mikeさんの映画レビュー・感想・評価

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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃおもしろくて変わった映画だった!『アポカリプト』『ミッドサマー』『オンリー・ゴッド』、カーペンター、タランティーノなんかが頭をかすめるのだけれど、どこか牧歌的でくせになる味わい。

ラスト
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

デイヴィッド・バーン × スパイク・リー、オーバー60のパワーに圧倒されてしまった💪🏻💪🏿
ダンスも音楽も楽器(とくに打楽器!)も大好きなので、楽しくて泣きそうになった。

グレーのスーツに裸足、とい
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

前半ただただ不快で、ずっと「この映画どこから巻き返しがくるのかな?」と思いながら観てしまった。
これが弱者に寄り添った映画と言えるのか?クソや不幸の解像度は高いのに、救済/逃避ルートやカウンター策の解
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.5

原作もストーリーも正直あまり好きではなかったのだけれど、惹きこまれてしまった。真利子監督の構成力と、原作への愛とリスペクトのおかげで、わたしにも伝わった。

実際にいたら好きにならないであろう登場人物
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

題材が個人的に最も恐れていることの一つだったので、鮮やかすぎる監督の手際もあいまって、とにかくずーっとこわかった。人を人たらしめているものとは何なのか、人との関係を築いている礎とは……。
劇場内ではけ
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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

4.0

各国バージョンが観たい!と思わせてくれるような、知的で文化的でうつくしい作品。
ベル・エポック期のパリを舞台に、そうそうたる偉人や名所のオンパレード。実写を背景に切り絵風のアニメーションが動く、ファン
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.0

製作フィル・ロード&クリス・ミラーで、音楽マーク・マザーズボーなら最高に決まってる!

ポップでスピーディー、ティーンのイマジネーションの洪水のような作画!映画ファン垂涎のパロディ特盛!コメディタッチ
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

新鮮で多層的で、とてもおもしろかった。難病告知系人情モノかと思っていたが、そこが主眼ではない。東西の価値観やカルチャーギャップを超えて、もっと広く個人の価値観や異邦人そのものを捉えるような映画だと思っ>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.0

京大吉田寮問題に見える現代の縮図。体制vs反体制、経済vs文化、システムの中の歯車、対話の断絶、闘うべきは誰なのかー。中・高と寮生活をしていた自分にとっては親近感がわいたし、現実の問題と照らし合わせて>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

始まってすぐ、一瞬も目を離せない類の映画だとわかる。視点や時系列を変えながら、ていねいに一つ一つのピースを埋めていき、端役の登場人物の人生にまで光が当たるような映画。どんな人間も誰かの子どもであり、事>>続きを読む

AWAKE(2019年製作の映画)

3.5

棋士という存在、奨励会を辞めたあとの生き方、AI vs 人、因縁の同期対決、相手を尊重する投了ーと、くらくらするほどエモい要素を、ぐっと抑えたトーンと青みがかった画面でまとめたのが上品。

「みんなが
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

今泉監督の作風は低予算ほどかがやくのがすごいな、と思う。今作はご自身がカウリスマキとジャームッシュの名前を挙げていたのも納得。市井の人々のいとおしさと、なにげない日常に宿る人生の豊かさが詰まっている。>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

風の時代……と感じた。ものすごくしずかで、ありえないほど没入感が高い映画。

思い出のお皿が割れてしまうシーンや外よりもよほど緊張して見える訪宅のシーンなど放浪者の心を映しとる繊細な描写と、観る者を圧
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.0

2人のささいな諍いが、国家/民族/宗教/政治(&親子)の代理戦争へと発展していき、お互いの古傷をも暴いていく展開は巧みで、お互いの心情の変化や着地の見せ方もていねいで良かった。

ただ、本筋ではないと
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Time Loop × The Lonely Islandという完全俺得映画!終わらないバカンスを楽しみ続けるか、新しい未来に飛び込むか、という問いはおもしろいし、もしかしたら現実世界にもループの民が>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.0

GVSらしい、弱さに寄り添うような映画。自分は宗教やスピリチュアルには興味がないけれど、心が折れそうな時いつでも電話できる存在、恥や弱さをさらけ出せる場所があるのはいいなと思えた。

思いきり自分を憐
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.0

タイムループもののツボを押さえながら、さわやかな青春ラブストーリーになっている良作。

『恋はデジャ・ブ』に影響を受けての一日攻略、好きな女の子との奇跡集め、身近な人の問題、物語の主人公のスイッチ、と
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サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ(2019年製作の映画)

4.5

すっと心の芯に届くような映画。要所に心に残るせりふを配置しながらも、基本的には繊細な描写、そして豊かな音が自然と染み入ってくる。

まず冒頭のトレーラー暮らしの描写だけで、このカップルの人となりや抱え
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

はじまりの予感を胸に抱えながら、愛犬の待つ自宅に帰る、という考え得る限り最高にしあわせなシチュエーションなのに……。

あぁ、この問題はタイムループなのか、あらゆる手段を試して前進しているように見えて
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

両祖母がお茶の先生だったので、なつかしく感じられる作品だった。所作や室礼のうつくしさ、四季の移り変わりを味わう感性、すっと凪ぐ心。

おとなになってからバレエを習っている身としては、お稽古ごとあるある
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.5

とにかくひたすら居心地の悪さに耐えて耐えて耐えた先に訪れる、ひらかれた光景のカタルシス! 
タイトルそのままのことを映像一本で表現しきる手腕に改めて感心しつつも、あまりに底意地が悪いんじゃないか、と思
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

いつも通り、なんて滋味深い…!ミニマムだからこそ心に染み入る世界の理。
どんな国にも善意と悪意がある。社会は世知辛いが、ひとは優しくなれる。ひとは支え合って生きていくが、結局は一人でもある。

朴訥と
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

予想を超えてしみじみ好きな映画だった。シュールコントのような設定と、妙にほっこりする世界観は、日本の漫画ではわりと味わえるけれど、映画では意外となかったかもしれない。

とにかくキャラクターの実在感が
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

最高の引退作!!!全編にあふれる洒脱さと円熟み〜〜〜。わたしもこんな作品で引退したい!

まず、冒頭の犯行の鮮やかさに思わず笑みがこぼれてしまい、この映画を好きになってしまう。いぶし銀のキャスト、リッ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

はな恋を観てからだと妙に味わい深い。これもやはり恋と別れにまつわる普遍的な話だと思った。

寧子が自分の本能的な不安を具現化したようなキャラで、最初はガチガチに身構えて観ていたけれど、不思議と引きこま
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

Aが優秀すぎて、「おひとりさまいいじゃん…」と元も子もないことを考えてしまった。女性同士の関係性にもぐっときたし、なぜこんなに他者に逡巡するのかが入ってこなかった。

どうしても『勝手にふるえてろ』と
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

安易な批評を受けつけない、監督の気迫と覚悟を感じた。どん詰まりの人生の中で見る一筋の光明。どんなに間違っていても、そのうつくしさは他人には推し量れない。

ポン・ジュノ、山下敦弘作品の助監督を務めてき
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.5

『フリーソロ』からの手汗系2連発!
生理的・根源的な恐怖をあおってくる演出がおもしろかった。
わたし今夜きっと崖から落ちる夢見るわ……。

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

手に汗握ったり、鳥肌が立ったり、と身体的変化が出るくらい本能的な視覚刺激…。
断崖絶壁のこわさはもちろんだけど、クライマーたちの妙に澄んだ瞳ももはや人知外。

練習風景や彼女との関係性、撮影隊の葛藤な
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トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして(2020年製作の映画)

4.0

シスである自分はおろか、トランス当事者もメディアを通じてトランス像を形成することー。その深刻さをわかっていなかった。
自分が映画から基本的にはポジティブな感情を受け取って生きる活力にしてきたのと裏腹に
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.5

小木の熱演が見たくて…!
これはキャスティングの勝利。「映画に持ち込むと痛い」スレスレのテンションや演出が楽しく観られた。

社会人スタートは玩具メーカーの営業職だったので、夢と技術の折衝やそれに尽力
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

4.0

最強彼氏ニコ・ヒラガ〜〜〜!久しぶりに青春映画で「惚れてまうやろーーー!」と思いました。

Riot Grrrlモノとして内容は手堅く、音楽も最高で、良かったんだけど、やはり『ブックスマート』以降だと
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

北欧製作だからか、テンポやテンションがやや変化球で、意外と最後まで展開が読めず楽しく観れた。妙に牧歌的でほっこり。

それでも初の楽曲製作や宣材撮影、ラストのライブシーンなど、キメのポイントには笑いと
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

これ以上の、これ以外の、終わらせ方はないと思う。もはやドキュメンタリーだから、感謝と祝福しかない。安野モヨコなくして新劇なし。

でも感情的には、みんなの立派な大人のなり方に、うれしさよりさびしさが勝
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.5

文字通り「壁を登る」ボルダリングと青春の相性の良さよ!
ただただがんばる小寺さんのふしぎなパワーが波及し、周りのみんなも壁を登りはじめる様子がさわやかでまぶしい。アイドルを応援するってまさにこういうこ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

どんな映画になっているのかいまいち想像がつかなかったのだけれど、ふたを開けてみれば、きちんと黒沢清!NHK!大河ドラマ!の三つ巴で笑ってしまった。

とにかくメイン3人の役者が好きなので、堪能できてう
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