
グイグイッと登場しては、
え、そのセリフ言わせる?そんな扱い?
なんてシーンが多く、くすぐったいような非現実
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

1回目の鑑賞

主人公には名前が無い事と、黄昏に生きる・宵に友なしの合言葉には大きな意味がある事は感じ取る。描いているストーリーの時間幅をなんとか解明したい…

とにかくノーラン監督がセンスの塊であっ
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ファイ 悪魔に育てられた少年(2013年製作の映画)

3.0

やり過ぎた表現が受け入れ難くこのスコアになったが、ストーリーは良く出来ていて力強さもあると感じた。

主人公の男の子が自己の複雑な性格を上手く演じていて、その点が作品に繊細さを与えていたと思う。

劇場(2020年製作の映画)

3.4

まったんは、悲しくてしょーもない人間を愛情を持って表現できるので凄いなという気持ちになった。
個人的には絶望感を伴うラストシーンだったけれども、あのラストがあるから救われるのだろうし、作品全体も締まっ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

古き良き映画の雰囲気を持ちつつ、上手く現代に合う映画に落とし込んでいると感じた映画。

この手のストーリーにはあまりないスピード感の様なものがあった。
時間軸がパラパラと変わったり、虚構と現実のシーン
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

1分1秒と見逃せない、愛に溢れた作品。
日常の何でもないありがちな事や、最悪な事、最高な事、どれも全てその人だけの特別なストーリー。
オギーのハンデは普通では無いかも知れないけど、でもハンデは誰もが持
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

派手な演出やカメラワークは極力抑え、リアリティにこだわったように思えた作品。

事の真相は不明だけど、これは有り得ると思わせる手法だとしたら効果アリだったと思う。主人公の疑念や不安といった感情が、息遣
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

異常な共同体の中へ、主人公と共に観る側も放り込まれる訳だけど、、
視覚的に美しい風景や、共同体が奏でる穏やで楽しげな音楽、空気感云々で、非現実的な空間の中で鑑賞しているような感覚に陥ってしまう。

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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

とても良い映画。
現実もそんな風に救いがあってくれたらと願う。

ラウンダーズ(1998年製作の映画)

4.0

高スコアつけ難いストーリーなのかも知れないが、とても良かった。
そして、キャラクター設定が各々しっかりしていてどれも魅力的。(個人的に好きな役者さんばかりなのも嬉しい)

自分の道を生きることは、命懸
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

切ない。
この立場の母は、僅かな希望(可能性)にすがって生きるならこの選択になり、可能性を見失えば、最悪の選択しか無いということなのか…

私たちは現実の苦悩をどれ程知っているのか…、を考えさせられた
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

日本でドラマ化されたけど、肌に合わず途中で見なくなってしまった。解釈が分かれる内容かも。

映画はミステリー?SF?な導入、展開と進んでいくが、内容は純文学だと確信。
もしかしたら普通の人の身近にあり
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