mimotoxmimotoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.5

サイモン・ペッグの黒髪って新鮮。そもそも、ペッグが元めちゃイケ高校生属性キャラなのが新鮮。
お決まりのペッグの柵越えもたくさん見られてよかった。

ニック・フロストとサイモン・ペッグがいれば手癖でこの
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.0

これは、ジョナ・ヒル映画だ。カルトかと思わせつつ、映画に与える深みはジョナ・ヒルでしか体現できない。
ホアキン・フェニックスはもちろん、さすがホアキン・フェニックスですねという感じなんだけど、ときどき
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.9

ロマンスの名作というよりも、愛の喪失により信念を失っていた男が、愛により信念を取り戻し、前に進み出す話。

時代設定(ナチスドイツによる傀儡ヴィシー政権下)と舞台設定(仏領モロッコのカサブランカ:ナチ
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Guava Island(2019年製作の映画)

3.6

チャイルディッシュ・ガンビーノのキャリアのクライマックスにふさわしい。ノーシーリングのかっこよさ。

赤は戦いと征服と搾取の色。
青は愛と芸術と自由の色。

童話が現実の映し鏡になるように、チャイルデ
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.0

エンドクレジットで、航行する潜水艦のショットを何カットも出してきて「潜水艦のこと好きすぎるでしょ」と思った。最後は夕暮れのなか航行する潜水艦のショットで締めくくられて、ほんとに潜水艦が好きねと思った。>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

信仰を失うということが、どのようなアイデンティティ・クライシスなのか。この映画が、イーサン・ホークが、わたしをタコ殴りにして教えてくれる。

政治的右翼と親密な福音派の地方の小さな教会の牧師(イーサン
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

え……集大成ほんとうにこれでいいの?

『アントマン&ワスプ』を観た後に、SFのフロンティアは間違いなく量子論だと確信していたので、サノスの指パッチンを元に戻すのはそれしかないと思ってたけど、え? こ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

2.0

ピカチュウはかわいい。
ミュウツーは最強。
カラカラは孤独。
ダネさんもゼニもかわいい。

これは世界の真理。

ポケモンは大好きだから、ポケモンがいっぱい出てくる、それだけでいいといったらそれだけで
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.5

つらすぎて消化できない。

植えつけられた自分自身への憎しみや焚きつけられた親(親族)への怒りが、どのようなかたちで結実するか。
誰かを認め、愛するとはどんな行動をとることなのか。
変わるべきなのは誰
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

鑑賞前に小説を久しぶりに読み返していたら、テルちゃんの会社の女性社員の話が結構雑な女性軽視だったので、そのまま映像にされてたら嫌だなと思っていたけど、そこは全カットした上で小説にはないシーンと作品上重>>続きを読む

HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

4.0

全てを背負う者の圧倒的なパフォーマンス。
人類を代表する存在、ビヨンセ。

シャザム!(2019年製作の映画)

4.1

わたしの映画性癖に刺さる……。

特別ではない誰かがヒーローになれる
血の繋がらない家族は最高
ヒーローマニアのサイドキック最高
力は分け与えるもの
……等々。わたしの好きな要素全部乗せなので好きなの
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.4

チャーリー・プラマーくんの、強さと弱さの両面を滲ませる繊細な演技……心が震えるとはこういうことか。

荒涼とした世界を、その世界から弾き出され優しさに手を伸ばせない者を容赦なく描くのに、また同時に、こ
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.9

アマプラに入ったと聞いたので、どうしても観たくてアマプラに加入しました。

監督自身の経験を、監督の名前を持った主人公が「物語」る。

13歳のときの「歳上の恋人」と思っていた男性との関係を、48歳に
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.0

セルヒオ・G・サンチェスの脚本が好きなので、初監督・脚本作品にめちゃくちゃドキドキして期待値めっちゃ高めで観に行った。

『永遠のこどもたち』にとても近い、というかこれはもう「屋敷×家族の絆×ホラー味
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

2.5

「この親子……まだ膿を出し切ってない」って感じで、映画は継ぎ接ぎのMVみたいだった。MOGWAIもSigur Rósも、映画的文脈では流す必要ない場面でフル尺で流れるので、超名曲なのに全くアガらない。>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.6

アフリカンアメリカンが多く暮らすブルックリンのとあるストリート。イタリア系と韓国系の家族がそれぞれ商店を営んでいる。「なんてことない差別的な」言葉の応酬の毎日。それでも日々は淡々と過ぎていくけれど、少>>続きを読む

嵐の中で(2018年製作の映画)

3.9

オールドファッションな設定で、並行世界多時間軸にサスペンスとラブストーリーをブッ込む脚本すごい。

並行世界多時間軸タイムリープものでは、最近ではネトフリドラマ『ロシアンドール 謎のタイムループ』が超
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ユニコーン・ストア(2017年製作の映画)

3.0

映画としては全然おもしろくないけど、ブリー・ラーソンのことをもっともっともっと好きになるには十分だった。
伝えたいことややりたいことがあるっていう、ブリー・ラーソンの熱意や愛があふれてる。ブリー・ラー
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.4

WOWOWで放送していたからめちゃくちゃ久しぶりにちゃんと観てしまった。

懐かしい。
「またウィル・スミスか」とうんざりする時期が過ぎ「ウィル・スミスがジニーとかウケる(笑)」の時代に、ウィル・スミ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.5

WOWOWがクレヨンしんちゃん特集中なので久しぶりに観ていた。

ヒロシが「(人生の詰まった)足の臭さ」で自分を取り戻すところは何度観ても名シーン。簡単に泣いちゃうもんね😭

春日部防衛隊が幼稚園のお
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バイス(2018年製作の映画)

4.0

アダム・マッケイの構成力の凄み。
脚本(設計図)の時点で何がどこまで決まっていたのか、どうやったらこんな複雑な編集が可能なのか知りたい。

めちゃくちゃ軽いトーンのラストシーンで締めくくっているのだけ
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.5

タイカ・ワイティティの映画〜うふふ〜〜🥰って感じ。
固定概念の拡張とそのギャップで作っていくキャラクターたちは曲者ぞろいでさすが。例えば福祉局の職員。「福祉」が持つイメージ(所詮役所仕事で冷酷⇔救い、
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

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前作がオールタイムベスト級に大好きなので、今作も首を長くして待っていたにも関わらず、意識不明の時間が数分あったようで、今はスコアなし。バカバカ😭自分のバカ😭

引き続き、ワーナーの横断ネタぶっ込み煮大
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.9

心に傷を負っている少女と、故郷を追われ記憶を失ったバンブルビーが相互に助け合い回復し合う物語がおもしろくないはずない。

それに全部上手い。This is ハリウッドメソッド。これだけ上手く物語をまと
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テキサスタワー(2016年製作の映画)

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4/1で配信終了すると聞いて、駆け込み鑑賞。

犯人の姿を描かない。
この映画の思想がNZクライストチャーチのモスクでのテロ後のNZ首相の言動と重なった。
語り継ぐべきは、銃乱射の犯人ではなく、事件が
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ターミネーター2/特別編(1993年製作の映画)

3.5

子どもの頃は断然ターミネーター2の方が好きだった。シュワターミネーターとジョン・コナーの関係性に憧れたよ。

大人になって観てみると、まったく違う映画に思えた。ジョン・コナー、本当に2029年の人類を
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.9

脚本家スクールのゼミ見学で、生徒が『ターミネーター』3分要約をやっていて、クソつまんない要約を聞かされたので、めっっっちゃ久しぶりに観た。

とにかくこの物語の設定はタイムパラドックスがヤバくて真面目
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月夜釜合戦(2018年製作の映画)

4.0

釜ヶ崎の映画をフィクションで作るところに、監督の強い意志を感じる。

釜ヶ崎を舞台に、落語に題材をとった「釜」を巡る奇妙な人情喜劇。日雇い労働者、街娼、やくざ、マルクス主義的運動家、悪徳警察、再開発事
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エイミー・シューマーの成長してますが何か?(2019年製作の映画)

3.5

「ミレニアル世代は知らないでしょう、おめでとう! 昔はナプキンてのがあってね、はねとかついてて……」のくだりを聞いてて、次の月経からは絶対にタンポンにしようと思った。

スタンダップコメディは、同じイ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

これが俺の映画だ!食らえ! マザファカ!!!!!

自分にしか作れない映画があるという信念を持っている監督の映画は好きだ。

コメディ強めの予告で使われていた十字架を燃やすシーン、本編ではとてもおろそ
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

1.9

行政の福祉政策で助けられるはずの人間が、なぜ福祉まで辿り着けないのかを描くべきだ。その阻害要因にこそ日本社会の闇がある。それを描かないのなら、ただただご趣味で「絶望的な人間って人間らしくていいよね」と>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

どんな人でもいいところを見つけて、親切を惜しまないパディントンが、優しくて平和な世界をもたらしてくれる。
理想を語ってもいいじゃないか! 人の根底にある善意を心から信じたっていいじゃないか!

前作に
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パディントン(2014年製作の映画)

3.9

いつか観ようと思っててずっと忘れてたの、パディントン🐻

ロンドン愛に溢れてて、ロンドンを観光しているようなたのしさがあって、『M:I』のパロディもあって、それぞれのキャラクターに絡めた物語の伏線配置
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.1

‪誰のために作られているのか明確過ぎて刺さる。

ストーリー展開はたるいところが多いけれど、そんなことどうでもいい。何を、誰に届けたいのかが、強烈に伝わる。時代を変えるために必要な作品。
これを観たた
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マーシャ・P・ジョンソンの生と死(2017年製作の映画)

3.5

ストーンウォール事件後、ゲイのための運動の先頭に立っていた、トランスジェンダー女性マーシャの謎の死と彼女の人生を、現在の映像とフッテージで編み込んだドキュメンタリー。

LGBTQをひとくくりで考えて
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