mimagordonさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ホーンティング(1999年製作の映画)

3.6

がっつりホラーというよりPG13がちょうどいい家族向けファンタジー・ホラーとして観た方がいいんじゃないかな。屋敷の構造や生き物のように動くCGはアトラクション性が高いし、けっこうほろっとさせられる物語>>続きを読む

悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス(1995年製作の映画)

4.0

そんなに酷いかな...?1作目の作風に回帰しているけれど1作目と同レベルの作品が作れないのは致し方ない。その上で、2と3のストーリーを少しだけ踏まえつつ、暗闇を活かした恐怖描写と狂気的な一家それぞれの>>続きを読む

悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲(1989年製作の映画)

3.8

えーっと、どなた様?ソーヤーさんいらっしゃいますか?『マーダー・ライド・ショー』を先に観てる自分にはニヤッとするシーンが多くて逆に功を奏したかも。1の正統続編的なテロップが流れるけどほぼスピンオフ。「>>続きを読む

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

4.2

前作とは打って変わってコメディ・スラッシャーに舵を切ったトビー・フーパーの采配にあっぱれ。1作目の狂気は再現不可能だし、時代はスラッシャー全盛期。ソーヤー一家の家族設定や1作目からのお約束は踏襲しつつ>>続きを読む

私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

4.8

Filmarks試写会にて。

法制度が他の国と比べて進んでいても、そこから抜け落ちてしまう人がいる。制度側に受け入れる体制があっても、個人に向けられる差別や偏見がある。それでも、私として、ヴァレンテ
>>続きを読む

アナコンダ2(2004年製作の映画)

3.8

モンスター映画としてもアドベンチャー映画としても傑作だった前作に比べるとお約束通り感は否めないけど、デカさと匹数増し増しでパニック要素を強め、テンポのよさで突っ切る辺りは純モンスター・パニックとして楽>>続きを読む

アナコンダ(1997年製作の映画)

4.6

モンスター・パニックのお手本のような映画。89分とタイトな時間でテンポよく見せる。アナコンダに襲われるシーンはCGの安っぽさこそあるものの、アップのアニマトロニクスによるアナコンダの牙を剥いた表情は迫>>続きを読む

プリンス/パープル・レイン(1984年製作の映画)

4.2

まず青春映画としてしっかり作られてる。仲間との衝突や絆、恋とすれ違い、家族や喪失といったテーマがちゃんと描かれているからこそプリンス本人を模した「キッド」の心の傷や人に辛く当たってしまうところに共感で>>続きを読む

きっと忘れない(1994年製作の映画)

4.0

突然の出会い。人生の曲がり角で、信じてきた現実が崩れ、全く違う側面に気づかされる。そんな経験ある人も少なくないのでは。そんな時、目の前の人を、周りの人たちを、自分自身をどう見ているだろう?人の数だけ人>>続きを読む

プロポジション -血の誓約-(2005年製作の映画)

5.0

ここまで「正義」というテーマに誠実に向き合った映画があるだろうか。例えそれが答えのない、あやふやな虚構だとしても、自分の道で探し続けなければならない。登場人物それぞれの思いや葛藤が交錯し迎える結末は、>>続きを読む

マーダーランド(2009年製作の映画)

2.0

冒頭のダイナーシーンはかっこよかったけどそれ以降失速。タランティーノ的グラインドハウス映画を目指したんだろうけど、アイデア不足だし出てくるキャラクターに個性がある割には特に何もしない人たちが多くてうー>>続きを読む

ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.8

相変わらずゆる~いバスターズたち最高。何だかんだ最後の大団円までろくな仕事してない感じが好き。今回はウィンストンも本格参加して友情物語にもなってる。そしてまたビル・マーレイは美味しいとこだけもっていき>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.2

とにかく楽しい。バスターズ三人の掛け合いとそれぞれの個性際立つキャラが最高。ビル・マーレイ、ほとんど仕事してないじゃん!ダン・エイクロイドとハロルド・ライミスもどこか頼りないし。ニューヨークがゴースト>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

2024/4/8
DVDにて
評点4.2→5.0

映画館で観たときはぶっ飛んだけど、家のテレビで観て改めて丁寧に作り込まれた映画なのに気づかされた。Part Oneの時点でヴィルヌーヴはとんでもない
>>続きを読む

バレンタインデー(2010年製作の映画)

4.6

2024/2/11
評点4.0→4.6

最近評点がどんどん甘々になってきてるけど、バレンタインデーのラブコメもこのくらい甘々がいいなぁ。とにかく豪華キャストで、ロマンチックでキュートで暖かい。観たあ
>>続きを読む

スパイダーVSマン(2013年製作の映画)

3.0

B級映画の帝王ティボー・タカクス。ダサいCGでも出し惜しみせずモンスターをバンバン出してくれるのが彼の作品の醍醐味。今回もスパイダー出まくり。女王クモの登場シーンは圧巻。軍の陰謀?やらサイドストーリー>>続きを読む

ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

5.0

リンゴがグルーヴしだした瞬間に涙が溢れた。ハンブルグからキャバーン・クラブ、世界的ブレイクを経て巨大スタジアムを回り、実験的なレコーディングで音楽の可能性を追求した彼らが戻ってきたのは、「屋上」という>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

5.0

もう軽く20回くらいは観てると思うけど、観る度に好きになる。私自身を決定づけた作品だし、映画としても「記憶」と「愛」というテーマにここまで共感できるアプローチは他にないのではないか。私的生涯ベスト1の>>続きを読む

シークレット・マツシタ/怨霊屋敷(2014年製作の映画)

2.8

アトラクション型POVホラー。『グレイヴ・エンカウンターズ』直径の閉塞感と物理的に映る、襲う心理現象はそれなりに楽しめる。ちょっとこぢんまりしすぎだけど、むしろ家の作りやそれぞれの部屋の特性、背景もし>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.6

この映画、2022年になって観るとそれ以上に妙なリアリティをもっている。サブリミナルな宣伝、消費社会と広がる貧富の差といったテーマはより逼迫した警告として響く。私たちがサングラスをかける日は来るのだろ>>続きを読む

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

4.0

無駄な説明は一切なく、謎は謎のまま、ひたすら狭く細く長い迷路のようなチューブの中を、トラップや制限時間をクリアしながら進んでいく。主人公が生きようとするモチベーションはしっかり描いてあるのも好印象。ア>>続きを読む

キラー・セラピー(2019年製作の映画)

3.2

テーマはいい。ホラーとしてもいい意味で古典的な演出法でしっかり怖がらせてくれる。ブライアン少年の人間的背景をもう少し丁寧に描いてくれてたらな...と。描かれてはいるし、気づく人は気づくんだろうけど、ち>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

もうすごい。テンポのいい編集とウィットに富んだ会話、強烈な社会風刺、豪華キャストのアンサンブルとそれぞれの人間ドラマ、これだけの内容をしっかりまとめてくるアダム・マッケイの手腕が冴えまくってる。終末S>>続きを読む

ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

4.8

地味だがかなり怖い。登場人物も4人で舞台も狭い、こぢんまりとした設定の中に「何かがおかしい」という不安感を焦らして煽る演出は見事。それぞれのキャラクターもしっかり描かれていて、特に主人公のカップル二人>>続きを読む

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

4.6

「スネークと呼べ」。鋭い眼光とショットガンを構えた姿、そして存在が強い。一匹狼なのに彼を信頼する人もいれば、そうでない人もいる。もちろんそれぞれの運命は明らか。大味なのにしっかり娯楽作品として成立して>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.4

「コロナ禍」という時代背景が如実に反映されてるなと。周りに見えない、見せない「匿名」の状態で苦しみと闘う人への手紙。
どうも乗りきれなかったのは、たぶん日常からミュージカルシーンへのシフト。毎回バック
>>続きを読む

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

5.0

最早単なる映画の枠を越えて、「歴史」というレンズを通して現代を象徴している映画。熱気溢れる中キャリア最高とも言える世界的ミュージシャンのパフォーマンスが次々と。随所に挟まれるインタビューやアーカイブは>>続きを読む

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

4.0

ジョン・カーペンターはムード作りが上手い。「霧」という見えるか見えないか手探りでかつ空気中を漂うものをブギーマンのように、しかし直接的ショック描写を避けながら「観客を怖がらせること」に徹底した演出。色>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.6

2023/10/24
配信にて
評点4.2→4.6

初回よりも印象がよかった。当初は「全てはラストのために」と思ってしまったけど、ちゃんとスパイしてたし、続投キャラクターも新007もしっかりプロット
>>続きを読む

降霊会 ー血塗られた女子寮ー(2020年製作の映画)

4.0

サイモン・バレット、期待を裏切らない。ホラー好きのツボを押さえてる。クラシックなオカルト、スラッシャー要素に、一癖も二癖もある登場人物たちとスリリングな展開。キャンプ・ホラーの楽しさをしっかり詰めこん>>続きを読む

ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

5.0

こういう映画大好きだ。暖かい。ギクシャクしようと、憎まれ口を叩こうと、辛いことがあったら頼ってこいよ、兄妹なんだからさ。場内が(控え目な)笑い声で満たされててそれも暖かかったなぁ。爽やかな涙の出るラス>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.6

2023/10/19
BSにて
評点4.0→4.6

前に書いたレビューと特に感想は変わらないかな...アクションのテンポはいいけれどストーリーはもたつく。悪役も前作のハビエル・バルデムのようなインパ
>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

5.0

2023/10/19
配信にて
評点4.8→5.0

ストーリーもアクションもドラマ性も神がかってる。Mとボンドの信頼関係を見ているとハビエル・バルデム演じるシルヴァの思いもどこか理解できてしまう気が
>>続きを読む

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

5.0

抱腹絶倒の大傑作。ロックあるあるのパロディたちは最高に笑える。元ネタが露骨なのもいい。マネージャーやメンバーとのいざこざとか、ステージセットのハプニングとかは笑えるしリアル。それと同時に、落ち目のロッ>>続きを読む

ゲット・バック(1991年製作の映画)

3.8

ウィングス以来10年ぶりのワールドツアー。これまで「元ビートルズ」の影から逃れてた節のあるポールが、むしろそれをアドバンテージに、「俺の原点はビートルズだ!」と言わんばかりの往年の名曲連発。新しいツア>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

2022.12.30
映画館にて
評点変更なし

ついに7.1ch狂気の轟音祭り。二本立てで先に観た『死霊のはらわた』とは違い、スローバーナーながら後半怒涛の展開はまさに狂気の沙汰。生き延びる為に、チ
>>続きを読む