エーコさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.9

降板は残念だが、マイケル・マンが撮りそうな内容だった。チャンベールは演技しすぎだけど、声質がいいのでつい拳を握って盛り上がってしまう。あと固定電話とラジオがないとやっぱ映画ってだめだね、と思わされる。

トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ゴアホラー寄りの、無慈悲な西部劇。
なかなか面白かったけど、得意不得意がはっきりしている。

馬に乗った人を風景に収めるのは得意らしく、美しい。自然風景だけのショットも同様。ロングショットもまあ見れる
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い。女優が思い直して協力しようとするきっかけが、単に牛が道を塞いでいて、引き返す羽目になったというだけなのがいい(そこで牛に小ネタをつけてギャグにするのもよかった)。また、大胆な省略や視点の制限が>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

-

追加シーンによって、これまで暗示的に響き合うだけだった細部がやや言語的になった印象もあった。

リング0 バースデイ(2000年製作の映画)

3.4

丁寧に作られているけど、途中まではあまり唆られるところがないなあと思っていた。ただ、終盤一気に高橋洋のカラーが強くなって、そこは興奮させられた。

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

4.0

ミクロの視点からは正しいと思えないような、マクロな展開に広がっていく脚本が面白い。あとはアメリカ映画としての育ちの良さがいい。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.5

男二人、女一人の映画なんてもういいよ、と思っていたが、そんな気持ちを軽く吹き飛ばされるような映画だった。

アス(2019年製作の映画)

2.0

終盤の長セリフによる説明が野暮ではないかと感じた。

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.5

ビーチのイメージがあるフロリダで、あえて色調を落とした黒沢清みたいな画面作りをしている点で西谷弘『昼顔』を思い出し、好印象の序盤。

閉鎖状況のサスペンスや父娘のドラマにはいまいちノレなかったが、終盤
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.3

呪いのアイテム博覧会で悪霊もたくさん出てくるけど、一部の心霊・悪魔の存在を地鳴りのような音響で表現するのがもはや手法として完全に定着していて、音響依存が進んでいると思った。

プロジェクターによる映像
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

俳優とスタントマンはそれぞれ、映画にとっての嘘の暴力と本当の暴力を寓意している。演技とアクションというべきか。元々西部劇が撮影されていたハリウッドの牧場にマンソンファミリーが潜り込み、テレビで嘘の暴力>>続きを読む

映画 中二病でも恋がしたい Take On Me(2017年製作の映画)

2.9

追う側と追われる側がともにラブコメをやってる逃避行自体はよかったけど、最後きれいにまとまり過ぎててつまらない。

天気の子(2019年製作の映画)

3.5

モノローグは正直いらないんだけど、東京の風景集としていいね。ウェルメイドだし、主人公のトラウマとか実家の話を全くしないのは良かった。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

冒頭のカーチェイスをオフ画面で処理する知的なスカしも景気いいが、一番いいのは二番目の強盗の場面。何も知らないケイシー・アフレックと、銀行強盗をするレッドフォードがすれ違うというスリルある状況。ここで悪>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

-

途中退場。相変わらず観客との駆け引きを全く考えていない編集がきついし、ロケハンはいいけど、顔のアップばかりなのが苦痛で仕方がない。構図一つとっても意図が見え見えのものばかりで、長回しの最後、電車が来る>>続きを読む

ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

3.5

マイケル・マンでも思うことだけど、車を撮るとき(チェイスではない)の奥行きの潰し方がカッコよくてそれだけで何か得した気分になる。

第7鉱区(2011年製作の映画)

3.3

他人には薦めないけど結構面白い。照明が明る過ぎるとか、演技がテレビ的だとかを差し引いて面白い。一本道を逃げながら扉を開けたり閉めたりする空間造形にはジョン・カーペンターを連想した。怪獣映画は、空間把握>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.0

最も成功したガイ・リッチーの映画だと思う。そう、アクションなんて撮らなくていいのだ。

アラジン(2019年製作の映画)

3.0

ジーニー(CV山寺宏一)の『マスク』みたいなクレイジー空間が見どころでした。突出したとこはないけど、なんか最後まで見れる。

ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

3.5

大洗女子の逆転がやや単調なのが気になったけど、総じて面白かったです。知波単の成長!に遠慮をせず相当複雑でいやらしい戦い方をさせていたのは大きい。戦いの中での成長には燃えるけど、いつ終わるんだろうか。

Um Século de Energia(原題)(2015年製作の映画)

4.0

あんな妖怪爺みたいな人がこんなに叙情的な遺作を撮るなんてちょっとズルいんじゃないか?

四重奏を真正面から撮った画から右に流れるようにパンをして、上演されている白黒フィルムの中に入っていく。そこでは過
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プロメア(2019年製作の映画)

3.0

武装した状態のマッドバーニッシュが弐瓶勉っぽさに溢れていてすごく好きだった。踏ん反り返ってるところ。

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キャップの「アベンジャーズ、アッセンブル!」とムジョルニア装備が見れてよかった。ムジョルニアでサノスをボコすシーンは最高! しかし原色コスチュームでないところは不満点。スーパーマンが原色コスチューム着>>続きを読む

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

1.0

最近こんなに大味な大作映画なかなか見ないよ、ワイスピくらいじゃない?というくらいに大味。

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.5

まだこんな映画あったんだ、という感慨に襲われる。

シャザム!(2019年製作の映画)

3.2

原作の良さは出てるし、アイデアも頑張って出してるけど、長いし照明がよくない。虎のトーニーも見たかった。エンディングのアニメーションはDCキャラが魅力的でよかった!(フラッシュもちょっと出てて嬉しい)

ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.5

ボニーとクライドの顔をはっきりと映さないことで、彼らを怪物に仕立て上げることができていた。ボニーが明らかにトンプソン機関銃の重さに負けているのがわかる歩き方もいい。