てれさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.0

十字架を盗む、という行為がたとえ子供でも許されない。キリスト教徒に詳しい方ではないとその恐ろしさが伝わってこないのでは、と思っていたが、さすがにおびただしい数の十字架を荷台で運ぶ二人の子供(ミシェルと>>続きを読む

インドの仕置人(1996年製作の映画)

2.0

マニーシャ・コイララ目当てで観賞。やっぱりマニーシャはキレイ。
怒られそうだけどカマル・ハーサンが若い頃のサンジュにすごく似ていると個人的に思うんですよね。錯覚しそう。まあサンジュの方がもっと強面だけ
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その名にちなんで(2006年製作の映画)

4.0

家族愛の素晴らしさ…
アメリカに住むあるインド人一家の人生の物語。

イルファーン・カーンの役どころが切なすぎる。彼自身と重なるようで…何から何までそっくりだった、その静かな優しさも温かさも。彼の演じ
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.5

ヒンドゥー教でもイスラム教でもなく、シク教についてピックアップした作品が珍しくて興味津々で見入っていました。

シク教の寺院ハリマンディル・サーヒブで宗教や性別や年齢を超え、誰でも食事が供給されること
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『ワナジャ』(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

女地主の家で働く15歳の少女ワナジャ。彼女はクチプディ舞踏を踊るのを夢見て、女地主から習わせてもらうようになる。
ここで、クチプディ舞踏を初めて知った。インド伝統舞踊のひとつでタミル・ナードゥ州のバラ
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

3.5

2021/9/1追記───────────
ジャッキーにハマるずっと前に観たジャッキー映画として、今となってはとても思い入れがある。当時の私はインド映画として観たのでコレジャナイ感を感じまくりだったん
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.2

美しい…
台詞は少ないけれども強く見入ってしまう。映像で見ているだけなのに美味しそうな料理のにおい、パパイヤのにおい、雨のにおいが伝わってくるよう。
郷愁を感じるような、懐かしいと思わせるようなベトナ
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コンゴ(1995年製作の映画)

3.5

何の予備知識なしに観たらかなりグロくて衝撃を受けた。
人間が入ってはいけない場所に土足で踏み入って荒らす人間にはレッドカード堂々と掲げたくなる。凶暴な🦍に襲われるけどこれは人間が悪いんじゃんね。

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マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

4.5

マニカルニカ、ラクシュミー・バーイーとしてインド史に名を残す、強く高潔な女性の物語。
とにかく戦闘シーンがカッコいい。美と豊穣の女神という名前の意味をもつラクシュミーは、怒れる女神カーリーのような激し
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

え~~!?!!?!!!!
しか言えない…二転三転どころか何転でもしてたし驚かされまくりだったけど観終わったらとにかく疲れる

たくさん人殺されるんだけど、アーカーシュを本当に失明させたシミーの「ネット
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レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

2.0

潜水艦映画なのにあまり海の中を映してくれないし、陸で起きてることの描写がおそろしく長く感じられた。ジャック・ライアン氏がもういっそ最初から潜水艦に入れば良かったのにと思う。潜水艦VS潜水艦の緊迫感があ>>続きを読む

Andaz Apna Apna(1994年製作の映画)

3.6

〈2021/01/03追記〉
「逆玉の輿大作戦」っていうネトフリ邦題ついてるのに日本語字幕はいつつくのー!? もうすぐ邦題発表されてから一年たちますが…

〈以下初見の感想〉
アーミル+サルマンという
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インパクト・クラッシュ(2017年製作の映画)

3.2

印パの対立が潜水艦でも行われてたのね。まあインド映画だからどうしてもパキスタンが非道に描かれてたように見えて少しモヤった。
見えない相手との戦い、ドキドキしっぱなしだった。制服姿のラーナーさん、水中の
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

金ローで観ました。Mark忘れてた。
まず1と2を全く知らないし成り行きで観たトイストーリー3なんですけどこんなに面白かったなんて思わなかった。
ウッディが個人的にジーン・ケリーに似てると思った。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画観て号泣したのは久しぶりでした…あまりにも心をかき乱される。

ドラァグクイーンとして働くが切り詰めた生活と憎悪を受けるルディ。弁護士という仕事上ゲイであることを隠さなければいけないポール。ふたり
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

4.0

青春とは何だろうか、と考えさせられる。私は10代で、正に青春真っ只中なのだが、こんなに充実した(この言い方には語弊があるが)時間を過ごしているとは言えない。
それを踏まえると、青春とは大人が若者に抱く
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プレシャス(2009年製作の映画)

3.6

アマプラで見かけて気になったので観てみた。

実の父親に日常的にレイプされていて、2人の子供を身籠ってしまう16歳の少女プレシャス。母からも虐待されていて目も当てられないほど。ただただ辛い。
プレシャ
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

3.8

下町ファッション店のオーナー、ラージと妻ミットーは娘ピアの教育に熱心でデリーの最難関校に入学させようとするも商売人というご身分では受け付けられない。しかし低所得者向けの特別枠があり、彼らはついに娘の合>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

2.7

BS放送を録画して観賞。

うん…最初から半ばまではすっごい退屈。名高きマレーネ・ディートリッヒ目当てで観たけどあまり出番がない。けれど、後半はその悪魔的な美しさが匂い立つようで本当に魅了された。狡く
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ロボット(2010年製作の映画)

2.6

ただ単にnot for meだったごめん
アイシュはいつみてもキレイだしラジニ様はぜんぜん年を取らないしスゲーです。
いつかこんな風にロボットが暴走して人を支配するようになるのかと思って怖くなった(今
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.5

王道をやっと観られた。
ジーン・ケリーのタップダンスの軽快さが心地よいし、かっこよくてずっと見入っていた。また、特に私が魅了されたのはコズモ役のドナルド・オコナー。表情がコロコロ変わり、よく動きよく喋
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.3

悲しい。暴力、セックス、ドラッグと淡々と描いてるからこそ、ダメージが大きくて引き摺る。主人公のシャロンがたどった道は彼の望んだものではないと感じるし、かといってシャロンが望んだことは何なのか分からない>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.8

実在したインド人数学者ラマヌジャンの伝記的な映画。
数学の公式が次々と思いつくというラマヌジャンの天才っぷり。しかしそれを発表するためには証明が必要。ラマヌジャンと、彼と共に証明を求める英国人数学者ハ
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(1951年製作の映画)

3.7

インドがイギリス支配下にあった頃、ベンガル地方を舞台に繰り広げられるイギリス人少女3人の物語。ベンガルの風景や文化が映し出され、それがとても美しく、人におすすめしたいと思うほど。

同じ人に初恋をした
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クリッシュ(2013年製作の映画)

3.0

キャストにアミターブバッチャンってあるけどどこにアミターブバッチャン出てたのだろう。

そんなことはさておき、クリッシュ役リティク・ローシャンの筋肉とダンスが楽しめる。この俳優さんは初めてお目にかかる
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.9

バーフバリと同監督ラージャマウリ氏、こちらは輪廻転生モノ。
遥か昔の王国で愛し合っていた武将と王女が引き裂かれ、死に、400年後の現代に生まれ変わる。前世での悲劇が繰り返されようとしているのを阻止でき
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チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ(2009年製作の映画)

3.2

2022/3/9追記
ごめん。これだけ言いたくなった。
「「「アッキー・チェン」」」

─────────────────
中印混ざった映画。
ディーピカーちゃんの一人二役が光ってる。私にとっての極め
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ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

3.3

若き名優ジェームズ・ディーンと彼を撮った写真家デニス・ストックの伝記映画。

ジェームズ・ディーンについては、理由なき反抗を観た程度でそんなに詳しくなかったけれど楽しめた。

ディーンの故郷インディア
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.0

実話な分、とても重みがある。
LGBTQへの迫害を知りたいのなら観るべき一作だと思う。
ゲイである主人公、その周りの人々。罪人は神が導くと信じているからこそ恐ろしいことを実行する人間の怖さが鋭く描かれ
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.5

曲がかっこ良いので映画館の大音量で観たくなる!

周囲から見放された破天荒ロックンローラーのデューイが小学校に潜入し、子供たちの才能を見出だしロックバンドに参加させる。大人から圧力をかけられた子供たち
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.0

ロッキーホラーのオマージュがあるということで気になってた作品。エズラ・ミラーさんは初見ですが色気が香るようで、あまりにも美しかった。

個人的には、かなり引き摺ってしまっている。思春期の心情の複雑さが
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三銃士(1993年製作の映画)

2.8

ディズニーこんなの作ってたんですか…!
大人向けでもなければ子供向けでもなかった気がする。キスシーンが執拗でアダルティな感じでちょっと驚いた。
わりとあっさりした展開だと感じた。

ティム・カリーのリ
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マイ・ビューティフル・ランドレット(1985年製作の映画)

4.2

オマールはパキスタン移民二世。イギリス生まれイギリス育ちだが、正に差別の対象になってしまう立場で階級社会の闇に揉まれる中、ランドレット(コインランドリー店)の経営をしてだんだん逞しくなっていく。その成>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.8

二回以上観てるのですがレビューの書き直し。

儚い…そして切ない。
色濃く、そして香るようなタッジオの美しさ。アッシェンバッハの視線を意識してなのか、彼と目が合う時タッジオは僅かに唇を笑わせていたよう
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.5

何なんだこのデカダンスは!!
高学歴の青年諸君がはちゃめちゃに反乱するのはもったいねぇ~って思うし意味あるのかよって疑問なんだけども、単なる愚行ではなかったと思う。必然的な反乱だったとさえ思う。
大学
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