松さんの映画レビュー・感想・評価

松

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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.6

設定としてはSPY×FAMILYを、韓国映画としてはエクストリームジョブを彷彿とさせる。
ややB級感はあるが普通に面白い。
映画館で観るべき映画かと言われれば、ちょい微妙…

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.1

鑑賞後すっきりしなかったので2回観た。

2回目以降の鑑賞の方が断然面白い。
また忘れた頃にじっくり観たいと思えるくらいこの映画の虜になった。観れば観るほど味わい深い不思議な映画。

序盤の美容院のシ
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はちどり(2018年製作の映画)

3.9

主人公の少女を演じたパク・ジフの瑞々しくも繊細な演技が異彩を放ってた。

大人または社会への反発心、家族への違和感、
それらに揺れ動く少女の心の機微が絶妙でリアル。

少女目線から見た韓国社会の実情(
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.1

金絡みで訳ありな人間達の群像劇をオムニバス形式でストーリーが進む。

微妙にシャッフルされた時系列が突如一本の縦線となる瞬間。
お互いに関係なさそうに見える訳あり人間達が一本の横線となる瞬間。

点と
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.8

柳楽優弥他、子役たちの健気な雰囲気とYOUの素な雰囲気。
互いの演技してるのかしてないのかよくわからない感じが逆にリアリティーを増す。

シリアスな内容だけれども、シリアスに感じさせないフラットな気持
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疑惑(1982年製作の映画)

4.0

やはりメインは桃井かおりと岩下志麻の”競演”

前科4犯の悪女(桃井かおり)と東大出身のエリート女弁護士(岩下志麻)
相反する人生を歩み全く対照的に見える二人だが、話し進むにつれ根本は同じ匂いのする女
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.6

北朝鮮という国がいかに恐ろしい国であるか。
しかし、その恐ろしい国が故郷であり普通に生活している人にとっては、その恐ろしさもしくは「異常性」を受け入れざるを得ない、いや「異常」として認識することすら許
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.6

ポン・ジュノ長編映画デビュー作

「犬」をメインに団地内の様々な人間模様が交錯されたコメディタッチな映画。
随所にある皮肉めいた社会風刺がクスッと笑え、ポン・ジュノらしい。

そして、この作品で一躍有
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子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.6

青春時代からその後の「友情」を描いた映画。
まあ友情なんてこんなもんだよね、って感じで淡々と見れた。自分は特にへジュ(イ・ヨウォン)の感覚に近かった。逆にテヒ(ぺ・ドゥナ)の感覚はすこしウザくは感じた
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

「人は見た目より中身」ということを斬新な設定で美しく描いた映画。若かろうが、老いてあろうが、見た目がいくら変わろうが、人を好きになる、愛するということの本質を二人の関係から垣間見えた。
しかし、出会い
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ダイアモンドは傷つかない(1982年製作の映画)

3.1

予備校講師の三村(山崎努)が大学生の弓子(田中美佐子)、愛人(加賀まりこ)、本妻(朝丘雪路)の三人の女性を都合良く扱い、三人の女性は三村に翻弄されるというのが大まかなストーリー。それを大学生の弓子をメ>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.9

成田凌の演技が抜群に良かった。表情、仕草、目線の動き等が生々しい。完全に大伴(大倉忠義)の事が真剣に好きな今ヶ瀬という人間だった。
今ヶ瀬が大伴に放った「あんなみたいな男は最悪だ。だけどね、見た目が綺
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.6

ギャル世代ではない若手女優達のギャル演技とメイクが見事。90年代を知ってる身としては、音楽や物、看板、フレーズなど細かい所で懐かしさを感じた。特にティセラシャンプーの看板!

全体にポップな雰囲気では
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.7

80年代後半韓国の軍事政権の名残が残る社会情勢も織り交ぜながら、音楽も相まって全体にポップな雰囲気でテンポ良く話し進む。
随所に自国disりや容姿disりがあり、それが容赦なくて笑える。感動する場面も
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.0

元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が型破り過ぎて攻めに攻めまくってる。これは刑事辞めて正解だなと納得。
元刑事と犯人とのしぶとい攻防は勿論、現役刑事との攻防が何よりも痛快で面白い。
目覆いたくなるよう
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.0

少年カントの自らの”アイデンティティ”への問答に揺らいでるさまが絶妙に上手い。映画というより、少年カントもしくは俳優下倉幹人のドキュメンタリーを観てるような感じ。そして、デボさんの風化しつつあるアイヌ>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.5

話しが進むにつれ、人間vsゾンビから人間vs人間になる。アクション(特にカーアクション)が迫力あった分、ゾンビの存在感は薄い。
アクションには頼らずもう少し「ゾンビ」に軸を置いて欲しかった。前作の方が
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.8

新感染の前日譚と言われるアニメ作品
前日譚とは言われてるが新感染と切り離して見ても問題はない。むしろ切り離して見た方が面白い。

強者vs弱者という対立構図が明確。
特に弱者目線の強者(権力)に対する
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.5

うだつが上がらない若者の「日常」が上手く描かれているがやや冗長な面もあった。だが逆にそれは「リアリティ」があるとも言え、自分たちの普段の日常を切り取ったらこんな感じなのかなと思い、時折親近感わいた。>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

二人の刑事が未解決事件の解明に向けて奮闘する。

"ドタマ“を使わないパク刑事(ソンガンホ)、
"ドタマ“を使ったスマートな捜査のソ刑事(キムサンギョン)
対照的な二人の刑事の掛け合いが見てて飽きない
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細い目(2004年製作の映画)

4.5

様々な宗教、文化、言語を持った人種がいる国で作られた映画だからこそ、人を愛することの素晴らしさや切なさ、尊さがリアルに伝わる。
音楽(サミュエルホイ「世事如棋」「浪子心聲」)もすごい良い。70年代の日
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.9

ラストのラスト、I goでカーホウが出てきた瞬間、溜まりに溜まった115分の感情の堰が一気に切れた。。。

こんなに切なく心にずっしり、余韻を残す映画は初めてかもしれない。とにかくこの映画に出会えたこ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.9

実際ありがちな親子関係(特に母、息子)を描いてるからこそリアルで怖い。
冒頭の踊りが今後ただならぬ狂気を予感させると同時に、重たくなりがちなテーマを和らげてる感はある。

伏線の張り方には感心。何回か
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

梨泰院クラスのキム・ダミがこの映画でも卓越した能力を持った少女ジャユンを熱演。
特に後半の怒涛のアクションシーンは圧巻。
前半がやや冗長なストーリー展開だったゆえに余計に際立つ。

いろんな謎を残しつ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

単なるゾンビ物かと思ったら、生身の人間心理が結構描かれてて面白い。
後半、15号車のシーンはまさしく昨今の状況を予言してるみたい(今後も増えそう)で、特に野球青年の彼女役が放ったセリフ「ここにいるのが
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

実際の社会問題をここまでコミカルに映画化できるのはすごい。さすがポン・ジュノ。
前半のパク家に寄生(パラサイト)する流れが軽快でテンポ良く、そして面白い。どんどん引き込まれる。掴みが素晴らしい。

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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.2

一番好きな小津作品。
数ある小津映画で一番とっつきやすいかなと思う。

トリスバーで軍艦マーチを三人(笠智衆、加東大介、岸田今日子)で聴くシーンは何度見ても面白い。わずか数分のシーンだけど印象に残る。
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

粒揃いの役者が勢揃い。オールスター大作を見てるよう。

秋日和に続き、原節子、司葉子コンビが出演。2人の恋バナシーンが美しいのはもちろん、この映画ではひと際新珠三千代の所作や台詞回しが美しい。小津監督
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秋日和(1960年製作の映画)

3.8

小津映画としては珍しい、母と娘をメインとした物語。『彼岸花』から引き続き佐分利信、中村伸郎、北竜二のお馴染みメンツが登場。この3人が本当にお節介でありしつこい。今の価値観からしたら不快なレベルでもある>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

3.9

小津監督初のカラー作品。モノクロ作品で馴染みある俳優陣(佐分利信、田中絹代、有馬稲子、山本富士子、久我美子、佐田啓二、高橋貞二、浪花千栄子)がカラーで見れるのは貴重。赤いヤカンも印象的。
古き良き昭和
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

内容わかってるけど何回も見てる。純粋に面白い。伏線回収が見事。

館内(池袋シネマロサ)で観た時の一体感が良かった。観客と共に映画を盛り上げてる感じ。だからこそ、ここまでヒットしたのかな。

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.8

大人の女性への恋心、悶々した気持ち、それを若い松山ケンイチが朴訥とした声や仕草で見事に表現し、演じてる。上手い。若いって良いなと思わせる。

タイトルは激しいが、内容は激しくない。田舎の情景を通してゆ
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パレード(2010年製作の映画)

3.5

出演者が粒揃い
映画全体に流れる空気感はわりと好き

にがくてあまい(2016年製作の映画)

2.8

林遣都が料理の上手いゲイ役
おっさんずラブとキャラ設定がかぶる

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.7

久々に感極まった映画。

伊豆見(林遣都)とスマ(市原悦子)の心の触れ合いが最高。市原悦子さんはこの映画が遺作で本当に良かったと思う。

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