mikoyan358さんの映画レビュー・感想・評価

mikoyan358

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映画(4559)
ドラマ(0)

トーク・レディオ(1988年製作の映画)

4.0

30年以上前の実在のラジオパーソナリティ殺害事件に着想を得た作品だが、現代にも通じむしろ現代だからこそ見直したい痛烈な批判が詰まっていて、オリバー・ストーンの切り取り方の鋭さと先見の明に改めて敬服する>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

さすが「幕末太陽傳」と並び川島雄三監督の代表作と言われるだけの事はある、戦後の赤線地帯を舞台とした闊達な人間喜劇。遊郭のぎりぎり外側の店というロケーションをうまく使い、ダメ男としっかり者女の腐れ縁にも>>続きを読む

ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

2.0

「ハムレット」を現代に置き換え...という図式自体はよくあるので後はカウリスマキ監督のトッピングや隠し味をどう楽しめるかだが、原作(映画でしか知らないが)の外連味たっぷりな復讐劇とはちょっと違う経営者>>続きを読む

逢いたくて(2002年製作の映画)

1.5

カトリーヌ・ドヌーヴ観たさで鑑賞したものの、目的だけは辛うじて果たされたが他は特に...という感じのやや残念な映画。名作「めぐり逢い」をモチーフにしているのでエンパイアステートビルでの待ち合わせなどが>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.0

飛ぶ鳥を落とす女性政治家と、見た目も中身も全く冴えないジャーナリストの男とのまさかの恋愛劇。こういうラブコメは「一見高い場所にいる側が相手の真の素晴らしさに気づいていく」という流れが定番なのだが、セス>>続きを読む

再会の時(1983年製作の映画)

2.0

命を絶った旧友のために集まった男女の間に生まれていく会話そして恋模様...日本なら「男女七人夏物語」的な話になるところ、アメリカのベビーブーマー世代はこんな雰囲気になるのか。今だとキャストのギャラ合計>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

2.5

「タブー」と呼ばれる存在に踏み込んでいこうとする信念は素晴らしいと思うし、核心に向けて一歩ずつ迫っていく推進力も高く決して悪い作品ではないと思うが、これが賞を...となると何だかなあという気も同時に。>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

何だかんだで観てなかったがやっぱりこれは名作だなあ...しがないラーメン屋の再生物語というベタな設定だが、山崎努×渡辺謙×宮本信子という芸達者3人を中心とした軽妙な連携、型破りな風来坊が加勢をするとい>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.0

ヌーヴェルヴァーグ期のBBやアンナ・カリーナのような「その人のカワイイだけで映画が一本作れる」が加賀まりこで実現していたとは!若いころはキュートで小悪魔だったとは聞いていたがここまでコケティッシュで可>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.0

ゲーム内外で関係が出来上がっていく過程のドラマも効果的だった前作ほどのインパクトは無いのだが、今回も変わらずその世界観を楽しめる安定の続編。中身と見た目のギャップを楽しめるのも相変わらずで、特に今回は>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

3.0

三峡ダム完成で今は湖の底に沈んでしまった街を舞台にした、ノスタルジックなドラマ。家族を探しにやってきた2人に焦点を当てるが説明的なシーンやナレーション等は一切無く、その彼らがおかれた境遇や街の行く末が>>続きを読む

イントレランス(1916年製作の映画)

2.5

これが100年以上前の映画史に残る金字塔か...イントレランス=不寛容をテーマに異なる時代での人々の虐待や迫害を描くが、正直なところ話の盛り上げ方も今一つ感情を揺さぶらず、何度も観たい映画か?と言われ>>続きを読む

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.0

音楽を通じてとても強くつながっている父と娘の、それぞれの親離れ・子離れを描いた優しい作品。正直父親が娘の進学の夢に対して(厳しい親とは別の意味での)軽いちょっかいを出しまくる姿に「ええかげんにせえ」と>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

1.5

名前と雰囲気そして冒頭の映像からてっきりノルマンディー上陸作戦後の過酷な戦闘を描いたドンパチもの...と思っていたら、中盤までは緊張感が薄くもうちょい戦場でピリッとせえと思うような行動が続いて退屈し(>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

4.5

田中絹代の遺作+ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞獲得、の謳い文句につられて観たが、いやはや名作というものはまだまだ世の中にごろごろあるなあと思い知った次第。時代の波にもまれて辿ってきた人生を完全に否定>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

久々の劇場鑑賞でご祝儀、と思ってたがその必要ない傑作!一見地味な内容だが現在と過去を巧みに織り混ぜ飽きを来させずにどんどんその先を知りたくなる構成にして、かつて鑑賞したエリザベス・テイラー版の記憶が全>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

2.5

ゴダールが初期の比較的わかりやすい所から霧の向こう(笑)へ行ってしまう途中あたりの作品。「田舎に行く途中で色々ありすぎた」程度でしか書き表せない飛躍ありすぎるストーリーはとりあえず置いといてw、まとも>>続きを読む

ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)

3.0

一刻も早く息子の心臓移植手術が必要だが巨額の費用に阻まれ、手詰まりになった父親が型破りな解決に出る...国民皆保険でなくややこしいシステムに起因した「札束で命の重さを計られる」アメリカが抱える構造的な>>続きを読む

命みじかし、恋せよ乙女(2019年製作の映画)

1.5

樹木希林の遺作はこれじゃなくて「万引き家族」と認識したい...日本を異文化として受け止める人には神秘的に映るのかもしれないが、なまじ日本人だと(笑)そんなステレオタイプな切り出し方をされても、というこ>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

2.5

その評価の割に自分にはあまり合ってこなかったジャック・オーディアール監督作品。しかも舞台が替わっても今までと同じ描き方なので、結果設定だけ借りてきたドンパチのない極めて静かな西部を進む渋い、いやむさ苦>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.0

端的に言えばハーレイ・クインそしてマーゴット・ロビーをひたすら愛でるための作品(笑)。2時間ある尺の中で語られる物語は正直なところどうでもよいレベルで見せ場である最後の女たち全員集合でのど派手な立ち回>>続きを読む

恋するトマト(2005年製作の映画)

3.5

まさか、和製ジャック・ニコルソン大地康雄のトマトというよりは掘りたてのジャガイモのような顔(笑)が出ずっぱりのラブストーリーにここまで感動するとはw 農村の悲哀やじゃぱゆきさん(懐かしい表現)など現実>>続きを読む

アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

4.5

今まで観てきたドキュメンタリーの中でも有数の重厚さそして満足感が得られる逸品!未公開の映像も織り交ぜ、アポロ11号の打ち上げから月面着陸そして帰還までを一切の演出なく「本物の映像と会話」だけで構成して>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.0

前作同様の安心感は十分にある...のだが、映像の綺麗さは確かな一方でお話に半端ない後付け感を覚えるんだよなあ。エルサの秘められた出自とか、今回のストーリーを立てるためにむしろ前作でいろいろきれいに完結>>続きを読む

犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

3.0

序盤でだいたいどういう構成かがわかるし、その想定の範囲からほとんど飛び出すこともないオーソドックスな物語だが、ほどほどに感動できほどほどの余韻が残るし、何よりソックスがどの年代でも猛烈に可愛く犬好きと>>続きを読む

トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

2.5

自分の境遇が悪いのはあいつのせいだ、と幼少時から目の敵にする相手を年老いて...どこかファンタジックな世界観に妄想癖が強烈な主人公、そしてちょっとひねったストーリーといういかにもミニシアター系で受けそ>>続きを読む

ティーンスピリット(2018年製作の映画)

2.0

2時間ずっとエル・ファニングの生ける天使の如きご尊顔とオーラを拝めるという意味では価値はあるのだが(笑)、思ってたのとはだいぶ違う... くすぶっていた若者がブレイクする話としてもまあ既視感が漂うのに>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.0

世界観的には大好きなんだけど、何というかひたすら青臭くて後味良くない...見せ場で感情の起伏が生まれるより一拍早く大音響のBGMと歯の浮くようなセリフが飛んでくるので、物語の中に入り込もうとするたびに>>続きを読む

ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.5

清らかな女性同士の恋愛という事前のイメージを大きく飛び越え「見るからに自由さのない」窒息しそうな閉鎖的なコミュニティの中におけるロニートのような自由な存在の立ち位置、そしてエスティとのお互いの価値観の>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.0

警官による無実の黒人射殺事件の真相を丹念に追った、いまこの瞬間に何よりも観るべき作品の一つ。多少やんちゃではあるがいたって平凡で何も命を取られる行ないなどしていない男性があっという間に巻き込まれていく>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

郷土の誇り・平野啓一郎の原作は未読なので差分はわからないが、進むべきベクトルとは違う方向にひかれていく2人の「一瞬の出会いの鮮烈さ」は十分伝わった一方で、急に展開が進んだり時間が飛んだりした場面があり>>続きを読む

TAXi(4)(2007年製作の映画)

1.5

原点回帰したり新機軸を打ち出したりして持ち直す事も多いシリーズ4作目だが、無策で来るとこうなっちゃうのか... くだらないコメディにせずガンガン走りまくるだけでよかったのに、アイデンティティを見失った>>続きを読む

グレタ GRETA(2018年製作の映画)

2.5

お気に入りのクロエ・グレース・モレッツが出ているのに「もう早よ終わらんかな...」(出来というより作品の空気的に)と思ってソワソワしてしまった。親切が仇になる事が許せない自分としてはグレタのようなかま>>続きを読む

メッセンジャー(1999年製作の映画)

3.5

ホイチョイ映画だしまあ軽い気持ちで...と思ってたら存外に面白かったし、何より自分が今住んで毎日通っているエリアを中心にした東京の20年前の姿が幾度となく登場し、「この頃からこのビルあったんだ」とか「>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

1.5

長いしさっぱりわけわからんしで、延々砂漠を歩かされているような苦行だった... やたらと多い登場人物、陣営が入り組んでいる上にすべてが長ったらしい会話で説明され、いったん?がついてもどんどん先に進んで>>続きを読む

アパートメント(1996年製作の映画)

4.0

すれ違い・偏愛の成れの果て・嫉妬...男と女の間に渦巻く感情揺さぶる場面が時間軸をずらしつつ濃厚に描かれる、地味だがスタイリッシュで意外性も高く目が離せない一本。限られた登場人物である程度の構図は早め>>続きを読む

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