みんとさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

みんと

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12か月の未来図(2017年製作の映画)

3.9

予想以上に良作だった。

パリの名門校のベテランエリート教師がふとしたきっかけで郊外の荒れた学園に赴任させられる事になる。移民をはじめ様々な境遇の生徒たちを纏めるため奮闘するも一筋縄では行かず、、、
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

3.8

無性にタイトルに惹かれて鑑賞。
ガチガチ王道のメロドラマだった。

お金持ちの未亡人と年齢差のある年下の庭師との少々こそばゆくなるようなベタな展開。身分の違い、歳の差なんて今の時代ナンセンス極まりない
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沈黙のジェラシー(1998年製作の映画)

3.6

シンプルなプロットに超既視感!
なのに想像以上に楽しめたし、めっちゃ怖かった!

いわゆる昼ドラっぽい嫁姑のドロドロサスペンスなんだけど描写は実にアメリカ的とでも言うか、、、

まるで良いお話が始まる
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.7

宗教と言う強い縛りと閉鎖的な環境の中での勇気ある行動や決断は同じ女性としては特別共感し易い作品だった。

厳格なユダヤ・コミュニティで生まれ育ったロニート(レイチェル・ワイズ)とエスティ(レイチェル・
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

久しぶりの邦画劇場鑑賞。そして久しぶりにマスクが涙で濡れるほど泣いた。

『彼らが本気で編む時は、』『チョコレート・ドーナツ』『Girl/ガール』と少しずつオーバーラップさせながら、けれど何れとも少し
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.2

ロードムービー仕立てのドキュメンタリー作品。
想像通り私の好きがぎっしり詰まった作品だった。
孫ほどの年齢差の映画監督アニエス・ヴァルダと写真家JR。2人の凸凹加減が愛おしくて可愛らしくてずっと観てら
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.8

デ・ニーロの怪演ぶりが光る超有名作品をやっと鑑賞。
怖っ!怖っ!めっちゃ怖っ!いわゆる人間がいちばん怖いって類。
もはや悪役デ・ニーロの容赦ない演技力でもって強烈シーンを被せに被せた これでもか作品。
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.9

好みを確信していつか必ず観ようと思ってた作品。
イギリスが舞台、そして読書(本)に纏わる物語が共通するところで、大好きな『マイブックショップ』と雰囲気が似てる。
先ずリリー・ジェームズがバッチリ着こな
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望郷(1937年製作の映画)

3.8

ジャン・ギャバンの存在感をまたしても見せつけられた!

警察から追われ故郷パリを離れアルジェリアのカスパへ逃亡したギャングのボス ぺぺ(ジャン・ギャバン)。

迷路のような街並みを追いつ追われつの
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

有名だけどちゃんと観た事が無かったので鑑賞。
若干スコア低めなのが気になるところだけど思いのほかハマった。
面白かった!

いやいや、母娘2人でこんなに広い御屋敷に引っ越す必要ある?!
...って違和
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.6

人生を深く考えさせられる素敵な二人のお話だった。ココにも確かに“日日是好日”の精神が宿っていた。

建築家の津端修一さん(90歳)と英子さん(87歳)ご夫婦の日常を綴ったドキュメンタリー。
樹木希林さ
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.7

『遊星からの物体X』のジョン・カーペンター監督作品。

何となく『激突!』の様な怪物化した車が暴走するイメージで見始めたら、ちょっと違った。勿論意志を持った車(クリスティーン)の暴走はあのタンクローリ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

こう言った出来事から目を逸らしちゃいけないのだけれど、やはりとても直視出来ないくらい衝撃的だった。

2008年、インドの国際都市ムンバイで発生したタージマハル・ホテル襲撃事件。
その衝撃のテロ事件に
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

久しぶりに夫婦で鑑賞。
そしてやっとIMAXデビュー。

いや~も~とにかくスタイリッシュ!カッコよかった!!!
始まって早々からの没入感、高揚感、臨場感、迫力、どれをとっても文句なし!
更にはIMA
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.9

俳優バート・レイノルズ自体も全盛期も知らずに観たけれど、何とも沁みる作品だった。

作中では度々過去主演映画の映像が映し出され、ワイルドな風貌の中に優しさと色気を湛えたレイノルズの男っぷりは当時の人気
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.4

『シャイニング』がハマり過ぎた分、全くダメだった、、、

物凄いクオリティでのアレやコレやの再現シーンがお見事なだけに逆に白けてしまったと言うか。
ピンポイントで見ると、ジャック・ニコルソンのそっくり
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ヘッド・フル・オブ・ハニー(2018年製作の映画)

4.0

誰しも避けて通れない“老い”の事。
そして予測出来ない“アルツハイマー”の事。
ほっこり優しい気持ちになれる良作だった。

妻に先立たれた事をきっかけにアルツハイマーとなった主人公アマデウス。
症状の
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

先ずタイトルが素敵、そして絵のタッチ
がシンプルで絵画的でとても好き。
ざっくり言うとフランス語のニュアンスが効いたお洒落アニメと言った印象。

舞台は19世紀ロシア、サンクトペテルブルク。北極点を目
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黄金(1948年製作の映画)

3.8

ジョン・ヒューストン作品を初鑑賞。

人間の心理を見事に表現したよもやサスペンスを思わせる展開に引き込まれた。

舞台は1920年代のメキシコ。職もなくうらぶれたドブズ(ハンフリー・ボガート)は同じく
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美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

3.8

芸術性漂うジャケにはじまり “ザ”なフランス臭漂う入りから既に映像に釘付け。
コレはもう作品自体が立派な芸術品だった。

4時間弱と言う長尺の殆どを描画シーンに費やし、その裸婦モデルとなったマリアンヌ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

いや~も~カッコイイやらくだらないやら下品やら!

勿論、原作なんて一切知らない。単純にヒャッハー!なノリで笑いを求めて鑑賞。

笑った!笑った!特に後半の怒涛の展開は見事にツボにハマった。
気付けば
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.7

オジサン版ウォーターボーイズ。

一癖ある訳ありオジサン達が同じ目標に向かって努力する王道のストーリー。

後味の良さもオチさえも予想通り、意外性を感じられない展開にはある意味安心感と安定感すら。
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エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語(2019年製作の映画)

4.1

涙だらけの109分はワンコ目線で描くハートウォーミングな物語。

ワンコ作品はどうしても辛くて悲しいシーンが盛り込まれてるイメージが強くてつい避けがち。
どうしたって我が家のワンコと重ねて見てしまうし
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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

3.8

マイケル・マン監督繋がりでコチラも鑑賞。

先に観た作品同様 今作でも邪魔とさえ感じる大袈裟BGMに無駄にお洒落な構図、車体に落ちる電飾のドット模様...
と随所に感じる映像への拘りについワクワク感を
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レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望(1986年製作の映画)

3.8

これはコレで好き!面白かった!

元祖レクター博士の存在感と活躍の薄さにあれれ?...
とは言えそもそもアンソニー・ホプキンスを超えるレクター博士なんて観る前から期待してなかったのでガッカリ感は最小限
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ともしび(2017年製作の映画)

3.8

久々の無音エンドクレジット。
暫く気持ちが纏まらなくてぼーっと画面を観てた。

定点カメラで捕える日常でさえ、全てが計算し尽くされた構図であり全体を映し出さないからこそ想像力を強烈に刺激する。
通して
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パピヨン(2017年製作の映画)

3.7

マックイーン版オリジナルを忘れた頃に観ようと思ってたリメイク作品。

ぼやけた記憶とは言えほぼほぼ原作通りと言った印象。途中中だるみと思えたシーンが省かれていたぶん尺としては見易く感じられた。

とも
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黒い罠(1958年製作の映画)

3.9

決して、おーーー!!!ってなる訳じゃないんだけど、間違いなく凄い作品を観たと言う感覚に陥る作品だった。

一度観ただけじゃ味わい切れない奥深さと言うか、、、

毎度の事ながら予備知識はゼロ、そしてオー
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真実(2019年製作の映画)

3.7

カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク。
豪華キャストによる是枝監督ワールド。

とりわけ好きな監督と迄はいかないまでも、撮影までのエピソードも含めて、言葉が通じなくてここまで
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

久しぶりの再鑑賞。

ノーラン作品を余すことなく理解出来る頭など到底持ち合わせている筈もなく、初見では理解度50%にも満たなかった作品。

物理学的なワードや専門的な表現に無意識に閉じてた耳を、今回は
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.7

ファルファディ監督作品は尽くハマるのだけれど、コチラは何処と無く他作品とは違った。

序盤から中盤にかけてのスピード感やサスペンス感は見事に引き込まれ結末が楽しみでならなかったところで、
ハビエル・バ
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

ずっと気になりつつ再生ボタンが押せずにいた作品。『きみはいい子』が予想以上に響いたので似ているテーマのコチラも鑑賞。更に泣けた。グッと心に響いた。

重松清は一時期ハマり リアルな心理描写と何処か温も
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.3

静かに心に染み入る作品だった。

頭に大怪我を負い後遺症に悩まされながらも再起を目指すカウボーイと彼を取り巻く人達との絆を描いた実話に基づく物語。

主役をはじめ登場人物の殆どが本人出演となると当然の
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エヴァの匂い(1962年製作の映画)

4.1

コレは好き!お洒落極まりない作品だった。画力とジャズの雰囲気だけで既にメロメロ。

共感もなく、感情移入も無く、勿論感動も無ければ推理の楽しみがある訳でもない。鑑賞後にはどんなストーリーだったのかすら
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ガス燈(1944年製作の映画)

4.0

ずっと観たかった作品をやっと。

とても分かりやすくて、推理すると言う意味ではもしかしたら物足りないのかもしれないけれど、それ以上に余裕で楽しめる世界観と演技力だった。

無駄な説明なんて一切必要ない
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.7

生まれながらの“モンスター”っているのかなぁ、、、

とても人間のなせる技とは思えない凄惨な事件が現実でも稀にある。そういう意味ではコロンバイン高校銃乱射事件を描いた『エレファント』をふと思い浮かべ、
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