MINAMIさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

MINAMI

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転々(2007年製作の映画)

3.8

三木聡監督

おりゃぁコメディなんか観ねぇさぁ、なんて言ってるそこの兄ちゃん、まぁ転々を観てみなよ

キョンキョンに母親役をやらせたら世界一
オダジョーに冴えない男やらせたら世界一

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.3

アピチャッポン監督

精神療法セラピー映画でありながら、ドラマ×ドキュメンタリー×SFみたいな独特の雰囲気を持ち合わせている。アピチャッポンヤバい…アピチャッポンヤバい…
ティルダスウィントンの美しさ
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

-

シャンタル•アケルマン監督

服を脱ぎ、全てが過ぎゆくのを待つ
服を着て、何かが起こる時を待つ
雪が降り止むのを待って、宛先のない手紙を書く、美味しくもないものを食べたらまた明日になる。
自分本位に行
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

2.9

今泉力哉監督

人物のぬるっとした感じ(どんな感じだよ)がちょっとキツかった、いやそこそこキツかった。

渦中の人達にとっては大問題だけど、輪の外から眺めると大した事ないじゃん、だからなんだよって事よ
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.6

もしもシリーズの元祖

西田敏行が「もしもピアノが弾けたなら」を思いついたのは、この映画がきっかけ ってのはマジで嘘

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

-

大島渚監督

泥棒に欲望、セックスに混沌、
文学と表現、犯罪と反抗、
自分が何者かを掴めない若者が他人に憧れるアレ。知らない感覚を無意識に求めようとするアレ。
僕らが求めるのは、衝動的でアヴァンチュー
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MY HOMETOWN(2022年製作の映画)

3.8

古川葵監督

できるだけ正直に、優しく生きていきたいと思っている。
それなのに、やらなくていいことをやって、言わなくていいことを言って、周りの人を不意に傷つけてしまう。自分を正当化することに慣れてしま
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ソワレ(2020年製作の映画)

4.1

外山文治監督

今朝の冬並みの寒さに自転車を走らせ、歩道に見た、死んだばかりの猫がまだ暖かさそう。
横殴りだが柔らかい雨に濡れてしまった、伸びたままの前髪。
帰り道にワインを買って、パンクしてしまった
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永峰中村飯塚(2021年製作の映画)

4.0

美学校にちょろっと行ってた時の同期の人達が創っていた。すごいなぁ。
台詞の真面目さが真面目すぎて現実離れしているように感じて、でも現実にある現実の話を真っ直ぐに捉えていて、そうそう、それなんだよなぁっ
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.4

川島雄三監督

スッゲェや。もうスッゲェや。
台詞の応酬、カメラワーク、閉塞感、熱気、狂気、テンポ、欲望、欲望、欲望、、
タバコの煙の動きさえも計算済みかのように感じる、
蕎麦喰らった後に夕焼けの空で
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亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.6

三木聡監督

自分が持ってる本当の力や才能に、もしかすると一生自分では気付けないかもしれないし、誰にも気付かれないかもしれないって、よく考えると不思議ですね。
もしかするとあの人は、綺麗な石をみつける
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さすらい(1975年製作の映画)

-

ヴィム・ヴェンダース監督

どう考えてもビールを飲みすぎてしまう映画ランキング堂々の1位

抑揚や感情の波が少なく、そのくせしてどこを切り取っても素晴らしい映像の連続。
このシーンや台詞ははマジで最高
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.2

萩上直子監督

休日の自室に1人、あ、そうだ、”川っぺりムコリッタ”を観に行こう。
上映まであと30分、時間はない。自転車にまたがりさぁ出発、いや〜突然の雨っふりマイッタナでもギリッギリマニアッタ。映
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私はたぶん絶対にかわいい(2022年製作の映画)

3.6

タイトルがめっちゃいいから、ジャケ買いならぬ、ジャケ観

2人の距離感と、車の後部座席からのバックショットが永遠に続くのが良い
会話に流れがないのが良い、会話においてどちらかが(この場合男性側)が若干
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.8

“そこは整髪料とチキンの匂いがした”

ニューヨーク州ハーレムに集った生きる人々。
スティービーワンダーがいて、ニーナシモンがいて、フィフスディメンションがいる。マヘリアジャクソンが叫び、スライが魅せ
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犯罪河岸(1947年製作の映画)

4.0

アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督

男は女のことをわかることはできない。
女は男のことをわかることはできない。
この映画の真髄みたいなものはきっとそういうことなんじゃないかしら、こんなご時世にそんな
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.5

ヴィターリー・カネフスキー監督

タイトルが魅力的映画ランキング、堂々の世界1位!

これはフィクションだが、人間が生きるドキュメンタリーをまじまじと観た気分、
ガリーアのワレルカへのビンタがあまりに
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真実(1960年製作の映画)

4.4

アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督

構成の素晴らしさに脱帽だし、割とよくあるようなストーリーも構成でこんなにもスリリングになるんなんて素晴らしすぎる。

階段の使い方が大好きだった。話が動く時、人が
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

ジョーダン・ピール監督

話のスケールが、想像の64倍大きかったのでちょっとビックリしました。
僕はスケールの小さい話が好きです。小さければ小さいほど良いってわけでも無いですが、大きすぎるとちょっと、
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愛のように感じた(2013年製作の映画)

-

エリザ・ヒットマン監督

何者でもない14歳の、揺れに揺れる青い気持ち

あの頃は、あらゆる未経験を経験に変えたくて、好きとか嫌いとかもよく分からないままに誰かを好きになってみたりして、格好よくて大き
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.4

黒澤明監督

悪い奴ほどよく眠る(The Bad Sleep Well)、なんて格好良いタイトルだ。汚職をテーマに繰り広げられる悪い奴らのあれやこれだ。今この世の中にも通ずる政治汚職、どこにいっても悪
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.8

ギョーム・ブラック監督

最っっ高、大好き、もっと観ていたい。
やっぱりこっちでも憎めないヤツ、シルヴァンが最っっ高、大好き、もっと観ていたい。

シルヴァンが相手の手を握るけどなんか上手く握れないで
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遭難者(2009年製作の映画)

-

ギョーム・ブラック監督

不運な自転車乗りのあれやこれ。
飲酒運転でポリスに車の鍵没収されるシルヴァンだったが、なんだかんだ憎めないヤツ。

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

-

映画後にあった、オオカミ研究家、角田さんのトークショーが面白すぎて楽しかったです。
オオカミはイヌ科イヌ属でDNA的にもほぼイヌと同じらしいです。日本では既に絶滅してしまっているけれど、生態系を取り戻
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督

素晴らしすぎ。
なんというか聴く映画。
味の濃い、旨味の凝縮した肉料理のようなサントラ、パンに挟んで素手で掴んで食べようと思う。冷たいビールで流し込もうと思う。

もはや、
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

4.8

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督

オ⭐︎モ⭐︎シ⭐︎ロ
中盤から面白さに拍車がかかり、数々の仕掛けにニンマリでございます。
臭そうな男たちが、恐怖と引き換えに報酬を得ようとする様に、まるでサッカー
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

-

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督

凄えぇ。
人生の真理みたいな、このタイトル。
ある夜、2人はバーで出会いダンスを共にする。
不安を持ち寄り温め合う。
人種、年齢、同調圧力なんかに対する、ガ
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地獄(2009年製作の映画)

-

「あいつは栗みたいな顔だよ」ってシーンから、あいつの顔が栗にしか見えなくなった。
地獄みたいに過酷な撮影現場で、完成させる気を感じないらしい地獄。演者もスタッフも、この監督この映画を撮り切る気あるの?
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.6

マイク・ミルズ監督

僕たちは、だいたい大丈夫で、時々大丈夫じゃない。それだけど、大丈夫なふりをする。そして大丈夫じゃなくなる。でも、安心して、きっと大丈夫。マイク・ミルズパイセン凄いや。

本当は、
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.5

ハル・ハートリー監督

トラスト・ミーってなんて素敵なタイトルなんだ。
信じて欲しいって、なかなか普段言う機会ないけどさ〜

洒落た美しい映像と若干のコメディ感が絶妙にマッチしていました。けっこうマッ
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.8

ヴィム・ヴェンダース監督

凄い…拍手…
今読んでいるサリンジャーの小説のような優しさがある。人間に向けた現実にある優しさ。決して欲に買われた優しさではなく、受け止められるものを受け止めるだけの優しさ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

ヨアヒム・トリアー監督

はじめに全然最悪ではない。
けれど、そうじゃない。1人の人の最悪は世間の最高で、1人の人の最高は世間の最悪という場合がある。あくまで自分を自分のなかから見た場合(自分が世界の
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シェイディー・グローヴ(1999年製作の映画)

3.2

青山真治監督

90年代の香りをぷんぷんに放っている。
ナレーションといい、演技の雑さといいちょっと臭いけど憎めない。

僕はいったいどこにいるんだ。
君はいったいどこにいるんだ。

社会に対する自己
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.9

ポール・トーマス・アンダーソン監督

この映画を簡潔に、分かりやすく、一言で言い表すならば、毎日はいつも違った毎日で、いつもと同じ毎日に感じても少し何か違っている、イライラしたり、ウンザリしたり、嬉し
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.5

エリック・ロメール監督

めっちゃオモロいやん。
3話のオムニバス形式やねんけど、ロメールはオムニバスで観るのが尺的にも話の規模的にも丁度ええような気がしてる。

1話目の、7時のランデブーがめちゃめ
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーラン監督

「知ってた?1光年って、1秒間に地球を7周半回るスピードで、1年間進む距離って意味らしいよ?」

「え?どういうこと?」

「え?だから、凄い速いんだよ。光は1秒間に地
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